【妊娠1ヶ月】妊婦さんの症状と気を付けたいことは?赤ちゃんの様子は?|産婦人科医監修
妊娠1ヶ月とは、妊娠0~3週の4週間のことをいいます。この時期に妊娠超初期症状があらわれる場合もありますが、ほとんどが自覚症状がないものといわれています。しかし、ママの身体の中ではさまざまな変化が起こり始めているのです。妊娠1ヶ月で気を付けたい症状や、赤ちゃんの様子について産婦人科医監修で解説します。
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この記事の監修
目次
妊娠1ヶ月とは?
妊娠1ヶ月とは、妊娠0~3週の4週間のことを指しています。この時期は妊娠初期とも呼ばれ、まだ自覚症状がほとんどなく妊娠に気付いていない場合がほとんどです。
妊娠はしていないが重要な時期
実は、妊娠1週にはまだお腹に赤ちゃんはいません。妊娠2週に性行為をすることで精子が卵子の中に入り、受精卵となります。そして、妊娠3週にようやく子宮に受精卵が着床します。そのため、着床するまでの妊娠0~3週は、正確にいうとお腹に赤ちゃんがいなく、妊娠していないということになります。また、妊娠1ヶ月は赤ちゃんがお腹の中に宿るまでの重要な時期でもあります。
妊娠周期の数え方
妊娠周期の数え方は、日本と海外では異なります。海外では受精した日を0週0日と数えるのに対し、日本では最後に生理が始まった日を妊娠0週0日と数えます。したがって、最後の生理が始まった日から妊娠40週0日が出産予定日となるのです。しかし、あくまでも予定日であるため、目安として出産予定日を認識しておくのが良いでしょう。
妊婦さんに起こる症状とは?
妊娠3週まではお腹に赤ちゃんがいない状態であるため、妊婦さんが身体の変化を感じることはほとんどありません。妊娠検査薬もほぼ反応しないため、妊娠に気付く方も少ないです。しかし、妊娠3週以降から妊娠超初期症状ともいえる、身体の変化に気付く妊婦さんもいます。
受精から着床まで
妊娠1週に入ると、ママのお腹の中で卵子が発育中の状態となり、妊娠2週になると排卵が起こり卵子が精子と出会うと受精します。しかし、卵子の寿命は12~24時間といわれており、そのあいだに精子と出会うことができると受精卵となります。
そして、妊娠3週に晴れて子宮に受精卵が着床します。ママのお腹の中で受精卵が子宮内膜に根を張り、ようやく妊娠が成立します。もし、子宮に受精卵が到達できない場合は子宮外妊娠になったり、子宮内膜に正常に根を張れなかった場合は妊娠が成立せず生理が始まったりします。
妊娠超初期症状
個人差はありますが、妊娠1ヶ月から妊娠超初期症状といわれる症状が現れてきます。妊娠3週の受精卵が子宮に着床したあたりから、ホルモンバランスの変化で起こる体調の変化で妊娠に気付くママもいます。主な症状として、胸が張った状態が続く、おりものの変化や下腹部痛、基礎体温が高い状態が続く、眠気などがあります。また、微熱やだるさ、吐き気、頭痛といった風邪に似た症状が現れることもあります。
妊婦さんが気を付けたいこと
喫煙・飲酒をやめる
妊婦が喫煙をすると胎児の成長が制限されることもあるので、低出生体重の未熟児が生まれる可能性が増加します(※1)。また、厚生労働省によると一般人口を対象にした調査でもビール1.5リットルに相当する1日60g以上のアルコールを妊娠初期に飲酒していたお母さんから生まれた赤ちゃんは、体重や頭位が明らかに小さいことが示されています。成長障害や脳の障害は妊娠中期から後期の飲酒が影響しているとされていますが、基本的には妊娠全期間を通して何らかの影響が出る可能性があるので、妊娠初期でも飲酒は控えるようにしましょう(※2)。
栄養バランスの摂れた食事をする
妊娠1ヶ月はママのお腹の中で、赤ちゃんを育てるための準備が行われています。規則正しい生活と栄養バランスの摂れた食事を心がけ、特に妊娠初期に必要な葉酸を摂ることが大切です。葉酸は赤ちゃんの脳や神経を作るために必要な栄養素であるため、意識しながら摂取していきましょう。
薬は飲まないようにする!
妊娠1ヶ月から、薬を飲むと赤ちゃんに与える影響が気になると思います。「妊娠と気づかずに服用してしまった」という場合でも多くの薬剤は赤ちゃんへの影響はあまり心配ありません。この時期に母体薬剤投与の影響を受けた受精卵は問題ない場合がほとんどですが、着床しなかったり、流産してしまったりする可能性もあります(※3)。薬を飲む際はかかりつけのお医者さんに相談してから飲むようにしてくださいね。
妊娠1ヶ月の赤ちゃんの様子
赤ちゃんの体重は?
妊娠1ヶの赤ちゃんの体重は、約1gです。そして、赤ちゃんの大きさは1mmにも満たない大きさです。受精卵の大きさは0.1mm程度の大きさで、妊娠3週でも赤ちゃんは1mmほどしか成長していません。
妊娠1ヶ月の赤ちゃんは、胎芽と呼ばれる
妊娠1ヶ月の赤ちゃんはまだ胎児ではなく、胎芽と呼ばれます。まだ、赤ちゃんは球体となっており、赤ちゃんとしての形はありません。成長していくにつれて妊娠4週には5mmほどまで成長しますが、妊娠1ヶ月の赤ちゃんはまだ小さいので目に見える大きな変化はありません。
妊娠1ヶ月の体験談
筆者の場合、妊娠1ヶ月から感じる身体の変化はあまりありませんでした。生理痛のような下腹部痛があったので生理が来ると思っていたのですが、いつも遅れることがなかった生理が遅れたため妊娠検査薬を使ったら陽性反応がでました。今思うと、自覚症状はありませんでしたが、あの下腹部痛が妊娠超初期症状だったのかもしれません。
不安なことはお医者さんに相談しよう
妊娠1ヶ月は自覚症状がなく、多くの人が妊娠に気づいていないことが多いです。しかし、何か身体に異変が出るなどした場合はすぐにお医者さんに相談するようにしましょう。
※この記事は2022年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。