妊娠したとき、生理予定日前後で体調は変化する?腹痛・吐き気など妊娠超初期症状で表れるものは?
妊娠している場合、生理予定日前後から体調の変化が表れることがあります。出血や腹痛、おりものの変化などを感じたら、妊娠の可能性も考えましょう。生理予定日の前後に起こる妊娠超初期症状の例について、体験談を交えながら医師監修の記事で解説します。
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目次
生理予定日前後に妊娠超初期症状は表れる?
生理予定日の1週間前あたりから、下腹部痛・吐き気・おりものの変化・微熱といった妊娠超初期症状を感じる人もいます。一般的には、生理予定日以降に妊娠超初期の症状を感じる人が多いようです。
生理予定日の2週間ほど前に排卵と受精が行われ、その後1週間ほどかけて、受精卵は卵管を通り子宮までたどり着きます。受精卵が子宮内膜に着床するのがおおよそ生理予定日1週間前にあたります。このため、生理予定日前後に妊娠超初期症状を感じるケースがあるようです。
生理予定日前にわかる妊娠の兆候は?
生理予定日前後にいつもと体調が違うと感じたら、妊娠の可能性を疑っておくと良いでしょう。妊娠超初期の症状には個人差があります。妊娠していた場合、どんな体調の変化があるのでしょうか。
吐き気
妊娠初期症状のひとつとして有名な「吐き気」が、生理予定日前後から始まる人もいるようです。ただし個人差が大きく、ひどい吐き気に悩まされる人もいれば胸やけを感じる程度の人もいます。
基礎体温の周期に変化
生理周期が安定していて基礎体温をつけている人は、いち早く妊娠に気が付きやすいですね。高温期が16日以上続くと妊娠の可能性があります。生理予定日になっても高温期が続いていた場合は、2~3日様子を見てみましょう。
また妊娠していても、基礎体温が下がる人もいるようです。このため、他の妊娠超初期症状もあわせて確認した方が良いでしょう。
出血
生理予定日前なのに出血があることがあります。その出血が長く続かず少量であった場合は、着床出血の可能性があります。受精卵が子宮内膜に根を張る着床時に、子宮内に傷をつけた出血がおりものと一緒に外に出てくることがあり、これを着床出血と呼びます。血がおりものと混じると、茶色や赤褐色のおりものになることがあります。
下腹部痛
生理痛のようなお腹の痛みを感じることがあります。子宮が広がっていくため、痛みを伴うことがあるようです。
味覚、嗅覚、胸の張り
味覚や嗅覚の変化は、いわゆる「つわり」の一種です。まれに、生理予定日前の妊娠超初期からつわりが始まる人もいるようで、今まで平気だったにおいが突然つらくなることや、食の好みが変わることで妊娠に気が付く人もいます。胃がむかむかしたり、のどが痛くなったりする人もいるようです。
また、胸の張りや、乳首の痛みやかゆみを感じることもあります。生理中や生理前にも同じように胸の違和感がある人もいますが、妊娠超初期症状では生理前のものよりも強く感じる場合が多いようです。
おりものの状態の変化
おりものの量や粘度に変化がある場合があります。妊娠すると、おりものは普段よりさらさらとして、透明や白っぽいものに変化したという人が多くいました。妊娠によってエストロゲンやプロゲステロンという女性ホルモンに変化が起こり、それによっておりものに変化があるようです。
お腹の張り、下痢・便秘
妊娠によって変化するホルモンバランスで、便秘や下痢になる場合があります。また、妊娠によって子宮が大きくなり始めるため、お腹が引っ張られるような下腹部の張りや違和感を覚えることがあります。下痢や便秘で薬を普段使っている方は、薬を頼る前にオリゴ糖や乳酸菌など食事面からお腹の中の改善を意識してみてください。
イライラ、憂鬱
ホルモンバランスの変化は自律神経の乱れの原因にもなり、心にも影響を与えます。なんだかイライラする、憂鬱になる、情緒不安定だと感じたら、妊娠初期症状かもしれません。また、不思議に「なんだか妊娠した気がする」というひらめきを感じることもあります。
肌荒れ、頭痛、脚の付け根の痛み
不快な症状もさまざまで、妊娠による女性ホルモンの変化で、ニキビなど肌荒れが起こる人や、乾燥肌に悩まされる人もいます。妊娠によって血液量が増えることで、偏頭痛に悩む人もいます。肌荒れや頭痛は生理前のPMS(月経前症候群)でも感じる人が多いので、これだけで妊娠に気が付く人は少ないかもしれません。他の症状と合わせて確認しましょう。
また、足の付け根が痛む人も多くいます。これは、妊娠によってリラキシンというホルモンが大量に分泌されるために起こる症状です。リラキシンには出産に備えて骨盤周りの筋肉を緩める作用があるので、そのせいで足の付け根が痛くなるのです。
頻尿になる
子宮が広がり始めることで膀胱を圧迫し、頻尿になる人もいます。まだほとんど子宮の大きさは変わっていないのにと思ってしまいますが、身体は敏感に変化を感じ取るようです。
のどが渇く
高温期が続くために体内の水分量が減りやすく、のどの渇きを感じるやすくなることがあります。汗をかきやすくなったり、寝汗がひどくなったりする人もいるようです。脱水症状にならないよう、水分をしっかりとりましょう。
唾液や鼻水が増える
つわりの一種にもあげられる唾液量の増加も、妊娠初期症状のひとつです。唾液や鼻水などの体液が増える場合もあります。唾液つわりとも呼ばれ、安定期まで悩まされる人も多いようです。
眠気が続く
女性ホルモンであるプロゲステロンの作用で、眠気を強く感じることがあります。夜しっかり寝たのに日中も眠気が止まらない場合があり、気が付いたら昼寝をしていたということがよくあるようです。
風邪のような症状
妊娠超初期症状は風邪の症状にも似ているため、風邪で病院にいったところ妊娠していたという話も実際によくある話です。微熱もしくは高熱が続き、鼻水が出る、疲れやすくて頭痛もあるといった超初期症状は、たしかに風邪に似ていますよね。
生理予定日前に微熱・頭痛・身体がだるいといった風邪のような症状で寝込んだことがありました。私は生理不順が多かったため、普段は生理が遅れていてもあまり気にしていませんでした。しかしこのときは体調を崩したのが気になり、生理予定日後に妊娠検査薬を試したら陰性反応が出ました。そのまま様子を見ていましたが、結局あまりにも生理が来ないのでもう一度検査薬を試したら今度は陽性反応が出ました。
妊娠したときに体調の変化が起こるのはなぜ?
妊娠すると、すぐに身体は出産に向けて動き出します。女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンが急激に増加することで、身体にも心にも大きな変化をもたらします。
子宮を広げ胎盤を完成させるために、妊娠初期はエストロゲンとプロゲステロンの働きは特に活発になります。ただこのホルモンバランスの急激な変化は、体調や心の変化も伴ってしまうので、妊娠初期は身体の変化を強く感じやすいのです。
また、リラキシンというホルモンによって、骨盤を出産に向けて柔らかくしていくため、骨盤周りに痛みを感じることがあります。妊娠後期は、腰痛に悩まされるママはさらに増える傾向にあります。
このように、お腹の中で赤ちゃんを安全に育て出産するために、妊娠中はホルモンバランスが大幅に変化します。そのため、体調に変化が起こるのです。
妊娠超初期症状がないことはあるの?
妊娠初期症状は、妊娠したら必ずあるというわけではありません。妊娠しているのに超初期症状やつわりがないから、赤ちゃんは元気なのか不安に思うママもいるようです。なかにはまったく何も変化を感じないで生理の遅れで妊娠に気が付いたという人や、つわりもまったくないまま終わったという人など、個人差はかなり大きいようです。
不快な症状はあるよりもない方が良いものだと考えて、妊娠超初期症状がなかったからといって、気にしすぎないようにしましょう。妊娠初期に元気で過ごせてよかったと、前向きにとらえましょうね。
妊娠と生理予定日に関する体験談
筆者が一人目の妊娠で感じた生理予定日前の妊娠超初期症状は、「微熱」「身体のだるさ」「予感」でした。37℃台の熱が数日間続きました。仕事が忙しい時期だったので、「疲れがたまって風邪をひいたかな」と思ったものの、もしかしたら妊娠したかもしれないという予感がありました。
まさかと思いつつ妊娠検査薬を使ったところ、陽性反応が出てびっくり。病院に行った時点では「まだ妊娠3~4週でしょう」と言われました。筆者の場合は、ほぼ着床と同時に妊娠超初期症状に気が付いたということになります。
生理予定日付近は赤ちゃんからのサインを見逃さないで
妊娠中の身体の変化は個人差が大きく、感じ方も人それぞれ異なります。妊娠超初期症状に敏感だったという人もいれば、妊娠超初期症状にまったく気が付かなかったという人もいます。
妊娠初期症状は生理予定日前から始まります。妊娠が判明する前でも似たような症状を感じたら、無理をしないで身体を休めるように心がけてくださいね。妊娠初期は赤ちゃんが育つとても大切な時期です。毎日忙しいかもしれませんが、赤ちゃんからの小さなサインを見逃さないように、身体を大切にしてくださいね。