【産婦人科医監修】生理後に妊娠判明?生理と妊娠症状の見分け方
生理がきたから妊娠していないと思っていたのに生理後に妊娠が判明した、という方もいるのではないでしょうか。生理だと思っていたその出血や茶色いおりものは妊娠症状の「着床出血」かもしれません。腹痛や頭痛、吐き気などの妊娠初期の症状や生理と妊娠の見分け方、生理後に妊娠症状がでる原因について、医師監修の記事で解説します。
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目次
生理後に妊娠が判明!?
「生理がこないから妊娠したと思って検査したら、先月は生理がきたのにもう妊娠3ヵ月目だった」といったように、生理後に妊娠が判明するとは不思議だと思ってしまいますよね。しかし、生理のような出血の後に妊娠が判明することは、決して珍しくはないのです。
生理後に妊娠が判明する場合、生理ではなく「着床出血」だったというケースが多いようです。着床出血とは、受精卵が子宮と結びつく着床時に子宮内膜に傷が付き、その出血が排出されることをいいます。
着床出血は広く使われている言葉ですが、医学的な用語ではなく、医師によっては月経様出血と呼ぶこともあります。
生理後の妊娠症状の見分け方
出血の量や日数に変化は?
出血に普段の生理時と異なる点はないか観察してみましょう。 妊娠の兆候である着床出血の場合、時期は生理予定日より少し早めで、量は普段の生理より少なめです。
生理後に妊娠が判明した人の多くが、普段1週間続く出血が今回は3日で終わった、生理痛がなかった、量が少なかった、と何かしらの変化を感じているようです。
いつものイライラ、憂鬱はある?
妊娠初期の症状の中には、生理前のPMS(月経前症候群)にとてもよく似たものが多くあります。通常は生理が始まるとともにPMSの症状はおさまりますが、出血が始まった後も続いていることによって妊娠だと気付くかもしれません。
妊娠初期症状として、情緒不安定を強く感じる人いようです。最近なんだかすぐに泣けてくる、すぐに怒ってしまうなど心理や感情に変化があらわれることもあります。
味覚、嗅覚、乳房の感覚に変化は?
乳房や味覚、嗅覚の変化で妊娠が判明することがあります。生理前によくある乳房が張るなどの症状が、出血が始まった後も続いているのであれば妊娠の可能性があります。
妊娠している場合、つわりの症状により、嗅覚や味覚に変化が出ることもあります。急ににおいに敏感になった、食べ物の味の好みが変わったといった場合は、妊娠初期症状であることが考えられます。
基礎体温の周期に変化は?
基礎体温を計測している人は、出血後の体温の変化に注目してみてください。 通常、排卵後から生理直前までは高温期が続き、生理が始まるとともに低温期に入っていきます。生理周期が安定している人は毎月このサイクルを繰り返しているので、基礎体温の変化で妊娠に気づくことが可能です。
基礎体温を計っていない人は、熱っぽさは続いていないでしょうか。出血が始まってから微熱の症状を感じていたら、風邪ではなく妊娠の可能性があります。
おりものの状態は?
妊娠すると普段よりもおりものの色が濃くなり、量が増えることがあるようです。 女性の身体は、生理後に一時的におりものが減るサイクルになっています。生理終了後におりものの量が増え、おりもののにおいが普段より弱いと感じたら、妊娠の可能性があるかもしれません。
お腹の張りや腹痛、お通じに変化は?
妊娠すると、女性ホルモンの影響で、胃腸の働きが弱くなることや下痢や便秘になることがあります。通常の生理前にも同じようにお腹がゆるくなることがありますが、生理後には戻っていきます
肌荒れ、頭痛、足の付け根の痛みや吐き気は?
PMS(月経前症候群)により、生理前に頭痛や肌荒れを起こしやすい女性は多いのではないでしょうか。PMSの場合は、生理開始後は次第に肌荒れや頭痛がおさまっていきますが、肌荒れが長引いている場合は、妊娠によるホルモンバランスの変化かもしれません。
個人差がありますが、生理予定日の前から「なんとなく気持ち悪い」「吐き気がこみ上げる」という症状が出ることもあります。また、乾燥肌になる場合も多いようです。
生理開始後に下腹部の痛みや足の付け根の痛みがある場合、妊娠による子宮の成長にともなって起こっている症状かもしれません。
生理後に妊娠症状が現れる原因
妊娠によるホルモン分泌の変化
生理だと思っていた出血が着床出血だった場合、次第に妊娠初期症状が現れるでしょう。
妊娠初期はプロゲステロンとエストロゲンというふたつの女性ホルモンが急激に増加していきます。この女性ホルモンは、妊娠していないときも、生理前に分泌量が増えて生理後に減少するというサイクルを繰り返しています。
これらのホルモンの働きは生理予定日1週間後あたりから活発になるため、着床出血がある場合もない場合も妊娠初期のような症状が現れることがあります。
着床後すぐから妊娠症状が現れることも
生理周期が安定している人の場合、受精卵が着床するのは、生理予定日の約1週間前です。着床すると女性ホルモンが活性化し、子宮も徐々に大きくなり始め、出産に向けて骨盤がゆるみ始めます。生理と見誤りやすい着床出血があるのがこの時期です。早い人では、着床直後から妊娠超初期症状が現れます。
妊娠が判明したら葉酸の摂取を
妊娠1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月の女性は葉酸を摂取するよう心がけましょう。厚生労働省は妊娠の可能性のある女性に対し、食事からの摂取に加えて1日400μgの葉酸を摂取することを推奨しています(※1)。
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生理後の妊娠判明に関する体験談
筆者には生理(出血)後に妊娠が判明した経験がありませんが、経験者の友人がふたりいます。ひとりは激しいアウトドアスポーツを行っている人で、生理のような出血後に妊娠していないと思いスカイダイビングをして、残念ながら流産してしまった後で妊娠に気が付いたとのことでした。
もうひとりは、「絨毛膜下出血」によって妊娠中ずっと出血が続く体質だったため、ずっと生理の出血だと勘違いしていたようです。妊娠が判明したのも中期に入ってからです。
妊娠判明後も「どの出血が生理で、どの出血が妊娠中の出血なのか違いがわからなかった」と、本人以外はみんな顔面蒼白になってしまうようなことを言っていました。出産まで出血を繰り返していたようですが、無事に元気な男の子を出産しました。
妊娠判明が遅れると後悔することも
生理が来たと思って妊娠に気づかないままでいると、判明するときには妊娠4ヶ月になっている可能性があります。 妊娠の判明が遅れると、知らずに飲酒・喫煙や激しい運動をしてしまい、後悔の原因になるかもしれません。特に妊娠初期は、薬などの影響がとても大きい時期です。
妊娠の心あたりがあり、出血後に体調変化がみられる場合は、妊娠検査薬を使ってみることをおすすめします。早期の妊娠判明は、胎児とママのためにも大切なことですよ。
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※この記事は2023年4月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。