タンポンを入れると痛い・違和感がある!入れ方が間違っている?病気?初心者でも痛くない方法は?

タンポンを入れると痛いのは、使い方に問題があるのかもしれません。初心者や慣れていない人でも快適に使うためのコツはあるのでしょうか。タンポンにまつわる疑問に答えながら、正しい使い方や使用上の注意点、入れ方のポイントを解説します。タンポンを入れるときの痛みや違和感を解消して、生理期間中も気持ち良く過ごしましょう。

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この記事の監修

寺師 恵子
産婦人科医
寺師 恵子

目次

  1. タンポンは初心者でも痛くないの?
  2. タンポンを入れると痛い・違和感がある!入れ方が間違っている?
  3. タンポンを入れても痛くならないコツは?
  4. タンポンを抜くときに痛いのはなぜ?
  5. タンポンを入れると痛いのは病気のサイン?
  6. タンポンを使うときに気を付けること
  7. タンポンの紐に違和感があるときはどうする?
  8. タンポンが痛いときは正しい使い方を確認しよう
  9. あわせて読みたい

タンポンは初心者でも痛くないの?

タンポンとは、腟の中に挿入して使用する生理用品です。挿入の角度、挿入の深さ、経血量と吸収量のバランスがあっていれば、痛みを感じることはありません。しかし、使うのが初めての人、使い慣れていない人は、挿入時や取り出す際にひっかかるような痛みを感じることがあるかもしれません。

痛みや違和感を覚えるのは、使い方が間違っていることがほとんどです。緊張や不安で「こわい」という気持ちが強くなると、筋肉が収縮しスムーズに入らないこともあります。

タンポンを使い始める目安は、生理が安定し、順調に来るようになるころです。年齢的な制限はありません。高校生や大学生で初めてタンポンを使用したという人の割合が高いようです。処女膜が破れたり、身体の奥に入ってしまったりということはないので安心してください。

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タンポンを入れると痛い・違和感がある!入れ方が間違っている?

タンポンを使い慣れていないと、挿入するのに思った以上に時間がかかったり、何回も失敗してしまったりすることも少なくありません。しかし扱いにも慣れ、正常に使用していれば、違和感を覚えることはほとんどないものです。もしも常に気になるようであったり、じっと座っていられなかったりするときは、ふたつの理由が考えられます。

タンポンの位置が正しくない

タンポンを入れて痛みや違和感があるのは、タンポンの挿入が浅いのかもしれません。腟の入り口付近にタンポンがあると、ジンジンとした痛みを感じたり、動いたときにタンポンの存在を感じたりします。

正しいタンポンの挿入位置は、腟の奥にある「無感覚ゾーン」と呼ばれる場所です。アプリケータータイプのタンポンなら、持ち手が腟口に触れるくらい、フィンガータイプのタンポンなら、指の第二関節が腟の中に入り込むところまで、しっかり奥へと挿入します。

腟の内部はカーブやひだがあり、タンポンを入れている途中で突っかかるように感じることがあります。それ以上奥に入れるのがこわいと感じるかもしれません。しかし、子宮の中に入ってしまうことはないので、角度を変えて正しい位置まで挿入するようにしましょう。

吸収体に対して生理の量が少ない

タンポンは普通の日に使うレギュラーサイズ、多い日用のスーパーサイズ、特に多い日用のスーパープラス、少ない日用のライトといくつかのサイズがあります。取り出したときに吸収体に白い部分が残っているようなら、吸収体の大きさに対して生理の経血量があっていないことが考えられます。

取り出すときはアプリケーターがない状態です。白い部分は吸収体の繊維が直接腟と接することになります。繊維が腟の内部に触れると摩擦で痛みを感じてしまうので、白い部分が残っていたら、次回からサイズを小さいものに変えてみましょう。

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タンポンを入れても痛くならないコツは?

アプリケータータイプを使う

タンポンはアプリケータータイプとフィンガータイプの2種類が販売されています。痛みが少なく、初心者でも挿入がスムーズに行えるのは、アプリケータータイプです。アプリケーターとは、吸収体を腟内の適した位置に導く筒状の入れ物です。筒は二重構造になっていて、注射器のように内側の筒でタンポンを押し出すようにして使います。

アプリケーターは袋から取り出してそのまま使える仕様のものと、内側の筒が短く収納されているコンパクト仕様があります。どちらも購入時にはすでに吸収体が筒の中にセットされているので、筒や紐に不具合がないかをチェックしてから使うようにしましょう。

リラックスして挿入する

タンポンを入れるときに緊張していると、周りの筋肉が収縮してしまいタンポンの通り道が窮屈になってしまいます。タンポンを入れるときはゆったりと落ち着いて、息を吐きながら力を抜いて挿入するようにしましょう。

緊張してうまく入れられないときは、バスルームで試してみるなどやり方を工夫してみてはいかがでしょうか。バスルームならトイレよりも広くて明るいので、気分が変わってスムーズに入れられることもありますよ。感覚がつかめれば、次はスムーズに入れられるかもしれません。

中腰の姿勢で斜め後ろに入れていく

腟は腟口からまっすぐ上に伸びているのではなく、少し後傾しています。そのため腰を少し浮かせた中腰の姿勢で入れると、角度が調整しやすくなります。腟から腰のほうに向かっていくイメージで挿入すると、痛みや違和感が抑えられます。

生理の量にあわせてタンポンのサイズを変える

タンポンには軽い日~特に多い日まで、4つのサイズがあります。吸収量が多いほど、吸収体のサイズも少しずつ大きくなります。月経量が多い日はスーパーサイズ、少ない日はレギュラーサイズと、月経量に応じて適したサイズを選びましょう。

慣れるまでは生理が多い日に使う

タンポンを出し入れするときは、経血が潤滑剤の役割を果たします。そのため、経血の量が少ない日よりも多い日のほうが、出し入れがスムーズです。

タンポンを使い慣れていないと、多い日に挑戦するのは、失敗して漏れたり外れたりしないか心配かもしれません。しかし経血の量が少ないと、痛みで奥まで挿入できないことがあります。慣れるまでは、生理の2日目や3日目から使い始めるのがおすすめです。

おりもの用には使わない

排卵日前や生理の後半になると、おりものの分泌量が増えますね。下着を汚したくないからと、おりものが多い日にタンポンを使いたい人もいるかもしれません。しかし、タンポンは生理の経血を吸収するための生理用品です。おりもの用にタンポンを使うのはおすすめできません。

なぜならおりものは、子宮や子宮頸管からの分泌物のほか、腟壁、皮脂腺、バルトリン腺など、子宮以外からの分泌物が含まれるからです。タンポンは子宮からの経血を直接吸収するものなので、腟壁などからの分泌物の吸収には向いていません。

また、分泌量も経血ほど多くないため、取り出すときに摩擦が起こりやすくなります。滑りが悪いところを無理やり引っ張ると、強い痛みが出たり、腟の粘膜に傷がついてしまったりする可能性があるので、おりものでは使用しないようにしましょう。

タンポンを抜くときに痛いのはなぜ?

タンポンを抜くときに痛みが生じるのは、経血量が少なく滑りが悪いか、使用時間が長く吸収体が大きくふくらんでいることが原因になっている可能性があります。

取り出したときに吸収体に白い部分が残っているときは、ワンサイズ小さいタンポンを試してみましょう。吸収体の全体が大きくふくらんでいるときは、使用時間を短くして早めにナプキンに切り替えるか、ワンサイズ大きいタンポンを使用すると良いでしょう。

使用時間の目安は1回あたり4~8時間です。連続使用はせず、タンポンとナプキンを交互に使用することが推奨されています。タンポンが抜けないときは中腰になりリラックスしながらゆっくりと引き出してみましょう。どうしても取り出せないときは、無理をせず産婦人科を受診してください。

タンポンを入れると痛いのは病気のサイン?

タンポンを正しい位置に挿入し、使い慣れているのにもかかわらず、下腹部に違和感があるときはなんらかの病気が隠れている可能性があります。考えられるのは感染症による腟炎や、腟口付近に生じるバルトリン腺嚢胞などです。以前感じなかった痛みが出たときは、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

タンポンを使用すると子宮内膜症にかかりやすい、赤ちゃんができにくいといった説が取りざたされることがありますが、正しく使用していれば問題はありません。心配しすぎないようにしましょう。

タンポンを使うときに気を付けること

タンポンは一つひとつに滅菌が施されており、正しく使用していればタンポンが原因で病気を発症することはありません。しかし、タンポンを長時間使用する、不衛生な手で扱う、破損したものを使う、個包装を開封した状態で放置したものを使うなどの正しくない行為があると、菌が増殖しやすい環境を作ってしまいます。

タンポンを使うときは衛生に心がけ、おりものに異常があったり、異臭がしていたりするときはタンポンを使用しないようにしましょう。また、タンポンを使用しているときに高熱、発疹、下痢、嘔吐などの症状が出たときは、「トキシックショック症候群」の発症を疑います。

トキシックショック症候群が起こるのはごくまれなことですが、放置しておくと身体の組織が壊死したり、最悪の場合死にいたったりすることがあるため、すみやかにタンポンを取り出し、医師の診察を受けましょう。

タンポンの紐に違和感があるときはどうする?

タンポンの紐は、タンポンを取り出すときに使用する大切な部位です。紐がだらりとぶら下がっていると、気になることもあるようです。

なかには小陰唇から外にはみ出ないように、紐を切ってしまったり内側に丸めておいたりするという意見がありますが、タンポンが取り外せなくなる危険があるので、決して切らないようにしてください。挿入してすぐは違和感があっても、しばらくすると経血と馴染んできますよ。

タンポンが痛いときは正しい使い方を確認しよう

タンポンが痛いときは、使い方やサイズ選びを見直してみると、痛みや違和感が軽減するかもしれません。ポイントは奥までしっかりと押し込むことです。腟口は柔軟性があり、タンポンの挿入に耐えられる強さを持っています。タンポンの直径は約1cmと細いので、緊張しすぎないことも大切です。

失敗したときは再利用せず、新しいもので再チャレンジしてみましょう。緊張すると痛みに敏感になるため、なるべくリラックスを心がけるようにしてくださいね。

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