生理のときに頭痛が起こる原因は?頭痛が起こりやすくなる4つのNG行動と頭痛の緩和法も解説!
生理のときにお腹が痛くなったり、気分が悪くなったりする女性は多いですよね。生理のときに頭痛がするという方もいるそうですよ。ここでは、生理のときに起こる頭痛の原因や対処法、頭痛が起こりやすくなってしまう行動について解説していきます。
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目次
生理痛の頭痛の特徴は?
頭痛は大きく分けて3つの種類があります。
【日常的に起こる頭痛】
・風邪や二日酔いなどが原因
【脳の病気に関する頭痛】
・くも膜下出血などの脳の病気が原因
【慢性頭痛】
・病気に関係なく、繰り返し起こる。片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛がある。
生理痛の頭痛は「慢性頭痛」に入ります。そして多いのは月経に関係した「片頭痛」と「緊張型頭痛」です。生理痛の頭痛の特徴は、通常の頭痛に比べると以下のようなことがあげられます。
1.片頭痛時によくあり、前兆がない
2.いつまでもダラダラと痛みが続く
3.何度も繰り返す
4.市販の鎮痛剤が効きにくい
5.痛みが強い
6.生理のときに起こる
通常、片頭痛が起こるときは目の前がチカチカしたり音に敏感になったりしますが、生理痛の際の頭痛にはそのような前兆がないことが大きな特徴です。薬などを服用するタイミングがつかめないのも、ひどくなる原因のひとつといえますね。
生理痛の頭痛の原因は?
生理痛の頭痛の原因は「女性ホルモン」にあります。女性ホルモンのエストロゲン分泌量が大きく変わるので頭痛を引き起こしてしまいます。
生理時に起こるのは「緊張型頭痛」と「月経関連片頭痛」です。どのような原因と特徴があるのでしょうか。
緊張型頭痛
緊張型頭痛の原因はずばり、脳への血液量不足と酸素量不足です。
生理のときは子宮に血液が集まってきますね。そのため、身体全体の血液量と酸素量が不足気味になります。脳の部分の血液量と酸素量が不足してしまうと筋肉がこわばり、頭痛が起こります。
緊張型頭痛は、頭の後ろの方が痛みます。後頭部から、首筋にかけて頭がぎゅっと締め付けられるような痛みを感じます。
月経関連片頭痛
月経関連片頭痛は女性ホルモンの影響で起こります。
ホルモンが増えたり減ったりすることにより、血管が広がります。血管が広がると脈を打つような頭痛が生じたり、動くとずきずきと痛んだりします。こめかみ付近に感じることが多いようです。
ひどくなると吐き気をもよおしたり、日常生活を送るのが困難になったりします。
頭痛のときの4つのNG行動
生理のときの頭痛は一般の頭痛と違い、やらない方が良いことがいくつかあります。また緊張型頭痛と月経関連片頭痛の対処の仕方も違います。
身体を冷やす
ひとつ目は、身体を冷やすことです。できるだけ身体を温めてあげることが大切です。
緊張型頭痛の場合、脳に酸素や血液が行きにくい状態で起こるので、血行を良くするために首筋や肩を温めるようにしましょう。
月経関連片頭痛の場合、脳の血管が広がることにより起こるので、身体を温めすぎないように注意しましょう。月経前から月経中は湯船に長いことつからず、シャワーを利用することをおすすめします。また、冷たいタオルや冷却シートで痛い部分を冷やしたり、ずきずきしている部分を圧迫することもおすすめですよ。
骨盤がゆがむ姿勢をとる
骨盤がゆがんでしまうような姿勢をとると、血流が悪くなり、生理痛や頭痛、腰痛などを引き起こします。足を組んだり猫背になったりすると骨盤がゆがんでしまうので、正しい姿勢を心がけましょう。
ストレスをため込む
ストレスをため込むとホルモンのバランスが崩れ、身体のあちこちに不調を感じることがあります。生理中の頭痛は女性ホルモンの増減が激しいため起こるので、ホルモンの分泌のふり幅をなくすためにもストレスをうまく対処していきましょう。忙しい場合は5分だけでもリラックスタイムを設けるとずいぶんとすっきりした気持ちになれますよ。
コーヒーを飲む
コーヒーには頭痛を和らげる効果があるのですが、実は生理痛にはNGな飲み物なのです。コーヒーだけでなく、カフェインや糖分が含まれているものは生理痛を引き起こします。生理のときの頭痛はホルモンバランスの増減が激しいときなので、自律神経を整えるためにもコーヒーは控えると良いでしょう。
生理のときの頭痛を緩和する方法
実際に生理のときの頭痛を和らげるためにはどのような方法があるのでしょうか。
アロマで緊張を緩和する
アロマはリラックスする効果があるといわれています。香りが脳を刺激するので、自然治癒力を高めるそうです。血行促進やホルモンバランスを整える働きもありますよ。
生理のときの頭痛に良いとされるのはハーブを抽出した精油か、乾燥させたハーブです。精油は使用方法が難しいので乾燥させたハーブの方が取り扱いが楽ですよ。
【生理痛や頭痛によいハーブ】
・マリーゴールド
・ハイビスカス
・ゼラニウム
・ジンジャー
この中で特にホルモンバランスを整える作用があるのは「ゼラニウム」です。素敵なアロマポットなどもあるのでそういったものを活用して、リラックスできると良いですね。
市販薬で痛みを止める
市販の鎮痛剤にはバファリンやイブ、ロキソニンなどがありますね。どうしても頭が痛いときは利用することも考えましょう。市販の鎮痛剤を利用する際は、頭が痛くなりかけたらすぐに飲むことがポイントです。頭痛が始まり時間が経ってから飲んでも効果が現れにくいことがあります。
また、1日の服用回数を守るようにしましょう。飲み過ぎると「薬物乱用頭痛」を引き起こしてしまうおそれがあります。
大豆製品を食べる
大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た物質をもっています。そのため、適切に摂取すると頭痛を和らげることができるといわれています。
食べるタイミングとしては、「生理前」がおすすめです。排卵期が終わるころから意識してとると良いですよ。また、大豆製品としては豆乳や、炒り大豆、おからが良いでしょう。お豆腐にも含まれていますが、冷ややっこにすると身体が冷えてしまいますので、湯豆腐にして食べるのがおすすめです。
ツボを押す
生理のときの頭痛にはツボ押しが効果的な場合があります。
【百会(ひゃくえ)】
頭のてっぺんにあるツボです。指の腹で下にグッと押すような感じで刺激を与えます。
【天柱(てんちゅう)】
後頭部と首の境になるツボです。中央のくぼみから4cmほど離れた左右を、3秒押して3秒離す、を繰り返します。親指で押して、あとの指で頭を支えるととてもやりやすいですよ。
【風池(ふうち)】
天柱のさらに指一本外にいった部分にあります。ここも気持ちよいと感じる程度に押すと頭痛が和らぎます。
この他、足の裏には身体に良いツボが集中しているので、椅子に座りその場で足踏みをしても効果があります。
生理痛・頭痛に関する体験談
生理痛と頭痛に悩む方は本当に多いですよね。
筆者は生理痛もありますが、片頭痛もあります。遺伝だから仕方ないと思い、一般の市販薬を飲んでいましたが、飲み過ぎにより薬物乱用頭痛を引き起こしました。今は通常の片頭痛の他、生理前にはひどくなるので頭痛予防薬を毎日服用していますし、それでも片頭痛がひどいときには片頭痛専用の薬を飲んでいます。
今まで先生と相談をし、「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」などの漢方薬を試すこともあれば、違う薬も数種類試してきました。でも、なかなか自分に合う薬が見つかりませんでした。薬剤師の方にも何種類も試してみて、やっと見つかるものだとアドバイスを受けました。
生理痛や頭痛がひどくならないためにも身体を動かすなど工夫することが必要だと感じました。
頭痛ダイアリーをつけて、自分の頭痛を知ろう!
頭痛を起こさないためには、自分の頭痛のタイプを知ることも大事です。筆者が医師にすすめられたのは「頭痛ダイアリー」をつけることです。何回かつけていると頭痛が起きそうなときがわかるようになってきます。
規則正しい生活や、バランスの良い食事、適度な運動を行うとホルモンバランスの乱れを防ぐことができます。生理痛や頭痛を防いでくれるので、意識してみると良いですよ。