【管理栄養士監修】生理痛を和らげる飲み物・NGの飲み物とは?筆者の体験談もご紹介!
生理痛が重い人にとって、毎月の生理は気が重く、悩みの種ですよね。お腹が痛むときには薬に頼りたいものですが、あまり薬を飲みすぎるのも不安です。今回は、生理痛を和らげるおすすめの飲み物と、NGの飲み物について、栄養士監修の記事でご紹介します。
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この記事の監修
目次
生理痛を緩和する飲み物とは
生理痛は仕方がないものと納得していても、毎月のこととなるとつらいですよね。下腹が痛くなったり、腰が重苦しくなったりすると、なんとなく気分も沈んでしまいがちです。
生理痛は、「プロスタグランジンE2」という物質がたくさん分泌されることで起こります。この物質は、冷えやストレスによってさらに分泌が高まるので、原因となる冷えやストレスを解消すれば、生理痛が緩和される可能性があると考えられるでしょう。
それでは、冷えやストレスが解消でき、生理痛の緩和が期待される飲み物には、どのようなものがあるのでしょうか。
生理痛におすすめのハーブティー
ハーブティーは効能がそれぞれ異なり、なかには生理痛の緩和を期待できるものもあります。ハーブティーは、生理が始まる2週間前から飲み始めると良いでしょう。香りが良いハーブティーも多いので、香りを楽しんでリラックスしてくださいね。
ハーブティーの選びかたの注意点ですが、ブレンドティーは紅茶が入っていることがあり、カフェインが入っている可能性があります。生理痛緩和のためにハーブティーを飲むときは、純粋なハーブティーを選ぶようにしましょう。
ジンジャー(しょうが)湯
ジンジャー(しょうが)は身体を温める食品として有名ですよね。生理痛は冷えによって悪化するため、身体を内側から温めることが重要です。ジンジャーには「ジンゲロール」と「ショウガオール」が含まれていて、身体をぽかぽかにしてくれますよ。
しょうがとお湯だけでは飲みにくいときは、はちみつを入れると飲みやすくなります。ただし、「紅茶とは一緒に入れない」ことに注意してください。ジンジャーティーはとてもおいしいものですが、紅茶には微量ながらカフェインが含まれています。カフェインは血管を収縮させる働きがあるため、身体が冷えやすくなります。生理痛がひどいときは、紅茶は控えたほうが良いでしょう。
ローズヒップ
ローズヒップは、別名「ビタミンの爆弾」といわれています。ビタミンA、B群、C、D、E、Kが含まれており、特に多いのがビタミンCです。ビタミンCはレモンの約15倍含まれており、生理痛の改善が期待できます。
ビタミンCは、美肌効果が期待できるのも嬉しいですよね。生理中は身体がむくみがちですが、ローズヒップには利尿作用もあるので、むくみを防ぐこともできます。排便を促す効果もあり、ローズヒップティーには女性に嬉しい効能がいっぱいですよ。
カモミール
カモミールは胃腸の調子を整えたり、気分をリラックスさせたりする効果があります。また、ホルモンバランスを整える効能があるため、生理痛や冷え性の改善にも効果が期待できます。ただし、キク科の植物にアレルギーがあるかたは注意してくださいね。
ペパーミント
ペパーミントは、スーッとした香りと味わいが魅力です。清涼感を感じられ、すっきりとした気持ちになれるペパーミントティーも、生理痛を緩和してくれる働きがあります。スーッとする成分はペパーミントに含まれる「メントール」によるものです。メントールは頭痛や鼻水の改善になりますし、気分もリフレッシュでき、ストレス解消にも役立ちます。
ココア・穀物飲料
生理痛の改善を期待できる飲み物は、ハーブティー以外にココアや穀物飲料もあります。温めて飲むと身体がぽかぽかするため、おすすめです。
ココア
ココアには、自律神経の働きに関わるマグネシウムが豊富に含まれています。これにより血行が良くなったり、冷えを改善してくれたりといった効果を期待できます。また、鉄分の吸収も優れているため貧血予防にもなりますし、香りが良いためリラックス保持にもなりそうですね。ただし、ココアには微量にカフェインが含まれているため、飲みすぎには注意が必要です。
豆乳
豆乳には「大豆イソフラボン」が含まれています。大豆イソフラボンは、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの働きと似たような働きをする成分です。たんぱく質も豊富なので栄養補給にもOKですし、生理痛以外に、生理不順や骨粗しょう症予防、脂質代謝改善などの効果が期待されていますよ。
ただし、飲み過ぎは生理痛がひどくなる恐れがあるため、注意が必要です。大豆イソフラボンの摂取上限量は1日70mgといわれています。市販の豆乳飲料200mLには、だいたい約20~40mgのイソフラボンが含まれています。豆乳を飲んでいる場合は、他の大豆製品の摂取量を減らして調整するようにしましょう。
大豆イソフラボンの含有量は、豆腐1丁で約60mg、納豆1パック約35mg、みそ大さじ1で約9mg、無調整豆乳200mLで約60mgとなっています。(イソフラボンから糖を分離させたアグリコンとしての値)
麦芽飲料
麦芽飲料は、発芽大麦を使用した飲み物になります。麦芽は冷え性や冷えに良い漢方として知られています。消化を促進し、胃腸の働きを正常にしてくれる効果も期待できますよ。
野菜スープ系
野菜は身体の調子を整えてくれる食べ物ですが、生野菜は身体を冷やしてしまうこともありますので温かいスープにしてみてはいかがでしょう。温かいスープを摂ることでお腹も満たされて、ダイエット効果も期待できますよ。
生理痛を緩和させるのに必要な栄養素はビタミン類です。ビタミン類が豊富な野菜をスープにして飲むと、身体もぽかぽかしますし、便秘の改善も期待できますよ。ポトフのようにコトコトと煮ても良いですし、牛乳や豆乳とミキサーにかけてポタージュにしてもおいしいですよ。
生理痛を緩和してくれる野菜にはゴボウやニンジン、タマネギ、レンコン、カボチャ、ショウガ、アボカドなどがあります。アボカドにはビタミンEが豊富に含まれており、ホルモンバランスを整える効果が期待されています。
生理痛にNGの飲み物とは?
それでは、生理痛がひどいときに控えたほうが良い飲み物とは、どういったものがあるのでしょうか。そのポイントは「身体を冷やす飲み物」と「カフェイン」です。
カフェインには血管を収縮させる働きがあり、全身の血液のめぐりを悪くします。コーヒーだけでなく、紅茶や緑茶にもカフェインが含まれているため、注意が必要です。また、身体の冷えは生理痛のもととなる「プロスタグランジンE2」の分泌を促進します。
生理痛がひどいと感じるときには、温かいノンカフェインの飲み物で、リラックスした状態を保つよう、心がけましょう。
筆者は昔から生理痛がひどく、なんとか食生活で改善したいと日々努力しています。最近は野菜スープを4~5日分大量に作って、冷蔵庫に保管しています。毎日お皿に取り分け、レンジで温めて食べています。無理のない範囲で、体質を少しずつ変えるという意識で試しているところです。
リラックスにおすすめの飲み物
温効生姜
ミロ オリジナル
温かいノンカフェインの飲み物で生理痛を和らげて
生理痛が重い方にとって、毎月やってくる生理の時期は気が重くてしかたがないですよね。なかなか食欲もでず、気持ちが沈みがちになる方も多いでしょう。
そのようなときは、温かいノンカフェインの飲み物で、心も身体もぽかぽかにしてみてはいかがでしょうか。思うように食事が進まないときでも、飲み物を工夫して少しずつ身体のだるさを改善できると良いですね。
※この記事は2023年9月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。