生理が長い・終わらない原因と対策!過長月経は8日以上から?鮮血が出る場合は不正出血の可能性も
「過長月経」は月経異常のひとつで、月経持続日数が通常3~7日のところ8日以上となる状態をさします。体質的なもので治療が不要な場合もありますが、ホルモン異常による無排卵周期や子宮の病気が原因となっている場合は不妊につながるおそれもあるので要注意です。生理が長引く原因のほか、生理が長引くときの対策についても解説します。
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目次
生理が長い・終わらないのは過長月経?
通常の生理では平均3~7日間で出血がおさまり、それが正常な生理の期間だといわれています。これに対し、8日以上経っても生理の出血が続くことを「過長月経」と呼びます。
過長月経の症状は人それぞれで、生理の出血が1ヶ月以上続く場合や、出血したりおさまったりを繰り返す場合があります。また過長月経では出血量が正常な範囲を超えて大量となり、レバー状の血のかたまりが出る「過多月経」を伴うケースもあります。
生理の出血が止まらないと不安になる人もいるでしょう。もともと体質的に生理期間が長いだけで、排卵が認められる場合は治療は必要ありません。また、生理の前後に茶色いおりもの程度の出血があり、その期間も含めて8日以上となっている場合も心配ないことがほとんどです。
生理期間が長い、生理が止まらないという状況に加えて出血が大量であったり、鮮血が続いたりする場合は子宮の病気などの重大な原因が隠れている可能性もあります。生理が終わらないと感じたら過長月経を疑い、身体のサインを見逃さないようにしましょう。
過長月経は大きく分けて2種類
子宮の形態学的異常による過長月経
過長月経の中でも、特に気をつけたいのが子宮筋腫や子宮腺筋症などによるものです。多くの場合は、レバーのような血のかたまりが多量に出る「過多月経」を伴い、貧血を引き起こします。子宮の異常による過長月経は、気づかずに長期間放置してしまうと緊急手術や輸血が必要になることもあるため注意しましょう。
ホルモン異常による過長月経
もうひとつはホルモン異常による過長月経で、主に無排卵周期になっているときに発生します。多くの場合は、ホルモンバランスの乱れなどが改善されれば生理が通常通りに戻ったり、過長月経であっても期間が短くなったりします。そのような改善がみられない場合はホルモン剤や排卵誘発剤による治療が必要となります。
生理が長い・終わらない原因
ホルモンバランスの乱れ(生理不順)
まず一番に疑ってほしいのは、ホルモンバランスが乱れていないかということです。体調が優れなかったり、ストレスを感じていたりするとホルモンバランスが乱れて過長月経の原因になります。また、出産後の生理再開のときにもホルモンバランスが乱れやすいため無排卵月経が起こりやすく、過長月経がみられることがあります。
女性は加齢とともに卵巣の機能が低下していきます。プロゲステロンの分泌量が減少してエストロゲンだけが少量分泌される状態になると、子宮内膜が充分に厚くならないうちにはがれ落ちてしまい、生理がダラダラと続く過長月経の原因になることもあります。特に更年期の生理では、排卵を伴わない機能性出血であることが多いでしょう。
腟の筋力低下
生理のときは、不要となった子宮内膜が子宮の収縮によって排出されます。通常は不要な子宮内膜がはがれ落ちてスムーズに排出されますが、腟周辺の筋力が低下していると、本来は一定量を排出できるところを少しずつ小分けにしか排出できなくなります。それにより、だらだらと生理の出血が続く過長月経となることがあるのです。
子宮筋腫
子宮筋腫は良性の腫瘍で、過度に肥大化しない限りは心配はいらないとされています。しかし、筋腫ができる場所によっては1cm程度の小さいものでも経血量が増える原因になります。
子宮筋腫が原因で生理が長引く場合は出血量が多めとなり、血のかたまりが見られることもあります。放置すると重度の貧血になることがあるため、ホルモン剤で経血量をコントロールしたり、手術で筋腫を取り除いたりする必要があります。
子宮内膜症
子宮内膜症は、本来は子宮の内側にある子宮内膜様組織が子宮以外の場所に付着し、増殖する病気です。本来は月経時に排出されるはずの子宮内膜様組織が排出されず、その場所に残ってしまう状態をさします。はがれた組織は周囲の組織や臓器と癒着し、炎症や痛みなどさまざまな症状を引き起こします。
子宮内膜症が子宮筋層に発生すると「子宮腺筋症」となり、子宮全体が大きくなるため経血量が増えて過長月経となる場合があります。
子宮内膜ポリープ
子宮内膜ポリープは子宮内膜に発生する良性の腫瘍で、子宮筋腫と同様、あわてて摘出する必要はありません。ただし不妊症の原因になることもあるため、不正出血や過多月経がある場合はホルモン治療を行うか手術でポリープを切除することをおすすめします。
子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)
生理が長引く原因のなかでもっとも重大なのが子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)です。子宮がんの初期は痛みなどの自覚症状を感じづらく、たまたま検査を受けない限り発見が困難なケースがほとんどです。
子宮頸がんは、ある程度進行すると少量の出血がだらだら続いて生理が止まらないような状態になることがあります。子宮体がんは、初期症状のひとつに不正出血があり、とくに閉経直前や閉経後の女性で断続的な不正出血が1ヶ月以上続く場合は要注意だといわれます。
期間や量はケースごとに異なるため明確な基準はありませんが、不正出血はがん発症の貴重なサインとなることがあります。気づかぬうちに子宮がんが進行してしまうのを防ぐためにも、不正出血などの症状が見られたら検査を受けることが大切です。
生理を長引かせないための対策
身体を冷やさない
部屋の中で足を出していたり、暑いときに薄着をし過ぎたりしてはいないでしょうか。身体が冷えると血行が悪くなり、ホルモンバランスに影響をおよぼすことがあります。過度に温める必要はありませんが、極端な薄着や過度な冷房、冷たい飲食物の摂り過ぎなどは控えましょう。
生活リズムを整える
睡眠不足や過労などで緊張状態が続くと、脳がリラックスモードになる機会を失い、自律神経のバランスが乱れます。夜ふかしや休息不足が続くと生理が長引く原因になるだけでなく、体調不良にもつながりますので注意してください。
食事の栄養バランスを整える
普段の食生活も見直しましょう。炭水化物や油分の多いものばかり食べていると生活習慣病にもつながります。できるだけいろいろな食品から、バランスよく栄養を摂ることを心がけてください。
ストレスをためない
ストレスをなくすのは難しいことですが、ストレスをためない努力は大切です。仕事や人間関係で嫌なことがあってストレスを感じたとき、自分なりのストレス解消法を見つけておけば、適度にストレスを発散することができるでしょう。強いストレスを感じる状態が続くと、生理不順だけでなく身体や心にさまざまな悪影響があります。
しっかり睡眠をとる
普段から良質な睡眠をとることをおすすめします。あまりよく眠れないという人は、寝る前に温かいものを飲んだり、お風呂にゆっくり入ったりして早めに布団に入りましょう。6時間以上のまとまった睡眠をとることが大切です。しっかり眠ることが体質を改善し、ホルモンバランスを整えることにつながります。
過度なダイエットをしない
過度なダイエットは月経異常を引き起こす原因になります。極端な食事制限は体調不良だけでなく、免疫の働きの低下や生理の停止を引き起こすこともあるのでやめましょう。健康的な食事を心がけ、適度な運動を取り入れるダイエットなら問題ないでしょう。あくまでも健康を第一に考えてダイエットに取り組む姿勢が大切です。
ピルを服用する
ピルの効果は避妊だけではありません。生理周期を安定させる効果や生理痛を和らげる効果などメリットがたくさんあります。
ピルを服用することによって、不正出血がなくなったという人もいます。現在では多くの女性がピルを使用しています。ピルの服用で月経異常を改善することにより、不妊治療の効果も期待できます。生理があまりにも長く、止まらないという場合は、産婦人科でピルの服用を相談してみても良いでしょう。
ただしピルの副作用として、飲み初めや飲み忘れ時に不正出血が見られる人もいます。出血の期間は2~3週間で、1ヶ月以上続くケースもあるようです。
ピルの休薬期間中に起こる出血は、ふだんの生理より経血量が少なくて色が黒っぽく、生理痛を伴わないものであれば「消退出血」でしょう。また、休薬期間以外に起こる不正出血全般を「破綻出血」と呼びます。破綻出血はピルの飲み忘れ時にも見られます。
漢方薬を飲む
体質改善のために漢方薬を飲んでみても良いでしょう。「気」や「血(けつ)」の流れを良くして身体を温め、冷えや疲れをやわらげることで生理不順を改善する効果を持つ漢方薬もあります。自分の体質や症状に合った漢方薬を飲むことで、長期的にホルモンバランスを整えて過長月経を改善する効果が期待できるでしょう。
生理が止まらない場合は?
生理が長引いて止まらない原因は、検査を受けなければわかりません。少量でも10日以上継続する出血があった場合は婦人科の受診が必要となるでしょう。
子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)における不正出血は、量は多くはなく、ときに茶色のおりもの状、ときに鮮血の出血が1ヶ月以上断続的に続く傾向があるといわれます。半年以上不定期な出血があるのを放置していたら、実は子宮体がんだったというケースもあります。少しでも不安を感じたら早急に婦人科を受診しましょう。
また、更年期(一般に閉経前後の10年間)には女性ホルモンの急激な減少にともなって生理の起こり方が変化するため、生理が長い、止まらないと感じる人もいます。更年期の閉経前には生理周期が徐々に短くなったのちに逆に長くなり、生理の回数が減っていきます。出血量や日数も不安定になり、生理日以外に不正出血がみられる場合もあります。
過長月経は不妊の原因になるの?
過長月経がみられたとしても、必ずしも不妊につながるわけではありません。生理の期間の長さは、子宮内膜がはがれ落ちるスピードによって異なるため個人差があります。ただし過長月経の原因によっては注意が必要です。
過長月経の原因がホルモンバランスの乱れによる排卵障害である場合、とくに無排卵月経を伴う場合は不妊治療が必要となります。同じくホルモンバランスの乱れによる黄体機能不全が原因となっている場合は、受精卵が子宮に着床できない着床障害となり、不妊につながるケースがあります。
妊娠を希望しているかどうかにかかわらず、過長月経が見られる人、とくに慢性化しているという人は自分の身体のホルモンバランスの乱れを見逃さないようにしたいですね。
過長月経に関する体験談
過長月経について、ままのて編集部に寄せられた体験談を紹介します。
妊娠前、子宮筋腫が原因で生理が長引くことがあったり、血が止まらなかったり痛みを伴ったりした経験があります。
初めのころは子宮筋腫という言葉も知らなくて、いつもより生理が長いな、早く終わらないかな、という程度の気持ちでしたが、いつまでたっても出血が止まらず、さすがにおかしいと思い婦人科を受診しました。その結果、子宮筋腫が原因ということがわかり、ピルや薬を処方してもらい、しばらくして子どもを授かることができました。
出血が続くということは、とても不安なことです。不安な気持ちを持ちながら生活するよりも、異常を感じたら早急に病院に行って診察を受けることが大事だと思います。
月経異常から身体の不調サインを読み取ろう
女性特有のものである生理は、自分の身体の声に耳を傾けるきっかけになります。特に過長月経や過多月経などの月経異常があると、子宮の病気や子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)などの可能性を疑いながら自分の身体の不調について見つめ直すことになるでしょう。
月経異常を放置していると、ゆくゆく不妊症の原因になってしまうこともあります。生理はデリケートなことだからこそ、異常を感じたら早めに婦人科の診察を受けましょう。自分の身体を大切にして、生理とうまく付き合っていけると良いですね。
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