高温期12日目に体温が下がる・陰性でも妊娠の可能性は?

約2週間続く高温期の12日目となると、高温期の終わりが見えてくるころです。このまま高温期が続くと妊娠の可能性があるため、妊娠を希望する場合には基礎体温の変化にドキドキしている人もいるかもしれません。おりものの変化や症状、フライング検査、出血などから妊娠の可能性がわかるのかについて解説します。

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この記事の監修

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産婦人科医
藤東 淳也

目次

  1. 基礎体温は高くなったり低くなったりする
  2. 基礎体温で排卵期・生理のリズムを理解しよう
  3. 高温期12日目に体温が上がる・下がることはある?
  4. 娠検査薬が陰性・陽性になる基準は?
  5. フライング検査とは?
  6. 高温期12日目にフライング検査をするとどうなるの?
  7. 高温期に下腹部痛や吐き気などの症状はある?
  8. 高温期12日ごろのおりものは茶色になる?
  9. 出血があったら着床出血?妊娠の可能性あり?
  10. ストレスをためず神経質になりすぎないようにしよう
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基礎体温は高くなったり低くなったりする

妊娠を希望している場合に、ひとつの目安として用いられるのが「基礎体温」の変動を元に身体の変化を観察する方法です。基礎体温とは、生命維持に必要な最低限のエネルギーのみを消費した状態の体温のことです。毎朝、起きたらすぐに脇ではなく舌の下で専用の体温計を用いて計測します。基礎体温に用いられる体温計は「婦人体温計」「基礎体温計」と呼ばれ、0.00℃の細かな体温の変化まで計測できるのが特徴的です。体温は入浴・運動・発熱・気温などの影響を受けます。このため、基礎体温は寝起きの一番安静な状態で測ることが大切です。

基礎体温は、「生理周期」と呼ばれる生理が始まってから次の生理が始まるまでの周期の中で変動します。女性らしさを作り、妊娠を手助けする働きがある「女性ホルモン」の影響を受け、基礎体温は一定周期の中で変動します。基礎体温が生理周期の中で高い時期・低い時期にわかれているかがひとつのポイントになるといわれています。基礎体温が高くなる時期を「高温期」、基礎体温が低くなる時期を「低温期」と呼びます。

基礎体温で排卵期・生理のリズムを理解しよう

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女性ホルモンは心や身体にさまざまな影響を与えるものです。基礎体温は女性ホルモンの影響受けて、高くなったり低くなったりします。女性の健康や美しさなどをコントロールする「女性ホルモン」は、生理や排卵といった女性特有の身体の変化にも影響を与えます。生理周期の中で、基礎体温が低い「低温期」から基礎体温が高くなる「高温期」への変化が確認できれば排卵が起こっているととらえて良いといわれています。

基礎体温が低くなる生理の始まりから排卵前までは「エストロゲン(卵胞ホルモン)」の分泌が多くなり、排卵後から生理が始まるまでは「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の分泌が多くなります。プロゲステロンは体温を上げる働きがあるため、排卵後には基礎体温が低温期に比べて0.3℃以上高くなるはずです。低温期から高温期への移行によって排卵の有無が予測できるように、ほぼ一定だといわれる14日間の高温期を活用することで次の生理開始日の予測をすることができます。

高温期12日目に体温が上がる・下がることはある?

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高温期は約2週間続くといわれています。高温期はほぼ期間が一定となるため、高温期の何日目なのかがわかれば、次の生理開始まであと何日あるのかを予測することができるでしょう。基礎体温では0.00℃という細かな体温の変化から身体の変化を推測します。最も安静な状態である寝起きに基礎体温を測りますが、前日のアルコール摂取・体調不良・外気温や室温などの影響で体温が変動する可能性があります。細かな変化を元にするため、多少の誤差は生じるものかもしれません。あくまでも目安として神経質にならずに続けると良いでしょう

高温期が約2週間以上のあいだ続く場合には、妊娠の可能性があります。ただし生理周期を誤って認識していたり、投与している薬の影響を受けていたりする可能性もあるでしょう。妊娠の可能性がある場合には、つわりなどの妊娠の兆候の有無、妊娠検査薬を試すとどうなるかを含めて、総合的に判断する必要があります。

また高温期が短い場合には黄体機能不全や更年期の可能性があるかもしれません。更年期には個人差がありますが、高温期が短くなる・なくなる人もいるようです。更年期の場合には、他の更年期症状に当てはまるものがないかをあわせて確認すると良いでしょう。

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娠検査薬が陰性・陽性になる基準は?

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市販の妊娠検査薬は生理予定日の約1週間後から使えるものが多いかもしれません。

これは妊娠検査薬の仕組みによるところが多いでしょう。市販の妊娠検査薬では、着床後に胎盤から分泌されるhCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)が尿中から検出できるかで陰性・陽性を判定しています。hCGは着床後1週間ごろから分泌が始まり、生理予定日の1週間後あたりから分泌が増えて陽性になるといわれています。

hCGの分泌量が検知できる時期は個人差があるため、妊娠検査薬で陰性の判定が出ても改めて1週間後に試してみたら陽性になるケースもあるようです。ただし妊娠の可能性を検査する場合には、条件があることに注意しましょう。不妊治療などで用いられる薬の影響や生理周期の認識違い、身体に異常がある場合には正しい判定結果を得られない可能性もあります。このため、正常な妊娠を確定するためには病院で検査してもらう必要があります。

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フライング検査とは?

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市販の妊娠検査薬では妊娠の可能性を検査することができます。妊娠していた場合に胎盤から分泌が始まるhCGが尿中から検出できるかどうかで陽性・陰性を判断します。市販の妊娠検査薬は生理予定日の1週間後から使えるようになるものが多いのは、生理予定日の1週間後あたりからhCGの分泌が増えるため、より正確な検査結果を得るために検査時期が定められています。

推奨される検査時期以外のタイミングで使用した場合には、正しい結果を得ることができない可能性があります。妊娠を希望している人たちの中にはそれぞれの商品で定められているよりも前に妊娠検査薬検査を試す「フライング検査」を行う人たちもいるようです。妊娠を心待ちにしている人は、つい待ちきれずにフライング検査を試してしまいたくなるかもしれません。ただし正しい結果が得られないだけでなく、デメリットがある点に注意しなければならないでしょう。

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高温期12日目にフライング検査をするとどうなるの?

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市販の妊娠検査薬では、生理予定日の1週間後からの使用を薦めているものが多いかもしれません。これは正確な検査を行うためであり、信頼できる結果を出すためのものです。定められている時期よりも早い段階で妊娠検査薬を試す「フライング検査」を高温期12日目に試しても、正しい結果を得られる可能性は低くデメリットしかないかもしれません。

フライング検査のデメリットとは、「検査薬を無駄にしてしまう」「化学流産をした場合に知ってしまう」「陰性だったので薬の服用や飲酒をしたが、後で試したら陽性だった」といったことがあげられるでしょう。不確かな検査結果により精神的なストレスがたまり生理や排卵に影響を与えたり、妊娠初期の大切な時期に薬の服用や飲酒をしてしまったりする危険性は認識しておく必要があるでしょう。

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高温期に下腹部痛や吐き気などの症状はある?

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高温期に腹痛や吐き気、何となく身体がだるい、胸の張りを感じるといった症状を訴える人がいます。これらの症状は「月経前症候群(PMS)」と「妊娠初期症状」の2つの可能性があるでしょう。PMSと妊娠初期症状には共通している点があり、個人差も大きいため、各症状だけでこのふたつを見分けるのは難しいかもしれません。

PMSであれば毎月同じころに同じような症状が起こっているか、生理が来れば症状は緩和するかといったことを確認しましょう。妊娠初期症状であればどのぐらい生理が遅れているのか、妊娠検査薬を試すとどのような結果になるのかを確認すると良いでしょう。妊娠初期症状とPMSで共通する症状としては、腹痛・頭痛・吐き気・胸の張り・腰痛・めまい・眠気・食欲がないといったものがあげられます。

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高温期12日ごろのおりものは茶色になる?

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女性ホルモンの変化に応じて、基礎体温は変わります。女性ホルモンは生理や排卵といった身体の変化にも影響を与えます。「おりもの」も、女性ホルモンによって変化するもののひとつです。おりものは腟や子宮から排出される分泌液が混ざりあったものです。色・におい・量には個人差があるといわれています。

おりものは生理周期に応じて変化します。高温期のおりものは、白く濁ったような色をしており、下着につくと少し黄味がかったように見えるかもしれません。分泌が最も増える排卵期より量は少なくなります。生理が近づくにつれ少量の血が混ざる場合があり、褐色(茶色)のおりものが排出されることもあります。茶色のおりものを「茶おり」と呼ぶ人もいるようです。

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出血があったら着床出血?妊娠の可能性あり?

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高温期に出血があると、妊娠によるものなのか、生理が近づいたためなのかが気になる人は多いでしょう。高温期前後に考えられる出血としては「中間期出血(排卵出血)」があります。中間期出血は、不正出血のひとつですが生理的なものとなり心配はないでしょう。排卵日前後に毎月出血があるようであれば、中間期出血の可能性があるかもしれません。妊娠を希望している場合であれば「着床出血」を疑うかもしれません。着床出血はあったという人もいますが、必ずすべての人に起こるものでもなく、着床による出血だと見分けることは困難かもしれません。

「妊娠初期の出血」の場合には、注意が必要となります。胞状奇胎や異所性妊娠(子宮外妊娠)などの重大なケースも考えられます。ただし妊娠と関係なく、ホルモンの働きにより出血することもあります。妊娠が確定している場合には、正常な妊娠であること・赤ちゃんの発育に問題がないことを必ず医師に確認してもらいましょう。生理以外の出血を意味する「不正出血」の場合は、病気が原因である可能性もあるでしょう。出血が止まらない、大量の出血を確認したといった場合にはすぐに病院に相談しましょう。不明点があれば専門の医師に相談すると安心できるでしょう。

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ストレスをためず神経質になりすぎないようにしよう

妊娠を希望している場合には、妊娠の可能性が判明する直前の「高温期12日目」は落ち着かない人も多いでしょう。心待ちにするあまりフライング検査を試したり、真偽不明の方法で確かめようとしてみたりする人もいるようです。

妊娠している場合であれば母子にとって重用な「妊娠初期」にあたるため、いたずらにイライラしたり不安を抱え込んだりするのは良くないでしょう。妊娠していない場合でも、ストレスで女性ホルモンに悪影響を与えないようにすることも大切です。基礎体温はあくまでも目安であり、可能性のひとつととらえると良いかもしれませんね。

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