高温期17日目で生理が来ない・体温が下がる!妊娠検査薬の陰性・陽性判定はどうなる?
生理の可能性も妊娠の可能性も考えられる「高温期17日目」は、デリケートな時期といえるかもしれません。妊娠希望の有無に関わらず、体温が下がる・上がるといった変化、腹痛などの症状、妊娠検査薬の陽性・陰性判定など気になることは多いですよね。薄い陽性が出ても生理が来ない状態が続く場合など、さまざまなケースについて解説します。
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高温期17日目で生理が来ない
生理が始まってから次の生理が始まるまでの期間を「生理周期」と呼びます。女性の身体が大きく変化する基礎体温の「高温期」と呼ばれる生理直前の期間は、2週間程度の人が多いようです。生理の開始が予定日と多少ずれることはまれではありませんが、約14日間で終わるはずの高温期が17日目まで続くと原因が気になってくる人は多いかもしれません。
生理が遅れている場合に多くの女性の頭をよぎるのは「妊娠の可能性」かもしれません。生理も妊娠も「女性ホルモン」の分泌の変化によって引き起こされます。妊娠すると女性ホルモンの分泌に変化が起こり、無月経と呼ばれる生理がない状態が続くようになります。一方で、生理の日が多少ずれるのは珍しいことではありません。無意識のうちにたまったストレスや過度のダイエットなどで生理が遅れるケースも考えられるでしょう。
妊娠・生理どちらの可能性もある期間のため不安を抱えている・ドキドキしている人もいるかもしれませんが、焦らずにしばらくは落ち着いて様子を見てみることも大切かもしれませんね。
生理が来ない・遅れる原因は妊娠以外にもある?
生理が来ない・生理が数日遅れているというケースは、珍しくありません。生理不順が続いていても病院の受診をためらう人が多いため、原因が不明な場合もあるでしょう。生理が来ない・遅れるといった場合に考えられる原因のひとつが「妊娠」です。
排卵が行われており受精が行われ、着床し無事に受精卵が育てば妊娠の成立となります。生理前には受精卵が着床しやすいように子宮内膜が厚くなりますが、着床しなかった場合には厚くなった子宮内膜が血液とともに身体の外に出る「生理」が起こります。生理が起こると今回は妊娠していなかったということになるため、妊娠を希望しているたちのあいだでは生理のことを「リセット」と呼ぶ人もいるようです。
生理は脳から指令が出され卵巣で作られる女性ホルモンによって起こります。生理が来ない場合には、ストレス・無理なダイエット・過度のスポーツ・閉経・病気などが脳や卵巣に影響を与えている可能性が考えられるでしょう。妊娠・出産とも関わりが深い「生理」だからこそ、生理の乱れが続くようであれば一度病院を受診し、医師に相談することが大切です。
基礎体温の高温期と妊娠
人間の最も安静な状態の体温である「基礎体温」をご存知でしょうか。最も妊娠しやすい時期がわかる「タイミング法」で用いられたり、ダイエットのしやすい時期・肌荒れしやすい時期を予測するために用いられたりとさまざまな女性の身体の変化を読み取る際に活用されるものです。基礎体温は生理周期とともに変化し、妊娠の可能性や次の生理日の予測をすることも可能です。
基礎体温は生理周期の中で「低温期」と「高温期」があります。生理が始まると低温期になり、基礎体温が低くなります。排卵が起こる時期になると低温期から高温期に移行し、基礎体温が高くなる高温期を迎えます。高温期の後に基礎体温が低くなると、生理が始まる兆候かもしれません。一方で基礎体温が低くならず高い状態が続いているようであれば、妊娠の可能性があるかもしれません。
基礎体温は低温期が36℃以上、低温期よりも0.3℃以上の上昇を確認できたら高温期となるため、37℃であれば高温期といった基準では判断はしません。平熱には個人差があるため、自分の平熱をあらかじめ確認しておくと良いかもしれませんね。
高温期17日目に体温が下がる・上がることはある?
生理の可能性も妊娠の可能性も考えられる「高温期17日目」で基礎体温が変化すると、何の影響による変化なのかが気になる人は多いかもしれません。
基礎体温は生理周期の中で、女性ホルモンの分泌の変化とともに変動します。脳の指令を受け卵巣で作られる「女性ホルモン」は、生理が始まるタイミング・排卵が起こるタイミングで大きく変化します。基礎体温が比較的高くなる「高温期」では、生理が始まるころに基礎体温が低くなるという特徴があるため、生理が始まる兆候である可能性はあるでしょう。
一方で基礎体温が上がる場合ですが、計測方法に誤りがある・発熱している・室温や前日の食事内容など外的要因の影響があるという可能性があげられるでしょう。妊娠していた場合の基礎体温の変化はデータが少なく不明点も多いようですが、なかには妊娠後に基礎体温が上がる人もいるようです。
高温期17日目に妊娠検査薬は使える?
高温期17日目は生理の可能性も妊娠の可能性もある時期のため、妊娠検査薬を試してみたいと考える人もいますよね。「高温期17日目が生理予定日である・生理予定日を過ぎている」人であり、「生理予定日以降から検査できる薬」を使用するのであれば検査は可能です。市販の妊娠検査薬は生理予定日の1週間後から使用できるものが多いですが、早期妊娠検査薬と呼ばれる種類の検査薬であれば、生理予定日から使用できるものもあるようです。
市販の妊娠検査薬は、妊娠すると分泌が始まる「hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)」が尿中から検出できるかどうかで陽性・陰性を判定します。hCGの分泌が始まる時期は人により異なるため、妊娠してすぐに陰性・陽性の判定が出る人もいれば、薄い陽性が出る・陰性の判定が出る人もいます。妊娠検査薬はあくまで妊娠の判定を補助するもののため、妊娠の確定自体は必ず病院で正式に検査を受けて判定してもらいましょう。双子を妊娠していた場合に陽性反応は出なかったものの妊娠していたという人もいるようです。
高温期17日目にフライング検査するとどうなる?
妊娠検査薬を使用することができる時期よりも前に検査することを「フライング検査」と呼ぶ場合があります。本来の使用条件が異なるフライング検査は、さまざまなデメリットが指摘されています。
正確な判定を得ることはできない可能性がある・妊娠検査薬が無駄になる・不確かな検査結果で一喜一憂してしまう・妊娠検査薬では陽性になるもののその他の検査では妊娠が確認できない化学流産を知ってしまうといったものがあるでしょう。
妊娠検査薬の中には早期妊娠検査薬と呼ばれる、生理予定日から検査ができるものもあります。高温期17日目が生理予定日である場合、生理予定日を過ぎている場合には、フライング検査ではなく早期妊娠検査薬の使用を検討してみてはいかがでしょうか。
高温期17日目で妊娠検査薬が薄い陽性になった
高温期17日目は、妊娠の可能性もあれば生理の可能性も考えられる時期です。「生理予定日を過ぎている人」が、生理予定日から使える早期妊娠検査薬を使用すれば、高温期17日目でも検査は可能です。使用条件をクリアし妊娠検査薬を使用した結果、うっすらと陽性反応が確認できたという人もいるかもしれません。
市販の妊娠検査薬は、妊娠すると分泌が始まる「hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)」と呼ばれるホルモンが尿から検出できるかどうかで陽性・陰性を判定しています。hCGは分泌が始まる・量が多くなる時期に個人差があるため、検査タイミングによってはhCGの分泌量が少なく、薄い陽性反応になる人はいるでしょう。数日経ってから改めて妊娠検査薬を試すのも良いかもしれません。妊娠しており十分なhCGの分泌が始まっていれば後日、濃い色で陽性反応が出ることもあるでしょう。
高温期17日目に陰性の場合、妊娠の可能性はない?
高温期17日目でも、妊娠検査薬の使用が可能な人がいます。生理予定日を過ぎており、生理予定日から使用できる妊娠検査薬を用いれば検査することができるでしょう。高温期17日目に妊娠検査薬を使用し陰性だった場合、「今回はもう妊娠の可能性はないのか」と考える人もいるでしょうが、妊娠している可能性はあるかもしれません。
市販の妊娠検査薬は妊娠すると分泌が始まるhCGと呼ばれるホルモンが検出できるかどうかで陽性・陰性を判断しているものが主流です。hCGの分泌が検出されるようになる時期は人によって異なるため、生理予定日からhCGの分泌が確認できる人もいれば、少し経ってから確認ができるようになる人もいます。多くの場合は生理予定日の1週間後あたりからhCGの分泌が確認できるようになり、妊娠検査薬の判定が行えるようになる人が多いでしょう。
生理周期が不規則な場合・生理周期の計算を間違えていた場合・異常妊娠の場合にも、陰性になる可能性があるようです。生理が始まらないようであれば数日経ってから改めて再検査し、医師に相談しましょう。
腹痛・吐き気、高温期17日目の気になる症状
妊娠の可能性も生理の可能性も考えられる「高温期17日目」に、下腹部痛などの症状あを感じると原因が気になる人もいるでしょう。特に腹痛や吐き気は戸惑う人が多いようです。腹痛であれば生理痛・妊娠初期症状、どちらの可能性もあるでしょう。吐き気であれば妊娠によるつわりの可能性もあれば、風邪などの体調不良の可能性もあるかもしれません。
他にも、高温期17日目に胸の張り・寝汗・腰痛などの症状に悩んでいる人もいるでしょう。症状だけでは、妊娠・生理によるものなのか、その他の原因があるのかを自分で判断するのは難しいかもしれません。生理前であればPMS(生理前症候群)、妊娠の可能性があれば妊娠初期症状が原因となって症状が引き起こされている可能性があるでしょう。PMS・妊娠初期症状ともに症状なしの人もいれば、複数の症状が現れる人もいるようです
PMSであれば生理前に毎回同じような症状が起こっているのか、生理が起こると症状が治まるかを確認してみましょう。妊娠初期症状であれば生理は何日遅れているのか、妊娠検査薬が使用できる人であれば検査するとどうなるかを確認しましょう。
高温期17日目の出血は生理?妊娠によるもの?
高温期17日目に生理が来ていない状態で出血を見つけてしまったら、何か傷がついてしまったのか・病気なのかと不安になってしまう人もいるかもしれません。生理以外の腟からの出血を「不正出血(不正性器出血)」と呼びます。不正出血の原因はさまざまなものがあります。排卵出血(中間期出血)と呼ばれる生理的なもので心配のいらないもの、病気によるもの、外傷によるものなどが原因としてはあげられるでしょう。
高温期17日目であれば生理の兆候、妊娠の兆候の可能性も考えられるでしょう。生理前に少量の出血が確認できる人もいるようで、おりものと混じって茶色やピンクのおりものが確認できることもあるようです。妊娠初期に少量の出血が確認できる人もいます。妊娠初期の出血は不安になる人も多いでしょうが、病院でお腹の赤ちゃんの無事が確認できれば少量の出血は問題がないことも多いようです。
高温期17日目の茶色のおりものがあった
普段から自分の「おりもの」の状態を確認している人は多くはないかもしれません。おりものは基礎体温と同様に生理周期と連動して変化します。最も妊娠しやすい排卵期にもっとも多く分泌され、生理直前の高温期には次第に少なくなっていきます。高温期には白く濁った色で粘り気があります。おりものは色・においなどは人によって差があります。
おりものが茶色だった場合、血液が混じっている可能性があります。おりものに混じった血液の量が多ければピンクに近い色に、比較的少なければ茶色に見えることがあるようです。生理直前および妊娠初期に茶色・ピンク色のおりものが確認できる人はいるようです。それぞれ生理による出血、妊娠初期の少量の出血が考えられるでしょう。ただし出血が混じったおりものだけでは原因の特定は難しいかもしれません。
高温期17日目で陽性!病院にはいつ行く?
市販の妊娠検査薬は生理予定日の1週間後から使用できるものが多いですが、なかには生理予定日から使用できる検査薬もあります。このため高温期17日目に生理予定日である・生理予定日が過ぎている人は、妊娠検査薬を使用することができます。妊娠検査薬が陽性であった場合、まずは妊娠初期症状の有無・生理が何日程度遅れているのかを確認してから産婦人科を受診しましょう。
妊娠検査薬が陽性の場合でも、正常な妊娠かどうかは病院に行くまでわかりません。予定していなかった妊娠で戸惑う人もいるかもしれませんが、まずは妊娠が確実なものなのか、お腹の赤ちゃんは元気に育っているのかを確認してもらうことが大切です。
ルトラール・クロミッドなどの薬の影響が心配
不妊治療などで産婦人科に通っている人は、女性ホルモンや排卵などに影響を与える薬を飲んでいるかもしれません。使用している薬が妊娠検査薬や妊娠自体に影響を与える可能性はあるのか気になる人もいるでしょう。
黄体ホルモン剤のひとつであるルトラールは体温を上昇させる可能性があります。ピルの服用やクロミッドなどの使用を中止した直後には生理周期が乱れ、妊娠検査薬を使用しても正しい判定が得られないこともあるようです。多くの妊娠検査薬は薬による影響がないものが多いようですが、妊娠した際に分泌されるhCGを含んだホルモン剤の投与を受けている場合には、妊娠検査薬の結果に影響を与える場合があります。
体調管理の目安としても、普段から使用している薬にどのような影響が出る可能性があるのか、事前に医師や薬剤師に確認しておくと良いかもしれませんね。
妊娠を希望している場合には準備も大切
高温期17日目には妊娠している可能性も生理が来る可能性もあるため、非常にデリケートな時期ともいえるかもしれません。生理が来たらがっかりしてしまう人もいるかもしれませんが、今のうちから妊娠の準備をしておくことも大切でしょう。飲酒・喫煙を控える、薬を飲んでいる場合には妊娠を希望している旨を医師に伝えておく、ストレスをためないようにする、栄養バランスを考えた食事を意識するといったことを実践するのも良いかもしれませんね。