【産婦人科医監修】着床出血の時期はいつ?量・色の生理との違いや出血の確率は?体験談あり!
妊娠の超初期症状のひとつに「着床出血」があります。着床出血を知らないと、生理が来たと勘違いすることもあるでしょう。着床出血と生理との見分け方にはどのようなポイントがあるのでしょうか。着床出血が起こる時期、色や量、腹痛やにおいの有無について解説します。基礎体温との関係や妊娠検査薬が使えるタイミングも知っておきましょう。
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目次
着床出血とは
受精卵が子宮内で着床するときに出血を伴うことがあり、一般に「着床出血」と呼ばれます。着床出血は医学的な用語ではなく、医療の現場では「月経様出血」と呼ばれます。
着床出血の有無には個人差があり、誰にでも起こるわけではありません。また、ごく少量の出血であるためおりものと混じってわかりにくいことも多いようです。そのときは見過ごしてしまい、妊娠してから「あれが着床出血だったのか」と思い返す人もいるようです。
着床出血の原因
受精卵による組織融解
受精卵は子宮内に着床する際、しっかりと着床するために子宮内膜を溶かして深くもぐりこんでいきます。同時に子宮内膜を通っている血管を溶かして、その血管から栄養を取り込んでいきます。 そのようにして溶けた血管からもれた血液が、着床出血として体外に排出されるのです。
女性ホルモンの影響
通常であればエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が減少することで生理が始まります。しかし妊娠すると、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)という妊娠を継続させるためのホルモンの分泌により、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が維持されて生理が来なくなります。
hCGが最初に分泌される量が少ないと、エストロゲンとプロゲステロンにうまく働きかけることができず、両ホルモンの分泌量が減少してしまいます。そのため、生理ほどではない微量な出血である着床出血が一時的に起こる場合があるのです。
着床出血が起こる確率は?出血がない人がほとんど?
着床出血が起こる人はおよそ50人に1人で、確率的には約2%といわれます。妊娠していても着床出血が見られない場合が多く、着床出血がないからといって着床できていないというわけではありません。
着床出血がなくても、普段よりおりものの量が多い、おりものの粘り気が強い、といった変化を感じる人もいます。妊娠の成立である着床にあたって起こる症状は、人によってさまざまです。
妊娠超初期の着床出血はいつ起こるの?
生理と勘違いしてしまいがちな妊娠超初期の着床出血は、一体いつごろ起こるのでしょうか。個人差はありますが、生理開始予定日の1週間前から数日前、つまり排卵日のおよそ1週間後くらいに起こるのが一般的です。
排卵日に受精してできた受精卵が着床するまでには、1週間ほどの時間がかかります。生理周期が28日の人の場合、排卵日は前回の生理から2週間後の14日目となります。それから1週間後に着床すると考えると、着床出血が起こるのは前回の生理から21日目以降となります。
生理予定日に出血があれば、生理が始まったと思う人が多いでしょう。しかし普段の生理と出血の様子が違うようなら着床出血の可能性を考えてみても良いかもしれません。
着床出血は生理予定日後に起こることもある?
生理の予定日後に出血が見られた場合は着床出血ではない可能性が高いです。ただし、ホルモンバランスの影響などでたまたま生理周期がいつもより長くなっているときに妊娠したケースでは、生理予定日後に着床出血が起こる場合もあるでしょう。
生理予定日後に生理とは様子の違う出血がある場合、特に、出血が長期にわたったり多量であったりする場合や痛みを伴う場合には注意が必要です。異所性妊娠(子宮外妊娠)や化学流産など妊娠に何らかの問題が発生している可能性も考えられるので、早めに産婦人科を受診しましょう。
着床出血の色や量は?生理とどう違うの?
着床出血の色や量もまた、個人差が大きいところです。一般的には、着床出血による鮮血が混じったピンク色のおりもののような感じが多いといわれ、薄い茶色のおりもののような感じである場合もあります。
着床出血の出血量はごくわずかであり、期間も1日~数日間と短い場合が多いです。しかし、まれに生理中とあまり変わらない量の出血がみられるようです。なかには通常の生理とほとんど見分けがつかない着床出血もあり、その場合の判断は妊娠の有無が判明してからになることが多いようです。
着床出血にはにおいがあるの?腹痛を伴う?
着床出血には、においがあるのでしょうか。また、生理痛のような腹痛を伴うのでしょうか。
着床出血は生理と違い、経血のような独特のにおいはほとんど感じられないといいます。また着床時にあたるタイミングでチクチクとした軽い腹痛や下腹部痛、腰痛を感じたという人が多く、一般に「着床痛」と呼ばれますが、着床時に起こる腹痛に医学的な根拠はありません。
着床出血と生理では、基礎体温がまったく違う
着床出血なのか通常の生理なのか見分けがつかないとき、基礎体温を毎日計測して記録している人であれば、基礎体温をもとにおよその判断が可能です。
排卵期に入ると、体温を上げる作用のある女性ホルモンであるプロゲステロンが分泌され、妊娠しやすい身体づくりを促します。そして妊娠すると、そのままプロゲステロンが分泌され続けるため、体温の高い高温期が継続します。一方、妊娠せず生理が来ている場合はプロゲステロンの分泌が止まり、基礎体温が下がります。
出血がみられたとき、目安として高温期が17日間以上続いているなら妊娠している可能性が高く、着床出血とみても良いでしょう。逆に基礎体温が下がっているなら着床出血ではなく生理の発来と考えられます。
着床出血後に妊娠検査薬が使えるタイミングは?
着床時期に出血が見られると、妊娠しているかどうか早く確認したい気持ちになる人が多いでしょう。妊娠検査薬は着床出血後いつから使えるのでしょうか。一般的な妊娠検査薬が使えるのは生理開始予定日の約1週間後からなので、着床出血後およそ2週間待てば妊娠検査薬が使えるでしょう。
妊娠検査薬が使える時期よりも早く検査薬を試す「フライング検査」では、妊娠している場合でも陰性反応が出てしまう可能性があります。正確な結果を得るためには、あせらず、着床出血があっても規定通りのタイミングでチェックしましょう。
着床出血の体験談
着床出血があったという先輩ママたちの体験談をご紹介します。一人ひとり違いがあるので、参考にしてみてくださいね。
生理予定日から2日ほど経ってから、着床出血が3日間続きました。出血はごくわずかの量で鮮血でした。3時間で2滴ほどの量だったので、うっかり見逃してしまう可能性もあると思いました。
生理予定日前日に、下着に1円玉サイズの出血がありました。「生理が始まるのかな」と思いましたが、出血はその一度きりでした。不審に思い、3日後に妊娠検査薬を試したところ、くっきりと陽性反応が出ました。私には子どもが3人いますが、着床出血があったのは1度きりです。着床出血の有無は人によって違い、また、同じ人でもその妊娠によって違うようですね。
一人目の出産後になかなか生理が再開せず、1年半でようやく生理が再開したと思いきや、出血が1日で終わりました。産後で生理のリズムが整っていないのだと思い、そのときは深くは考えませんでした。ところが2週間後につわりのような症状が出て、妊娠が判明しました。医師の診断によると、生理予定日に着床出血が起こっていたとのことでした。
妊娠を望んで妊活を行っているときに、生理予定日ごろに通常の生理と変わらないような出血がありました。「生理が来てしまった…」と肩を落としましたが、そのあと妊娠が判明し、生理ではなく着床出血だったことがわかりました。
不妊治療中、生理予定日ごろに生理の普通の日程度の出血がありました。基礎体温も下がり、落胆して不妊治療でかかっている病院へ向かったところ、なんと妊娠が判明しました。妊娠超初期の着床により一時的に基礎体温が下がる「インプランテーションディップ」だったようです。実は意外とよくある現象だそうなので、「基礎体温が下がった=生理」と早合点してしまわないでくださいね。
出血の様子がいつもと違うときは着床出血の可能性も
妊娠を望んでいる人は、生理が来るとがっかりすることがあるでしょう。しかし、その出血は生理ではなく着床出血かもしれません。出血の様子がいつもと違うと感じたら、基礎体温や妊娠検査薬でチェックするのも良いでしょう。それでも妊娠しているかどうか判断がつかないときは、産婦人科を受診しましょう。
妊活中の女性は葉酸の摂取を
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※この記事は2023年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。