【体験談】妊娠初期の胃もたれ|胸やけの症状原因&解消法は?いつまで続く?|産婦人科医監修

産婦人科医監修|妊娠初期の症状としては「つわり」が有名ですが、「胃もたれが続く」という人もいるようです。また、妊娠後期に胃もたれを感じる妊婦さんも少なくありません。ここでは、妊娠初期・後期の妊婦さんの胃もたれの症状と原因、対処法について解説します。先輩ママの体験談もご紹介しますよ。

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この記事の監修

杉山 太朗
産婦人科医
杉山 太朗

目次

  1. 妊娠初期の胃もたれ・胸やけはいつからいつまで続く?
  2. アンケート:妊娠初期に胃もたれはありましたか?
  3. 妊娠初期の胃もたれ・胸やけの症状とは?
  4. 妊娠初期の胃もたれ・胸やけの原因
  5. 妊婦さんの胃もたれ・胸やけの解消法
  6. 妊娠後期の胃もたれ
  7. 胃もたれ・胸やけと上手に付き合っていきましょう
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妊娠初期の胃もたれ・胸やけはいつからいつまで続く?

妊娠すると、女性の身体のさまざまなところで急激な変化が起こります。これは赤ちゃんを健康に育てていくために、着々と準備が進められているためです。妊娠初期に「胃もたれ」や「胸やけ」がある場合、いつからいつまで続くものなのでしょうか。

早い人は妊娠3週頃から

胃もたれや胸やけ感じる妊婦さんは、早い人で妊娠3週目ころから感じるようです。妊娠初期の胃もたれ・胸やけは、つわりと同じように妊娠が引き金となって発生している可能性が高く、頻度や症状には個人差があるでしょう。

つわりが終わるころまで

妊娠初期から始まるといわれている胃もたれ・胸やけは、個人差があるものの、「つわりが治まるころまでには終わる」場合が多いようです。つわりと同時に胃もたれや胸やけを感じる妊婦さんは、食事もまともにとるのが難しいこともあるかもしれません。食べられるときに少しでも食べる、量を減らして複数回食べるようにするなど、自分に合ったやり方で対応していきましょうね。

「胃もたれ」体験談

「妊娠初期の胃もたれは、妊娠がわかる前から始まっていました。胃がムカムカして、物を食べると気分が悪くなり、しばらくすると治る感じでした。妊娠してるとわかった後も妊娠6ヶ月過ぎまで胃のムカつきがずっとありました。」
(a/出産当時20代)

「つわりとは異なり、食べたものがお腹に残っているようで、消化不良のような胃もたれと胸焼け、不快感と腹部の膨満感がありました。口の中がなんとなく気持ちが悪く、よく水を飲んでいました。胸焼けが毎日続くので、不安になりました。まだ妊娠に気づいていなかったころだったため、体験したことがない不快感から妊娠の可能性を感じ、色々と調べるきっかけにもなりました。」
( ring0101/出産当時20代)

アンケート:妊娠初期に胃もたれはありましたか?

ままのてユーザーの先輩ママ120人にアンケートをとったところ、妊娠初期の胃もたれ症状の自覚があったというママは43.8%でした。妊娠と知らずに胃もたれを感じていた妊婦さんもいるかもしれないので、実際はもう少し多いかもしれませんね。

妊娠初期の胃もたれ・胸やけの症状とは?

妊娠初期に感じる胃もたれには、以下のような特徴があります。

・症状には個人差がある
・胃痛や腹痛を伴うことがある
・下痢をすることもある
・夜、寝られない

妊娠初期に起こる胃もたれや胸やけの場合、「個人差が非常に大きい」という点が特徴でしょう。胃もたれや胸やけだけでなく下痢があったり、胃痛や腹痛を伴うことがあったりとさまざまなケースがあるようです。
症状によっては、妊娠初期から日常生活に支障をきたす可能性があります。夜も眠れないほど胃もたれ・胸やけがひどいという場合には、病院に相談すると良いでしょう。

「胃もたれ」体験談

「妊娠初期はつわりがひどく常に吐き気がありました。通勤中に胃もたれで苦しくなり、毎駅一時下車していた時期もありました。空腹だと気持ち悪くなるので何かを食べると少しは楽になりますが、すぐに胃もたれを感じるという負のループに陥っていました。コーラを飲むとすっきりとした気分になれたので、毎日コーラを飲んでいました。」
(ネコネコ/出産当時20代)

「妊娠に気付くまでは胃薬を飲んでましたが、妊娠に気付いてからは薬が飲めず、胃もたれを我慢していました。酸味のある食べ物を口にすると胃もたれや気持ち悪さが緩和されていました。1番食べたのはヨーグルトで、あとはグレープフルーツのジュースやゼリーなども食べるとスッキリしたのを覚えています。」
(みみ/出産当時20代)

「常に船酔いのような気持ち悪さで胃がムカムカしていました。寝ていても気持ち悪さで夜中に目が覚めて泣いたり、夢の中で炭酸ジュースを探し求めている夢を見るほどでした。すっきりとしたくて炭酸飲料を飲みまくったり、かき氷系のアイスを常に食べていました。食べたいと思ったものでも、口にすると気持ち悪くなり食べられないことも多かったです。」
(kuroneko70/出産当時30代)

妊娠初期の胃もたれ・胸やけの原因

なぜ妊娠初期は胃もたれや胸やけが起こりやすいのでしょうか。その主な原因をご紹介します。

ホルモンバランスの変化

妊娠すると、女性の身体の中では、急激に女性ホルモンの分泌が増加します。赤ちゃんを健康的に育てる環境作りとして必要なものですが、ホルモンバランスの急激な乱れにより、胃もたれや胸やけを起こす場合があるようです。

自律神経の乱れ

妊娠初期は、女性ホルモンや生活習慣の急激な変化に伴い「自律神経が乱れやすくなる」といわれています。自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2種類が、ともにバランスを保ちながら活動と休息の切り替えを行っています。自律神経のバランスが乱れると、胃液の減少もしくは胃液過剰分泌の状態になり、胃もたれや胸やけが起こると考えられています。

胃酸過多

胃もたれと同様に妊娠初期に起こることが多い「胸焼け」は、胃酸過多が原因であると考えられています。胃酸過多の状態で、胃から食道粘膜に胃酸が逆流することで食道が荒れて、胸やけが起こります。同時に胃もたれの症状を感じる場合があります。

便秘

妊娠初期は、胃腸の働きが鈍くなり、便秘やゲップを繰り返す妊婦さんがいます。消化機能低下により胃の内部に残留物がたまりやすく、つわりによる嘔吐もあり、胃は休まることがありませんね。妊娠初期は、胃もたれや胸やけを起こす原因が複数存在している状態になるようです。

食欲はあったものの…

「妊娠初期はつわりはありませんでしたが、胃もたれがありました。食欲があり、食べづわりに近かったと思います。胃がもたれているけど何かを食べたい、食べると胃がもたれるという悪循環を繰り返していました。便秘気味なのもあり、悪化すると腹痛もありました。」
(りえ/出産当時30代)

妊婦さんの胃もたれ・胸やけの解消法

日々の生活を少し改善することで、妊娠初期の胃もたれ・胸やけを上手に乗り切りれると良いですよね。以下が日常からできる胃もたれ対策のポイントになります。まずはできることから挑戦してみましょう。

胃もたれ対策のポイント

・空腹になるのを避ける
・1回の食事量を減らし少しずつ食べる
・脂っこい食事やスパイスの多い刺激的なメニューを減らす
・寝る前の飲食を控える
・ひどい場合は医師に相談する

胃もたれや胸やけの原因が「胃酸過多」の場合、食べる回数を増やすことで胃を守ることにつながります。胃に負担をかける脂っこい食事・刺激の強いスパイス系の食事は、胃もたれや胸やけがある場合は我慢しましょう。就寝3時間前には食事を終えていると良いですが、食べづわりがある場合には、胃にやさしい食事を少しだけ味わいましょう。胃もたれや胸やけ改善されない場合には、別の原因が隠れている可能性があるため、早めに医師に相談してください。

先輩妊婦の胃もたれ・胸やけ体験談

「妊娠初期の胃もたれは、ホルモンバランスの変化で多くの妊婦さんが通る道です。胃薬なども処方されないため、基本的に耐えるしかありません。一気に食べると胃の消化が遅いため、できるだけ食事を少量にして何回かに分けると良いですよ。つらいときは横になり、胃の中のものが消化されるのを待ちましょう。無理せず、家事は周りの人に頼ると良いかもしれません。」
(りり/出産当時20代)

「とにかく一度にたくさん食べずに、少しずつ食べられそうなものを口にすると良いと思います。食べても食べなくても気分は悪かったのですが、少しでも口にしたほうがまだましでした。温かいものより冷たいもののほうが妊娠初期は食べやすかったです。」
(ゆき/出産当時40代)

「身体が受けつけないときは食べても吐いてしまって気分が悪くなることが多くあったので、食べられそうなものを口にしていました。柑橘類が比較的症状が出づらく、夏ミカンを凍らせてチビチビ食べていた時期があります。夏の暑い時期に妊娠していたので、水分だけはこまめにじゅうぶんな量を取るように気をつけていました。」
(こめこ/出産当時40代)

妊娠後期の胃もたれ

出産まであとわずかとなる「妊娠後期」にも、妊娠初期のように胃もたれや胸やけが起こる妊婦さんがいます。妊娠初期とは違う、以下のような症状が現れることがあります。

赤ちゃんの成長や胎盤・羊水の増量

妊娠後期になると、お腹の赤ちゃんは2500gを超える大きさまで成長します。大きくなった子宮が胃腸を圧迫することで、胃の働きが悪くなり、消化不良を起こすと考えられています。

出産間際まで続く人も

妊娠後期の胃もたれ・胸やけは、場合によっては出産間際まで続くことがあります。原因が胃腸の圧迫、つわりのケースもあるのですが、症状がひどく食事がとれない場合には、点滴による栄養補給が必要な場合があるため、早めに医者に相談しましょう。

胃もたれ・胸やけと上手に付き合っていきましょう

妊娠初期に起こる胃もたれは、妊娠による身体の変化が原因であるケースが多いようです。胃もたれや胸やけでつらいときには、手軽にできる対処法から試してみてください。つわりと胃もたれで食事が十分にとれないようであれば、赤ちゃんと妊婦さんの身体のために、食べ方の工夫や病院への相談などを検討してみてくださいね。

妊娠中は胃もたれ以外にも、さまざまな不調があるかもしれません。生まれてくる赤ちゃんと自分のためにも、無理せず健やかな妊婦生活が過ごせると良いですね。

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