【産婦人科医監修】胎動の感じ方の変化・種類を妊娠の時期別に解説!音が聴こえるのは大丈夫?

お腹の中の赤ちゃんが成長してくると胎動を感じるようになります。お腹の中で赤ちゃんが動く感覚以外にも、音が聴こえてくることで赤ちゃんからのサインがわかる場合も。胎動の感じ方にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、胎動の感じ方やお腹の中から聴こえる音について、妊娠の時期にあわせて産婦人科医監修で解説します。

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この記事の監修

藤東 淳也
産婦人科医
藤東 淳也

目次

  1. 胎動とは?胎動の感じ方は?
  2. 胎動で音が聴こえることもある?
  3. 妊娠の時期による胎動の感覚の変化は?
  4. 胎児は音が聴こえているって本当?
  5. 赤ちゃんからのサインを感じよう
  6. あわせて読みたい

胎動とは?胎動の感じ方は?

胎動とは、赤ちゃんがお腹の中で動くことで、赤ちゃんが元気に成長しているサインでもあります。妊娠8週頃には赤ちゃんは動き始めていますが、まだまだ赤ちゃんは小さいので、ママが胎動を感じるようになる時期はもう少し先になります。だいたい妊娠20週前後になると、お腹の中で赤ちゃんが動く感覚を感じるようになるといわれます。

胎動にはいくつか種類があり、赤ちゃんが上下左右に大きく動いたときや手足を伸ばしたとき、しゃっくりをしたときなどがあります。初めての妊娠の場合は胎動を感じにくいともいわれていて、その感じ方は妊娠の時期や個人の感覚によってさまざまです。

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胎動で音が聴こえることもある?

胎動の音

人によっては胎動の音が聴こえることがあるようです。胎動には「プチ」「パチ」といった何かがはじけるような音や、「ポコッ」といった音があります。赤ちゃんの指しゃぶりの音や関節が鳴る音といわれていますが、音が鳴る原因ははっきりとはわかっていません。

はじめてのときはびっくりしてしまうかもしれませんが、もしもお腹からこのような音が聴こえたときは、赤ちゃんがどんな動きをしているのか想像してみると楽しいかもしれませんね。

破水の心配

破水する直前に風船の割れたような「パチン」という音が聴こえた、という話を耳にしたことはありませんか。実際にそのような音が聴こえると、「破水したかも」と心配になる人もいるかもしれません。しかし、破水の場合は「パチン」という音以外にも、お腹の中で何かがはじけるような感覚があるといわれています。

音だけならば、あまり心配せずにお腹の中の赤ちゃんの動きを楽しんでみましょう。なお、音が聴こえるかどうかにかかわらず、破水をしたかもと思ったら、適切な処置のうえ病院に連絡するようにしましょう。

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妊娠の時期による胎動の感覚の変化は?

妊娠初期

自分のお腹の中に赤ちゃんがいると思うと、胎動が楽しみになってくる人もいるでしょう。しかし、妊娠4~15週の妊娠初期は赤ちゃんがまだ小さく、胎動を感じることはほとんどありません。妊娠初期に感じるポコポコとした感覚は、妊娠によって分泌される黄体ホルモンがきっかけでたまるガスの動きだといわれています。

ただし、赤ちゃんは動き始めているので、胎動が感じられなくてもエコー検査で赤ちゃんが動いている様子を確認することはできます。そして、早い人は妊娠初期の終わりごろから胎動を感じることもあるといいます。人によっては、じっとしていると小さな胎動を感じられることがあるかもしれません。

妊娠中期

妊娠16~27週の妊娠中期に入ると、多くのママが胎動を感じられるようになります。胎動を感じると、赤ちゃんが元気に成長しているのを感じるのと同時に、本当にママになるのだとますます実感できるかもしれませんよ。

胎動を感じ始めたばかりのころは赤ちゃんが自由に動き回っていることが多く、お腹の中のいろいろな位置で胎動を感じられます。赤ちゃんがお腹の中でグルンと上下左右に大きく回転したり、手足で押してきたりする感覚の他にも、赤ちゃんがしゃっくりやおしっこをするときにピクピク動くのを感じる場合もあります。そして、赤ちゃんがだんだん成長してくると胎動の回数や強さも増し、人によっては痛みを感じる場合も出てきます。

また、初産婦は胎動を感じにくいといわれていて、この時期を過ぎても胎動を感じない人もいます。人によっては妊娠後期になってから胎動を感じる場合もあるそうです。気になる場合は病院に相談しつつ、できるだけリラックスして胎動を感じられるきっかけを作るようにしてみましょう。

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妊娠後期

妊娠28週以降の妊娠後期は赤ちゃんの動きが活発になり、胎動の回数が増え、痛みを感じるようになります。もちろん、痛みの感じ方にも個人差があり、痛みを感じないまま出産を迎える人もいます。

赤ちゃんが大きくなってくるとお腹の中で動き回ることはできなくなるため、ママは同じような位置で胎動を感じるようになります。臨月が近づいて赤ちゃんの足が上に、頭が下に固定されると、キックされたような感覚がおへその上の方、しゃっくりの感覚が下の方になります。下の方に向かってキックされる感覚があった場合は逆子の可能性もあります。赤ちゃんの動きに注意して、病院に相談するようにしましょう。

また、胎動の「プチ」「パチ」「ポコッ」といった音がお腹の中から聴こえ始めるのもこの時期であるといわれています。音を感じるかどうかには個人差があり、聴こえない人もいます。音が気になって病院に相談してもはっきりとした理由がわからない場合もありますが、赤ちゃんが元気な証拠である場合がほとんどなので過度に心配しないでくださいね。これらの音は、赤ちゃんの指しゃぶりの音や関節が鳴る音だという説もありますよ。

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胎児は音が聴こえているって本当?

「お腹の中の赤ちゃんに話しかけると反応があった」「赤ちゃんにも声が聴こえているからたくさん話しかけてあげると良い」といったことを耳にしたことがあるでしょうか。本当に聴こえているのか不思議に思ってしまう人もいるかもしれませんが、本当です。

胎児の聴覚機能は、妊娠16週ぐらいになると発達してきます。そして、ママの声や周りの物音に反応するようになるので、ママが胎動を感じ始めるころには、赤ちゃんが音に反応する様子がわかるようになるかもしれません。

赤ちゃんに話しかけて反応が返ってくると、思わず嬉しくなりますよね。お腹の赤ちゃんとのコミュニケーションはそのときにしか楽しめない特別な体験なので、赤ちゃんが動いているときは積極的に話しかけてコミュニケーションをとってみるようにすると良いでしょう。

赤ちゃんからのサインを感じよう

胎動は赤ちゃんからママへ向けた成長のサインです。なかなか胎動を感じられなかったり、周りと感じ方が違ったりすると、お腹の中の赤ちゃんは大丈夫かな、と不安になるかもしれませんが、心配しすぎることはありません。

胎動の感じ方には人によって差があります。痛みを感じる人もいれば音が聴こえる人もいて、同じママでも赤ちゃんの状態によって感じ方が変わることもあります。気になるときは病院に相談しながら、あまり神経質になり過ぎずに、この時期ならではの赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しめると良いですね。

※この記事は2024年3月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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