【産婦人科医監修】エコー写真で性別はいつ判明?男の子と女の子の見分け方&画像集!判定間違いもある?
エコー検査で、赤ちゃんの性別が判明するのはいつごろなのでしょうか。写真の見分け方や性別による見え方の特徴を画像付きで解説します。男の子のエコーはピーナツ状の突起物、女の子のエコーは木の葉やコーヒー豆が股間に見えますが、ときには判定間違いも起こります。エコー写真以外で見分ける方法についても見ていきましょう。
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目次
エコー写真で赤ちゃんの性別はいつ判明する?
外性器は妊娠12週頃に作られる
妊娠が判明したとき、赤ちゃんの性別が女の子なのか男の子なのか気になるのではないでしょうか。赤ちゃんの性は、受精の瞬間に性染色体の組み合わせによって決定します。性の分化が始まり、女性、男性の生殖器が作られ始めるのは妊娠7~8週頃からです。
妊娠12週頃になると、男性の生殖器を形成するためのホルモン「テストステロン」の分泌が盛んになり、外性器が形成されます。妊娠16週になると身体の細部も完成し、性別がはっきりしてきます。男の子の場合、エコー写真に小さな突起物が写ることもあり、性別が判明するケースが出てきますよ。
ただし、エコー写真に写る画像は必ずしも鮮明ではなく、出産まで性別が確定しないこともあります。また、あえて性別を伝えない方針の医師もいます。エコー写真で性別がわからなくても、生まれてくるまでの楽しみが増えるのだとおおらかな気持ちでいたいですね。
性別は妊娠5~7ヶ月頃に判明
実際、妊娠中に性別が判明した時期はいつごろだったのでしょうか。ままのて編集部ではママたちに「性別がわかったのはいつごろでしたか?」というアンケートを実施しました(有効回答426)。アンケートの結果で一番多かったのは「妊娠6ヶ月」です。ほぼ半数の201人(47%)の方が、妊娠20~23週のあいだに性別が判明したと回答しています。
さらに「妊娠5ヶ月以前」では93人(22%)、「妊娠7ヶ月」で判明したのは75人(18%)、「妊娠8ヶ月」で37人(9%)、「妊娠9ヶ月以降」では8人(2%)という結果が続きます。アンケートからは、性別が判明するのは妊娠中期が最も多いことがうかがえます。
医師が性別を伝える時期を妊娠20~22週以降に設定している産院もあることから、性別が確定するのは妊娠6ヶ月頃が目安となりそうですね。
【男の子の判断基準】エコー写真での性別の見分け方
突起物
男の子と女の子を見分ける大きな特徴が、外性器です。男の子の場合、エコーで股間部分に男の子の陰茎(いんけい)が突起状に確認できます。時期が早いと陰嚢(いんのう)が発達しておらず、「タマタマが見当たらない」と思うこともあるかもしれません。
赤ちゃんの平均的な陰茎のサイズは、新生児でも伸びた状態で2.5~4cmです。写真で見るとピーナツのようにとても小さな突起物なので、赤ちゃんの向きや体勢で隠れてシンボルが見えないこともよくあります。一度の妊婦健診で性別がわからないときは、エコー写真に写るのを気長に待ちましょう。
袋
袋とは、陰嚢のこと。「タマタマ」とも言いますね。陰嚢が成熟してくると、陰茎の根元にふたつの楕円形が確認できるようになります。袋の中に、精巣が写って見えることもありますよ。
精巣や陰嚢が見えたり、お腹の中に写る器官が膀胱だけだったりすると男の子の確率が高まります。ただし、エコー写真は羊水量などによっても写り方が変わってきます。週数が進んでいても、必ず陰嚢が確認できるわけではありません。
【女の子の判断基準】エコー写真での性別の見分け方
葉っぱ・コーヒー豆
女の子は男の子のように突起物で性別を判断することはできませんが、外性器ができあがってくると、股間に陰影が写る場合があります。女の子の外性器は、股の割れ目と大陰唇(だいいんしん)で見分けます。
この割れ目が女の子の外性器、いわゆる「おまた」部分です。女の子のエコー写真では見え方には個人差があり、三本線、コーヒー豆、葉っぱ、若葉マークなどと表現されますよ。
子宮
赤ちゃんが大きく成長してくると、赤ちゃんの身体の中の様子もエコー写真で確認できるようになります。赤ちゃんの向きによっては、子宮、膀胱、胃などが黒い点のように見えるかもしれません。
とはいえ内臓はとても小さく、素人目ではどれが子宮か判断しづらいものです。興味があれば、エコー検査の際に医師に確認してみてはいかがでしょうか。
出産したら性別が違う!判定間違いで考えられる理由
女の子ではなく男の子だったとき
妊娠20週を過ぎ、エコー検査で外性器がはっきり確認できるようになると、性別確定の確率はあがります。とくに性別が男の子の場合、突起物があるためエコー写真での判定も容易です。
しかし、足や臍帯(さいたい)で突起物が隠れていると、女の子と判断される場合があります。また、エコー検査は羊水量に影響されるため、羊水の量が少ないと画像が鮮明に映りません。
最近は3Dエコーや4Dエコーが普及し、赤ちゃんの様子をより鮮明にとらえることができるようになりました。3Dエコーや4Dエコーを利用しても、必ずしも性別がわかるわけではありませんが、性別を判定する選択肢のひとつになりますよ。
男の子ではなく女の子だったとき
エコー写真での性別判定は、股間付近の外性器の形で判断します。そのため臍帯、いわゆる「へその緒」の位置によっては、男の子の陰茎と見間違えてしまうことがあるのです。赤ちゃんが握った指が、突起物に見えることもあります。
このような場合、赤ちゃんの姿勢が変わり、臍帯や指の位置がずれると性別が「男の子から女の子」に変わります。
妊娠中に突起物が臍帯だったと判明すれば、正確な性別が告げられますが、生まれてくるまで性別の間違いに気付かないケースもあるようです。性別がはっきりしない場合は、別の性で生まれてくる可能性も想定しておくと良いでしょう。
男の子のエコー写真集
【男の子のエコー】妊娠20週
4Dエコーで撮影された、妊娠20週の胎児です。2本の足の隙間に、はっきりと「おちんちん」と「タマタマ」が映っています。赤ちゃんの姿勢が、おまたが見えやすい姿勢や角度だったこともあり、4Dエコーで鮮明に映すことができました。
【男の子のエコー】妊娠22週
V字に分かれた2本の足のあいだに、小さな突起物が見えます。陰茎の付け根に陰嚢が薄く写り込んでいるのも確認できますね。
【男の子のエコー】妊娠26週
写真中央付近の+マークの右側に、突起物と袋がはっきり見えます。突起物と袋のセットで確認できれば、奇形や異常の場合を除き、男の子である確率はほぼ100%です。
【男の子のエコー】妊娠36週
臨月に入ったころの赤ちゃんの外性器です。男の子のシンボルがはっきりと確認できますね。いつ生まれてきてもおかしくないほどに成長している姿が垣間見れて、生まれてくるのが待ち遠しくなりそうです。
女の子のエコー写真集
【女の子のエコー】妊娠14週
上の画像は、赤ちゃんの股を下から見ている構図です。丸印で囲んだ部分が割れ目に見えることから「女の子の可能性が高い」と医師から伝えられたそうです。妊娠14週では形成段階の外性器ですが、赤ちゃんの向きや体勢によっては、性別が判明することもあります。
【女の子のエコー】妊娠21週
上のエコー写真は「おそらく女の子だろう」と医師が判断したときのものです。エコーの際に赤ちゃんが横向きだと、股間付近に突起物があるかないかを判断しやすいため、性別が判定しやすいといわれています。今回のエコー検査では、突起物が確認できなかったため女の子という判定がされました。
【女の子のエコー】妊娠30週
エコー写真の右上が足の付け根で、股間付近に突起物がないため、女の子だろうと判定されたときの写真です。妊娠30週になると、エコー写真に全身を写すのは難しくなります。さらに、画像がはっきりとしないことも多く、素人目ではなにが写っているか判断しづらいこともあります。
帰宅後に夫やきょうだいに写真の説明ができるよう、身体のどのあたりが写っているのか、医師に確認してみると良いかもしれません。
【女の子のエコー】妊娠32週
男の子と比べると、女の子の外性器は少しわかりづらいかもしれません。しかし、妊娠週数が進み赤ちゃんの身体が大きく成長してくると、女の子のおまたの形がエコー写真にくっきりと浮かび上がります。写真では、コーヒー豆のような外性器が右側に確認できますね。
性別がわかるメリットは?
妊娠中に性別がわかると、産後の新生活の準備がスムーズに進められます。着替えはもちろん、抱っこ紐やバギーなど簡単には買い替えできない大物も、性別に合わせたコーディネートができるとうれしいですね。
また、名前の候補を考えやすいのもメリットです。性別がわからない場合、男の子、女の子それぞれの名前を考えておく方法でも良いのですが、性別がわかっているとたくさんの候補を考えずに済むという手軽さがあります。
一方で、生まれるまでのお楽しみとして、性別を知りたくないという方もいるのではないでしょうか。そのようなときは、エコーに外性器が写り込まないよう、医師にあらかじめ伝えておくようにしましょう。
当たるかも?性別判断テスト・占い
赤ちゃんの性別で、ママのつわりやお腹の出方に違いが出るという話を聞いたことがありませんか。赤ちゃんの性別にまつわる迷信やジンクスはたくさんあります。性別判断テストや占いのたぐいも、ママたちのあいだで話題になっていますよ。
中国700年の歴史をうたうのは、男の子と女の子の産み分けカレンダーを応用して性別を判断する「中国式産み分けカレンダー」です。東洋医学や代替医療を参考に、ママの脈拍や赤ちゃんの心拍で性別を判断するという方法も試されていますよ。
ほかにも指輪や重曹を使った方法、第一子のつむじや足のしわで占う方法などがあります。性別判断テストや占いは医学的根拠があるものではありませんが、どの占いが当たるか、試してみるのもおもしろいかもしれません。
男の子でも女の子でも赤ちゃんは宝もの
赤ちゃんの性別がわかると「うれしい」と思う気持ちが沸き起こるのと同時に、「違う性別が良かった」と感じたり周りの反応が気になったりすることもあるかもしれません。
また、性別判定が間違うことや、性分化の異常で外性器の形成が未発達なまま生まれてくることもあります。しかし、一番大切なのは、新しい命が誕生することです。男の子でも、女の子でも、生まれてくる赤ちゃんはみんな宝物です。周囲の声に惑わされず、生まれてくる子を丸ごと愛してあげたいですね。
※この記事は2023年11月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。