母子手帳のデザイン、かわいいのはディズニーやミッフィー？選べる市町村もある？

妊娠中や子育ての経過を記録する母子手帳（母子健康手帳）。長期間使う大切なもののため、母子手帳のデザインがどのようなものなのか気になりますよね。母子手帳のデザインは住まいの市町村の窓口で交付してもらうもので、全国で同じというわけではありません。妊婦健診のときに受診した病院やInstagramなどのSNSで、自分と違う表紙やサイズの母子手帳を使っている妊婦さんを見かけた方も多いかもしれませんね。

母子手帳のデザインは自治体ごとに異なりますが、複数の自治体が同じ表紙を採用している場合もあります。ひとつの市町村で同じデザインが毎年続くわけではなく、毎年または数年おきに変更されることも多いようです。

昔に比べて、母子手帳のデザインの種類は全国的に増えています。ディズニーやミッフィーのような有名キャラを配したかわいいデザインもあれば、ご当地キャラやゆるキャラを使った自治体オリジナルのレアなデザインもありますよ。

母子手帳は妊婦健診のたびに持ち歩き、出産後も長期間にわたって我が子の成長を記録していくため、ママが気に入るデザインだとうれしいですよね。しかし、母子手帳のデザインは市町村ごとに決められています。自分が住んでいる市町村のデザインが「かわいくない」「気に入らない」からといって、違うデザインを選べるわけではないのです。

ただし、自治体によっては何種類か表紙を用意して、妊婦さんが好きなデザインを選べるようにしているところもあります。

最近の母子手帳は有名キャラクターをモチーフにしたかわいいデザインのものが多く、なかでも人気が高いのはディズニーです。

かわいくて、ほんわかやさしい雰囲気のディズニーの母子手帳は、ディズニーファンでなくても見るたびに思わずハッピーな気持ちになり、誰かに自慢したくなるかもしれませんね。病院などで見かけて、うらやましいと思ったママも多いのではないでしょうか。

ディズニーの母子手帳の中でも、人気キャラクターがかわいい赤ちゃんになった絵柄のものが全国的に多いようです。ベビーミッキー・ミニーと仲間たちが集合したデザインや、ベビープーとピグレットが遊んでいるデザインなど、いくつかの種類がありますよ。表紙はもちろん、中身にもディズニーのイラストが使われているのもうれしいポイントです。

ディック・ブルーナが描いたミッフィーをデザインした母子手帳もあります。かわいいのはもちろんですが、シンプルな線と色使いがおしゃれで大人が持っていてもおかしくないデザインであるところが魅力です。ミッフィーの絵本で育ち、今も大ファンというママは多いのではないでしょうか。

神奈川県横浜市では、フランスの人気絵本シリーズ「ペネロペ」をデザインした母子手帳を交付しています。ペネロペとは青色のコアラの女の子で、うっかりやさんなところがチャームポイントです。フランスらしいセンスの良い色使いとモチーフが特徴で、子どもも大人も見るだけでニコニコ笑顔になれそうです。

兵庫県神戸市では、ベビー・子ども服メーカーのファミリアがデザインした母子手帳を2017年10月から交付しています。これは、地元に本社を置くファミリアに神戸市が「神戸市ならではのデザインで、神戸市での子育てを楽しめるようにしたい」とリクエストして実現しました。

表紙は、クマの親子や神戸市の魅力をデニム生地にアップリケしたものをプリントしたデザインです。また、中身もフルカラーでかわいいイラストをちりばめ、子どもの成長を楽しく記録する工夫がなされています。

母子手帳のデザインはディズニーやミッフィーといった人気キャラを採用したものの他にも、さまざまなバリエーションがあります。どれもママがやさしい気持ちになるような、かわいいデザインばかりですよ。

「窓ぎわのトットちゃん」の表紙などでおなじみの絵本作家、いわさきちひろさんの水彩画がデザインされた母子手帳です。いわさきちひろさんが描く赤ちゃんや子どもは、柔らかなタッチと輪郭で、かわいらしいながらもどこか大人びた雰囲気を感じさせるのが魅力的ですね。

個性的なキャラクターデザインで人気のアランジアロンゾの母子手帳もさまざまな地域で採用されています。赤ちゃんうさぎとクマがお気に入りのおもちゃに囲まれて遊ぶ姿がポップで、楽しい気分になれそうです。水色やピンクの色使いは、男の子・女の子のどちらでも合うのがうれしいですね。

多くの市町村で採用されているデザインです。鮮やかな黄色の表紙の中央にはニコニコ笑顔の子どものクレヨン画。その周りをパパ・ママやおじいちゃん・おばあちゃんが囲んでいます。子どもの性別を気にせずに使えるデザインが魅力ですね。

水色がベースの母子手帳は、神奈川県川崎市のものです。サイズは一般的な母子手帳よりも大きめのB6サイズですが、その分、書き込みやすいかもしれませんね。

神奈川県相模原市では、青い帽子をかぶった相模原市のマスコットキャラクター「さがみん」を使ったオリジナルデザインの母子手帳を配布しています。絵本の中に登場していたり、子どもとおしゃべりしていたりと、さりげなくデザインされた「さがみん」を探すのも楽しいですね。

母子健康手帳は令和5年に内容の改訂が行われ、その際に父親の育児参加を推進する社会の現状を踏まえ、名称を「親子健康手帳」に変更することが議論されていました。しかし、現在の名称が定着していることなどを理由に、名称は変更しないと決定しています。

ただし、母子手帳を発行する自治体が独自に名称を設定して併記することは可能です。そのため、ママとパパが一緒に使いやすいように「親子健康手帳」という名称で発行している自治体も複数あります。

東京都品川区もそのひとつ。親子健康手帳（母子手帳）のカバーデザインには、サンリオの人気キャラクターでしながわ観光大使でもある「シナモロール」が描かれています。愛知県長久手市の親子手帳（母子手帳）のデザインに使われているのは、スタジオジブリの鈴木敏夫氏が手掛けたイラストです。ほかにも、ポケモンのイラストを採用している自治体がいくつかありますよ。

母子手帳のデザインはママが自分で選べるわけではないため、ママにとってかわいくなかったり、気に入らなかったりすることもあるかもしれません。そういった場合、自分で気に入るデザインのカバーを作るのもおすすめです。

インターネット上には母子手帳の表紙のテンプレートがいろいろあるので、お気に入りのデザインを探してみてはいかがでしょうか。気に入ったテンプレートをダウンロードしてプリンターで印刷し、母子手帳と透明なケースのあいだに挟み込めば、簡単にオリジナルデザインの母子手帳が完成します。市町村によっては、透明なケースが付いていない場合がありますが、100均などで手軽に購入できますよ。

また、子どもの写真や名前をデザインしたオーダーメイドのカバーを注文できるサイトもあるようですよ。

母子手帳のデザインが気に入らない場合、母子手帳ケースにこだわるのも手です。最近は見た目がおしゃれでかわいく、保険証や診察券なども一緒に保管できる機能性の高い母子手帳ケースがたくさん販売されているため、好きなデザインのものを探してみてはいかがでしょうか。

なかには、自分で手作りしたり、オーダーメイドしたりした人もいますよ。お気に入りの母子手帳ケースを使えば、子育てがより楽しくなりそうですね。

母子手帳のデザインは時代によって変化し、今では人気キャラクターをデザインしたかわいい母子手帳を交付している市町村も増えています。自分好みの母子手帳がもらえると、妊娠中や子育て中の楽しみが増える気がしてうれしいですね。

ママの中には、自分が受け取った母子手帳のデザインがどうしても気に入らないという人もいるかもしれませんが、かわいい母子手帳ケースを探すなど工夫してみてくださいね。最初のうちは、かわいくないデザインだと思っていたとしても、我が子の成長を記録しているうちに愛着もわいてきて、かけがえのない一冊になるのではないでしょうか。

※この記事は2025年5月時点の情報をもとに作成しています。ご紹介した母子手帳のデザインには2018年1月時点に撮影されたものが含まれます。各自治体によりデザインおよびキャラクターが変更されている場合がありますので、あらかじめご了承ください。