母子手帳のサイズは全国で違う?大きさ別のメリットと母子手帳ケース選びの注意点
母子手帳のサイズは各市町村によって異なります。手のひらに収まる大きさのSサイズ(A6判)に加えて、少し大きめのMサイズ(B6判)やLサイズ(A5判)がありますよ。そのため、母子手帳ケースを選ぶ際はサイズを間違えないよう注意が必要です。全国の母子手帳のサイズを一覧表にまとめているので、参考にしてくださいね。
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目次
母子手帳のサイズは全国で違うの?
妊娠が判明すると、妊婦さんは自分が住んでいる市町村の窓口で母子手帳(母子健康手帳)を交付してもらいます。母子手帳は全国で統一されたデザインではなく、サイズも各自治体によって異なります。また、ひとつの自治体で同じサイズがずっと続くわけではなく、年によって大きさが変更になる場合があります。
ママの中には、自分の母子手帳よりも大きめ・小さめサイズの母子手帳を病院などで見かけた方もいるのではないでしょうか。特に母子手帳ケースの購入を考えているママにとって、母子手帳のサイズは気になるポイントかもしれませんね。
母子手帳のサイズはS、M、L?大きさ別の特徴は?
母子手帳のサイズは基本的にS、M、Lの3サイズがあり、それぞれに良い点や不便な点が考えられます。なお、母子手帳の中身については、サイズによって大きく変わるわけではなく、「妊娠中の経過」「乳幼児期の健康診査の記録」といった内容は全国共通です。この他に各自治体が独自の判断で「日常生活上の注意」「妊産婦・乳幼児の栄養の摂取方法」などを掲載しています。
Sサイズ(A6判)が一般的
母子手帳のサイズはSサイズが全国的に多いようです。SサイズはA6判に相当し、文庫本程度の大きさとなっています。寸法は縦14.8cm×横10.5cmです。
母子手帳の中では最も小さいサイズで、かさばらないのがメリットです。お薬手帳の多くもA6サイズのため、まとめてスッキリと収納できます。特に出産後は荷物が増えることから、少しでもコンパクトに持ち運べるのはうれしいですね。
Sサイズの母子手帳は、市販の母子手帳ケースならばどれでも入る大きさのため、母子手帳ケースの選択の幅が広いのも長所です。また、パスポートと似た大きさのため、パスポートケースを使うこともできますよ。
ただ、コンパクトな反面、文字が小さく読みづらいかもしれません。また、妊娠の経過や育児の記録を書き込む欄が狭く、書きづらいことも考えられます。書くスペースが足りないというときは、母子手帳と同じサイズの用紙を自分で貼り付けるなどすると良いでしょう。最近はいろいろな種類の付箋が出ているため、付箋を利用するのも手軽でおすすめです。
乳幼児医療証やお薬手帳と同じ手のひらサイズなので、ひとまとめにして持ち運びやすく助かっています。鞄のポケットに入るので、常に持ち歩いています。ただ、記入欄が小さいので、予防接種の記録や健診の記録を書くページはごちゃごちゃしてしまいました。(東京都豊島区のママ)
大きめのMサイズ(B6判)とLサイズ(A5判)もある
母子手帳はSサイズが主流ですが、少し大きめのMサイズと、さらに大きいLサイズを採用している自治体もあります。Mサイズ(縦18.2cm×横12.8cm)はB6判に相当し、単行本と同じ大きさです。一方、Lサイズ(縦21.0cm×14.8cm)はA5判に相当し、文庫本の2倍の大きさです。
M、LサイズはSサイズよりも大きい分、持ち運びに不便な点がデメリットでしょう。子どもの着替えなどでおでかけの荷物が多い中、大きめサイズの母子手帳だとかさばってしまい大変です。母子手帳ケースに入れて持ち歩く場合、母子手帳ケースのサイズも大きくなるため、さらにかさばってしまうでしょう。
ただ、サイズが大きいため、見開きにしたときに見やすいというのは良い点です。記入欄が大きめに作られており、書き込みやすいのもうれしいポイントですね。また、大きくて目立ちやすい分、紛失しにくいということもあるかもしれません。
子どもがふたりいて母子手帳は両方ともMサイズです。子どもふたり分になるととても重く、旅行などで遠出するとき以外はほとんど持ち歩いていません。一般的なSサイズに変更してほしいです。(神奈川県横浜市のママ)
全国の母子手帳サイズ一覧表
母子手帳のサイズはインターネットで検索しても情報がない、あっても古い場合があり、困っているママは多いのではないでしょうか。ここでは、全国の市町村の母子手帳のサイズを一覧表にまとめています。ただし、自治体によっては、母子手帳のサイズが変更になる可能性もあるためご了承ください。同じ県内であっても、異なるサイズを採用している市町村も多いので注意してくださいね。
※2018年1月時点の情報となります。
北海道・東北
都道府県名 | 市町村名 | サイズ | 表紙のデザイン | 備考 |
---|---|---|---|---|
北海道 | 札幌市 | L | 札幌市オリジナル | |
青森県 | 青森市 | S | 絵本作家・五味太郎さんのイラスト | |
岩手県 | 盛岡市 | M | ご当地キャラ「わんこきょうだい」 | 岩手県全域で同じ母子手帳を採用 |
宮城県 | 仙台市 | S | ||
秋田県 | 秋田市 | S | ||
山形県 | 山形市 | S | ディズニー | |
福島県 | 福島市 | S |
関東
都道府県名 | 市町村名 | サイズ | 表紙のデザイン | 備考 |
---|---|---|---|---|
茨城県 | 水戸市 | S | ご当地キャラ「みとちゃん」 | |
栃木県 | 宇都宮市 | S | 子どものイラスト | |
群馬県 | 高崎市 | S | ご当地キャラ「ぐんまちゃん」 | 群馬県全域で同じ母子手帳を採用 |
埼玉県 | さいたま市 | S | ||
千葉県 | 千葉市 | S | ||
東京都 | 世田谷区 | S | ミッフィー | |
神奈川県 | 横浜市 | M |
中部
都道府県名 | 市町村名 | サイズ | 表紙のデザイン | 備考 |
---|---|---|---|---|
新潟県 | 新潟市 | M | ||
富山県 | 富山市 | M | 絵本作家・いわさきちひろさんのイラスト | |
石川県 | 金沢市 | S | 絵本作家・五味太郎さんのイラスト | |
福井県 | 福井市 | S | ご当地キャラ「あじさいちゃん」 | |
山梨県 | 甲府市 | S | ディズニー | |
長野県 | 長野市 | S | ミッフィー | |
岐阜県 | 岐阜市 | M | 親子のイラスト | |
静岡県 | 静岡市 | S | 絵本作家・いわさきちひろさんのイラスト | |
愛知県 | 名古屋市 | M | クマのイラスト |
近畿
都道府県名 | 市町村名 | サイズ | 表紙のデザイン | 備考 |
---|---|---|---|---|
大阪府 | 大阪市 | S | 大阪市オリジナル | |
京都府 | 京都市 | M | 京都市オリジナル | |
兵庫県 | 神戸市 | M | 神戸市オリジナルでファミリアがデザイン | |
奈良県 | 奈良市 | S | 奈良市オリジナルでKinKi Kidsの堂本剛さんがデザイン | |
和歌山県 | 和歌山市 | M | ||
滋賀県 | 大津市 | M | 絵本作家・いわさきちひろさんのイラスト | |
三重県 | 津市 | S |
中国
都道府県名 | 市町村名 | サイズ | 表紙のデザイン | 備考 |
---|---|---|---|---|
鳥取県 | 鳥取市 | S | ディズニー | |
島根県 | 松江市 | S | ママと赤ちゃんのイラスト | |
岡山県 | 岡山市 | M | ご当地キャラ「ミコロ」と「ハコロ」 | 毎年4月にサイズやデザインを見直し |
広島県 | 広島市 | S | 広島市オリジナルで絵本作家・長谷川義史さんのイラスト | |
山口県 | 山口市 | M | ミッフィー |
四国
都道府県名 | 市町村名 | サイズ | 表紙のデザイン | 備考 |
---|---|---|---|---|
徳島県 | 徳島市 | S | ディズニー | JA寄贈の母子手帳ケースの配布あり |
香川県 | 高松市 | S | 子どものイラスト | |
愛媛県 | 松山市 | S | ディズニー | JA寄贈の母子手帳ケースの配布あり |
高知県 | 高知市 | S |
九州・沖縄
都道府県名 | 市町村名 | サイズ | 表紙のデザイン | 備考 |
---|---|---|---|---|
福岡県 | 福岡市 | M | 福岡市オリジナルで赤ちゃんのイラスト | |
佐賀県 | 佐賀市 | S | 子どものイラスト | |
長崎県 | 長崎市 | S | ディズニー | |
熊本県 | 熊本市 | L | ママと赤ちゃんのイラスト | |
大分県 | 大分市 | M | 子どものイラスト | JA寄贈の母子手帳ケースの配布あり |
宮崎県 | 宮崎市 | M | アランジアロンゾ | |
鹿児島県 | 鹿児島市 | S | ディズニー | |
沖縄県 | 那覇市 | M | JA寄贈の母子手帳ケースの配布あり |
母子手帳ケース選びは母子手帳のサイズに注意して
母子手帳のサイズがわかってから購入する
母子手帳は全国の市町村によってサイズがまちまちなため、母子手帳ケースを使いたい場合は注意が必要です。「母子手帳が大きくて母子手帳ケースに入らなかった」といったことがないよう、母子手帳ケースを選ぶのは、母子手帳の大きさがわかってからが良いでしょう。市町村によっては、年度ごとにサイズが変わることもあるため、お住まいの市町村に直接問い合わせるのが確実で安心です。
また、一部の自治体では母子手帳の交付の際に、JAなどから寄贈された母子手帳ケースを無料で配布しているところもあるようです。母子手帳をもらう前に母子手帳ケースを購入してしまうと、「買わなくても良かった」と後悔する可能性がないとは言い切れません。
母子手帳以外のものが大きい場合も
母子手帳は、妊娠中は妊婦健診の受診券や補助券、出産後は予防接種ノートなどと一緒に持ち歩くことが多いため、これらを母子手帳ケースにまとめて収納できると便利ですよね。しかし、市町村によっては、受診券がA5サイズで母子手帳よりも大きいといった場合もあるようです。母子手帳の大きさにあわせて母子手帳ケースを購入したものの、母子手帳以外のものは折り曲げるなどしなければ入らないということがないよう注意しましょう。
上の子と下の子で母子手帳のサイズが変更になることも
母子手帳のサイズは同じ市町村でも毎年同じではなく、大きさが変更になる場合があります。したがって、上の子の母子手帳はSサイズだったのに、下の子はMサイズやLサイズに変わってしまい、上の子のときに買った母子手帳ケースに収納できないという可能性も出てきます。
上の子と下の子で母子手帳のサイズが異なる場合、「下の子専用に新たに母子手帳ケースを買う」「2~3人用の収納力が高い母子手帳ケースに買い替える」などの方法が考えられます。「母子手帳ケースを別々にすると、整理が楽な反面、荷物が増える」など、いずれの方法もメリット・デメリットがあるため、ママの性格やライフスタイルにあわせて選ぶと良いでしょう。
サイズ別の母子手帳ケースを作っているブランド
母子手帳はS、M、Lの3サイズありますが、いくつかのブランドは母子手帳ケースをサイズ別に展開しています。自分が持っている母子手帳は大きめで、良い母子手帳ケースが見つからないのではないかと心配なママは、こうしたブランドの商品を検討するのがおすすめですよ。
fafa(フェフェ)
キッズとレディースのオリジナルブランド、fafaの母子手帳ケースはママタレントにも愛用者が多い人気商品です。カラフルな花柄や電車の柄など、明るい気持ちになれるポップなデザインが魅力的ですね。母子手帳のS、M、Lの各サイズにあわせて、3サイズを展開しています。また、ジャバラタイプや見開きタイプなど、形も豊富ですよ。
ファミリア
人気ベビー・子ども服メーカーのファミリアも母子手帳の大きさに応じて3サイズの母子手帳ケースを販売しています。ファミリアの定番モチーフ、くまをデザインした上品で温かみのある母子手帳ケースで、持っているだけでやさしい気持ちになれそうです。
無印良品
無印良品では、Sサイズの母子手帳に対応した小タイプと、M、Lサイズに対応した大タイプの母子手帳ケースを取り扱っています。無印良品ならではのシンプルで洗練されたデザインで、パパからも「これなら持っていても恥ずかしくない」と高評価ですよ。
大きさが違う母子手帳を使っているママの体験談
ままのて編集部に寄せられた、大きさが違う2冊の母子手帳を使っているママの体験談をご紹介します。各サイズの特徴や母子手帳ケースの選び方などを参考にしてくださいね。
SサイズとMサイズの母子手帳を使っています
二人目の出産前に引っ越しをしたため、きょうだいで母子手帳の大きさが違います。上の子は東京都文京区のものでSサイズ、下の子は神奈川県川崎市のものでMサイズです。大きさが違うと、きょうだいでパッと見分けられて便利です。
Sサイズはかさばらなくて良い反面、書き込みづらいですね。成長曲線の図も小さくて見づらいです。定期健診や予防接種の記録に病院で別紙を貼られるので少し分厚くなっています。
Mサイズは大きい分、文字も図も見やすく、余白があるので付箋も不要です。そのせいか、自分が書くべき事項をしっかり書けている気がします。Sサイズに慣れていたためか、持ち運びにはかさばりますね。
母子手帳ケースは別々で
上の子のとき、先輩ママから「母子手帳ケースは産む前に買っておくと良いよ」と言われて、妊娠中に買って妊娠中から使っていました。布製だけど芯が入っていてしっかりした作りだったので、エコー写真など折らずに保管したいものを入れておくのに便利でした。入院中の重要書類管理にも役立ちました。産後も0歳のうちは予防接種の機会が多く、母子手帳を使うことも多かったので、母子手帳ケースがあって良かったです。
しかし、2歳頃になって予防接種の回数も減ると、バッグの中でかさばるし母子手帳ケース自体が重たいと感じて、中身が見えるB6サイズのメッシュのファスナーポーチに変えました。文房具売り場や100均で売っているような手軽なものです。
そうこうしているうちに下の子を妊娠したので、同じようなポーチをもうひとつ買い、それぞれのポーチに、母子手帳、保険証、診察券、お薬手帳などをまとめて保管しています。中身が見えるのできょうだいで間違うこともなく、便利に使えています。
母子手帳のサイズは時代によって変わる
数十年前までは母子手帳といえば、手のひらに収まるサイズがほとんどでしたが、「もっと書き込みやすくしてほしい」といった声を受け、最近はMサイズやLサイズの母子手帳も増えてきました。母子手帳のサイズも時代とともに変わってきているのですね。
どのサイズにも良い点や不便な点がありますが、不便な点は自分なりに工夫しながら、母子手帳を大切に使っていけると良いですね。最近は母子手帳の各サイズにあわせた母子手帳ケースがたくさんありますから、ぜひ活用してみてくださいね。