母子手帳ケースを手作りしたい!簡単な作り方は?キットや型紙を活用しよう
お気に入りの生地を使って母子手帳ケースを手作りしたい、ハンドメイド派のママにおすすめの簡単な作り方をご紹介します。ジャバラタイプやファスナーで開閉するブックタイプ、がま口といったデザインにも注目。マリメッコをはじめとするおすすめのファブリックブランドや、型紙、接着芯など必要な道具もチェックしていきましょう。
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目次
母子手帳とは
いつもらえる?
母子手帳の正式名称は「母子健康手帳」です。母子保健法に基づいて発行されているもので、妊娠が判明したのち、住んでいる市区町村に妊娠を届け出ることで受け取れます。妊娠を届け出る期間は特に決められていませんが、妊娠6~8週頃に胎児の心拍が確認できるようになると、病院から母子手帳を発行してもらうよう指示されるのが一般的です。
母子保健法では、妊娠が判明したらできるだけ早く届け出ることが推奨されています。厚生労働省が推進する国民運動「健やか親子21」で目安とされている届け出時期は、妊娠11週以内です。
妊娠中は妊娠23週までに4週間に1回、妊娠24週から35週までは2週間に1回、妊娠36週から出産までは1週間に1回の妊婦健康診査(妊婦健診)を受けることが望ましいとされています。母子手帳の届け出を行うと、母子手帳と一緒に妊婦健診の補助券が交付されるため、早めに届け出ると良いでしょう。
どこでもらえる?
妊娠の届け出は、住んでいる市区町村で行います。妊娠を届け出ると、その場で母子手帳が交付されます。公布と同時に、保健師による妊婦健康診査の受診方法の説明や妊娠・育児に関する情報提供が行われることが多いようです。
妊娠届出書の提出場所や受付方法は、自治体で異なります。主な届け出場所は、保健センターや健康推進課、子育て支援課などの窓口です。届出の際に必要な妊娠届出書は、医療機関で発行してもらう場合と、自治体の窓口で受け取る場合に分かれます。自治体の公式サイトでダウンロードできることもあります。具体的な方法や必要書類は、市区町村に確認しましょう。
平成28年の法令改正で、妊娠の届出の際にはマイナンバーカードもしくは通知カードと、本人確認書類の提示が求められるようになりました。そのため妊娠の届け出は原則として本人が行います。早産や流産の危険があったり妊娠悪阻の症状で外出が困難だったりする場合は、代理人による届け出が認められていますが、その際には委任状が必要です。
どんなときに使う?
母子手帳は、妊娠中に使用するページと、乳幼児期の発育に関するページに分けられます。それぞれ、全国共通の様式でまとめられた項目と、市区町村が独自で編さんした内容があります。市区町村がまとめたページには、独自で運用する制度やサポートが紹介されていることが多く、困ったときの手引きとして使えますよ。
母子手帳の主な役割は、妊婦自身の妊娠経過の記録と、子どもの発育の記録です。妊娠中は産婦人科もしくは助産院に提出し、妊婦健診や分娩の経過を記録します。産後は小児科や歯科、保健センターなどで乳幼児期健康診査や予防接種の履歴を記入してもらいましょう。かかった病気や発育状況をママが記録しておくと、医師や保健師との情報共有に役立ちます。
発育や乳幼児期に多い疾患に関するページもあり、母子手帳は問題の早期発見につながります。また、近年の改定では、1歳、2歳と年齢の節目ごとに父母がメッセージを記入する欄を設けました。最近では母子手帳を「親子手帳」と呼ぶ自治体もあります。父親の育児参加を促し、母親の育児負担を軽くするためにも一役買ってくれるかもしれませんね。
母子手帳のサイズとハンドメイド
自治体によってサイズが異なる
母子手帳は自治体ごとにサイズが異なります。多くの市区町村が採用しているのは、A6(10.5×14.8cm)のSサイズです。ほかにB6(12.8×18.2cm)のMサイズやA5(14.8×21.0cm)のLサイズの母子手帳を交付している自治体があります。
母子手帳の交付前にハンドメイド用の生地を購入する際は、大きめのサイズを想定して購入するか、自治体に確認すると良いでしょう。
リニューアルしてサイズが変わるときもある
母子手帳は法令の改定や市区町村の合併などにより、リニューアルされることがあります。知人が使っている母子手帳や、きょうだいの母子手帳のサイズを参考にする際には注意が必要です。
型紙や生地のサイズをチェック
母子手帳のサイズがいくつかあるように、販売されている母子手帳ケースの型紙サイズもS~Lサイズとさまざまです。購入前に自分の母子手帳とサイズが合っているか確認しておきたいですね。
マルチケース用の型紙を使う場合は、年金手帳やお薬手帳に対応しているA6サイズ以上の型紙を選びましょう。パスポートや通帳サイズでは母子手帳は入りません。ただし、年金手帳やお薬手帳は母子手帳と厚みが異なるため、年金手帳が入る型紙とはいえ、マチ幅に余裕があるかどうかが重要なポイントです。
生地選びの際に気を付けたいのは、柄の大きさです。大きな柄の生地はインパクトがあって素敵ですが、柄ひとつ分が母子手帳よりも大きくなってしまうとバランスが良くありません。縦横のサイズを考え、カットの方法や柄の出し方を意識すると良いでしょう。
母子手帳ケース作りのポイント
大きめに作る
母子手帳と一緒に母子手帳ケースに収納しておくものとしてあげられるのは、保険証や医療機関の診察券です。妊娠中は妊婦健診の受診票を入れたり、エコー写真やお守りを入れたりする人もいますよ。厚みのあるものを入れてもかさばらないように、サイズは大きめに作っておくと用途が広がります。
収納は多めに作る
子どもが生まれると、子どもの医療費の助成が受けられる受給者証が交付されます。診察券も小児科、歯科、耳鼻咽喉科、皮膚科と増えていくので、収納量が増えることを想定して作ると良いでしょう。
また、母子手帳は子どもひとりにつき1冊交付されるため、きょうだいや双子が誕生するとその分手帳の数も増えていきます。お薬手帳もひとりにつき1冊。手帳サイズの収納ポケットを2つか3つ用意しておくと、子どもが増えても対応できますよ。
自分にとって使い勝手の良いように作る
一般的な母子手帳ケースは、仕切りを重ねて収納量を確保したジャバラタイプ、本や手帳のように見開いて中面を見渡せるブックタイプといった種類があります。
開閉方法も種類があり、どの留め具を選ぶかによって使い勝手は変わってきます。たとえば、片手で開け閉めしやすいのは、一点留めのマグネットやマジックテープです。留め具を2段階で付けておくと、収納量に合わせて調整することもできます。
ただし一点で留めるタイプは隙間ができやすく、中のものが落下したり、外れやすかったりするというデメリットがあります。マグネットはごくまれに磁気カードの異常を引き起こすことも報告されています。強いマジックテープのタイプは開くときに大きな音が鳴るため、子どもが寝ているときに開く場合は起こさないように注意する必要があります。
ファスナーはしっかりとフタをしてくれるので、大切なものを紛失する心配がありません。しかし、片手で開け閉めをするのは難しく、荷物が多いと面倒に感じることもあるようです。それぞれの素材のメリットデメリットを踏まえ、作り方に反映してみましょう。
お気に入りの生地を見つける
母子手帳ケースの生地を選ぶとき、ポイントとなるのは図柄、素材、加工です。肌触りの良さで選ぶならコットン、丈夫さを求めるならナイロンやポリエステル、使い込んだ味わいを楽しみたいなら革がおすすめです。撥水(はっすい)加工や防汚加工が施されていると、汚れ対策になりますよ。
手作り生地で人気なのは、マリメッコやソレイアードといった発色の良いテキスタイルです。ナオミイトウが手掛ける、情緒たっぷりの手描きデザインも人気です。
人気のテキスタイルを扱うブランドには、それぞれ既製品のポーチや母子手帳ケースがありますが、使われている柄は限られています。自分の欲しいデザインで作れるのは、手作りならではの良さですね。
ウニッコはマリメッコを代表するテキスタイルです。ウニッコより柄が小さいミニウニッコは、柄ひとつ分のサイズが横約11.5×縦約13cmです。柄のリピート長は約62cm、生地幅は約137cmとなっています。ミニウニッコはホワイト×ネイビー×イエロー、ブルー、ブラック、オフホワイト×オレンジ、ホワイト×ブラックがあります。
活用シーンに応じた使い分けも意識
既製品と違い、いろいろと自己流にアレンジできる点も手作りの強みです。母子手帳ひとつで出かけられるように、持ち手を付けたり、取り外し可能なショルダーベルトを付けたりする人もいます。
車で外出することが多ければ、携帯や車のキーをサッと入れられるポケットを外付けしておくと便利ですよ。型を決めるときにどんな使い方をしたいかをイメージしておくと、活用しやすくなりますね。
ジャバラにファスナー、手作り母子手帳ケースのデザイン
ブックタイプ
ブックタイプとは、本や手帳のように中央から左右に開く形状のものを言います。手帳タイプ、見開きタイプとも呼ばれます。開閉は周囲をぐるりと一周するラウンド型のファスナーで開閉するパターンと、ベルトで留めるパターンがあります。
必要なものがコンパクトに収納でき、かさばりにくいところが特長です。見開きになるので、中に何が入っているかは一目瞭然。探しものが面倒に感じる人におすすめのデザインですよ。
ジャバラタイプ
中面に付けられた仕切りでポケットが重なった形状のジャバラタイプは、たっぷり入る収納力が魅力です。こまごまとしたものをざっくりとまとめておきたい人に、ぴったりのデザインですよ。
マチ幅がある厚めのデザインとなるため、荷物を大きくしたくない人には不向きかもしれません。ただし、大きめのサイズにファスナー型のポケットを付けたり持ち手を付けたりすることで、クラッチバッグやショルダーバッグとして持ち運びできるデザインでもあります。
がま口タイプ
口が大きくパカッと開くがま口は「ひとまず荷物を入れておく」という使い方ができるのが利点。がま口タイプの母子手帳ケースは見かけることが少なく、ファッション性において個性を発揮できそうです。カードや小物を整理する機能性よりも、デザインや利便性を重視したい人に向いています。
ポーチ型
カードポケットや仕切りなどを取り付けずに、シンプルに四角いフラットポーチを母子手帳ケースとして使用する方法もあります。マチを作ると収納量がアップしますよ。外付けポケットをひとつ取り付けても良いかもしれません。手作りしたいけれど仕上げられるか不安という方は、簡単なパターンから始めてみてはいかがでしょうか。
2人用・3人用
子どもが小さいうちは、きょうだいそろって病気になることは珍しくありません。2人用、3人用の母子手帳ケースできょうだい分をまとめておけると便利です。
市販の2人用・3人用の母子手帳ケースは中面を2室、3室に分けたジャバラタイプのものが多いですが、手作りならブックタイプのデザインにすることも可能です。巻きもののように折りたたむデザインもありますよ。
母子手帳ケースの簡単な作り方
市販のキットを使用すると簡単
「ハンドメイド初心者だから作れるか不安」というママは、母子手帳ケースを作るのに必要な布や留め具、型紙がそろった手作りキットを使うと手軽にハンドメイドが始められます。布をカットする必要がなく、作り方の説明書が付いているので、悩まずに作り進めることができますよ。
ポーチ型のダブルファスナーケースのキットです。直線縫いで作れるので難易度は低めですが、ハンドメイドが初めてだと、ファスナーの取り付けに少し悩むところがありそうです。
大きいポケットに母子手帳、小さいポケットに領収書やカード類を分けて収納できるので便利ですね。
■セット内容
作り方(レシピ)、ラミネート加工生地、玉付ファスナー、本革タグ
※生地やファスナーの色や柄は、在庫の関係で画像と異なる場合があります。
■仕上がりサイズ: 横20.5×縦13cm
■必要な道具:縫い針、縫い糸、はさみ、定規、えんぴつ、ミシン、仮止めクリップなど
布小物の手作りキットを専門に扱っているサイトでは、ガーリーなデザインやボーイズライクなデザインなど、お好みのデザインからキットを選ぶことができます。さまざななサイズがそろっているので、好きなテイストで使いやすいサイズのケースを作れますよ。
■セット内容
生地(猫、水玉、黄色、麻の無地)、レース(ベージュ、紺)ボタン、プリントネーム、芯地、キルト綿、できあがり写真、作り方説明書、型紙付き
■必要な道具:ミシン糸、ボタン付け糸、はさみ、ミシンなど
無料の型紙を使用する
ハンドメイド雑貨を販売しているサイトや、手作り作家さんのブログでは、無料で母子手帳ケースの型紙を公開していることがあります。PDFや画像で配布されているため、画像をプリントアウトすれば型紙として使用できます。
型紙があれば、好きな布を使ってオリジナルのデザインでハンドメイドを楽しめるところがうれしいポイントですね。
そのまま使える有料型紙もある
無料の型紙は原寸大となっていることは少ないため、お好みのサイズに拡大コピーをして紙に書き写す必要があります。初めてのチャレンジでは、型紙を起こすのが難しいと感じることがあるかもしれません。そんなときは、市販の型紙や有料で配布されている型紙を使うのも選択肢のひとつですよ。
母子手帳ケース、哺乳瓶ケース、マグポーチ、おむつポーチの型紙がセットになっています。布は付属していないため、自分で好きな布を用意して使用します。布に型紙を重ねてアイロンをかけると、カット線と縫い線が転写される仕組みです。
接着芯はカラー芯が手軽で便利
母子手帳ケースを作るときは、布を表裏で合わせて二重にすると丈夫になり、長持ちします。しかし、手作りに慣れるまでは内布(裏地)を合わせる作業がなかなか難しいのです。そこで活用したいアイテムが、内布と接着芯を兼ねたカラー芯です。アイロンで貼り付けることができるため、ハンドメイド初心者にはもってこいのアイテムですよ。
カラー芯は比較的厚手でしっかりしているため、型崩れ対策にもなります。アイロンで貼り付けることができて、手軽に裏地を作れますよ。カラーはイエロー、ブルー、ピンク、グリーンなどのカラーがラインナップ。チェックやドット柄がそろう「裏接着布シリーズ」もあります。
サイト・ブログの作り方を参考にしてみよう
手作り作家さんやハンドメイドを趣味としている人の作品には、プロの技や工夫が詰まっています。自分では思いつかないアイデアが盛り込まれていることがあるので、デザインや型を決める際の参考にしてみてはいかがでしょうか。作り方が画像付きで解説されているので、困ったときの解決策も見つかるかしれませんよ。
ブックタイプ(ボタン留め)
左右にカードポケットと、手帳ポケットが付いたケースの作り方が写真付きで紹介されています。ボタンで留めるブックタイプのケースは、中に入っているものが落ちてしまわないだろうかと心配になりますが、掲載されている母子手帳ケースではカード入れの口を中央に向けることで対策しています。
型紙のサイズや作る工程が画像で具体的に確認できるので、手作りが初めてという方にもおすすめです。
ブックタイプ(パッチワークボタン留め)
手作り教室やオリジナルの育児雑貨などを手掛ける会社のサイトです。手描きのイラストで、母子手帳ケースの作り方が紹介されています。手縫いのパッチワークで作る、素朴な母子手帳ケースができあがりますよ。ミシンが苦手な方は、トライしてみてはいかがでしょうか。
ブックタイプ(アラウンドファスナー)
6つのカードポケットに、手帳ポケットが3つ、ファスナー付きポケットとペンホルダーが1つずつ付いたブックタイプの母子手帳ケースが紹介されたブログです。ほぼ原寸大の型紙と、写真付きの作り方がPDF形式でダウンロードできます。紙に印刷すれば、全工程を作業ごとにしっかり確認できるので、作りやすくなりますよ。
ブックタイプ(マグネット留めのかぶせフタ)
かぶせのフタが付いた母子手帳ケースを紹介するブログです。お手製の型紙と作り方がイラストで確認できますよ。本体、ポケット、ペンホルダーとパーツごとに作り方が紹介されているので、順序立てて作業を進められます。
端の処理などは省略されています。これまでにもいくつか雑貨を手作りしたことがあるという方に向いているかもしれません。
ジャバラタイプ
ハンドメイド初心者のブロガーがしたためた、ジャバラタイプの母子手帳ケースの作り方です。収納は3室に仕切られており、カードポケットもたっぷり。
ブログでは3回にわたり使った材料や型紙、作り方を細かく解説しています。途中、パイピングの方法についてまとめた記事も挿入されていて、まさに至れり尽くせりです。工程ひとつごとに写真とテキストで作り方を紹介しているので、ジャバラタイプ作りに挑戦してみたくなりますよ。
母子手帳ケースの作り方がわかる本
手作り初心者でも取り組みやすいように、裁縫の基本から学べるのがこちらのムック。本に出てくる用語や技法についても詳しく解説されています。肝心の作り方も、すべて写真付きで紹介されている点がうれしいポイントです。
掲載されている母子手帳ケースは、ブックタイプのもの。実物大の型紙も付いているので、材料をそろえればすぐに作り始めることができますよ。
■編集:主婦と生活社
■2014年2月24日発売
■96ページ
初心者でもわかりやすいく、作りやすいと評判の単行本です。ただし、基本的な裁縫の知識については解説が少なめです。今まで一度も手作りしたことがない方にとっては、わかりづらい部分もあるようです。
母子手帳ケースはS・M・Lサイズごとに実物大の型紙が用意されています。1人用と2人用で異なるデザインが掲載されているので、双子やきょうだいの母子手帳ケースを作りたい方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
■出版:日本ヴォーグ社
■著者:岡田桂子
■2011年8月発売
■79ページ
母子手帳ケースの売れ筋ランキングもチェック!
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手作り母子手帳ケースは生まれてくる赤ちゃんへの贈りもの
母子手帳は、お腹の中にいた赤ちゃんが幼児へと成長していく過程を記す、大切なものです。ママと赤ちゃんのきずなが詰まっている、と言っても過言ではありません。愛してきた証として、子どもが大人になって親元を離れるときに、贈りものとして手渡す方もいるほどです。
そんな母子手帳を保護するケースだからこそ、手作りすればさらに愛着がわきそうですね。赤ちゃんのためにママがしてあげられることはたくさんありますが、赤ちゃんへの贈りものとして、母子手帳ケースを手作りしてみるのも素敵なことかもしれませんよ。