【助産師監修】妊婦におすすめの腹帯！人気妊娠帯、帝王切開時や夏につけられる腹帯も紹介！

妊娠中期ごろになると、お腹が少しずつ目立ってきます。お腹の重みや張りを感じるママも多いようです。大きくなってきたお腹を支えるために巻くのが「腹帯」です。日本には、妊娠5ヶ月の「戌の日」に神社やお寺にお参りし、安産を祈願して腹帯を巻く風習があります。犬のお産は多産で安産であることが多く、安産の守り神とされてきたようですね。

腹帯は必ずしもつける必要はありませんが、ママにメリットがあるといわれています。腹帯をおすすめしている産院やマタニティ雑誌もあるようです。形や素材に特別な決まりはなく、さまざまな種類があるので、ママのつけ心地や用途に合わせて、使いやすい腹帯を探してみると良いでしょう。

腹帯を着用することの利点には以下のようなものがあります。

・大きくなったお腹を支えて、腰痛などを防ぐ
・お腹を冷えから守り、保温する
・外部の衝撃から腹部を守る

妊娠週数が進んでお腹がふくらんでくると、身体の重心が変わってきます。重心が変わると、妊娠前には使わなかった筋肉を使ったり、腰が反りがちになったりして、腰痛になるママもいるようです。腹帯を巻いてお腹を支えることで、身体全体のバランスを整える効果があるといわれています。

また、腹部を衝撃や冷えから守ってくれる効果もあります。お腹に何かを巻くことで精神的にリラックスできるママもいますが、人によっては腹帯を苦しいと感じることがあるようです。風習だからといって無理をせず、自分の体調と相談しながら腹帯を試してみると良いでしょう。

妊娠してからすぐに使用できるのが、腹巻きタイプの腹帯です。生地が筒状になっていて、そこにお腹を通すだけなのでつけやすいですね。お腹を支える力は弱めですが、そのぶん身体の締めつけも少なく、つわりなどで体調が悪いときでも着用しやすいでしょう。ふわふわしたパイル生地のものや、汗を通すメッシュ生地のものもありますよ。夜眠るときにつけたい妊婦さんや、締めつけ感が苦手な妊婦さんにおすすめです。

骨盤ベルトというと、産後の体形戻しのために使用するイメージがありますが、産前から使えるものもあります。産前産後の骨盤や恥骨部分の緩みを骨盤ベルトタイプの腹帯はしっかりサポートしてくれます。ベルトで締めているため、動いてもずれにくいのが特徴です。腰痛に悩むママや、骨盤の緩みが気になるママには骨盤ベルトタイプの腹帯がおすすめです。

腹巻きと骨盤ベルトが一体化したような、サポートベルトタイプの腹帯もあります。幅広の布がお腹を下から支え、ベルトで締めつけを調整することができます。お腹や腰を包み込むことで、妊娠中の身体の負担を軽減し、腰の痛みや不快感の緩和が期待できます。サポートベルトタイプの腹帯の場合、お腹が大きくなってくる妊娠中期以降がおすすめの着用時期です。

着脱が楽で、肌触りが良く、ちょっとした尿もれにも対応できる腹帯が欲しいというママには、パンツタイプがおすすめです。一枚履きできるタイプであれば、シルエットをすっきり見せることができるので、パンツスタイルのときでも恥ずかしくありません。お腹やお尻をすっぽり隠してくれるので冷え性対策にもなりますね。

日本古来の腹帯が、さらし帯（岩田帯）タイプです。一枚の長い布をお腹の丸みに合わせて、折り返しながら下から上に巻いていきます。着用にコツがいりますが、慣れるとお腹の大きさに合わせて巻き具合を調整できます。お寺や神社の安産の祈祷が込められたものもあります。

縫い目がなく、おなかをしっかり保温・保護できる丸編みタイプの腹帯です。ピンクの腹帯には梅、キナリの腹帯には鶴の刺繍が施された御守ポケットがついています。安産の願いがこもっている腹帯は、ギフトとしても喜ばれるでしょう。

下着メーカーといえばワコールの名前が浮かぶ人がいるかもしれません。さらっとした肌触りが特長の産前用腹帯は、サポート力があるのに楽に着られると妊婦さんたちに評判です。伸縮性があり、お腹の大きさに合わせてほどよくフィットしてくれます。ギフトケースに入っているので贈り物としてもおすすめですよ。

トコちゃんベルトは助産師が考案し、今では多くの産院が推奨しています。トコちゃんベルト2は産前から使えるのが特徴です。

トコちゃんベルトを正しい位置で巻くことで、緩んだ骨盤を支え、下がった子宮などの位置を整える効果があります。腹巻きの上から巻いて、最後にショーツを履くので、そのままトイレもできますよ。腰痛持ちのママにおすすめです。

骨盤を構成する「仙腸関節」「大転子」「恥骨結合」を環状にサポートしてくれます。Ｙ字構造でヒップをはさむのでずれにくく、快適な着け心地が得られます。妊娠中から産後すぐから長期間使えるアイテムです。

トイレが近いママや、アクティブに動くママは、つけやすく外しやすいサポートベルトタイプの腹帯も良いですね。ローズマダムの妊婦帯はマジックテープになっており、ワンタッチで着脱できます。お腹の部分は立体カーブのリブ生地で肌に優しくフィットします。産後は骨盤ベルトとしても活躍しますよ。

ダブルベルトが特徴的な妊婦帯です。腹部は起毛素材になっていて、お腹を冷えから守ってくれます。ベルトの伸びる部分はメッシュ素材のため、通気性が良く夏でも気持ち良く使えますね。人間工学を追及して作られたサポートベルトは、お腹をしっかり支え、胎児の位置を固定するだけではなく、妊娠線の予防にもつながるといわれています。

一見普通のショーツガードルのように見えますが、内側の部分は柔らかな綿素材で、あいだにパワーネットが内蔵されており、大きくなっていくお腹を快適にサポートしてくれます。お腹の部分は開閉できるので、エコー時でも腹帯をずらさずに健診を受けることが可能です。一枚で下着として着用できるので、パンツスタイルでもすっきり見せることができますよ。

下着のような感覚で着用できる、パンツ型腹帯です。柔らかく伸縮するので、双子の妊婦さんでも着ることができるのも嬉しいですね。締めつけが苦手な人や、寝るときも腹帯をしたい人におすすめです。

ウエストとすその部分は、ゴムを使わない折り返しになっているので、圧迫感が少なくなっています。ママと赤ちゃんのためのブランド「ピジョン」が開発したものなので、着心地は期待できそうですね。

ママに大人気の赤ちゃん本舗は、オリジナルのマタニティ服や赤ちゃんグッズなどを販売しています。こちらの妊婦帯パンツは、履くだけでお腹をサポートしてくれる手軽さが特長です。股部分は綿素材なので、下着はこれ一枚で大丈夫です。

パンツ一体型のベルトは、留める位置や強さを調節できるので、ぎゅっと閉めたいときや、ゆるく履きたいとき、どちらにも対応できます。赤ちゃん本舗のグッズは店舗で購入できますが、持ち運びのことを考えてオムニ7の通販を利用しても良いですね。

昔ながらのさらしタイプの妊婦帯を取り扱っているのが犬印本舗です。巻き方にコツがいりますが、無蛍光の綿100％のため、敏感肌のママでも利用できるのが嬉しいですね。祈祷用に、とりあえず腹帯が欲しいというママにもおすすめです。お腹の大きさに合わせて巻く強さや位置を調整できるため、長く利用できますよ。犬のワンポイントがかわいらしいと評判です。

普通のさらしは少し使いにくいという人は、こちらの「たんじょうⅡ」もおすすめです。伸縮素材にマジックテープがついているので、慣れていない人でも巻きやすくなっています。お腹をぎゅっと押さえつけずに、下からやさしく持ち上げるように巻くのがポイントです。さらし部分は綿100％なので、妊娠中の肌にも優しいですよ。

帝王切開分娩を経験したママは、産後お腹の傷が気になりますよね。帝王切開後でも使えるタイプの腹帯なら、外部の衝撃からお腹を保護することができます。

こちらは帝王切開出産に対応した、産後用の腹帯です。肌あたりが柔らかく、クッション性も十分のキルティング素材がお腹をしっかりと保護してくれますよ。幅広のベルトが腹部全体を包み込み、傷口を覆ってくれる仕様です。ワンタッチテープで簡単に着脱できるのも嬉しいですね。

アメジストの腹帯は、病院のニーズに基づき開発されているため、開腹手術後のママでも使えます。かなりの伸縮性があり、フィットしながらもずれにくく、手術の傷を保護してくれますよ。上部と下部の2本のベルトで装着や調整も簡単です。薄手の綿100％なので、しっかり閉じても蒸れにくくなっています。

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日本では、妊娠5ヶ月に入った戌の日から腹帯を着用する風習があります。腹帯は必ずつけなくてはいけないものではありませんが、大きくなったお腹を支えたり、腰痛を軽減してくれたりすることもあるようです。冷えや衝撃から守ってくれる効果もあるため、苦しくないようであれば、自分に合った腹帯を見つけてみると良いでしょう。パンツタイプや骨盤ベルトタイプなど、巻き具合や用途、デザインなどで好みのものを見つけてくださいね。

※この記事は2024年3月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。