妊娠3ヶ月の妊婦さんの症状と気をつけたいことは?赤ちゃんの様子は?

妊娠3ヶ月とは妊娠8週~妊娠11週のことを指します。妊娠3ヶ月の妊婦さんはつわりの症状がピークになります。お腹の中では子宮が大きくなり始め、つわりの症状とともにママとなる自覚が芽生える時期でもあります。今回は、妊娠3ヶ月の妊婦さんの気をつけたいことと、お腹の中の赤ちゃんの様子について解説します。

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この記事の監修

寺師 恵子
産婦人科医
寺師 恵子

目次

  1. 妊娠3ヶ月とは?
  2. 妊娠3ヶ月の妊婦さんに起こる症状とは?
  3. 妊娠3ヶ月の妊婦さんが気をつけたいこと
  4. 妊娠3ヶ月の赤ちゃんの様子
  5. 妊娠3ヶ月の筆者の体験談
  6. 赤ちゃんは人らしく、ママもママらしく変化する時期
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妊娠3ヶ月とは?

妊娠3ヶ月とは妊娠8~11週のことを言います。この時期は妊婦さんは胸が大きくなったり、お腹が大きくなり始めたりと、妊娠によりさまざまな身体の変化があらわれる時期でもあります。

妊娠3ヶ月はつわりの症状がピークに!

妊娠中、つわりは妊婦さんの50~80%が経験する症状といわれ、早い人では妊娠2ヶ月から症状があらわれます。つわりの症状のピークは妊娠3ヶ月といわれ、これを乗り切ると段々とつらさが軽減されていくのですが、つわりの症状自体は長い人で出産直前まで続いたという妊婦さんもいます。

つわりの症状はさまざまで、「吐きづわり」と呼ばれる突然吐き気や嘔吐してしまう症状が一般的ですが、その他にも食べ過ぎてしまう「食べづわり」や、食べ物のにおいを嗅いだだけで気分が悪くなる「においづわり」もあります。つわりの症状がある場合は、無理に食べようとせず、食べられる物から少しずつ食べていくことが大切です。

つわりの症状があまりにひどく体重が5kg以上減少している場合や、1日に5回以上吐いてしまう妊婦さんは、妊娠悪阻の可能性も考えられます。母子ともに危険な状態となる可能性もあるため、このような症状がある場合は早めにかかりつけの医師に診てもらいましょう。

母子手帳の準備

超音波検査によって、赤ちゃんの大きさを計測することで正確な週数が判明します。また、妊娠3ヶ月以前は赤ちゃんの状態が不安定なため流産のリスクも高いことから、妊娠3ヶ月以降に母子手帳を準備するよう産婦人科から指示されることもあるでしょう。

産婦人科でお腹の赤ちゃんが元気に育っていることが確認できたら、役所に母子手帳をもらいに行きましょう。母子手帳は各都道府県や市町村によりデザインは異なります。母子手帳をもらうことで、ママとなる自覚も強くなることでしょう。

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妊娠3ヶ月の妊婦さんに起こる症状とは?

子宮が大きくなることで、便秘や頻尿になりやすい

妊娠3ヶ月にはお腹の赤ちゃんがどんどん成長することで、子宮も拳大ほどの大きさまで広がります。そのため子宮が大きくなることで膀胱が圧迫され、トイレが近くなり頻尿に悩まされる妊婦さんもいます。また、子宮の膨大により大腸が圧迫されることや、妊娠により大量に分泌されている黄体ホルモンの影響で腸の動きがにぶくなり、便秘になってしまう妊婦さんもいます。

肌荒れやシミが増える

妊娠により女性ホルモンが急激に増加します。そのため、ホルモンバランスの変化から肌荒れやかゆみなどの皮膚トラブルや、乳首や腟に色素沈着が起こりシミやそばかすができやすくなります。お腹が大きくなるにつれて、お腹の真ん中に黒い線が入る「正中線」ができますが、妊娠中に起こる一過性の症状のため産後ホルモンバランスが元に戻るにつれて解消されていくことが多いです。

胸の張りが感じられる

妊娠3ヶ月に入ると、妊婦さんの身体も出産準備に向けて変化していきます。全体的に胸が張るようになり、乳首は茶色く変化します。軽く胸がこすれるだけで痛みを感じる場合もあり、それだけで母体に余計なストレスを与えてしまいます。ワイヤー入りのブラジャーは避けて、ブラトップなど圧迫感が少ない下着を選ぶようにしましょう。

妊娠3ヶ月になるとお腹のふくらみも感じ始めるころです。そのため、衣類もお腹を締め付けない余裕のある服を選ぶようにしましょう。

妊娠3ヶ月の妊婦さんが気をつけたいこと

早期流産の可能性

早期流産とは、妊娠12週未満に流産してしまうことを言います。妊娠初期は流産の可能性が中期、後期に比べて高く、日常生活に気をつけたほうが良い時期です。

妊娠初期に起こる流産はその原因が受精卵の染色体異常により妊娠を継続することができないものが90%以上とのデータがあり、未然に防ぐことが難しいともいわれています。しかし、できるかぎりストレスのない日常生活を過ごし、お腹の赤ちゃんの成長を促す葉酸やカルシウム、タンパク質が含まれた栄養素を積極的に摂ることも、この時期には大切なことだと考えられています。無理のない範囲で心がけられると良いですね。

おりものの変化

妊娠により、おりものに変化があらわれるようになります。妊娠3ヶ月のおりものは妊娠前とは異なり、においがきつくなったり茶おりという茶色いおりものが出たりする妊婦さんもいます。茶褐色や赤茶色などの茶色をベースとしたおりものは特に心配はいりません。

しかし、量があまりに多かったり、鮮血がまじったりなどの症状がある場合には、医師に相談する必要があります。また、膿のようなおりものやかゆみがある場合には、クラミジアなどの腟炎の疑いがあるため早急に産婦人科を受診しましょう。

下腹部痛をともなう出血

出血が多く生理痛のような下腹部に痛みを生じる場合には、流産や切迫早産の可能性があります。切迫早産の場合は、妊娠を継続できる可能性もあるため早急に産婦人科を受診しましょう。また、妊婦健診により器具を腟に入れたことで出血する場合もあります。出血はあるけど判断に迷う場合は、事前にかかりつけの病院に電話で聞いておくのが良いでしょう。

妊娠3ヶ月の赤ちゃんの様子

赤ちゃんの体重は?

妊娠3ヶ月の赤ちゃんは体重が20g、大きさは40~60mmほどまで成長しています。妊娠3ヶ月になると今まで胎芽と呼ばれていた赤ちゃんは、胎児へと成長していきます。お腹の赤ちゃんはだいたいイチゴくらいの大きさとなり、心臓や脳、肺、腎臓などの内臓のほとんどの器官は形が完成しています。

赤ちゃんは3頭身に成長

妊娠2ヶ月ではタツノオトシゴのような形だった赤ちゃんは、頭、足、胴が発達して3頭身へと成長します。手足の指や爪、まぶたなどの身体の細かな部分の形成が進み、どんどん人間らしい姿へと変化していきます。皮膚はまだ透明なので、血管や内臓は透けて見えます。内臓器官の発達により、羊水を飲んで尿を排泄できるようになるのも妊娠3ヶ月の時期です。

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妊娠3ヶ月の筆者の体験談

妊娠3ヶ月はとにかくにおいと吐き気に襲われ、つわりの症状に苦しんだ時期でした。お米を炊いて炊飯器を開けた時のにおいが一番つらかったです。おりものの変化や出血はとくになかったのですが、つわりと同時に便秘にも悩まされ妊婦健診のときに薬を処方してもらいました。

仕事をしていたため、食生活や不規則な生活が余計に便秘を引き起こしてしまったと思います。もっと早くから妊娠初期症状のことを知っておけば規則正しい生活に変えることができたと、このころは少し反省しました。

妊娠3ヶ月ごろに飲んでいたハーブティー

出典:www.amoma.jp
AMOMA マタニティブレンド
¥1,851〜(2018/10/26 時点)

ノンカフェインのハーブティーをよく飲んでいました。香りがとても良く、気分転換になるので無理なく飲み続けられました。

赤ちゃんは人らしく、ママもママらしく変化する時期

ママによってはお腹がふくらみだしたり、胸の形が変化したりして、妊娠を実感できる妊娠3ヶ月。まだまだつわりがつらく、不安な気持ちで過ごしているママもいることでしょう。しかし、赤ちゃんが人間の形となってきた姿をエコーで確認できる嬉しい時期でもあります。

体調があまりよくないというママはパートナーや周囲の人にうまく協力を仰ぎましょう。それが自分のためだけでなく、お腹の赤ちゃんのためだ、と割り切って身体を休めながら乗り越えられると良いですね。

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