妊娠33週|胎動が激しい時期。胎児の成長や破水・早産【エコー写真】

【医師監修】妊娠33週(33w)は妊娠9ヶ月2週目。妊娠後期に入り出産予定日が近づいてきました。胎児の体重が増えて羊水量がピークとなり子宮底はみぞおち付近まで上がるため、動悸や息切れ、お腹の張りが気になる時期。赤ちゃんの発達とママの症状、体重管理や運動など生活の注意点、逆子や早産・前駆陣痛・破水について解説します。

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この記事の監修

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産婦人科医
杉山 太朗

目次

  1. 妊娠33週の赤ちゃんの成長の様子
  2. 妊娠33週の妊婦の身体の変化と症状
  3. 妊娠33週頃の胎動の特徴!激しいときは?
  4. 妊娠33週の過ごし方と注意点
  5. 妊娠33週のママへ
  6. あわせて読みたい

妊娠33週の赤ちゃんの成長の様子

妊娠33週の赤ちゃんの基礎情報 身長、BPD、体重、発達

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身長
BPD
体重
発達
40~46cm7.4~8.9cm1,500~2,450g・五感の機能がほぼ完成する ・羊水を飲んで尿を出す ・免疫システムが機能し始める ・皮下脂肪がつく ・胎動が変化する

神経の伝達機能が高まる「髄鞘化(ずいしょうか)」が進み、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚といった五感が完成に近づきます。味覚と嗅覚はすでに成熟しており、赤ちゃんは羊水を飲んで味を感知しています。生まれてすぐにママの母乳のにおいをかぎ分けられるのも、こうした機能が備わっているからなのですね。

赤ちゃんが羊水を飲むのは、味覚の形成だけではなく肺呼吸や排尿機能の成熟にもつながります。この時期の羊水は赤ちゃんの尿が主成分となっており、羊水量は妊娠32週頃からピークに達します。腎臓でろ過された老廃物は臍帯(さいたい)を通じてママに送られるので、羊水はきれいな状態が保たれていますよ。

羊水は無菌ですが、免疫を担うシステムはすでに稼働しています。胎児は胎盤を通じてママから抗体を受け取ったり、肝臓や骨髄で免疫細胞のもととなる前駆細胞を作り出したりしています。

顔や身体は皮下脂肪がついて丸みを帯び、身体の内部だけではなく外見も生まれる姿に近づいてきます。このころにはほとんどの赤ちゃんが頭を下にした姿勢で落ち着くため、胎動の感じ方が変わるかもしれません。

妊娠33週の赤ちゃんのエコー画像

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33週4日の胎児です。BPDは8cm、EFWが1821gとやや小柄で、測定値に対応する妊娠週数では32週ですが、妊娠経過に異常はありません。写真には顔が正面にアップで写っています。このころは全身をとらえることができませんが、顔の作りや表情をうかがい知ることができるのがうれしいですね。

妊娠33週の妊婦の身体の変化と症状

妊娠33週の妊婦の身体の変化と子宮やお腹の大きさ

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子宮の大きさ
お腹の大きさ
外見の変化
27~30cm子宮底がみぞおちまで届く・お腹の大きさがピークになる ・腰が反り気味になる

妊娠33週は子宮底がみぞおちあたりまで届きます。妊娠10ヶ月になるとお腹が下がるので、外見では一番お腹が大きく見える時期です。お腹が大きく前にせり出すため、腰は反り気味になります。

妊娠の経過が順調なら、子宮頸管長は平均で25~30mmとなります(※1)。子宮頸管長は子宮口が開くと短くなります。30mmを切ると早産のリスクが高まるため、状況に応じて自宅安静、入院、投薬などの措置がとられます。

妊娠33週にあらわれやすい症状 お腹が張る、前駆陣痛、腰痛…

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赤ちゃんが大きくなり、羊水の量がピークとなるため、足の付け根や恥骨付近に負荷がかかり痛みが出やすい時期です。お腹が張りやすく、立ち上がる・前かがみになるといった急激な動作がつらく感じるかもしれません。

子宮底がみぞおち付近まで上がってくるので、胃が圧迫されつわりのような症状があらわれることもあります。胃もたれや吐き気がするときは、少量ずつを数回に分けるなど、食べ方を工夫してみましょう。不定期なお腹の痛み、規則的でも遠のいていく痛みは前駆陣痛と呼ばれるものです。痛みが規則的で強くなるようであれば病院に連絡しましょう。

この時期は息切れや動悸にも悩まされます。妊娠中は心拍が増加しますが、大きくなったお腹に横隔膜が持ち上げられ、よけいに息苦しく感じるのです。さらに、膀胱が圧迫されるため頻尿や残尿感、尿漏れのトラブルが起こることもあります。お腹の重みで眠りが浅くなり、睡眠不足にもなりがちです。寝つきの悪さを覚えるときは、シムスの体位で寝るのがおすすめです。

症状
対策
恥骨痛・腰痛医師に確認し、骨盤ベルトでサポートする
お腹が張る安静にして治まらなければ受診する
後期づわり・小分けにして食べる ・サプリメントを活用する
前駆陣痛痛みや出血があるときは受診する
息切れ・動機・休息をとる ・時間に余裕を持って行動する
尿のトラブルおりものシートを活用する
睡眠不足・寝姿勢を工夫する ・冷やさない ・日中に休憩をとる

妊娠33週頃の胎動の特徴!激しいときは?

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脳神経の発達にともない体内リズムが整ってくると、胎児は睡眠と覚醒を繰り返すようになります。睡眠はノンレム睡眠とレム睡眠に分かれ、レム睡眠は40分周期で観察されます(※2)。胎動があるのは覚醒時とレム睡眠のときなので、寝ているときは胎動が減るように感じるかもしれません。

起きているときの胎動は力強く、痛いと感じるほど激しいときもあります。もう少しすると胎児が大きくなり、子宮内の隙間が減ることから胎動は小さくなります。ただし、胎動がなくなるわけではないので、回数が極端に減ったり胎動を感じなかったりするときは医師の診察を受けましょう。胎動の管理のために、30分以内に胎動が何回かあるか数える「胎動カウント」を取り入れている病院もあります。

妊娠33週の過ごし方と注意点

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出産予定日まであと7週

妊娠40週の出産予定日まであと7週、正期産の時期までちょうど1ヶ月となりました。2週に1度の妊婦健診では、エコー画像いっぱいに大きくなった赤ちゃんの姿が写し出されていることでしょう。

出産は赤ちゃん一人ひとりで進行が違うため、初産はもちろん経産婦でも緊張するものです。この時期から呼吸法やいきみ方などお産のイメージトレーニングをおこない、心の準備を進めておきましょう。なにが起こるかわからないからこそ、いざというときにあわてないための心構えが大切ですよ。

寝るときはシムスの体位で

お腹の重みが増してくると、横になるだけでもひと苦労です。なかなか寝つけないときは「シムスの体位」で寝てみましょう。シムスの体位は身体の力が抜け、リラックスしやすい寝姿勢といわれていますよ。

まず、身体の左側を下にして横になります。左足は下に、左手は背中側に伸ばします。右足と右手は前に出して曲げましょう。上半身はややうつ伏せ気味になります。抱き枕があると、よりリラックスできますよ。左側面を下にするのがつらいときは、右側を下にしてみましょう。

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逆子が治る確率は半々

赤ちゃんは羊水の中で浮いているため、身体が小さいうちは逆子は珍しいことではありません。妊娠32週頃になると、頭の重みで頭を下にすることが多くなってきます。そうはいっても、妊娠30〜34週でも全体の約10〜15%が逆子というデータがあります。36週になるとその割合は7%に下がります(※3)。

33週で逆子であった場合、36週までに治る確率は半々ですが、逆子は難産の原因になるため、34週以降も逆子の場合は帝王切開を視野に検討することになります。お産前に逆子を矯正する方法として、逆子体操やお灸などが知られています。

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【体験談】逆子でも心配しないで!逆子のメカニズムと治し方、帝王切開につ…

帝王切開は高額療養費の対象になることも

お産に関する費用は保険診療の対象とはならず、全額自己負担が原則です。妊婦健診や出産費用には公的な支援が充実していますが、助成分を上回る金額は自分で支払わなければなりません。しかし、帝王切開の場合は医療行為に該当するため、手術代、薬代、検査代などに医療保険が適用されます。

1ヶ月のうちに支払う医療費が、加入している健康保険が定める限度額を超えた場合は「高額療養費制度」の対象となる可能性があります。自己負担の上限額や利用方法について、健康保険に確認しておきましょう。入院が月末、退院が月初と月をまたいでしまうと1ヶ月の限度に満たなくなり、制度の対象から外れるので注意が必要です。

里帰り先で妊婦健診を受けよう

里帰り出産を希望している場合は、32~34週までには帰省し、分娩先の病院で妊婦健診を受けるのが一般的な流れです。妊娠高血圧症候群、切迫早産、逆子(骨盤位)など妊娠経過に異常がある場合は、里帰り先での早めの受診が必要となります。

里帰りの際には、これまで通院していた病院からの紹介状、検査のデータ、これまでの妊娠の経過を分娩先の病院に提出します。紹介状は準備に1週間ほどの時間が必要な場合が多いので、里帰りの時期が決まっている場合は早めにスケジュールを伝えるようにしましょう。

体重増加は平均300~500gが目安

妊娠期間を通じて、体重増加BMIで「低体重(やせ)」もしくは「ふつう」の体格に区分されている人は、1週間に300~500gの体重増加を目安とします(※4)。「肥満」の体格の人は、医師と相談の上個別に目標値が設定されます。

厚生労働省が定めている基準では、妊娠中期以降から出産までの体重増加量は7.2~12kgです。こうした体重管理は妊娠高血圧症候群などの合併症予防にとても大切なものです。

しかし、胎児期の低栄養は出生後の発達に影響すると考えられることから、必要以上に栄養を制限することは避けたいですね。体重管理は日々の運動量や食事量、もともとの体格などのバランスを考慮しながら、医師と連携しておこないましょう。

適度な運動で体力づくりを

お腹が大きくなってくると、骨盤付近の痛みやお腹の張りが気になりますね。身体を動かすのもひと苦労ですが、初めてのお産の場合、陣痛が始まってから胎盤が娩出されるまで平均14時間以上、経産婦でも6~9時間ほどかかります。

この長丁場を乗り切るためにも、家事や適度な運動で身体を動かし、普段から体力をつけるよう心がけていきましょう。体操やストレッチは骨盤周辺の筋肉を柔軟にします。ただし、お腹の張りが強くなったり気分が悪くなったりするときは、無理をせずに休むようにしてくださいね。

妊娠高血圧症候群に注意

妊娠高血圧症候群は妊娠32週未満で発症すると重症化しやすいといわれていますが、32週以降も注意が必要です。妊娠高血圧症候群の予防には、7時間以上の睡眠をとり、規則正しい生活を送ることが大切です。ビタミンやカルシウムの摂取を心がけ、塩分はとりすぎないようにしましょう。

妊娠高血圧症候群が重症化すると、ママが痙攣(けいれん)や脳出血を起こしたり、赤ちゃんの発育不全を引き起こしたりする場合があります。妊娠高血圧症候群は20人にひとりの割合で発症する身近な病気なので心配しすぎは良くないものの、血圧が高いと診断された場合は医師の指示に従いしっかりと対処していきましょう。

前駆陣痛が始まる人も

前駆陣痛は陣痛の数日前に起こる不規則なお腹の収縮のことです。本陣痛は痛みの程度が増していくのに対し、前駆陣痛は次第に痛みが弱くなり時間の経過とともに消えてしまいます。前駆陣痛は臨月に入ってから起こるのが一般的ですが、妊娠9ヶ月頃から始まることもあります。

お腹の張りが続くと、そのまま生まれるのではないかと心配になりますね。しかし、陣痛が始まってから子宮口が開くまでは、初産で10時間ほどかかるのが通常です。本陣痛はお腹の収縮が規則的にくるので、焦らずに様子をみてみましょう。破水の兆候がある、痛みが強くなるというときは病院に連絡してください。

早産や切迫早産の兆候

早産や切迫早産は全妊娠の約5%で発生するといわれています(※5)。妊娠高血圧症候群、絨毛膜羊膜炎、前置胎盤、子宮頸管無力症などがあると早産のリスクが高くなります。

これまで妊娠経過に問題がなくても、常位胎盤早期剥離などを発症する可能性はあります。性器からの出血、持続する下腹部痛、板のような硬さのお腹の張り、胎動の減少があるときはすみやかに受診しましょう。

破水したら落ち着いて受診しよう

子宮の収縮が始まる前に破水してしまうことを「前期破水」といいます。羊水過多、絨毛膜羊膜炎、子宮奇形などがあると前期破水が起こりやすいとされています。羊水の流れ方はポタポタと水が漏れるようなケースと、バケツの水をひっくり返したように大量に流れるケースがあります。少量の場合は、尿漏れとの見分けがつきにくいこともあるので注意しましょう。

34週以降で赤ちゃんの肺が成熟していれば、陣痛を誘発して分娩を開始します。妊娠33週未満であったり、肺が未成熟だったりする場合は、投薬をしながら入院管理をおこなうこともあります。破水すると感染症や常位胎盤早期剝離のリスクが高まりまるため、すみやかな処置が必要です。病院に連絡し、あわてずに受診してください。

入院準備を終えておこう

正期産になる37週前までに、入院・出産の準備は終わらせておくようにしたいですね。入院準備品は病院によって異なるので、病院から渡されるリストを確認するようにしましょう。

定番のアイテムは産褥ショーツ、授乳用ブラジャー、産褥パッド、骨盤ベルト、赤ちゃんの肌着、退院着、バスタオルなどです。陣痛を乗り切るためにペットボトル用のストローなども用意しておくと便利です。携帯電話の充電器やカメラも忘れないようにしたいですね。

陣痛に備え、交通手段も確認しておきましょう。車で向かう場合は自分で運転することは避け、家族の運転かタクシーで向かうと安心です。破水したときはレジャーシートやゴミ袋などのビニールの上にバスタオルを重ねて座ると汚れがつきにくいですよ。退院時に車で移動するときは、チャイルドシートも忘れずに準備しておきましょう。

産休や保育園選びの準備を始めよう

産休は出産予定の6週間前から請求すれば取得することが可能です。産後は出産の翌日から8週間は就業することができません。子どもが1歳になるまでは希望する期間を職場に申し出ることにより、育休を取得することができます。育休の取得は所定の要件が決まっているので、必要な雇用期間や労働日数などを確認をしておきましょう。

育休明けに保育園に預けることが決まっている場合は、保育園や認定子ども園の情報を集めておくことも大切です。地域の子育て支援サービス、役所などで空き状況などが確認できます。口コミサイトの情報も有効に活用してくださいね。

妊娠33週のママへ

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妊娠33週はお腹が前に大きくせり出し、妊婦らしさが際立つときです。そのせいで俗に「後期つわり」と呼ばれることもある症状に悩まされたり、体重管理がうまくいかなかったり、睡眠不足に悩まされたりと、体調も気持ちも落ち込んでしまうことがあるかもしれません。

しかし、赤ちゃんがお腹にいる時期は今だけです。残りの時間を有意義に過ごせるよう、できるだけ楽しいことを考えていきたいですね。

入院準備、産後の準備、髪のカットなど、やりたいことはリスト化して優先順位を決めるとスムーズにことが運びます。体調が良いときは、マタニティフォトを撮ってみるのも良いですね。今しかない貴重な姿を残しておくと良い記念になりますよ。

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