【体験談】逆子でも心配しないで!逆子のメカニズムと治し方、帝王切開につながるケースとは?

妊婦さんの心配ごとのひとつに「お腹の中の子が逆子かどうか」があるでしょう。妊娠中期の妊婦さんの約3分の1は、健診の際に「逆子」だと言われるそうです。筆者の娘も、お腹の中では「逆子」でした。ここでは「逆子」とは具体的にどんな状態で、どうすれば治るのか、治らなかった場合はどうなるのか、筆者の体験談をもとに解説します。

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この記事の監修

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産婦人科医
杉山 太朗

目次

  1. 「逆子」とは?
  2. 「逆子」と診断される時期と「逆子」のタイプ
  3. 「逆子」の原因
  4. 逆子が「治りやすい」場合と「治りにくい」場合は?
  5. 「逆子」の際に注意することは?
  6. 逆子を治す方法
  7. 産院・病院での指導方法
  8. 逆子が予定日近くまで治らなかったら?
  9. 「逆子」で帝王切開でも心配しないで
  10. 心配なときはよく相談して逆子の出産を乗り切ろう
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「逆子」とは?

「逆子」とは、通常母親のお腹の中で頭を下にした「頭位」という状態であるはずの赤ちゃんが、何らかの理由で頭が上になっている状態を指します。逆子は別名「骨盤位」と呼ばれます。ただし、妊娠中期の胎児はまだ羊水の中で自由自在に動いているので、頭は上になったり下になったりしていて、たまたま健診の際に逆子になっていることもあります。

最終的に逆子のままお産になってしまうのは、全体の約3%~5%と低い割合で、ほとんどは30週前後までに自然に治ります。しかし、32週を過ぎるころから赤ちゃんは大きく成長し、子宮内が少し窮屈になってくるのです。そのため、赤ちゃんが全身をぐるりと回転することは難しくなり、逆子が治りにくいといわれています。

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「逆子」と診断される時期と「逆子」のタイプ

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一般的に「逆子」と診断されるのは、妊娠28週以降です。逆子は大きくわけて、お尻が下になる「臀位」、膝が下になる「膝位」、足を伸ばして足が下になる「足位」、赤ちゃんが横向きになる「横位」の4種類があります。

逆子の中で最も多いタイプは「臀位」で、このまま臨月に突入した場合には、病院の方針や家族の希望で経腟分娩ができることもあります。しかしその他の逆子は、出産時に帝王切開で分娩をします。

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筆者の体験談

筆者の娘は「横位」の逆子でした。筆者の母は、筆者が「あなたがお腹の中にいたときも横位だったのよ」と言っていたので、「親子で同じ状態の逆子になるなんて」と思った記憶があります。

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「逆子」の原因

「逆子」の原因は、はっきりとはわからないケースも多いようです。中には原因がはっきりとわかっているケースもあるようで、その場合は「赤ちゃんが活発に動いているから」という理由が多いようです。

胎児側の主な原因

・多胎妊娠
・奇形

母体側の主な原因

・前置胎盤など、胎盤の位置が低い
・羊水量が多い
・子宮筋腫がある
・双角子宮

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筆者の体験談

筆者の場合も、特に逆子の原因となるものは見当たらず、病院の先生は「赤ちゃんはママのお腹のこの場所、この姿勢が心地良かったんだね」と言っていました。

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逆子が「治りやすい」場合と「治りにくい」場合は?

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では、逆子が「治りやすい」場合と「治りにくい」場合の違いには、どういったものがあるのでしょうか。

逆子が治りやすい場合

・妊娠初期、もしくは中期でお腹の赤ちゃんがまだ小さい場合
・ママのお腹の張りがなく、子宮もやわらかい場合
・胎児の回転のさまたげになるもの(子宮筋腫など)が少ない場合
・経産婦である場合

逆子が治りにくい場合

・前置胎盤
・子宮筋腫がある、もしくは双角子宮である
・お腹が張っている
・羊水の量が通常より多い(少ない)
・骨盤が狭い
・胎児にへその緒が巻き付いている
・多胎妊娠である

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筆者の体験談

筆者の場合は胎盤が狭いことが原因と思われ、妊娠中から「逆子とは関係なく、経腟分娩ができないかもしれない」と主治医に言われていました。

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「逆子」の際に注意することは?

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逆子だからといって、ママが必要以上に神経質になる必要はないでしょう。病的な原因がない限りは、逆子は「お腹が張りやすい」「早産しやすい」といったことはありません。

ただし、妊娠後期から臨月の激しい運動は避けたほうが良いでしょう。頭位の場合と比べ、逆子の妊婦さんが破水すると、羊水が一気に流出し、へその緒が先に出て赤ちゃんに血液が届きにくくなるおそれもあります。

妊娠30週を過ぎたら、定期的に健診を受けてしっかりチェックしてもらうことが大切です。産院によっては、逆子を治す方法をアドバイスされる場合もあるようです。

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逆子を治す方法

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頭を下にした状態へ回ってもらうには、胎児が動きやすいように子宮内の環境を整えてあげることが大事です。ママが子宮の筋肉を緊張させないためには、ママ自身が普段からリラックスして無理せずに体調を整え、身体をあたためてストレスをためないことが必要です。

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筆者の体験談

筆者の場合は、主治医から「赤ちゃんは自分の居心地を一番よくわかっている。ほとんどの場合、ママの日常生活や行動が原因となって、早産になったり、逆子になったりしているわけではない。その状態が気持ちが良いから、その姿勢になっているので、逆子であることを気にしすぎない方が良い」と言われました。

産院・病院での指導方法

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それでは、産院や病院にて行われる逆子の指導方法には、どのようなものがあるのでしょうか。その内容についていくつかご紹介いたしますので、参考にしてみてくださいね。

なお、逆子を治す処置をするかどうかは、病院によって方針が違います。早産傾向のある人や羊水の少ない人が行うとトラブルの原因になるので、必ず医師の指導のもとで行ってください。

横向きで寝る(側臥位)

側臥位とは、横向きに寝た姿勢のことです。この姿勢をとる際には、赤ちゃんが回転しやすいよう、腕も下にして眠ります。このときに赤ちゃんの背中がママの右側の場合は、ママの左腕を下に、赤ちゃんの背中がママの左側なら、ママは右腕を下にして寝ます。

腰を高くする(骨盤高位)

腰の下に枕を入れ、腰を高くした状態で10分程度仰向けに寝る方法です。骨盤ベルトで固定するやり方もありますが、お腹が張る場合は中止しましょう。

逆子体操(胸膝位)

膝と胸を床につけ、お尻を高く持ち上げる姿勢を保つ体操です。

外回転術

医師がお腹の上から赤ちゃんに手を添え、赤ちゃんを回転させて位置を直す方法です。施術をする病院は限られており、万が一の場合は緊急帝王切開に切り替える準備をして行います。

鍼やお灸

鍼やお灸でツボを刺激し、体内の血流を促すことで、子宮の筋肉の緊張を緩和する方法です。

逆子が予定日近くまで治らなかったら?

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ここでは、逆子が治らずに帝王切開が決まるまでの流れを説明します。

1.妊娠32~36週の妊婦
逆子がまだ治る見込みはありますが、治らない可能性も考えて帝王切開を検討し始める時期です。34週から35週には手術の予定日を決める病院もあります。

2.妊娠37週~38週
逆子がこの時期まで治らなかった場合は、予定帝王切開の準備に入ります。一般的には37週から38週に行われるケースがほとんどです。

3.手術・入院
病院に入院し、帝王切開の手術直前まで赤ちゃんの状態をチェックします。この時点で治っていれば、経腟分娩に切り替えます。

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筆者の体験談

筆者の場合も予定日近くまで逆子(横位)が治りませんでした。レントゲンを撮って骨盤が狭いことも判明したので、予定どおり帝王切開で出産をしました。

筆者の主治医は産院に入院後、一度「本当に帝王切開で出産するか」考え直す機会がありました。しかし、結局帝王切開での出産になると決定し、そのまま出産本番となりました。この「再決定」の直前が一番動揺しましたね。入院してから変更することもあるのだと、このとき初めて知りました。

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「逆子」で帝王切開でも心配しないで

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逆子の場合は一番大きな頭を最後に娩出することになるので、経腟分娩では、胎児機能不全(へその緒が先に出る「臍帯脱出」によるもの)、赤ちゃんの低酸素状態、心拍数の低下などの危険を伴います。そのため、現在では帝王切開分娩をする病院がほとんどです。

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筆者の体験談

筆者あらかじめ予定しての入院・分娩だったので、気持ちも比較的安定していましたし、病院の体制も完璧な状態でした。そのため、特に心配なことはありませんでした。もちろん、「普通分娩で産みたい」という妊婦さんの気持ちもわかりますが、こればかりは赤ちゃんが一番安全で楽な方法を選ぶということが大前提です。

心配なときはよく相談して逆子の出産を乗り切ろう

赤ちゃんの状態や妊婦さんの状況はそれぞれ違います。他人と比べて悲観したり、心配したりせず、自分でできる精一杯の出産をすることが大切なのではないでしょうか。

ですから、「逆子になっている」といって落ち込まず、前向きな気持ちで出産にのぞみましょう。心配なときはパパとよく話し合い、病院の先生とも相談しながら心身ともに出産の準備をしていけると良いですね。

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