胎児のしゃっくりの原因は?長い・多いと異常?痙攣は大丈夫?
赤ちゃんにお腹の中を元気よく蹴られたり、しゃっくりのような胎動を感じると、産まれてくるのが待ち遠しくなりますよね。しかし、痙攣にも似た動きが続いたりすると、「本当にしゃっくりなの?」「赤ちゃんは大丈夫?」と不安になることもあるでしょう。ここでは、胎児のしゃっくりについて解説します。
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目次
痙攣にも似た動きは胎児のしゃっくり?
胎児のしゃっくりとは
胎児が成長すると、ママは胎動を感じるようになります。胎動を通して赤ちゃんが元気に育っているサインを感じられると、嬉しさが込み上げてきますよね。
胎動を感じるようになると、ときどきお腹の中を蹴られるような感覚とは違い、一定のリズムで長いあいだピクッピクッと痙攣のようなものを感じることもあるのではないでしょうか。胎動にはさまざまな種類がありますが、一定期間、そのような動きが続く場合はしゃっくりの可能性が高いです。
しばらくすると動きは止まりますが、痙攣にも似た感覚が長時間続くことから、赤ちゃんに異変があるのではないかと心配するママもいるようです。しゃっくりは病気ではなく生理現象なので、あまり神経質にならなくてよいでしょう。
しゃっくり以外の可能性も
しゃっくり以外にも痙攣のような胎動を感じることがあります。胎児はお腹の中でさまざまな動きををしており、手足をブルブルと震わせるような胎児特有の動きをすることもあります。他にも、赤ちゃんがおしっこをした直後にブルブルと身体を振るわせるような動きをすることにより、ママは痙攣のような胎動を感じる場合もあります。
いずれにしても、しゃっくり同様に胎児にとって自然な動きなので、心配はいりません。リラックスした気持ちで、赤ちゃんにたくさん話しかけてあげてくださいね。
胎児のしゃっくりの原因は?期間はいつからいつまで?
しゃっくりの原因
胎児のしゃっくりの原因は医学的にははっきりとしていませんが、代表的な原因として次の2点があげられます。
1点目は、羊水に混ざった不要物を吐き出すためであるという説です。胎児はお腹の中の羊水を飲みながら生活をしているのですが、羊水中にある不要物をしゃっくりによって吐き出しているのではないかという考え方です。
2点目は、肺呼吸の練習をしているという説です。しゃっくりは胸とお腹のあいだにある横隔膜の痙攣が原因であると考えられています。胎児も大人と同じように横隔膜を痙攣させることによって、出産後にスムーズに呼吸ができるように準備をしているのではないか、と考えられています。ママが出産に向けて準備しているのと同じように、赤ちゃんもママと出会うために一生懸命準備しているのかもしれませんね。
しゃっくりの時期
ままのてユーザーの先輩ママ122人にアンケートをとったところ、59%のママが妊娠中に胎児のしゃっくりを感じたそうです。
胎動を感じ始める時期は一般的には妊娠18〜20週頃といわれています。アンケートによると、しゃっくりを感じ始めた時期は妊娠19~21週が30.6%、22週~24週が36.1%、妊娠25週目以降が29.2%となっており、妊娠中期ごろから感じるママが圧倒的に多いようです。安定期に入り、胎児の動きに対してママが敏感になるのかもしれませんね。
胎児はまだ小さく胎動はポコポコと動くような感じなので、初産のママは特にしゃっくりまでは気づかないこともあります。また、胎動の感じ方には個人差があるので、20週頃になってもしゃっくりを感じ取れなかったり、それより早くしゃっくりを感じ取るようになったとしても心配はいりませんよ。
胎動は夜間やママが休息している時間帯に感じやすいといわれています。落ち着いたときにリラックスした状態でお腹に手を当てると、胎動を感じやすいかもしれませんね。
胎児のしゃっくりを感じる位置は?胎動で逆子の可能性がわかるの?
胎児のしゃっくりを感じる位置はへその下あたりというママが多いようですが、恥骨やお尻の方などで感じるというママもいます。また、赤ちゃんはお腹の中で日々いろいろな動きをしているので、しゃっくりを感じる位置もいつも同じとは限りません。
なかには、しゃっくりや胎動を感じる位置から、赤ちゃんが逆子になっているのではと心配するママもいるでしょう。しゃっくりを感じる位置だけでは逆子かどうかを判断することができませんが、お腹の上の方で動いていた赤ちゃんが下の方で動くようになった場合は逆子の可能性が高いかもしれません。
逆子を治すための逆子体操は、逆子でなかったときややり方を間違えたときに身体に負担がかかってしまうので、逆子の心配がある場合でも自己判断せずに医師に相談しましょう。妊娠中期のあいだは3人に1人は逆子になるといわれているため心配はいりませんが、妊娠後期は胎動の様子だけでなく位置も気にかけておくと良いでしょう。
胎児のしゃっくりが長く続く・頻繁だとダウン症の可能性も?
しゃっくりは生理的な現象とはいえ、あまりに長く続いたり頻繁に起こったりすると心配になるママもいるでしょう。また、しゃっくりが多いとダウン症や障害を持って産まれてくる可能性があると聞いたことのあるママもいるのではないでしょうか。
実際には、しゃっくりが多いからといってダウン症などの障害を持っている可能性が高いとはいえません。胎児のしゃっくりは、大人のそれとはまったく違うものと考えて良いようです。動きは大人と似ていても、頻繁に、長時間しゃっくりをするケースも多いのです。しゃっくりが多くても赤ちゃんが苦しいというわけではなく、基本的には無事に、元気に産まれてきます。
また、一般的に臨月には胎動が減るといわれていますが、赤ちゃんは日々お腹の中で寝たり起きたりを繰り返しているため、胎動をまったく感じなくなることはありません。臨月の胎動の感じ方にも個人差があるため、胎児が頻繁にしゃっくりをしていても問題はありません。一般的に、出産のときまで胎児のしゃっくりは続きます。
胎児のしゃっくりが少ない・しない場合は?
しゃっくりは一般的にどの胎児にもみられますが、しゃっくりをあまり感じることができなくても問題ありません。しゃっくりの頻度や回数で胎児の成長や状態を予測できるわけではありませんし、心配はいりませんよ。
また、妊娠後期になると出産に向けて赤ちゃんの頭がママの骨盤内に固定されてしまうので、あまり大きく動けなくなり、ママは胎動を感じにくくなります。しかし、胎児は日々活動しているので、胎動は出産のときまで感じることができます。
胎動が減ったり、感じなくなったりして心配なときは、リラックスした状態で胎動を数えてみましょう。もし1時間以上胎動を感じない場合は、おなかをつついてみる、おなかを左右に動かしてみる、ママも動いてみるなどを試してみましょう。それでも動きを感じられない場合は、胎児に異常がある可能性があるので、医師に相談しましょう。
胎児のしゃっくりの体験談
本当によくしゃっくりをする子でした。 胎内でのしゃっくりは呼吸の練習だと聞いてから、しゃっくりが始まる度に手をお腹に当てて、「頑張れ!」と応援しながら、とても愛おしい気持ちになっていました。
出産後に後処理が終わり隣に寝かせてもらったときに、赤ちゃんが産まれたばかりなのにしゃっくりをし始めて、「こうやってお腹の中でもしていたんだ、本当に私はこの子を産んだんだ」ととても感動したのを覚えています。 胎動がわかりにくいパパや友人も、お腹の中でしゃっくりをしている時は赤ちゃんの存在をよく感じられて喜んでいました。
息子はもう5歳ですが、今でもしゃっくりをしている姿を見ると、お腹にいたころのことを思い出して愛おしさが増します。
(まりさん/出産当時25歳)
ある日、いつもの胎動と違うなあと感じて、お腹に手をあててみました。すると、同じ間隔のリズムで、ピクッピクッと動いているのを感じました。少し心配になり調べてみると、しゃっくりだとわかりました。胎児がしゃっくりすることを全然知らなかったのでとてもびっくりしました。
知ってからは、いつもしゃっくりに気づくようになりました。お腹がピクッと一定に動くのは少しむずむずっとしましたが、しゃっくりをしてるんだと思うとかわいく思えていました。
(mmo19さん/出産当時23歳)
胎児のしゃっくりは元気に育っている証拠
しゃっくりのリズムは不規則で、赤ちゃんによって違います。胎児のしゃっくりは成長の過程であり元気に育っている証拠なので、胎動を感じたときはお腹をさすりながら、「元気に育ってるね」など赤ちゃんに語りかけてあげると良いでしょう。
胎児のしゃっくりの動きはお腹の外からでも感じ取ることができるといわれます。また、胎動のなかでも大きな動きは外から見てわかることもあるので、お腹が動く様子をビデオにおさめておくのも良いかもしれません。産まれてからのしゃっくりと比べてみたり、おなかの赤ちゃんの成長を記録に残したりすることができますよ。