妊娠32週|胎児の体重や成長、妊婦の身体の変化と逆子や早産について

【医師監修】妊娠32週(32w)は妊娠9ヶ月の第1週です。妊娠後期も中盤に差しかかり、いよいよ出産予定日が近づいてきます。赤ちゃんは新生児とほぼ変わらない姿に成長しています。胎児の大きさと体重について解説。お腹の張りや前駆陣痛、切迫早産などお産の進行につながる症状、逆子の治し方、過ごし方の注意点も見ていきましょう。

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この記事の監修

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産婦人科医
藤東 淳也

目次

  1. 妊娠32週の赤ちゃんの成長の様子
  2. 妊娠32週の妊婦の身体の変化と症状
  3. 逆子が治る確率は?
  4. 妊娠32週の過ごし方
  5. 妊娠32週に気をつけたいこと
  6. 妊娠32週のママへ
  7. あわせて読みたい

妊娠32週の赤ちゃんの成長の様子

妊娠32週の赤ちゃんの基礎情報 身長、BPD、体重、発達

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身長
BPD
体重
発達
37~47cm7.2~8.6cm1,368~2,243g・身体に丸みを帯びる ・4頭身になる ・視神経が成熟する ・精巣が下降する ・羊水を飲んでおしっこを出す

妊娠32週(32w)の胎児の平均体重は約1,800gです。身体には脂肪がついて、ますます丸みを帯びてきますよ。全身を覆っていた胎毛は少なくなるのと対照的に、爪や髪の毛が伸びてきます。身長も伸びるので、身体のバランスが3頭身から4頭身に成長します。このころから、外見は新生児とほとんど変わらない姿になりますよ。

赤ちゃんの五感も成熟が進み、視神経は神経伝達がスムーズになる「髄鞘化(ずいしょうか」が始まります。聴覚は音の強弱を聞き分け、嗅覚は羊水からママのにおいを認知しているのだそうです。

男の子の赤ちゃんは、25週~35週のあいだで精巣が陰嚢まで下降します。腎臓の機能が成熟し、羊水を飲んでおしっこを出すという練習も進めています。生まれてからおっぱいを飲んで、排せつする準備が着々と進められています。

妊娠32週の妊婦の身体の変化と症状

妊娠32週の妊婦の身体の変化と子宮やお腹の大きさ

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子宮の大きさ(子宮底長)
お腹の大きさ
外見の変化
25.6~30.7子宮底長がみぞおちに近づくお腹が前にせり出し、腰が反り気味になる

羊水の量は妊娠32週前後で700~800mLとなり、ピークを迎えます(※1)。これ以降、羊水は増えず次第に減少していきます。35週を過ぎると赤ちゃんは骨盤の中に納まってくるため、32週から35週にかけてがお腹が最も大きく見える時期です。

妊娠32週にあらわれやすい症状 胃もたれ、便秘、むくみ…

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症状
対策
胃もたれ・1回の食事量を減らす ・食事の回数を増やす
便秘・食物繊維をしっかり摂る ・水分を補給する
頻尿・尿漏れ・おりものシートを使う ・骨盤底筋を鍛える
むくみ・弾性ストッキングを使う ・適度に運動をして血流を促す
動悸・息切れ・ゆっくり行動する ・症状が強いときは医師に相談する
貧血・鉄分、葉酸を摂る ・めまいや頭痛の症状が強いときは受診する
こむらがえり・休息をとる ・ストレッチをする

大きくなった子宮が周囲を圧迫するため、胃や腸、肺などにさまざまなトラブルがあらわれます。胃もたれ、胸やけは俗に後期づわりとも呼ばれ、食欲不振につながっています。1回の食事量を減らして、回数を増やすと胃もたれが軽減するかもしれません。35週を過ぎて赤ちゃんが骨盤内に降りれば、症状はやわらいできます。

腸や膀胱が押されることで、便秘、尿漏れ、頻尿の症状も起こりやすくなります。血管の圧迫により、下半身のむくみもみられます。便秘や尿漏れは産後も見られる症状なので、今のうちから排便リズムを整えたり、骨盤底筋を鍛えたりすることを意識しておきましょう。

また、妊娠28~32週にかけては血液量と心拍数が増えるため、動機や息切れにも悩まされます。ふくらはぎが痙攣する「こむらがえり」も発症頻度が高くなります。こむらがえりが起こる原因はわかっていませんが、筋肉疲労や水分不足が関係しているといわれていることから、ストレッチと十分な水分補給を心がけてくださいね。

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逆子が治る確率は?

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妊娠32週以降は赤ちゃんの身体がさらに大きくなる一方で、羊水の量は少しずつ減ってくるため、赤ちゃんが動けるスペースが限られてきます。経腟分娩では頭が下にある「頭位」のほうがスムーズに身体が娩出されるので、逆子が治らない場合は、ほとんどの病院で帝王切開が検討されます。

しかし、この時期の逆子の頻度は12%前後で、妊娠36週には7%ほどまで低下することから、逆子が治る可能性がまったくないわけではありません。いつまでに逆子が治らないと帝王切開となるかは、病院の方針によって違います。逆子の治し方はいくつかの方法があるため、お腹の張り具合や赤ちゃんの状態を見ながら、医師の指導が行われます。

一般的に行われているのは、うつ伏せになって腰を高く上げる姿勢をとったあとに、赤ちゃんの背中があるほうを上にして横になる逆子体操です。医師の手技による外回転術が行われることもあります。外回転術は赤ちゃんの状態を管理する体制と、医師の熟練した技術が必要とされる方法なので、実施する病院は限られています。

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妊娠32週の過ごし方

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妊婦健診では後期の検査が始まる

後期の妊婦健診では、貧血と感染がないかチェックするために、「血液検査」と「B群溶血性レンサ球菌(GBS)」の検査が行われます。病院によって実施する時期は異なりますが、30週~34週のあいだに1回行うのが一般的です。

また赤ちゃんの心拍とママのお腹の張りの状態を見る「NST(ノンストレステスト)」が始まることもあります。NSTは妊娠36週以降から実施することが多い検査なので、健診の際に検査がなくても心配しないでくださいね。

体調が良いときはおっぱいマッサージ

母乳育児を希望しているときは、産後に母乳が出るのか気になりますね。妊娠中から赤ちゃんが吸いやすいように、乳頭や乳房をケアしていきましょう。まずは乳頭の形をチェックします。扁平、陥没、大きい、小さいなどいろいろな形があります。それぞれ適したマッサージがあるので、助産師の指導を受けながら赤ちゃんが吸いやすい形を作っていきましょう。

乳房のマッサージは血液の流れを促し、おっぱいの出を良くする目的で行います。妊娠中からマッサージの方法を覚えておくと、産後のおっぱいケアにも役立ちますよ。

おっぱいのマッサージ中にお腹が張ったときは、マッサージを中止してください。マッサージは毎日やらなければいけないものではありません。お腹が張っているときは無理をせず、体調が良いときに行いましょう。

【カネソン】ピアバーユ 25ml
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サプリメントアドバイザー/メノポーズカウンセラー
元井 里奈のおすすめポイント

カネソンのピアバーユは、授乳で本当につらいときに大変助かった乳首ケアグッズです。切れた乳首をケアするために、授乳や搾乳をした後は毎回付けるようにしていました。赤ちゃんが舐めても安心な馬油のため、次に授乳するときにふきとらなくても大丈夫なのが嬉しいポイントです。これを付けて、母乳パッドを被せ、乳首が下着と接触しないように必死にケアをしました。少しの量だけでも出しやすく、小さいので携帯にも便利ですよ。防腐剤無添加なのもおすすめのポイントです。

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入院準備を確認しよう

妊娠経過が順調であっても、突然の体調変化があったときに備え、入院準備は早めに済ませておきたいですね。入院時に使うもの、退院時に使うもの、退院してから使うものに分けて準備を整えておきましょう。

病院に行くまでの交通手段や、夜間に病院に向かう場合の約束事も家族と共有しておくと安心です。ストローなど陣痛中に使うもの、産褥ショーツ、骨盤ベルト、赤ちゃんの肌着など産後すぐに使うもの、ママの洋服など退院時に使うものは種類ごとに分けると便利です。

保険証、母子手帳、病院の診察券、病院の連絡先も一緒にまとめておくと、いざというときにあわてず対処できますよ。

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帝王切開分娩の保険適用を確認しよう

帝王切開となる頻度は「予定帝王切開」で17.7%、「緊急帝王切開」で7.7%と全体の約20%にのぼります(※2)。予定帝王切開が行われるのは、前回のお産が帝王切開、逆子、前置胎盤、児頭骨盤不均衡などが理由にあげられます。緊急帝王切開では軟産道強靭(なんざんどうきょうじん)、回旋異常、微弱陣痛といったケースが多くなります。

予定帝王切開であっても、手術予定日前に陣痛が起こった場合は緊急帝王切開で分娩が行われます。帝王切開は経腟分娩よりも入院が長くなりますが、手術代、検査代、薬代は保険適用の対象となります。高額療養費制度も利用が可能なので、限度額がいくらになるのか加入している保険組合に確認してみましょう。

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妊娠32週に気をつけたいこと

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妊娠高血圧症候群を予防する

妊婦健診で高血圧、尿蛋白を指摘されたら、「妊娠高血圧症候群」に注意しましょう。妊娠高血圧症候群は、妊娠34週以前に発症すると重症化しやすいといわれています。重症化すると痙攣(けいれん)や脳出血のリスクが上がり、赤ちゃんの発育にも影響が出る場合があります。急激に体重が増えた人やもともと肥満体質の人に発症しやすいので、引き続き体重管理を続けていきましょう。

高血圧や尿蛋白は自覚するのが難しい病気ですが、頭痛や全身のだるさ、むくみ、目がチカチカするという症状が出ることもあります。このような症状を感じたら、医師に相談してください。

妊娠高血圧症候群の予防には、塩分の摂り過ぎに注意し、規則正しい生活をすることが大切です。睡眠不足や疲れも良くありません。適度な運動と休息で、心身ともに健やかな毎日を目指したいですね。

不規則なお腹の張りは前駆陣痛かも

妊娠後期になると、不規則なお腹の張りを感じることがあるかもしれません。不規則お腹の張りは「前駆陣痛」と呼ばれます。前駆陣痛はお産が始まるサインとして本陣痛が始まる数日前に起こるとされていますが、妊娠9ヶ月頃から前駆陣痛だけが起こることもあります。

お腹の張りが何度も起こると「陣痛が始まったのではないか」と心配になるものですね。しかし、本格的な陣痛はお腹の張りが規則的で徐々に強くなっていくのに対し、前駆陣痛はお腹の張りが不規則でそのうち治まります。張る時間が一定でなければ、自宅で安静にしてしばらく様子を見てみましょう。

破水や出血があったり、お腹の張りが強くなったりするときは切迫早産や早産の可能性が考えられます。病院に連絡をして、診察を受けましょう。

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妊婦健診で子宮頸管が短いと指摘されることがある

妊娠後期になると子宮頸管は分娩に備えやわらかく成熟してきます。これを「子宮頸管熟化」といいます。子宮頸管熟化が早期から進みすぎると、子宮頸管無力症や切迫早産・早産のリスクが高くなるといわれています。

妊娠初期から中期までの子宮頸管の長さは40mm、妊娠32週以降は25~30mmが平均的な長さです。妊婦健診で「子宮頸管が短い」といわれたら、お腹の張りや出血などの変化に注意しましょう。

出血や破水など切迫早産・早産の兆候があらわれたら

切迫早産は早産となる可能性の高い状態で、規則的なお腹の張り、子宮口の開大、出血、破水が兆候としてあらわれます。陣痛が治まらず、お産が進行すると「早産」となりますが、お腹の張りの程度が軽く、子宮口の開きが大きくなければ、治療によって妊娠を維持できるケースもあります。

切迫早産の治療は、投薬を基本としています。子宮の収縮が強いときは張り止めを使用し、細菌の感染が疑わしいときは抗菌剤が用いられます。破水が起こっている場合は、赤ちゃんの肺の機能が成熟する妊娠34週を目安に、抗菌剤を投与しながら感染を防ぐ措置がとられます。ただし、赤ちゃんの安全を考えて分娩に進む場合もあります。

治療は症状の程度によって、入院か自宅安静が指示されます。自宅安静となった場合は医師の指導に従い、その後の体調の変化があったときはすぐに受診できる体制を整えておきましょう。

妊娠32週のママへ

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妊娠生活も残すところ2ヶ月を切る時期となりました。出産までいよいよ大詰めの段階ですね。赤ちゃんを迎えるために、物心両面で準備を進めていることでしょう。時間を有意義に使えるよう、やりたいことをリスト化すると気持ちに余裕ができます。

出産のイメージをつかんでおくことも大切です。陣痛時の呼吸法やリラックス法、お産の進み方を覚えておくと、身体から無駄な力が抜けお産がスムーズに進みやすくなります。予想外のことが起こっても、パニックにならずに済みますよ。妊娠の経過が順調であれば、出産に向けて、体力や筋力を維持する運動に取り組むのも良いですね。

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