妊娠7週|赤ちゃんの心拍確認、つわりの症状や過ごし方【エコー写真付き】
【医師監修】妊娠7週(7w)は、お腹の中の赤ちゃんの重要な器官が急速に発達している時期です。ママのお腹の大きさはあまり変わりませんが、つわりなどの妊娠初期症状が強くなり体調のすぐれない日が増えるころでもあります。妊娠7週の赤ちゃんの様子(エコー写真付き)やママの身体、心拍確認や流産などについて詳しく解説しています。
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目次
妊娠7週の赤ちゃんの成長の様子
妊娠7週の赤ちゃんの基礎情報 CRL、体重、発達
妊娠7週は妊娠2ヶ月の4週目にあたります。この時期の赤ちゃんは胎児ではなく胎芽(たいが)と呼ばれます。それまであったエラやしっぽがなくなり、重要な器官が作られる「器官形成期」が終盤を迎えるころです。まだ2頭身で性別による見た目の違いもありませんが、着実に人間らしい姿に近づいていますよ。
エコー検査では胎嚢(たいのう)という袋の中にクリオネのような赤ちゃんが浮かんでいるのが見られるでしょう。ママが胎動を感じるのはもう少し先ですが、赤ちゃんはすでにお腹の中で活発に動きまわっています。
CRL(頭殿長) | 体重 | 発達 |
---|---|---|
6.8~16mm | 3~5g | ・目や耳、鼻、口の原器ができる ・心臓が4つの部屋にわかれる ・小脳の発達が始まる |
エコー検査で心拍確認できる時期!確認できなくても焦らないで
およそ妊娠6週~7週前後から胎児心拍を確認することができるといわれています。心拍が確認できると流産の可能性が低くなることから、ママが気になるところかもしれません。
ママの排卵日がずれていたり健診が7週の初めごろだったりすると、まだ赤ちゃんの心拍確認ができないこともあるでしょう。この時期はホルモンの影響もありネガティブになりやすい時期なので、心配な気持ちが募るママも多いかもしれません。
妊娠週数は今後修正される可能性もあります。いますぐ確認できなくても、少しタイミングがずれただけという場合もあるでしょう。心拍確認が遅れていてもなるべく穏やかな気持ちで次の健診を待ちましょう。
妊娠7週の赤ちゃんのエコー画像
実際の画像を例に、エコー写真の見方を解説します。
上の画像は妊娠7週3日のエコー写真です。ちょうどCRL(頭殿長)を測っている場面なので、左側の十字カーソルは頭のてっぺんに、右側の十字カーソルはおしりの部分に合わさっています。首になる部分が少しくびれていて、頭と身体がわかれ始めている様子がわかりますね。
妊娠7週の妊婦の身体の変化と症状
妊娠7週の妊婦の身体の変化と子宮やお腹の大きさ
子宮の大きさ | お腹の大きさ | 身体の変化 |
---|---|---|
ガチョウの卵 | 妊娠前とほぼ変わらない | ・つわりの症状が強くなる ・おりものが増える ・熱っぽさやだるさを感じる ・便秘になりやすい |
妊娠7週の子宮は鶏卵より少し大きいガチョウの卵くらいの大きさです。妊娠8週に近づくにつれて子宮は握りこぶしくらいの大きさへと成長していきますが、外から見たお腹の大きさはまだ妊娠前とあまり変わりません。
お腹が張って苦しいと感じるときは便やガスがたまっている可能性が高いので、食物繊維を摂るなど便秘解消の対策をしてみましょう。
妊娠7週にあらわれやすい症状 吐き気、肌荒れ、おりもの…
妊娠7週はつわりの症状が強くなったり、便秘や肌荒れ、熱っぽさなどPMS(生理前症候群)とよく似た症状があらわれたりしやすい時期です。つわりを含めた妊娠初期症状は一般的に妊娠8週ごろにピークを迎えますが、妊娠の経過は個人差が大きく、当てはまらない例もたくさんあります。
早い時期につわりの症状が軽くなったり基礎体温が下がったりすると赤ちゃんの発育が心配になってしまうママもいますが、つわりの症状の度合いで赤ちゃんの成長が左右されることは基本的にはありません。あまり心配しすぎないようにしましょう。どうしてもつらいときや気になる変化があるときは、かかりつけ医に相談してください。
妊娠7週によくみられる症状と対策をご紹介します。
症状 | 対策 |
---|---|
吐き気 | ・冷たいもの、口当たりの良いものを選んで食べる ・マウスウォッシュなどで口の中をさっぱりさせる |
便秘 | ・食物繊維を摂る ・腹帯や腹巻きを着けて血行を良くする ・便をやわらかくする薬を医師に処方してもらう |
頻尿 | ・緑茶やコーヒー、紅茶などカフェインの入ったものを避ける ・排尿時に前かがみになり、尿を出しきるようにする |
肌荒れ | ・保湿剤や化粧品、ボディソープ、シャンプーなどを低刺激のものへ変えてみる ・ビタミンやミネラルを意識的に摂取する |
おりものの増加 | ・おりものシートをこまめに変える ・通気性が良い下着を選ぶ |
胎盤が完成する妊娠12~16週ごろにはつわりなどの妊娠初期症状をあまり感じなくなることがほとんどですが、まれに出産するまでつわりが終わらないママもいます。重症なつわりは「妊娠悪阻(にんしんおそ)」として治療が必要になるので、症状が重いときは我慢せずに医師に相談しましょう。
妊娠7週の過ごし方
母子手帳の交付に必要なものを確認しよう
心拍確認ができて出産予定日が確定すると、母子手帳をもらうように産院から指示されるでしょう。母子手帳は一般的に住民票のある市区町村の役所に妊娠の届出をすることで交付してもらえますよ。地域によっては産院が発行した妊娠証明書が必要になる場合もあるので、交付の際に必要なものをあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
今からでも葉酸を意識的に摂ろう
妊娠前~妊娠初期にママが十分な葉酸を摂取することで、胎児に神経管閉鎖障害などの先天異常が生じるリスクを低減できるとされています(※1)。そのため、厚生労働省は妊娠1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月の女性に対し食事からの摂取に加えて1日400μgの葉酸を摂取することを推奨しています(※2)。
妊娠が判明してからの摂取でも発症リスクの低減が期待できるとの報告もあるため、今からでも積極的に葉酸を摂りましょう。日ごろから栄養バランスの良い食事を心がけ、足りない分はサプリメントで補うのがおすすめですよ。
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妊活中~妊娠3ヶ月の女性は葉酸の積極的な摂取が望ましいとされています。厚生労働省は妊娠可能性のある女性に対し、食事からの摂取に加えて1日400μgの葉酸を摂取することを推奨しています。 ベルタ葉酸からは400μgの葉酸を手軽に摂取できるほか、鉄分やカルシウム、ビタミン、ミネラルなどが摂取でき、妊娠中の健康維持に役立ちますよ。
葉酸を効率良く摂取できるように体内にとどまりやすい「酵母葉酸」を使用している点もこだわりポイントのひとつ。香料、着色料、保存料などを使用していないところもうれしいですね。サプリメントの大きさは直径9mmと小さく比較的飲みやすいでしょう。
妊娠7週に気を付けたいこと
心拍確認が遅れていても悲観しすぎないで
この時期のエコー検査で赤ちゃんの心拍が確認できないと、医師から「稽留流産(けいりゅうりゅうざん)の可能性がある」と説明を受けるかもしれません。稽留流産とは子宮内で赤ちゃんが亡くなってしまうことで、出血や腹痛などの自覚症状がない点が特徴です。
稽留流産と診断されるのは一度確認できた心拍がその後確認できなくなった場合や、赤ちゃんが妊娠8週相当の大きさ(CRLが20mm以上)になっても心拍確認ができなかった場合です。妊娠7週の終わりごろに心拍が確認できる例もあるので、あまり悲観しすぎず赤ちゃんの成長を見守ってあげてくださいね。
切迫流産と診断されても慌てすぎないで
妊娠22週未満で出血やお腹の張りが認められたときは、切迫流産と診断されます。切迫流産は「流産しそうな状態」を指しますが、実際に進行流産に移行してしまうケースは少なく、自宅安静や入院加療を経て無事出産できるケースがほとんどです。診断を受けても慌てずに医師の説明をよく聞いて対応しましょう。
トキソプラズマ症に注意して
トキソプラズマ症とは、寄生虫による感染症の一種です。トキソプラズマはネコ科の動物を終生宿主とし、ヒトやブタをはじめほぼ全ての哺乳類や鳥類に寄生するごくありふれた原虫です。トキソプラズマに汚染された猫のフンや土、加熱が不十分な肉(レアステーキ、馬刺し、生レバーなど)が主な感染経路となります。
トキソプラズマ症は健康な人が感染しても目立った症状がなく、感染に無自覚なことがほとんどです。しかし妊娠中の女性が初めてトキソプラズマに感染すると胎児にも感染がおよぶことがあり、流産や死産、脳や眼の障害を生じるリスクが高まります。妊娠中は特に注意を払いましょう。
妊娠が判明したらペットのお世話や土いじりは別の人に任せ、肉料理を食べるときは十分に火を通すようにしましょう。感染の有無が心配なときは血液検査で調べることができますよ。
妊娠7週のママへ
妊娠7週はホルモンバランスの変化が激しく、心身ともに不安定になりやすい時期です。つわりが本格化してきて身体が弱ったり、流産を心配して神経質になりすぎたりすることもあるでしょう。
十分な休息をとっても体調や気持ちが不安定なときは、パパや親しい友人に話を聞いてもらったり趣味に没頭したりして気を紛らわせると良いかもしれません。環境や気持ちを切り替えるきっかけを上手に作りながら、不安な時期を乗り越えていきたいですね。
※この記事は2022年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。