【助産師監修】妊娠5ヶ月の妊婦さんの症状と気を付けたいこと、赤ちゃんの様子は?

妊娠5ヶ月とは、妊娠16~妊娠19週のことをいいます。安定期に入り、お腹のふくらみも目で見てわかるようになってきます。赤ちゃんは羊水の中で活発に動き回るようになり、胎動を感じ始める妊婦さんもいます。今回は妊娠5ヶ月の妊婦さんの気をつけたいことと、お腹のなかの赤ちゃんの様子について助産師監修で解説します。

267549

本ページはプロモーションが含まれています

この記事の監修

目次

  1. 妊娠5ヶ月とは?
  2. 妊娠5ヶ月の妊婦さんに起こる症状とは?
  3. 妊娠5ヶ月の妊婦さんが気をつけたいこと
  4. 妊娠5ヶ月の赤ちゃんの様子
  5. 妊娠5ヶ月ごろの筆者の体験談
  6. 妊婦生活もあと半分!マタニティライフを楽しんで
  7. あわせて読みたい

妊娠5ヶ月とは?

妊娠5ヶ月とは、妊娠16~妊娠19週のことを指しています。お腹のふくらみが目立ち始め、見た目にも妊婦さんとわかるようになっていきます。体調が安定し食欲も増えるため、体重増加にも注意が必要な時期です。

子宮は子どもの頭ほどの大きさに

妊娠5ヶ月になり、赤ちゃんの成長とともにお腹のふくらみも目立ち始めます。妊娠5ヶ月は子宮が子どもの頭ほどのサイズまで大きくなっています。お腹が大きくなることで姿勢が反り上がり、腰痛に悩まされる場合もあります。妊娠により全体的にふっくらした身体つきになっていきます。

戌の日に安産祈願をしよう

妊娠5ヶ月に入った最初の「戌の日」に、妊婦さんが腹帯を巻いて安産祈願をするという習慣があります。腹帯はこれからさらに大きくなるお腹を支えて、冷えや乾燥を防ぐとともに妊娠線の予防対策にもなります。戌の日が大安や週末と重なると神社が混雑する可能性があるので、事前に神社で予約ができるかなどの確認をしておくと安心でしょう。

妊娠16週|安定期とは?お腹のふくらみや赤ちゃんの成長【エコー写真付き】
妊娠17週|胎動や性別は?妊婦のお腹の大きさや赤ちゃんの成長【エコー写…

妊娠5ヶ月の妊婦さんに起こる症状とは?

下腹部痛

妊娠5ヶ月には子宮がさらに大きくなり、子宮を支える靭帯が引っ張られることにより下腹部痛を感じる妊婦さんが多くいます。妊娠前まで硬かった靭帯は、妊娠により子宮が大きくなることで徐々に柔らかく伸びていきます。しかし、お腹が大きくなるスピードに靭帯の伸びがついていけずに、妊娠中は下腹部痛やつっぱるような痛みを感じることがあります。

胎動を感じる

早い人では妊娠5ヶ月から胎動を感じます。最初は「ぽこぽこ」「うにょうにょ」というようなお腹の感覚で、これは胎動かなと感じる程度かもしれません。日に日に赤ちゃんが子宮を動き回る感覚が強くなり、お腹に感じる胎動も強くなっていくでしょう。

胎動を感じたら、ぜひ赤ちゃんとコミュニケーションをとってみましょう。一度赤ちゃんが蹴ってきた場所を今度はママが軽く押し返して赤ちゃんの反応をみてみましょう。慣れてくるとさらに赤ちゃんが蹴り返してくれることもあります。夫婦でお腹の赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しんでみるのも妊娠生活の楽しみですね。

胸のあたりがかゆくなる

妊娠5ヶ月になると妊娠により乳房がふくらみ、バストは最大でワンサイズ大きくなる人もいます。乳腺の発達により胸のあたりがムズムズしたり、かゆみを伴ったりする場合もあります。乾燥するとかゆみが増すためこまめに保湿をし、あまりに我慢できないようなかゆみであれば、皮膚科で薬を処方してもらうと良いでしょう。その際は、妊娠中でも使用できる薬であるか確認してくださいね。

妊娠5ヶ月の妊婦さんが気をつけたいこと

体重の増加

妊娠5ヶ月になるとつわりの症状が軽減する方が多く、それに伴い妊婦さんは食欲が増加していきます。妊娠によるホルモンの影響により母体は赤ちゃんへ十分なエネルギーを供給するようになるため、必然的にエネルギー源をたくわえやすく太りやすい身体になります。

しかし赤ちゃんのためと食べ過ぎるのは注意が必要です。目安としては妊娠前の食事にプラス250kcalが必要なカロリーとなり、これはご飯茶碗1杯分を増やした食事となります。急激な体重増加は妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になる可能性を高めるため、適切な体重管理を心がけるようにしましょう。

流産の確率は?

妊娠5ヶ月には胎盤がほぼ完成するため、妊娠初期に心配されていた流産となる確率は2%以下まで下がります。しかし流産の可能性がゼロということではないため、無理な生活は禁物です。しっかり体調管理をして、持続する下腹部痛や出血があるようであれば早急に産婦人科で診てもらう必要があります。

【産婦人科医監修】流産しやすい時期は?心拍確認後は流産の確率が下がる?…

鉄分、カルシウムを積極的に摂る

鉄分、カルシウムは妊娠中に必要な栄養素となります。特に鉄分は妊娠により血液の循環量が一気に増えるため、積極的に摂取しましょう。ほうれん草やレバー、牛肉の赤身や豆類など、鉄分が豊富に含まれた食材を選ぶようにしましょう。食事だけで補えない分はサプリで取るという方法もあります。

【産婦人科医監修】妊婦は鉄分不足に注意!必要量やプルーン・サプリなどの…

妊娠5ヶ月の赤ちゃんの様子

赤ちゃんの体重は?

妊娠5ヶ月に入ると、赤ちゃんの体重は約100~250g程度まで増えています。赤ちゃんの大きさは約200mmまで大きくなり、エコー検査で見ても手足などがはっきりわかり、人の形であることを確認できます。赤ちゃんの頭の大きさは鶏の頭くらいで3頭身になっています。

性別が判断できるようになる?

妊娠5ヶ月には男の子も女の子も性器形成が発達し、運が良ければこのタイミングで性別が判断できる場合もあります。特に男の子の場合は、エコー検査でお股が見えていれば判別しやすいです。しかし、赤ちゃんが背中を向けていたり足を組んだりしている場合は見えづらいので、妊娠5ヶ月になったから必ず性別がわかるとは限りません。

【体験談あり】妊娠中いつ性別がわかる?ジンクス・占いで赤ちゃんの性別判断

全身に産毛が生える

今まで顔だけだった産毛が、妊娠5ヶ月には全身に生えてきます。産毛は赤ちゃんの肌を守り、体温を一定に保つ役割をしてくれます。髪の毛が生えてくるのも妊娠5ヶ月ごろとなります。

妊娠5ヶ月ごろの筆者の体験談

妊娠5ヶ月ごろには、妊娠初期に悩まされていたつわりの症状が落ち着き、食欲が出てくるようになりました。お腹のふくらみが感じられ、今まではいていたズボンがきつくなり、マタニティウェアを購入し始めたのも、このくらいの時期です。つわりで食べられなかった分を取り返すように食べていたことを今でも覚えています。

仕事をしていて通勤などで歩いたり身体を動かしたりすることが多かったため、急激な体重増加はありませんでした。今思うと妊娠中に鉄分やカルシウムをもっと積極的に摂るように気をつければよかったと思います。

妊婦生活もあと半分!マタニティライフを楽しんで

つわりの有無に限らず、安定期に入ると体調がぐっと良くなったという妊婦さんは多いでしょう。エコーで見る赤ちゃんの様子もぐっと人間らしくなりますし、胎動を感じる人もいて、赤ちゃんがお腹にいるんだ、とより実感できる時期でしょう。

しかし安定期といえど無理は禁物です。妊娠中は疲れやすく、免疫力なども低下するので風邪などの感染症にも注意しなくてはなりません。家のことや仕事など産休前に頑張ろうと思う妊婦さんも多いようですが、自分のコンディションと相談しながら生活しましょう。お腹の赤ちゃんと一心同体で過ごせる妊娠期間を楽しんでくださいね。

※この記事は2022年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

あわせて読みたい

【市販もご紹介】妊娠線予防クリームのおすすめは?人気5選&塗り方・注意点
https://mamanoko.jp/articles/24349
【産婦人科医監修】妊娠6ヶ月の妊婦さんの症状と気をつけたいこと、赤ちゃんの様子は?
https://mamanoko.jp/articles/18391
妊娠5ヶ月でもつわりが終わらない!吐き気が続いて気持ち悪いときの原因と対処法
https://mamanoko.jp/articles/624
【妊活・妊娠・授乳・卒乳】口コミでママに人気のAMOMAのハーブティー・オイルとは?
https://mamanoko.jp/articles/28364
【産婦人科医監修】胎児の耳はいつから聞こえる?耳形成の過程と聴覚障害の原因は?エコーで耳を見ると異常がわかる?
https://mamanoko.jp/articles/8878