【産婦人科医監修】妊娠17週でも胎動がわかる!?先輩ママたちの胎動体験

妊婦したママが楽しみにする赤ちゃんの様子のひとつが「胎動」ではないでしょうか。胎動を感じられると、赤ちゃんが生きているという実感をもつことができて嬉しくなりますよね。筆者が初めて胎動を感じたのは、ちょうど妊娠17週に入ったころでした。そのときの体験もふまえて、この時期の胎動について産婦人科医監修でまとめます。

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この記事の監修

藤東 淳也
産婦人科医
藤東 淳也

目次

  1. 胎動を感じ始める時期
  2. 妊娠17週で胎動を体験した先輩ママたちの声
  3. 17週の胎動は「魚を飼っている気分」!?
  4. 胎動を感じやすいのはどんなとき?
  5. 可愛いと思えるのは最初だけ!? 強くなっていく胎動
  6. 胎動の感動をパパにも伝えたい!
  7. お腹の赤ちゃんと楽しいコミュニケーションを
  8. あわせて読みたい

胎動を感じ始める時期

初めて胎動を感じたときの喜びは、ママにとってきっと忘れられない体験となるでしょう。最初は「これが胎動!?」と自信をもてない人も多いと思いますが、何度も同じ動きを感じるうちにそれが胎動であると確信でき、赤ちゃんの動きがとても愛しくなります。これはママにしかわからない感覚ですよね。

ママたちが実際に胎動を感じ始めるのはいつ頃なのでしょうか。「プレママタウン」の調査によると、妊娠5ヶ月(16~19週)頃に胎動を感じ始めるママが多く、19週までに半数以上の妊婦さんが胎動を感じるようです。経産婦の場合は経験から胎動を感じ取りやすく、妊娠5ヶ月より前に感じる人もいるとか。

初産婦の場合は妊娠20週以降に感じたという声も多いですね。胎動の感じ方は赤ちゃんの大きさやママの皮下脂肪の量などによって変わるので、感じ始める時期にはかなり個人差があります。なかなか胎動を感じないという人もあせらずに、そのときを楽しみに待ってあげましょう。

妊娠17週で胎動を体験した先輩ママたちの声

筆者が初めて胎動を感じたのは妊娠17週2日のこと。
当時、一刻も早く胎動を感じたいと思っていた筆者は、今か今かと自分のなかの「胎動センサー」をビンビンに張っていて、お腹が少しでもグルッと動くと「もしや」とそわそわしていたものです。しかしその正体はたいてい腸の動きであり、胎動を確信できる状況ではありませんでした。

妊娠17週1日に、なんとなくいつもと違うピクピクとした動きを感じ、ついに来たかとそわそわ。母に言うと「まだ早いでしょう。気のせいよ」と言われてしまい、もう少し様子をみることにしました。

そして翌日。夜、こたつに入って横になっていると、昨日感じたピクピクがさらに明確になったのです。これには大興奮しました。腸の動きとは明らかに違うピクピクに、これは胎動だという確信がもてると、身体の奥からじんわりと感動が押し寄せて、赤ちゃんへの愛しさであふれてきました。

仕事から帰宅したパパにもすぐに伝え、ふたりで感動。この時期はまだ、パパが筆者のお腹を触っても胎動を感じにくいころだったので、筆者が胎動を感じるたびに様子を伝えていました。

17週の胎動は「魚を飼っている気分」!?

胎動を初めて感じたときの感覚は「ピクピク」「ポコポコ」「クルクル」「ぐにょん」など、その言い表し方はさまざま。筆者の場合は「ピクピク」という表現がもっとも近く、お腹の中で魚がはねているような、なんとも不思議な感覚でした。調べてみると、筆者と似たような感じ方をしたママは多いようです。

筆者が胎動を初めて感じたころ、それをパパに伝えるときは「お腹の中でお魚を飼っているような気分だわ」と表現していました。夫は「なるほど」と言っていましたが、想像がつくでしょうか。
その後はどんどん胎動が強くなっていったので、この「魚を飼っているような気分」は17週のほんのいっときだけだったような気がします。

赤ちゃんがお腹の中で金魚のように泳いでいる姿をイメージしたママもいるとか。胎動の感じ方は人それぞれですが、ママが少しでも胎動を感じると、赤ちゃんへの愛しさはさらに増すようですね。

胎動を感じやすいのはどんなとき?

胎動を感じやすいのは、ママが安静にしていたり、動き回らずにリラックスしていたりするときだといいます。横になっているときやお風呂で湯船につかっているときに初めて胎動を感じた、というママが多いようですね。逆に、ママが活動をしているときは胎動は感じ取りにくいでしょう。

早く胎動を感じたいというママは、静かにリラックスした状態のときに自分のなかの「胎動センサー」を働かせ、お腹に手をあてて赤ちゃんを感じてみましょう。しばらくするとお腹の奥のほうから「ピクッ」とした動きを感じるかもしれませんよ。

もしかして、と思うような動きを感じたら、翌日も同じようなシチュエーションで赤ちゃんを感じてみてください。前日と同じような動きであれば、胎動である可能性が高いでしょう。胎動は、いちど感じ取ることができると、その後はどんどんわかりやすくなっていきます。

ママが初めて胎動を感じた日は、記念すべき日。母子手帳には「胎動を感じた日」を記録する欄があるので、我が子との記念に記入しておくとよいでしょう。

可愛いと思えるのは最初だけ!? 強くなっていく胎動

胎動は日に日に強くなっていきます。感じ方は人それぞれだと思いますが、筆者の場合は「ピクピク」→「ポコッ」→「ボコッ」→「グルングルン」→「ぐにぃ~」と変化しました。臨月のころはもっぱら「ぐにぃ~」で、赤ちゃんが足とおしりで筆者のお腹をつっぱらせるような動きをしているように感じました。

最初は「ピクピク動いてかわいいな」と思っていた胎動が、赤ちゃんの力と動きが強くなると、ママは痛みを感じることも。お腹の赤ちゃんは昼夜関係なく寝起きしているので、ママが安静にしている夜間などの胎動はとくに活発に感じられるでしょう。

筆者の赤ちゃんは、まわりからもよく「胎動が激しい」と言われていました。とくに夜になるとそれはもう、お腹の中でお祭り騒ぎ。「ぼくは起きているよ、ママも起きてよ」と言わんばかりに動きまくり、筆者の睡眠時間をみごとに奪ってくれました。赤ちゃんの足が筆者のあばら付近に達し、お腹の内側から蹴られたときは思わず「うっ」とうめいてしまうほどの痛さでした。

なかには胎動によって肋骨を骨折したという人もいるくらい、胎動が激しすぎてママが大変な思いをすることもあるようですね。しかし胎動は、赤ちゃんが元気な証拠。痛くてびっくりすることがあっても、元気に動いてくれる様子はとても愛らしく思え、ママは幸せに感じるでしょう。

そしてのびのびと自由に動いていた赤ちゃんも、身体が大きくになるにつれ、ママのお腹の中で動けるスペースが減ってきます。ママが感じる胎動も、お産が近づくにつれて少しずつ落ち着いていくのです。

初期の胎動はとくにかわいらしいと思える動きなので、その期間を存分に楽しんでくださいね。

胎動の感動をパパにも伝えたい!

胎動はママだけが感じることができてうらやましい、と思うパパ、実は多いのではないでしょうか。筆者も胎動を感じるたびに、パパにもこの感動を伝えたいな、といつも思っていました。お腹の中で魚を飼っている感じとか、皮膚を内側から思いきり引き伸ばされる感じとか、いろいろな表現でパパに胎動を伝えようとしました。

でも、やはり身をもって体験しないと今ひとつ伝わらないな、とは思っていました。しかし、そんな悩みを解決してくれる画期的なベルトセットが、海外で開発されたそうですよ。ママが装着したベルトからパパが装着したベルトへ、胎動の感覚を即時に伝えることができるというものです。

商品化はされていないようですが、体験者たちはおどろき、喜んでいたとか。パパたちも胎動を感じられるとは、夢のような話ですね。

お腹の赤ちゃんと楽しいコミュニケーションを

妊娠17週でも胎動を感じるママはたくさんいます。初産婦さんの場合には少し早いかもしれませんが、自分のなかの「胎動センサー」を敏感に働かせていると、あるときふと感じられるかもしれませんね。胎動はママとお腹の赤ちゃんとの楽しいコミュニケーション。お腹の赤ちゃんにたくさん話しかけながら、日々変わる胎動を楽しんでみましょう。

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