妊娠17週|胎動や性別は?妊婦のお腹の大きさや赤ちゃんの成長【エコー写真付き】

【医師監修】妊娠17週(17w)は、妊娠5ヶ月の2週目です。お腹の大きさが少しずつ目立ち始める時期ですが、この時期はまだお腹の出ないママもいます。胎動を感じたりつわりが落ち着いてきたりといったさまざまな変化がママに訪れます。ここでは、妊娠17週のママと赤ちゃんの様子や気をつけたい症状、体重増加の目安などを解説します。

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この記事の監修

藤東 淳也
産婦人科医
藤東 淳也

目次

  1. 妊娠17週の赤ちゃんの成長の様子
  2. 妊娠17週の妊婦の身体の変化と症状
  3. 妊娠17週の過ごし方と注意点
  4. 妊娠17週のママへ
  5. あわせて読みたい

妊娠17週の赤ちゃんの成長の様子

妊娠17週の赤ちゃんの基礎情報 身長、体重、発達

身長
体重
発達
120~150mm100〜150g・聴覚が発達する ・皮下脂肪がつく ・胎毛(産毛)が生える ・性器が男女別に発達する

妊娠17週ころの赤ちゃんの体重は、100~150g程度といわれています。たとえるなら、文庫本ぐらいの重さです。身長は120~150mm程度で、洋梨ぐらいのサイズと考えるとわかりやすいかもしれません。胎盤が完成し、ママのお腹も少しずつ大きくなるころですね。

妊娠17週ころには、赤ちゃんの聴覚や記憶をつかさどる脳の器官(海馬)が発達し始めます。もう、ママの声を聞き分けているかもしれませんね。ママの声より音域の低いパパの声は、赤ちゃんの耳には少し聞こえにくいようです。

赤ちゃんは皮下脂肪がつき始め、少しふっくらとした様子が見えるころでしょう。皮膚にも厚みが出て、胎毛(産毛)が全身に生えてきます。

妊娠17週になると、胎児は体温をある程度自分で調整できるようになります。また、このころには甲状腺など喉の周囲も発達が進み「飲み込む」といった動作や「吸う」といった動作の練習を始めますよ。

妊娠17週には胎動を感じるママも

動きが活発になり、胎動を感じるママも増えてきます。一般的には妊娠19週ころから胎動を感じるといわれているので、胎動を感じなくても焦らなくて大丈夫ですよ。

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妊娠17週になると性別がわかることも

男の子は特定の組織がペニスとなり、女の子は同じ組織が子宮や腟へと発達します。この段階で性別が判明することもあります。

エコーでなかなか性別がわからなかった赤ちゃんも、この時期になると性別の見分けがつきやすくなってきます。ただし、性別がわかるかどうかは、タイミングと角度によります。まだわからなくても気長に待つと良いでしょう。

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妊娠17週の赤ちゃんのエコー画像

エコーで赤ちゃんがなかなか動かないと心配になるママもいるかもしれません。赤ちゃんの動き方は個性があり、タイミングによってはまったく動きがみられないこともあります。赤ちゃんが寝ている場合もあるので、先生からの指示がなければあまり心配しなくても良いでしょう。

妊娠17週の妊婦の身体の変化と症状

妊娠17週の妊婦の身体の変化と子宮やお腹の大きさ

妊娠17週の子宮は大人の頭ぐらいの大きさです。妊娠前の子宮の大きさが鶏の卵程度だったことから比べると、ずいぶんと大きくなりましたね。「妊婦さん」と気づかれるほどお腹が目立つようになった人も少なくないでしょう。

ただし、お腹の大きさは個人差があり、あまり前に出ないタイプの人もいます。ズボンやスカートが妊娠前のサイズでは苦しくなってきたら、無理するのは危険です。スカートやズボンの留める位置を腰のほうに下げたり、逆に胸のほうに上げたりすることで一時的に調整するママもいるようです。

締めつけが苦しい場合は、マタニティウェアを考えても良いでしょう。この時期に胎動を初めて感じるママも多いようです。

子宮の大きさ
お腹の大きさ
身体の変化
大人の頭くらいふくらみが目立つようになる・産前の服が入らなくなる ・妊娠線が出てくる ・胎動を感じる

妊娠17週に現れやすい症状 貧血、腰痛、便秘…

症状
対策
貧血鉄分や葉酸などを意識して栄養バランスの良い食事を心がける
腰痛腰痛体操などを試す
便秘・痔消化に良いものをゆっくりと食べる
耳が聞こえにくい耳鼻科に相談する

妊娠17週になると、ママの体内の血液量が増し、赤ちゃんに送る栄養が増えるため「鉄欠乏性貧血」と診断されることがあります。心臓に負担がかかるため、動悸や息切れといった症状が現れる人もいます。鉄分や葉酸が不足していると貧血になりやすいため、ママはバランス良く栄養を摂る必要があります。

さらに、便秘や痔などのトラブルが起こる時期でもあります。骨盤の中の血液量が増えて血管が膨張しやすくなり、大きくなった子宮で血流が悪くなるのが一因とされています。便秘解消には食物繊維が多く含まれた食事が良いでしょう。消化に良いものを食べて胃腸の負担を減らすことも大切です。

耳が聞こえにくい気がする、耳がふさがった感じがするという症状が現れるママもいます。もしかしたら「耳管開放症」かもしれません。耳管開放症は妊娠中に起こりやすいといわれていますが、他の病気の可能性もあるため、なるべく早く耳鼻科を受診しましょう。

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妊娠17週の過ごし方と注意点

体重増加はほどほどに

妊娠17週ごろは赤ちゃんの成長が著しい時期です。つわりが終わると、赤ちゃんのためにたくさん栄養を摂ろうと過食になる妊婦さんも多いです。短い期間に太り過ぎてしまうと、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病になるリスクが高まってしまいます。

平均的な体形のママであれば、一週間に0.3~0.5kg程度の体重増加を目安にすると良いでしょう。 体重の管理には適度な運動がおすすめですが、安全に行なうことが大切ですよ。身体に負担がかからないマタニティストレッチやマタニティヨガなどを少しずつ始めてみましょう。疲れたらすぐに休んで、無理をしないでくださいね。

妊娠線を予防しよう

お腹が大きくなってくる妊娠17週ころに生じやすいのが「妊娠線」です。妊娠線は、大きくなったお腹の皮膚が引き伸ばされ、ひび割れが起こることで生じます。お腹だけではなく、太ももやお尻、胸などにも生じます。一度できてしまった妊娠線を改善するのは大変なので、保湿ケアなどに加えて体重管理をしっかりと行い、予防することが大切ですよ。

バランスの良い食事をとる

体重管理を気にするあまり、脂肪や糖分などを制限するママもいますが、大切なのは、さまざまな栄養を意識してバランス良く食べることです。

ごはんなどの主食、肉や魚などの主菜、野菜中心の副菜、乳製品を一食に入れることでバランスが取りやすくなります。食事のとり方は、赤ちゃんが生まれた後も母乳に影響するので、今から栄養管理に慣れておくと良いでしょう。

不足しがちな成分は、サプリを補助的に使用するのも良いでしょう。加熱することで失われやすい葉酸などの一部の栄養素は、効率良くサプリで補う方法も人気です。厚生労働省は妊娠中(4ヶ月以降)の女性に対し、1日合計480μgの食事性葉酸を摂取することを推奨しています(※1)。

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葉酸を効率良く摂取できる「ベルタ葉酸」

出典:belta.co.jp
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ベルタ葉酸サプリは葉酸を摂取できるほか、鉄分やカルシウム、ビタミン、ミネラルや美容成分も一緒に摂取でき、妊活中・妊娠中の健康維持に役立ちますよ。

葉酸を効率良く摂取できるように体内にとどまりやすい「酵母葉酸」を使用している点もこだわりポイントのひとつです。香料、着色料、保存料などを使用していないところもうれしいですね。サプリメントの大きさは直径9mmと小さく飲みやすいですよ。

冷えを予防する

妊娠17週になると、お腹がぽっこりとしてくることで、妊婦さんらしい体形になったと感じるママが増えるころです。今まで着ていた洋服ではお腹が苦しくなったり、肌が出てしまったりすることもあります。お腹が出てしまうと冷えの原因になるので注意が必要ですよ。

この時期、身体のサイズに合ったマタニティウェアを検討しても良いでしょう。妊婦さんが快適に過ごせるように設計されているのでリラックスできます。、冷えが予防できるものもありますよ。冷え対策として、妊婦さん用の腹巻をつけるのもおすすめです。寝るときも使えるタイプなら安心ですね。肌にやさしい素材で、身体を締め付け過ぎないものを選びましょう。

犬印本舗の「ママのための腹巻」

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就寝時や冷房対策におすすめです。

■この商品に関する口コミ
肌にやさしく、薄い素材で使い心地は良かったです。

こちらの腹巻は薄くてかさばりにくいので、日常の動作の邪魔になりません。下着の内側でも外側でも着用でき、産後まで長く使えます。腰痛持ちのママなら、妊婦用の腰痛ベルトと併用しても良いですね。

母親学級に参加する

つわりが落ち着き、体調に問題がないのであれば、住んでいる自治体が実施している「母親学級(両親学級)」に参加しても良いでしょう。市町村だけではなく、産院が催していることもあります。

参加可能な週数は、主催者によりますが妊娠16~27週(妊娠5~7ヶ月)というケースが多いようですね。妊娠中や産後のさまざまな知識を教えてくれるので、可能であればパパと一緒に参加するのがおすすめです。

胎教で赤ちゃんとコミュニケーション

赤ちゃんはママの声を心地良いものと認識していきます。歌を歌ってあげたり、お腹をやさしくぽんぽんと軽く叩いたり、今だけのコミュニケーションを楽しんでみましょう。

安産祈願をする

日本には昔から妊娠5ヶ月の戌の日に安産祈願をする慣習があります。戌の日は1ヶ月のあいだに、2~3日存在します。妊娠17週は妊娠5ヶ月にあたるため、直近の戌の日はいつなのかを調べてみると良いでしょう。もちろん、体調や予定によって判断し、妊娠5ヶ月以降に安産祈願する形になっても問題ありませんよ。

神社で安産祈願した後、腹帯(妊婦帯)を巻き始めるママもいるでしょう。腹帯は自分で用意したものを使用する人もいれば、神社で用意されたものを使用する人もいます。腹帯はさらしや腹巻などいろいろなタイプがあるので、自分が着用しやすいものを選びましょう。

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出生前診断のことを夫婦で相談する

出生前診断をするかしないか悩んでいる人もいるでしょう。出生前診断とは、胎児の染色体の異常を事前に確かめる検査です。NT(超音波マーカー検査)、クアトロ検査、NIPT(母体血胎児染色体検査 )、羊水検査などさまざまな種類があります。

羊水検査などは腹部に穿刺するため、流産のリスクが存在します。現在は採血だけでできる新型出生前診断、NIPTに注目が集まっていますが、保険適用外であること、羊水検査よりも精度が低いなどのデメリットもあります。

それぞれの出生前検査は、受けられる時期が決まっています。また、病院の方針によっても、検査可能な時期が違うようです。まずは出生前診断のことを家族や医師と納得できるまで話し合ってみましょう。

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出血などのトラブルが起こったら病院へ

妊娠17週になると流産の確率は減りますが、ゼロではありません。子宮頸管無力症などさまざまな理由で、流産が起こる可能性はあります。事前に防ぐことは難しいため、定期的な検査(妊婦健診)に通うことが大切です。

妊娠22週未満で出血や痛みなどが起こると「切迫流産」と診断されることがあります。これは「流産」ではありません。必ずしも流産しそうな状況ではないため、できるだけ落ち着いて医師の指示にしたがいましょう。この時期に「前置胎盤」や「逆子」と診断されても、自然と元に戻る可能性があるので、心配し過ぎないほうが良いですよ。

妊娠中のママは、普段の生活で無理をせず、定期的に医師に診てもらうことが大切です。もし普段と違う痛みや腟からの出血が生じたら、すぐに病院で診てもらいましょう。

妊娠17週のママへ

妊娠17週に入ると、赤ちゃんは急成長していきます。胎動を感じたり、ママの声に反応したり、ママとしての楽しみが増える時期でもありますね。お腹の赤ちゃんの成長とともにママのお腹も大きくなるので、マタニティウェアを検討しても良いでしょう。我慢せず、無理をしないことが大切です。

貧血や動悸、痔といった身体の不調が現れる可能性があることも事前に知っておきましょう。軽い運動や栄養バランスの良い食事など、日々の生活を見直して取り組みやすいことから始めていけると良いですね。

※この記事は2022年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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