更新日:2018年10月26日

妊娠中の子宮の変化!大きさや位置は?お腹が張るのはなぜ?

妊娠すると、子宮の中で赤ちゃんが育つにつれて、どんどん子宮は大きくなっていきます。いったい、どのくらいの変化があるのでしょうか。また、妊娠7~8か月頃になると、お腹が張りやすい人も出てきます。どのようなときにお腹の張りに注意したほうが良いのでしょうか。ここでは、妊娠中の子宮の変化を医師監修の記事でご紹介します。

監修 : ままのて 医師・専門家
413709
1

妊娠前の子宮の大きさは?

妊娠していないときの女性の子宮の大きさは、鶏の卵くらいの大きさと言われています。胎芽の大きさは、着床した時は1mmぐらいです。妊娠2ヶ月の終わりくらいには、胎芽は約1cmになります。妊娠後、お腹のふくらみが目立ち始めるのは、おおよそ妊娠5ヶ月頃からです。

Mamanote icon
妊娠線は作りたくない!先輩ママたちに選ばれ続けている妊娠ボディケアクリームとは?

妊娠中の子宮の大きさの変化

■妊娠3ヶ月 おおよそにぎりこぶし大または、大き目のグレープフルーツ大。赤ちゃんは胎芽から胎児に変わり、約4~5cmくらいになります。

■妊娠4ヶ月 子どもの頭の大きさくらいになり、胎児は15週目で10cmとレモン1個くらいの大きさになります。

■妊娠5ヶ月 大人の頭の大きさくらいになり、胎児は約25cm・体重300gくらいに大きくなります。お腹のふくらみが目立ち始めます。

■妊娠6ヶ月 子宮は18~20cmくらいまで大きくなります。子宮底長は18~21cmでおへそのあたりまでの大きさとなり、お腹のふくらみはさらに大きくなります。胎児は約30cm、体重600gくらいです。

■妊娠7ヶ月 子宮は23~26cm、子宮底長はお臍より3横指上くらいまで22~24cmになります。胎児は35cm、体重1000gになります。お腹が重くなり、負担がかかると張るようになってきます。

■妊娠8ヶ月 子宮は27~29cmくらいで、子宮底長は27~30cmでおへそとみぞおち、胃の方までせりあがってきます。胎児は38cm、胎児は1500gくらいになります。

■妊娠9ヶ月 子宮は30~32cmになり、子宮底長は28~31cm、お腹の高さが一番高いのがこの時期です。胎児は45cm、2500gくらいになります。髪の毛までできているころです。

■妊娠10ヶ月 臨月の子宮は33~35㎝で、子宮底長は32~35cmくらいです。胎児は50cm、3100gくらいになります。赤ちゃんが骨盤の中におりてきて、子宮底が下がってきます。

妊娠中の子宮の位置の変化

Image

子宮の位置は、お腹のふくらみが気になり始める5ヶ月頃になると徐々に変化していきます。骨盤内臓器を押しのけて、ぐんぐんと成長していくイメージです。妊娠前に比べて子宮は約5倍の大きさになり、重さも約15倍になります。

「子宮底長」とは、恥骨の中央から子宮の上の端の長さのことです。子宮のふくらみの増減の目安ですが、個人差も大きく、おおまかな指標となります。

■妊娠5ヶ月 お腹のふくらみが目立ち始める程度で、位置としては大きな変化はありません。

■妊娠6ヶ月 子宮底長は18~21cmとなり、おへそあたりまで膨らんできます。

■妊娠7ヶ月 子宮底長は22~26cmとなり、おへそより3横指上くらいまで上がってきます。

■妊娠8ヶ月 子宮底長は25~30cmとなり、おへそとみぞおちの間くらいまで、胃の方までせりあがってきます。

■妊娠9ヶ月 子宮底長は30~34cmとなり、みぞおちの下くらいまで上がります。子宮底長としては、一番高い時期です。

■妊娠10ヶ月 子宮底長は32~35cmとなり、赤ちゃんの頭が骨盤内に下がるため子宮底は下がります。

Mamanote icon
いよいよ臨月!出産の兆候は?お腹が下がるって本当?

妊娠中にお腹が張る4つの原因

Image

お腹の赤ちゃんを守る子宮は筋肉でできています。普段ママがリラックスしているとき、この筋肉は柔らかく緩んでいますが、動いたり何かの刺激によって筋肉が緊張して「キュッ」と硬くなるときがあります。これは子宮収縮といって、一般的にお腹が張る、という状態です。

お腹が張る感じをいろいろなママさんに聞くと初期の方は、「お腹がパンパン」「下腹部が重い」などの表現があります。中期の方は「子宮がキューっと硬くなって、手で触ると子宮の形が分かる」「バレーボールくらいの硬さになる」「風船が膨らんだみたい」など。
後期の方は「お腹がカチカチ」「ぴきーんと張り裂けそう」「スイカみたい」「石みたい」などの表現をされています。

子宮の収縮による張り

子宮は筋肉でできています。普段は柔らかく緩んだ状態ですが、ママがよく動いたり疲れたり働きすぎると、それが刺激になって「キュッ」と収縮することがあり、これをお腹の張りと感じます。

妊娠すると不規則で痛みを伴わない子宮収縮を自覚することがあります。これを「ブラクストン・ピックス収縮」といいます。何もしなくても子宮が収縮するのは、妊娠したことでホルモンなどの子宮収縮物質に対する子宮の感受性が高まるためといわれています。

子宮が大きくなることによる張り

子宮の大きさは通常50mlの容積ですが、妊娠して出産にいたるまでに約4ℓもの容積になります。これは、サイズで言うと鶏卵から大きなスイカに変化していくようなものです。子宮そのものの大きさの増大と、子宮を包んでいる膜が膨らんでいくときの突っ張り感によって、お腹が張ったように感じることがあります。

お腹が大きくなり皮膚がつっぱる張り

子宮が大きくなることで体の皮膚が引っ張られるため、お腹がつっぱるように感じることもあります。この皮膚表面の張りは赤ちゃんに影響ありませんが、子宮が急激に大きくなるため、お腹のあたりに妊娠線ができてしまうことがあります。妊娠線予防のクリームなどで、しっかり予防しましょう。

子宮の重みで靭帯が引っ張られる

子宮の増大とともに、子宮を支えている円靭帯をはじめとする、仙骨子宮靭帯、基靭帯などの様々な靭帯がひきつれることがあります。このひきつれが、おなかの張りとして感じられることがあります。

Mamanote icon
妊娠中のお腹の張り!張っているけど大丈夫?赤ちゃんからの大事なサイン?

危険を伴うお腹の張り

Image

お腹の張りや痛みは程度の差はあるものの、妊娠中誰もが何らかの形で感じるものです。心配ない場合がほとんどですが、切迫流産や早産の危険信号の場合もあるので注意が必要です。妊娠の時期ごとに、危険なお腹の張りについて説明します。

■妊娠初期
子宮がまだ小さく、生理的な収縮の少ない時期です。お腹が張っている、というより違和感として感じることが多いかもしれません。月経痛のような痛みが続くこともあります。出血が無くて、超音波検査での胎児の心拍が確認できればまず心配ありませんが、出血等がみられるときはすぐに受診しましょう。

■妊娠中期
いわゆる安定期ですが、この頃の張りはママの活動による生理的なものが多く、少し横になると治まることがほとんどです。安静にしていても治まらなかったり、痛みが徐々に強くなったりする場合は切迫早産の兆候や、ほかの病気(虫垂炎や腎結石など)の可能性もあるので診察を受けるようにしてください。

■妊娠後期
体がお産に向けての準備をしていることもあって、張りを一番感じる時期です。それまでと比べて張る回数や強さも増えてきます。しばらく休んでも治まらなかったり、いつもとは違う張りや出血や痛みを伴ったらすぐに受診してください。なお、陣痛とはたいてい区別がつくものです。

Mamanote icon
切迫流産とは?切迫流産の原因と症状、予防法について
Mamanote icon
切迫早産とは?切迫早産の原因と症状、対処法、予防法とは

お腹が張った時の対処法

Image

一口にお腹の張りといっても、妊娠中に起こってしまう生理的なお腹の張りと、トラブルが起こっている場合とがあります。お腹の張りや痛みを感じたとき、それが心配な張りなのかどうかを見分ける方法をご紹介します。

体を休めて様子を見る

まずお腹の張りを感じたら、体を休ませましょう。用事の途中でも無理をせず、すぐに座れるところを探して休んでください。体を休めて張りが自然におさまるのであれば、心配いりません。1時間くらい様子を見ても張りがおさまらない場合は、注意が必要です。

お腹の張る回数を数える

お腹の張る回数が1日に10回以内かどうか、また張る間隔が徐々に短くなっていないかもチェックしてください。妊娠30週未満の人が1時間に3回以上、妊娠30週以降の人が1時間に5回以上のお腹の張りを感じる場合は、注意が必要です。お腹の張る間隔が規則的で、しかもその間隔が短くなっていく場合は切迫早産も考えられますので、早めに病院を受診しましょう。

出血がないか確認する

お腹の張りに加えて出血がある場合は、流産や早産の可能性があるのですぐに病院で診察を受けてください。切迫流産や早産につながる心配な張りか、心配のない生理的な張りかを自己判断しないようにしましょう。

特に妊娠後期は要注意

特に注意してほしいのは、妊娠後期に突然お腹がカチカチに硬くなり、痛みがだんだん激しくなる場合です。ごくまれにしか起きませんが、「常位胎盤早期剥離」といって、お産の前に子宮の中で胎盤が剥がれてしまう状態になっている可能性があります。早急に病院で診察を受けてください。

Mamanote icon
常位胎盤早期剥離のリスクは?症状・発症率・治療法は?防げる?

お腹の張りの体験談

筆者自身は働く妊婦でしたので、お腹の張り自体は頻繁に経験しました。ただ、休めば治るものばかりだったので、心配のいらない生理的なものによる張りだったと思います。それでも、妊娠中はお腹が張るごとにドキドキしたものです。休めば治る、と思っていても仕事をしていると休めない時も多々ありよく不安になりました。

そんな経験から、職場に妊婦さんがいると、なるべく休めるよう気遣っています。妊娠経過は人それぞれですので、お腹の張りに過敏な人と特に気にしない人がいることでしょう。まわりから声をかけられないと、職場の妊婦さんは休みづらいもの。妊婦さんは特別扱いで良いと思っています。お腹の張りを感じたら、無理をせず早めに体を休めてくださいね。

お腹の声に耳を傾けましょう

お腹が張るときは、横になるかリラックスできる体勢になることが大切です。妊娠前までの生活のリズムが当たり前になっていると、「なんでこんなに動けないんだろう」と焦りも出てくるかもしれません。ただ、お腹の張りは、赤ちゃんが「ママ、ペースダウンして」と信号を送っていることも考えられます。無理をしていないのにお腹が張る人もいれば、ママが忙しくてもおとなしくしている赤ちゃんもいるので、すでに赤ちゃんの個性があるのかもしれません。

安静にすることで一時的に仕事や家事に支障が出たとしても、今は体を第一に考えてください。無理をして早産などのリスクを負えば、保育器での管理が必要となったり、トータルでの入院期間が増えたり、さらなる時間的なロスが増える可能性があります。病院に行けば張り止めの薬をくれることもありますが、あくまでも一時しのぎなので、やはりゆっくりと休むのことが一番です。

現代の大人社会の時間の流れや仕事のやり方は、赤ちゃん生活リズムにまったく配慮されていません。お腹の赤ちゃんはそれに敏感に反応しているのかもしれません。お腹の中で、すでに育児は始まっているのです。赤ちゃんのペースを受け止めてみてはいかがでしょうか。

お腹の赤ちゃんの様子がわかる本

51v6uex1u%2bl. sx353 bo1,204,203,200
出典:images-na.ssl-images-amazon.com
はじめての妊娠・出産安心マタニティブック―お腹の赤ちゃんの成長が毎日わかる!
¥1,944〜(2018/10/26 時点)

アメリカで100万部を突破した「The Pregnancy Journal」の日本版。妊娠した日から出産日まで、毎日の胎児の成長と母胎の変化、栄養アドバイス等を詳しく解説。日本では「週・月単位」で解説した妊娠出産本は多々あるが「日単位」は初めて。妊婦の不安や気がかりを解消し、安心して赤ちゃんを迎える心と体の準備できる一冊。

■この本に関する口コミ
「今日から○日かけて徐々に眼球ができあがります」「この時期の赤ちゃんは握力が強くなります」など、1日1日驚くほどの細かさでひとこと情報が満載。
「赤ちゃんの成長」「お母さんの心身の変化」「まめ知識」とコンテンツが分かれているのも、読みやすく分かりやすい。
働きながらの妊婦生活でしたが、仕事が忙しくてもこの本であれば読むのは苦になりませんでした。

あわせて読みたい

Image
妊娠中・妊活中の食生活!子宮に良い・悪い食べ物はあるの?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/19235
Image
子宮口を柔らかくする方法は?臨月に硬いのは大丈夫?子宮口が開くとチクチク痛む?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/24936
Image
妊娠初期に起こる「お腹の張り」について知っておきたい知識
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/15669
Image
妊娠中期のお腹の張りの原因と受診の目安は?痛みと出血がある場合は?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/16512
Image
妊娠後期のお腹の張り・痛みがきたら、すぐやるべきことは?胎動との関係は?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/15704
Image
妊娠線とは?原因は?予防はいつからどうやってするの?
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/24339
Image
【市販もご紹介】妊娠線クリームの人気ランキング10選と口コミ
Mamanote iconhttps://mamanoko.jp/articles/24349
記事内で紹介する商品は、ままのて編集部において選定しています。当該商品および商品の紹介文は、ままのての監修医・専門家による推奨や監修を受けたものではございませんのでご注意ください。妊娠中・授乳中の方や持病のある方は、事前に医師に相談の上ご使用いただくことをおすすめします。

関連カテゴリ

関連する人気の記事

妊娠・出産のカテゴリ

おすすめの記事