【産婦人科医監修】妊娠線ケアはいつから?原因は?オイル&クリームどうやってするの?
新たな命をお腹に宿し、幸せいっぱいの妊婦生活を送っていても、妊娠線ができてしまうことを不安に思う人も多いのではないでしょうか。しかし、妊娠線はできた人とできなかった人がいるのも事実です。その違いは一体何なのでしょうか。今回は、妊娠線ができる原因、できやすい人の特徴、妊娠線のケア法をご紹介します。
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この記事の監修
目次
妊娠線とは?いつから?
妊娠線ができるメカニズム
人間の皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層構造です。皮膚の表面にある表皮は弾力性があるため、お腹が大きくなるのにあわせてある程度までは伸びる柔軟性があります。しかし真皮と皮下組織の一部は伸びにくいことから断裂が生じ、そこに赤紫色の線状斑があらわれる場合があります。これを「妊娠線」といいます。
早い人では妊娠5ヶ月目くらいから
個人差はありますが、妊娠線はお腹が大きくなり始める妊娠5~7ヶ月頃からできやすいといわれています。少し見えにくい下腹部あたりから出始めるので、鏡などで見てみましょう。早い人では妊娠5ヶ月目くらいから妊娠線があらわれるので、早めの対策が必要となります。
妊娠線ができる場所
妊娠線は、お腹、お尻、乳房、二の腕、太もものように脂肪がつきやすい部分にあらわれやすいといわれています。個人差はありますが妊娠線1本は2~3mmの幅と5cmほどの長さになるものが多く、触れてみると少しへこんだように感じられるでしょう。
妊娠線ができる原因は?
体型・体重の変化
妊娠5~7ヶ月頃の妊娠中期は赤ちゃんの成長が著しく、妊娠中に最も体型と体重が変化する時期です。急激に大きくなるお腹に表皮の下にある真皮と皮下組織の一部がついていくことができずに皮膚が断裂してしまうとそれが妊娠線となってしまいます。
また、皮下脂肪が厚い場合は皮下組織が伸びにくくなるため、皮下脂肪が少ない人に比べて妊娠線ができやすくなります。
肌の再生力の低下
妊娠中は「コルチコステロイド」というステロイドホルモンの分泌が増えます。コルチコステロイドには肌の弾力を失わせる働きやコラーゲンの生成を抑制してしまう働きがあります。
肌はターンオーバーと呼ばれる新陳代謝で生まれ変わりますが、妊娠中はこのステロイドホルモンが多く分泌されることでターンオーバーが通常時よりも抑制されてしまいます。それにより肌の再生力は低下し、弾力を失った肌は柔軟性も下がるため断裂が起きやすい状態になるといわれています。
妊娠線予防の方法
妊娠線予防を始める時期
妊娠線の予防は早い時期から行うことが望ましいですが、妊娠初期はホルモンの影響による体質変化のため肌が敏感になっています。そのため妊娠線の予防を始める前に、乾燥を防いで保湿をするのが先です。とくに肌が荒れやすい場合は肌の症状を確かめながらおこないましょう。
妊娠5ヶ月頃に肌荒れが少しずつ落ち着いてくることが多いため、妊娠線の予防ケアはこのころに始めるのがおすすめです。妊娠5ヶ月頃はお腹も大きくなってくる時期なので、体調をみながら意識して継続的に行いましょう。
全身の保湿の徹底
妊娠線予防には保湿が必須です。妊娠線はお腹だけでなく、太ももや二の腕、お尻、乳房などさまざまな部分にあらわれます。妊娠線予防専用のクリームやオイルを活用し、全身の保湿を徹底しましょう。
保湿ケアは毎日の継続が大切です。少量よりもたっぷり塗ったほうが良いとされているので、できるだけ大容量のものを購入するか、買い置きをしておくことをおすすめします。
ノコアの「アフターボディトリートメントクリーム」と「ファーストボディトリートメントオイル」は、妊娠線をケアしたいママにおすすめです。トリートメントオイルは、低刺激のホホバオイルを使用。ビタミンC誘導体を含んだトリートメントクリームは、皮膚のうるおいを保ちます。妊娠中の肌ケアには、オイルとクリームセットでの使用を検討しても良いでしょう。
クリームとオイルはどちらも優しいネロリの香り。妊娠中でにおいに敏感なママもリラックスできそうですね。産後のボディケアマッサージにもおすすめですよ。
お得用サイズ470g
初回限定価格
(通常価格9,143円)セット内容
・ナチュラルマーククリーム 470g
・ニプルベール 13ml
・ベビースキンケアサンプルセット
・ナチュラルマーククリーム 30g
「ナチュラルマーククリーム」は、妊娠中の肌ケアしたいママにおすすめのスキンケアクリームです。べたつかず伸びの良いクリームが、皮膚にしっとりとしたうるおいを与えます。においに敏感なつわりの時期に配慮した無香料なので、妊娠初期からたっぷりケアができるでしょう。
低刺激処方なので肌への負担を減らし、産後は赤ちゃんのボディケアクリームとして使うことができますよ。ポンプタイプなので、時間をかけずにサッとケアできるのは嬉しいですね。朝晩1回ずつ塗るだけで済む手軽さも評判です。
急激な体重増加を防ぐ
急激な体重の増加は妊娠線のリスクを高めることにもつながります。ゆっくりとしたペースで体重が増加するよう、正しい体重管理が大切です。妊娠中の体重は、体重標準値に沿った緩やかなカーブを描くような体重増加が理想的でしょう。
また、妊娠線をケアするには、食事内容の見直しも忘れてはいけません。急激な体重増加は妊娠線発生のリスクを高めるため、高カロリーな食事や外食を控えて低脂肪で低カロリー、そしてバランスの良い食生活を心がけましょう。
特に妊娠中は肌が乾燥しやすいため、肌を潤すコラーゲンも必要となります。コラーゲンはタンパク質やビタミンC、ビタミンAが元となるため、これらを意識して摂取すると良いでしょう。
発売日:2013年06月
著者/編集:田中守, 牧野直子
出版社:ナツメ社
妊娠中に起こる身体の症状にあわせ、取り入れたい栄養素やメニューが豊富に紹介されています。何とレシピ数は273種類。これだけあれば飽きずにさまざまな料理を試すことができそうですね。妊娠中だけでなく産後のダイエットにも使えるレシピなので長く愛用できます。
妊娠経過にあう下着をつける
妊娠線予防にはマタニティ用のガードルや腹帯も大活躍します。妊婦さん用のサポート下着には、大きくなるお腹を支えてくれる役目があるためお腹の皮膚が急激に伸びるのを防いでくれます。さらに、サポート下着をつける前にはあらかじめクリームなどで保湿をしておくと肌の乾燥も防ぐことができます。
■ガードルタイプ
サポート力が高く、お腹をしっかり支えてくれるのがガードルタイプ。仕事をしていたり外出が多かったりする人におすすめです。
■腹帯タイプ
柔らかな素材でできており、やさしいつけ心地と保湿力の高さが特長です。
妊娠線ができやすい人の特徴
経産婦
経産婦は、初産のときに比べて80%の確率で妊娠線ができやすいといわれています。それは過去に妊娠を経験していることで初産の人よりも子宮が伸びやすい傾向にあるからです。そのため急激にお腹が大きくなりやすいことから妊娠線ができやすくなってしまうんですね。
また、一人目のときには念入りにケアする時間があるのに比べ、二人目以降の経産婦は子育てに追われているため妊娠線のケアにかける時間の余裕もないことが多いですよね。さらに一人目の妊娠で妊娠線ができなかったことで「体質的に妊娠線ができない」と思い込んでしまい二人目以降の妊娠では妊娠線のケアを怠ってしまうことも考えられます。
双子などの多胎妊娠
双子や3人以上の子を妊娠している多胎妊娠の場合も、妊娠線ができやすいといわれています。双子や三つ子を妊娠しているママのお腹は、パンパンで張り裂けそうなほどの大きさになるためお腹の皮膚は単体妊娠の場合よりも強い力で引き伸ばされるので、妊娠線ができやすいのです。
妊娠線ができる可能性を最小限にするためにも、お腹が大きくなる前から妊娠線ケアを念入りに行うことが大切です。
乾燥肌やアトピー体質
乾燥肌やアトピー体質の人も妊娠線ができやすいようです。皮膚の乾燥によって妊娠線ができやすくなるのはもちろんですが、アトピーの治療で使用するステロイド薬の副作用がその要因となるようです。ステロイド薬には肌の弾力が弱くなるという副作用があり、それが皮膚が伸びにくくなることにつながります。皮膚が伸びにくいと妊娠線ができる可能性が高まるということになりますね。
また、乾燥肌の場合は肌の柔軟性が弱く、つねに肌がひび割れている状態となっています。ひび割れている肌は柔軟性がないため肌の伸びも悪く、脂性肌の人に比べると妊娠線ができやすい傾向にあります。
小柄で痩せている人
小柄で痩せている人はもともと皮膚の面積が狭いため、お腹が大きくなるほど皮膚が強く引っ張られ、妊娠線ができやすくなります。小柄の人でも赤ちゃんの大きさが標準であることは珍しくないため、その分皮膚の柔軟性が求められます。
それに対して大柄な人は皮膚の面積が広いため、お腹のふくらみが少なく妊娠線ができにくいということがあります。小柄で皮下脂肪が厚い人や多胎妊娠の人は妊娠線ができる可能性がより高いので早めの対策が必要でしょう。
15kg以上の体重増加
妊娠中は、運動が制限されたり食べ物の好みが変わったりすることで、体重の管理が難しくなる妊婦さんも多くいます。つわりが解消されて好きなものが食べられる喜びに、ついつい食べ過ぎてしまうのはよくあることです。今までと味覚が変わり、フライドポテトなどの脂っこい食べ物や甘いお菓子を好んで食べるという妊婦さんもいます。
不健康な食生活で急激に体重増加をしてしまうとお腹が大きくなったときに妊娠線ができやすくなります。12kg以上の急激な体重増加があると妊娠線ができる可能性が高くなり、逆に正しい体重管理で体重増加が8kg以下の場合には妊娠線ができにくいようです。
妊娠線に関する体験談
筆者は2児の母です。二人目の妊娠のときにばっちりとお腹に妊娠線ができました。一人目のときは保湿クリームを毎日お腹に塗っていたこともあってか、妊娠線らしきものはどこにも見あたらなかったのですが、二人目のときはいつの間にかできていた感じです。
二人目妊娠のときは「一人目のときに妊娠線ができなかったから私は大丈夫」という過信があったのは確かです。上の子のお世話でいっぱいいっぱいの妊婦生活で、保湿クリームを塗ることを忘れていたこともありお腹の下あたりに妊娠線が数本できてしまいました。
妊娠線ができたことに対し、私にはショックという気持ちはまったくありませんでした。逆に、母になった証を刻まれたような感覚になり、少し嬉しかったのを覚えています。今ではほとんどわからないくらいうっすらとした妊娠線が残っています。
妊娠線は早めのケアが大切
早めにケアをすることで、妊娠線ができるリスクを最小限にすることができます。妊娠線専用のクリームやオイルで、毎日の保湿ケアを忘れないようにしましょう。
もし妊娠線ができてしまっても、それは赤ちゃんが無事に大きく育った証。まずはそれ以上ひどくならないようなケアを続けることが大切です。妊娠線を前向きにとらえ、赤ちゃんが健康に育ってくれることを願いたいですね。
※この記事は2022年12月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。