3Dエコーはいつから?性別がわかる?写真の見方・料金・実際の顔との違いについて

妊婦健診で診断を行う2Dエコーとは違い、記念写真としての意味を持つのが3Dエコーです。実際の顔と、3Dエコーの見え方を比較した写真を見てみましょう。いつから受けられるのか、エコーを受けるのにおすすめの時期はあるのか、ダウン症などの障害はわかるのか、料金の相場はどれくらいかなど、気になる疑問もピックアップして解説します。

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この記事の監修

藤東 淳也
産婦人科医
藤東 淳也

目次

  1. 3Dエコーとは?2D・4Dエコーとの違い
  2. 3Dエコーの見方は?性別やダウン症がわかる?
  3. 3Dエコーはどこで・いつからいつまで受けられる?
  4. 3Dエコーの料金
  5. 3Dエコー写真はもらえる?
  6. 3Dエコーと実際の顔立ちは違う?
  7. 3Dエコーの体験談「時期を逃してしまって残念」
  8. 3Dエコーでお腹の中の様子を記念に残そう
  9. あわせて読みたい

3Dエコーとは?2D・4Dエコーとの違い

3Dエコーは赤ちゃんの姿を立体的に映せる

3Dエコーの3Dは「三次元」を意味する言葉です。三次元は縦、横、高さの3つの座標を持ち、胎児や子宮内の空間を立体的にとらえています。立体物を作れる「3Dプリンター」や映像が飛び出すように見える「3D映像」も、同じ意味で使われていますよ。

3Dエコーで映し出された胎児の姿は、顔の表情や作りがわかるほどはっきりとしています。角度によっては、赤ちゃんの鼻の高さも映し出されます。通常使われている2Dエコーとはまったく異なる映像が見られます。

3Dエコーで見られる画像は鮮明ですが、角度などでうまく映らないことがあります。そのため胎児の成長を評価したり、先天的な異常を検査したりする目的では使われていません。あくまでお腹の中の様子を知る「記念写真」的な意味合いが強いと言えます。

通常使われる2Dエコーは平面的

普段の妊婦健診で使われているエコーは、子宮の中を縦と横の平面でとらえる「2Dエコー」です。奥行きがなく、白と黒の静止画で映し出されます。

平面的とはいえ、2Dエコーは胎児の内臓や骨格などを写し取ることができるため、胎児の成長や先天的な異常を診断する際に役立ちます。また、羊水量の変化、前置胎盤、切迫早産の兆候なども見ることができます。

4Dエコーは立体的な動画が見られる

3Dエコーと4Dエコーの違いは、静止画と動画の違いです。3Dエコーが静止画であるのに対し、4Dエコーは縦、横、高さの座標に時間軸を加え、赤ちゃんがお腹の中で過ごしている様子をリアルタイムに見ることができます。

うまくすれば赤ちゃんがあくびをしている様子や笑った様子が、映し出されるかもしれません。ただし、どう映るかはタイミング次第で、赤ちゃんが顔を手で隠してしまってうまく顔が見られなかったということもあります。

【写真あり】4Dエコーで性別はわかる?実際の顔と違うの?料金やいつから…

3Dエコーの見方は?性別やダウン症がわかる?

赤ちゃんの向きによっては性別がわかる

3Dエコーでは、赤ちゃんの向きや姿勢によっては、指や耳などの小さなパーツまでしっかりととらえられます。性器も例外ではなく、男の子なら陰嚢や陰茎が小さな突起として映り、女の子であれば大陰唇がコーヒー豆や若葉マークのように見えることもあるようです。

しかし、羊水量や妊娠週数の関係で画像化できないこともあります。性別が知りたくてもなかなかタイミングが合わないときは、生まれてくるまでのお楽しみにとっておましょう。

生まれてくるまで性別を知らせないでほしい場合は、3Dエコーを実施する医師や技師に、性器付近を映さないように配慮をお願いしておくことも大切です。

ダウン症は診断できない

3Dエコーでは顔の作りがはっきりわかりやすいです。そのため、ダウン症に特徴的な吊り上がった目、平たい鼻、小さい耳といった所見を認めやすいと思うかもしれません。しかし、3Dエコーではダウン症を診断することはできません。ダウン症は妊娠10~14週頃の2Dエコーで胎児の後頭部に浮腫が見られた場合に疑われ、さらに、母体血清マーカーテストや羊水検査を行って慎重に診断する必要があります。

2Dエコーや3Dエコーを用いても障害のすべてを出産前に診断することは難しいものです。映像であらわれない障害も多くあります。エコー検査の結果がすべてではないことを理解しておきましょう。

ダウン症の可能性のあるエコー写真の特徴は?エコー写真でわかる?

口唇口蓋裂が判明する可能性がある

口唇口蓋裂は、口の形成段階において異常が発生し、唇や口蓋が閉鎖しない症状を指します。唇が裂け、鼻と口がつながって見えることから、3Dエコーで障害が判明することがあります。

口唇口蓋裂は産後の哺乳や見た目に影響が出ますが、多くは外科的手術で治療することができます。技術が確立され、治療痕が目立たないようになってきている病気です。たとえ3Dエコーで症状が見つかったとしても心配しすぎずに、医師からしっかりと情報を得て、治療に臨める体制を整えていきたいですね。

3Dエコーはどこで・いつからいつまで受けられる?

3Dエコーが受けられる施設

3Dエコーはすべての産院で受けられるわけではありません。妊婦健診の一環として3Dエコーを採用している産婦人科もありますが、助産院では装置を備えていないこともあります。もしも妊婦健診で通院している病院に3Dエコーの設備がない場合は、外来で3Dエコー検査を実施している病院を探してみると良いでしょう。

3Dエコー検査を受けるには、ほとんどの施設で予約が必要です。また、3Dエコーを受けるのに適した時期があるため、3Dエコーを受けたい場合は早めに下調べしておくと良いでしょう。

3Dエコーを受けるのにおすすめの時期

3Dエコーは病院によって実施する時期が異なり、妊娠15~34週頃までのあいだでそれぞれの病院ごとにおすすめの時期が設定されています。妊娠何週かで赤ちゃんの見え方も変わってくるため、赤ちゃんの成長に合わせて、いつごろ検査をしたら良いか医師と相談してみてはいかがでしょうか。

妊娠15~20週頃までの赤ちゃんは11~21cmほどの大きさで、3Dエコーで全身を映すことができます。妊娠24~30週頃は3Dエコーの撮影に最も適している時期で、表情豊かに過ごしている赤ちゃんのかわいらしい姿を見ることができますよ。

30週を過ぎると赤ちゃんは40cm前後まで成長し、3Dエコーに映るのは身体の一部になります。生まれてくる姿に近い様子が見られる反面、思うような画像が撮れないこともあり、30週以降は3Dエコーを実施していない病院もあります。

3Dエコーの料金

3Dエコーの値段は病院ごとに設定されており、妊婦健診の一環として受ける場合は別途料金がかからないこともあります。一方、「記念撮影」として妊婦健診の病院とは別の施設で3Dエコーのみ行う場合は、5,000~7,500円が相場です。双子や三つ子といった多胎妊娠の場合は、費用はさらに高くなる傾向があります。

なお、赤ちゃんの顔が隠れていたり、羊水量などの影響で思ったような結果とならなかったりしても、検査費用は発生します。また、2回セット、3回セットなどの値段を設定している病院もあるため、費用についてはあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

3Dエコー写真はもらえる?

3Dエコーを受けると、ほとんどの病院で赤ちゃんの様子を撮影した写真がもらえます。プリントした写真のほかにSDカードやDVD、USBメモリなどのメディアに記録してくれる病院もありますよ。

メディアでデータがもらえれば、家のパソコンで再生したり、インターネット上のサービスを利用して、エコー画像を家族で共有したりもできます。3Dエコーを受けるなら、データがどのように手元に届くのかも、チェックしておきたいですね。

3Dエコーと実際の顔立ちは違う?

3Dエコーの画像は、写真のように見たものがそのままおさめられるわけではありません。それでも3Dエコーを受けたママたちは、生まれてきた赤ちゃんを見て「あ、エコー写真のままの子が出てきたな」「そっくりだな」という印象を受けることが多いようです。

とはいえ、3Dエコーはお腹の上をすべらせる「プローブ」と呼ばれる装置から超音波を発生させ、跳ね返ってきた超音波を探知することで画像化するので、「実際の顔立ちとは違うな」と感じるママもいます。

3Dエコーで顔がしっかり映っても、生まれてくる赤ちゃんがどのような顔をしているのかは、生まれてくるまでの「お楽しみ」と言えるのかもしれませんね。

「髪の毛がしっかりある!」

左は妊娠36週の3Dエコー画像で、右は妊娠39週で出産した直後の写真です。ぷっくりとしたかわいらしい頬がエコー画像のままですね。ママによると、3Dエコーでは髪の毛の様子がよくわからなかったそうですが、実際に生まれた赤ちゃんは髪の毛が森のようにしっかり生えていて驚いたそうです。

出産直前になると赤ちゃんが大きくて一部分しか映らなくなるため、妊娠20週頃に行った3Dエコーが一番良かったとのことですよ。

「エコーのままだ!」

こちらは、妊娠27週の3Dエコー画像と出産直後の写真です。ママは生まれてきた男の子を見て「鼻や髪の毛が3Dエコーのままだ!」と感動したそうですよ。

3Dエコーの体験談「時期を逃してしまって残念」

筆者は里帰り出産をしたため、妊婦健診を受けていた病院と分娩をした病院が違います。妊婦健診を受けていた施設には、3Dエコーの装置がありませんでした。分娩予約をしていた病院には装置が導入されていましたが、里帰りするころには3Dエコーを受けられる時期を過ぎてしまっていたため、最終的に検査を受けることができませんでした。

検査を受けられる時期は病院によって設定が異なります。せっかくのチャンスを逃すことがないように、事前にタイミングを把握しておきたいですね。

3Dエコーでお腹の中の様子を記念に残そう

3Dエコーに映る赤ちゃんの画像は、2Dエコーとはまったく異なる印象を受けます。身体の丸みや表情までがリアルに再現されるので、3Dエコーの画像を見ると、赤ちゃんへの愛情がよりいっそう深まることでしょう。

正面を向いていなかったり、手で顔を隠してしまっていたりするときは、顔が見られず残念な気持ちになるかもしれません。しかし、そのような姿も、恥ずかしがり屋な赤ちゃんの様子を映し出しているととらえると、かわいらしく感じるものですよ。

3Dエコーでお腹の中で過ごしている様子を身近に感じながら、対面できる日を楽しみに待ちましょう。

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