【産婦人科医監修】つわりがない人はいる?症状が軽い特徴とつわりに関するジンクスや噂、体験談をご紹介
妊娠に気が付いたと思ったら、すぐにやってくるつわり。つわりの症状はさまざまで、いつ始まっていつ終わるかも人によって違います。なかには、まったくつわりがなかったという人もいるようです。今回はつわりがない人の特徴と、つわりに関して耳にするさまざまな噂や体験談についてご紹介します。
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この記事の監修
目次
つわりとは?種類や原因は?
つわりの症状とピーク
つわりとは、主に妊娠初期に現れる吐き気や嘔吐などの症状のことです。眠気、食欲低下・増進などの症状の総称で、医学的には妊娠悪阻(にんしんおそ)といいます。妊娠初期の妊婦の約70~85%に現れるようです。
妊娠9週目ぐらいから症状が出始め、11~13週にピークを迎え、14~16週のあいだで徐々に良くなる場合が多いようです。
つわりの種類はさまざま
つわりには大きくわけて5つのタイプがあります。
1.吐きつわり
多くの妊婦さんに現れる症状で、一日中吐き気に襲われるつわりです。実際に吐くことがあったり、吐き気だけあっても吐かなかったりする場合があります。
2.食べつわり
空腹になると吐き気がするつわりです。常に何かを口にしていないと気持ちが悪くなるため、体重が増えやすいでしょう。
3.よだれつわり
よだれが増えて、気を抜くと口からよだれが出てしまうつわりです。
4.眠気つわり
日常生活に支障があるくらい常に眠くなるつわりです。どれほど寝ても寝不足のような感覚が続きます。
5.においつわり
食べ物のにおいや洗剤のにおいなど、普段慣れているはずのにおいでも気持ちが悪くなるつわりです。
つわりの原因
つわりの原因についてはさまざまな学説がありますが、はっきりとはわかっていません。以下のような説があるとされています。
・妊娠による心理的な変化
・妊娠による身体的なストレス
・妊娠すると分泌が増えるプロゲステロン(黄体ホルモン)と、ヒト絨毛性ゴナドトロピンのふたつのホルモンの作用によって
・母体が胎児を異物としてとらえてしまう拒否反応
・自律神経が乱れ、副交感神経が常に緊張状態になるため
つわりがない人っているの?
約20%の妊婦さんはつわりがない
一般的に10人中2人程度の妊婦さんには、つわりの症状が現れないといわれています。つわりがない理由ははっきりとはわかっていませんが、体質やそのときの心理状態、体調によるという説があります。
重いつわりを経験した人は約半数
重いつわりに苦しんだ妊婦さんも全体の約半数程度で、決して少ない数字ではありません。なかでも、0.1~1%ほどの妊婦さんは命が危険なほどのつわりの症状におそわれ、入院を要する重症妊娠悪阻と診断されるといわれています。
つわりがない人の特徴
妊娠初期につわりの症状に悩まされた方が多い中で、つわりがない人の特徴はまだ医学的根拠が明確ではない部分があります。ここでは、つわり症状がないケースの仮説として有力な特徴をご紹介します。
胃腸が強い
同じ症状と程度のつわりでも、胃腸の働きが強い人は胃腸の働きが弱い人よりも気持ち悪さを感じにくい傾向があるといわれています。
冷え性でない
身体が冷えにくい人はつわりに強いという説があります。冷え性はつわり以外にも血流不良などさまざまな身体の不調を招くので、特に妊娠中は身体を温めることを意識しましょう。
運動をしていて身体を鍛えていた
日ごろから運動をしていて体力のある妊婦さんは、運動習慣がなかった妊婦さんに比べて、つわりの症状があまりないという説があります。もちろん医学的根拠は明確ではなく個人差があるため、参考程度に考えておくと良いでしょう。
つわり中に急につわりを感じなくなったら?
急につわりがなくなるとママの身体が楽になる反面、お腹の赤ちゃんは元気なのか不安になる方も多いでしょう。実際につわりが急になくなって病院に行ったところ、赤ちゃんの心拍が止まっていて流産したというママもいるようです。
しかし、つわりの軽減と流産の関係性は、医学的な根拠はないとされています。あまり敏感になる必要はありません。つわりの有無よりも、急な腹痛や出血といった流産の兆候に気をつけましょう。
【体験談】つわりに関するジンクスや噂
つわりのタイプや重さには、個人差があります。さまざまなタイプのつわりの原因に医学的根拠が明確ではないことが多いためか、昔からつわりにまつわるジンクスや噂があります。
どのようなジンクスがあるのかをご紹介しますが、あくまで参考程度にして、お腹の中で育っている赤ちゃんに耳を傾けてみてくださいね。
食べつわりで食欲旺盛だと男の子
つわりが軽いと男の子というジンクスがあります。実際、男の子を出産したママたちにつわりが軽かったという経験談が比較的多いかもしれません。しかし、医学的根拠はないため参考程度に考えておきましょう。
妊娠中のつわりは、起き上がるのが大変なほどでした。このころは結婚による引っ越しに伴い仕事を辞めていた時期だったので、一日中寝ている日も少なくありませんでした。妊娠14週ごろから徐々につわりが治まり、普通の生活ができるようになったと思います。
結果、生まれてきたのは男の子でした。
妊娠初期は、仕事を休んで療養が必要なほどつわりが重くつらい思いをしました。安定期に入ると自然と治まってきましたが、それまでは1日1日がとても長く感じました。
結果、生まれてきた子は女の子でした。
二人目を妊娠の際に重度のつわりに襲われて、上の子のお世話ができないほどになりました。つわりのピークが終わっても体調が戻らず、妊娠期間のほとんどつわりのような吐き気を感じていた記憶があります。
生まれてきたのは男の子だったので、ジンクスはあまり信じないでも良いかなと思います。
二人目・三人目はつわりが軽い?重い?
二人目はつわりが軽い・重いという噂がありますが、医学的な根拠はありません。同じ妊婦さんでも、一人目と二人目のつわりの症状が違うなど、きょうだいによってつわりの重さが異なる場合もたくさんあります。
三人の子どもがいます。三人ともつわりの重さが違いましたが、性別はあまり関係なかったように思います。
・一人目…食べづわりだったのだと思います。食べなければ気持ちが悪くなり、常に何か口に入れていたもので妊娠初期で体重が3kg増えました。(男の子)
・二人目…吐きづわりでした。食べ物のにおいをかぐだけで気持ちが悪くなり、一日中体調が安定せず横になっていることが多かったです。上の子のお世話がなかなかできず、DVDに頼っていました。(男の子)
・三人目…多少気持ち悪い、吐きそう、などはありましたが、上の子たちのような強いつわり症状はなく、比較的安定した生活が送れました。妊娠中でも飲めるハーブティーを飲んでいたので、もしかしたらそのおかげかもしれません。(女の子)
つわりがあるかないかを気にしすぎないで
つわりには個人差があり、重度のつわりで入院する方もいれば、まったく感じなかったとの意見もあります。つわりの症状や重さに関しては明確な医学的根拠がありませんが、妊娠中は栄養と睡眠をしっかりとって、規則正しい生活を送ることを心がけましょう。
ジンクスや噂なども参考程度に楽しめると良いですね。つわりがあってもなくても、お腹の中の赤ちゃんは元気にすくすくと育っていることを考えて、素敵なマタニティーライフを過ごしてください。
※この記事は2022年6月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。