【産婦人科医監修】つわりのせい?妊娠中に口の中が苦いと感じる原因と対処法
妊娠中、「口の中が苦い」など、口の中の違和感を訴えるママは珍しくありません。これらの症状は、特につわりの時期に感じる人が多いようです。ここでは、妊娠中に口の中の苦み・乾燥・粘つきなどの違和感を感じる原因と対処法について、医師監修の記事でお伝えします。先輩ママの体験談もありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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この記事の監修
目次
口の中が苦くなる原因は?
妊娠初期はつわりに悩まされますので、吐き気で食が進まないママは多いことでしょう。妊娠した途端に、「口の中が苦い」「味覚が変わった」「食べ物をおいしく感じない」などといった症状を訴えるママは珍しくありません。
妊娠中、口の中に苦みや乾燥・粘着きを感じる直接の原因は、つわりではありません。下記のようなことがあげられます。
唾液の分泌が減るため
妊娠中は唾液の分泌が減るとともに、唾液の成分が変わってきます。そのため、口の中が渇いたようにべたついて、今まで何気なく飲んでいた飲み水も苦く感じてしまいやすいのです。これは、妊娠中の自然な症状ですので心配はいりませんが、清涼飲料水すらも苦く感じてしまう方もいるほどです。
ここで気を付けたいのが虫歯です。唾液が減り口腔内に細菌が繁殖しやすくなりますので、妊娠して口の中が苦いと感じたら、こまめに歯磨きやうがいをするようにしましょう。
亜鉛不足
妊娠中に口の中が苦いと感じる理由に、亜鉛などのミネラル不足があげられます。もともと、味覚障害の原因として、舌の表面にある「味蕾(みらい)」という細胞の代謝が滞ってしまうということがあるようです。そして、その味蕾の代謝に必要なのが「亜鉛」とされています。
亜鉛は、妊娠すると胎児の発達のためにたくさん必要になってきますので、母体に不足してしまいがちな栄養素のひとつです。また、口の中が苦かったりつわりで食べられなかったりするので、普段以上に亜鉛不足になってしまいます。
ただ、自己判断で市販のサプリメントを使用するのは危険が伴いますので、口の中の苦みがとれずにストレスを感じる場合は、必ず医師に相談するようにしましょう。
対処法1.飴やガムを食べる
口の中に違和感があって我慢できないような時は、飴やガムで味覚を紛らわせてみてはいかがでしょうか。特に、職場でまだ妊娠の報告ができていない頃は、うがいのために頻繁に席を離れることができないのでおすすめです。
筆者は、ガムの味はさっぱりめのフルーツ味が美味しく感じられたので、色々なメーカーのフルーツガムをたくさん用意していました。あまり食べ過ぎていると虫歯になるので、キシリトール入りにしていました。今でもフルーツガムを食べると、妊娠中のことを思い出します。
対処法2.飲み物で緩和する
フルーツジュースや炭酸飲料で口の中の苦みを紛らわす方法です。フルーツジュースは糖分が多いので、体重増加や虫歯の原因になります。なるべく果汁100%のものにし、オレンジジュースなどビタミンCの摂取ができるものが良いでしょう。無糖の炭酸水は、カロリーの心配がないのでおすすめです。最近はレモンやライムなど、フレーバーのついた無糖炭酸水もよく売られていますよ。
会社勤めしている時は、朝にジュースや炭酸水を何種類か買っておいて、気分に合わせて飲むことができるようにしていました。
炭酸水などの飲料は重いので、インターネットでお得なまとめ買いをするのもおすすめです。
内容量:500ml×24本
対処法3.噛みごたえのあるものを食べる
グミやソフトキャンディーなどは適度な噛みごたえがあり、唾液がうまく調節できない時に重宝しますよ。顎を動かすことにより唾液が出すので、口の中の不快な症状が緩和されるでしょう。
噛む行為をすると口の中の違和感が楽になりました。とにかく噛みごたえのあるものを食べたくなり、固めのお煎餅をよく食べていました。口に何か入れている方が楽でしたので、ちょこちょこ食べていたのを思い出します。友人たちも、カリカリ梅など固いものを食べていた人がけっこういたので、効果があるのかもしれません。
対処法4.歯磨きをする
歯磨きをすると口の中がさっぱりするので、妊娠中に口の中が変な味がするといった深い症状をすぐに解消したいときにはおすすめです。お気に入りのフレーバーの歯磨き粉を何種類か用意しておくと、歯磨きが楽しくなりますよ。
家にいる時は何度も歯を磨いていました。会社に勤めている時は頻繁に歯磨きもできませんので、トイレのついでにうがいをして、口の中の苦みを紛らわせることもありました。妊娠の報告をしてからは、会社でもちょくちょく歯磨きをしていました。
内容量:90g
フレーバー:3種
虫歯には要注意
妊娠中は歯ぐきから出血しやすい状態になっています。口の中の苦みを紛らわせるために頻繁にものを食べていたりするので、口の中は良い状態ではありません。カルシウムはお腹の赤ちゃんに取られるので、虫歯になりやすい条件が揃っています。こまめな歯磨きをし、カルシウム摂取につとめてください。できれば、妊娠中に歯科検診に行っておくと良いでしょう。
妊娠中はとても口の中が苦く、唾液がねばねばした状態が続いていました。妊娠中によく聞くように、歯を磨いても常に歯ぐきから血が出る状態でしたので、歯磨きもとてもストレスを感じていました。同時にどんどん虫歯が増えていき、恐ろしくなったものです。毎日歯磨きをして清潔な状態を保っているのに、歯がズキズキと痛んで定期的に歯医者に通うことになりました。
産後は、妊娠中以上に歯医者には行けなくなってしまいます。妊娠中に歯石取りや虫歯の治療を終わらせておいてよかったと思いました。
妊娠中に口の中が苦いと性別がわかる?
生まれてくる赤ちゃんの性別について、お腹が丸いと女の子、お腹がつきでていると男の子といったさまざまなジンクスが存在します。妊娠中の口の中の味にまつわるジンクスもありますよ。それが、つわりの時期に口の中が苦いと赤ちゃんの性別がわかる、というものです。
SNSなどで見かけるジンクスの多くは「口の中が苦いと男の子」という説ですが、妊娠中に口の中で感じる味によって性別がわかるという科学的な根拠はありません。
赤ちゃんの性別は早いと14~16週、一般的には妊娠20週頃に判明するようです。ママの身体の変化から赤ちゃんの性別がどちらになるか想像をふくらませるのも妊娠中の楽しみのひとつになりますね。
自分に合った対処法を見つけよう
妊娠に伴いママも体はどんどん変化していきますが、筆者は口の中の違和感はとても困りました。職場にいる間は我慢しなければならないし、いつも通り仕事もしなければならなかったので、食べ物と歯磨きで口の中の症状を紛らわせていました。
妊娠中のつらい口の中の症状は、一時的なものです。筆者は、出産したとたんピタリと症状がおさまって驚きました。安定期に症状がおさまる場合もありますし、出産するまで続く場合もあります。今はつらいかもしれませんが、上手な対処法で乗り切って、元気な赤ちゃんを産んでくださいね。
※この記事は2024年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。