更新日:2018年12月04日

妊娠中の胸の張り・痛み・かゆみ・しこり!気になる胸の症状の原因は?

妊娠中はさまざまな体調不良に悩まされるママが多いかもしれません。デコルテラインなど意外と目立つ部分である「胸」に関して、悩みを抱えているママもいることでしょう。胸が張る・痛い・かゆい・苦しい・胸焼けといった見えない症状から、胸が大きくなる・湿疹・ニキビ・妊娠線などの目に見える症状まで、原因と対策を解説します。

監修 : ままのて 医師・専門家
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記事の監修

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産婦人科医
藤東 淳也

張り・痛み・かゆい、妊婦が悩む「胸」の変化

妊娠中は大きくなるお腹をはじめ、さまざまな身体の変化に直面する機会があるかもしれません。個人差はありますが、妊娠初期のつわり、妊娠中期以降の貧血、妊娠後期以降のむくみなど妊娠が進むにつれてさまざまな症状が出る人もいます。出産後に赤ちゃんとママにとって大切な役割を担う「胸」に異変を感じる人もいます。

妊娠初期症状としても代表的な胸の張り・痛み・かゆみ(かゆい)・胸焼け・胸の下が苦しいといった「見た目ではわからない悩み」もあるでしょう。一方で、胸が大きくなる・胸の赤み・ひび割れのような妊娠線・湿疹・血管が浮き出るといった「見た目の悩み」もあるでしょう。妊婦にはさまざまな身体の変化が現れるため、一つひとつの症状だけでは判断できないこともあります。自己判断で対処するのではなく、何か悩みがあれば妊婦健診や専門の相談窓口などを利用して専門家の意見を参考にすると良いでしょう。

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妊婦は胸が大きくなる?産後も維持できる?

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妊娠中は胸が大きくなるという話を聞いたことがある人も多いかもしれません。妊婦の胸の変化の原因は、出産後の授乳に備えた乳腺の肥大・増殖、血流の変化、女性ホルモンの分泌量の変化などであるという意見があるようです。さらに妊娠中は体重が増加するため、原因はひとつではないかもしれません。妊婦の身体の変化には個人差があるため、胸のサイズが小さいまま・あまり大きくならないという人もいるようです。

妊娠中・産後の胸の成長には個人差があり、いつからいつまで胸が大きくなるかは人によって異なります。ただし妊娠週数が進むにつれて大きくなる傾向が高くなるといわれています。

妊娠・授乳によりサイズアップした胸が垂れる・縮む(小さくなる)ことが気になる人、胸の大きさをキープしたい人もいるでしょう。胸がたれたように見える原因は妊娠・授乳によって伸びていた胸の皮膚が余ることで起こるといわれています。胸が大きくなった原因にもよりますが、そのままサイズアップした状態を維持するのは難しい場合が多いともいわれています。本人の希望があれば、インプラント挿入・脂肪注入といった美容整形外科での対応は可能な場合もあります。

妊婦の胸焼け・息苦しさ・胸の痛みの原因は?

妊娠・出産に伴い女性の身体はさまざまな変化が生じますが、血管・心臓といった重要な器官にも変化が訪れます。血液量の増加、心拍数の増加、血圧の変化、血液が固まりやすくなるといったことがあげられるでしょう。これらの変化により、人によっては「息苦しい」「違和感を覚える」「圧迫感がある」妊婦もいます。妊娠初期にはつわりの影響で胸焼けを感じ、妊娠後期には身体の負担増加により胸焼けを感じる人もいるでしょう。

妊娠中期・後期になるとお腹が大きくなるにつれて仰向けに寝ると息苦しく、少し動いただけ、食事しただけでも息切れするということは珍しくありません。ヒリヒリした痛みを感じる肋間神経痛、姿勢によって痛みがなくなることもある筋肉痛などさまざまな胸の痛みもありますが、痛みが続く場合、ひどい痛みがあるといった場合には深刻な合併症の可能性も考えられるため、我慢せず医師に相談することが大切でしょう。

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妊婦の多くが経験する「胸の張り」

つわりに代表される妊娠初期症状のひとつに「胸の張り」があります。妊娠初期から産後の授乳の準備として妊婦の胸は発達し始めます。個人差はありますが、妊娠をきっかけに胸が張る・胸が大きくなるといった経験をする妊婦は少なくありません。胸の張りは、妊娠による女性ホルモン分泌の変化から起こるといわれています。胸が張る、重い、かたいといった症状があっても多くの場合は心配はいらないものでしょう。

そして、しこりがある場合や胸の張りとともに痛みを感じる場合には少し様子を見ても良いかもしれません。胸のしこりというと、乳がんのイメージが強いため不安になる人も多いかもしれませんが、胸のしこりの多くは乳がんではなく女性ホルモンなど他の原因があるケースもあるといわれています。

妊娠後期以降になると、胸の張りとともに胸が赤みを帯びて痛くなったり熱くなったりする「乳腺炎」になる人もいます。ひどく痛い場合、痛みが続く場合には妊婦健診の際に相談するのも良いでしょう。

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妊娠中は胸の血管が目立つようになる?

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妊婦の身体の変化にはさまざまなものがありますが、目に見えない変化も多くあります。お腹の中の赤ちゃんの成長とともに、妊婦に必要な血液量が増えます。これに伴い、血液量の増加、新たな血管が増えるといった目に見えない変化が妊婦に起こります。

内出血のように見える青い血管が浮き出て見える場合には静脈瘤の可能性もあるでしょう。静脈瘤はただちに治療が必要な場合は多くないといわれています。ただし胸元にある場合には目立つことも多いため、不安な場合には一度医師に相談しておくと良いでしょう。

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胸にもできる?赤いひび割れのような妊娠線

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お腹にできるイメージの強い「妊娠線」ですが、胸にも妊娠線ができる人がいるのをご存知でしょうか。お腹の皮膚が急激に伸びたり、急激な体重増加によってお腹以外の部位の皮膚が伸びたりすることでできる「妊娠線」は「肉割れ」とも呼ばれる症状です。急激に皮膚が伸びることが原因なり、一度できた妊娠線・肉割れを消すことは難しいといわれています。

赤みを帯びた妊娠線を産後に目立たなくするためには、妊娠中の急激な体重増加を防ぐことが重要だといわれています。太らないように身体に負担がかかるようなダイエット・食事制限をするのではなく、出産までに必要な体重の増え方を守ることが大切です。

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ニキビ・シミ・産毛など妊婦の肌の変化は胸にも

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妊娠中はニキビ・乾燥などの肌荒れといった見た目の変化に戸惑う妊婦が少なくありません。妊娠初期の女性ホルモン分泌の変化、つわりによる栄養の偏り、ストレスや便秘などの原因によりニキビや吹き出物が出たり、産毛が濃くなったり、肝斑(かんぱん)と呼ばれるシミ・黒ずみ・色素沈着などが目立つようになったりする人もいます。目立ちやすい顔を中心に悩む人が多いようですが、胸など顔以外の部位に肌荒れが起こる人もいます。

ニキビや産毛が目立つといった症状は産後に自然と良くなることが多いといわれています。茶色から黒に近い色になる、ほくろのようなシミ・色素沈着などは妊娠の影響だけでなく普段からの洗顔時のこすれといった刺激によるものも多く、自然に治らない場合もあります。妊娠中から日焼けに注意し、美肌効果に期待ができるバランスの良い食事を意識することも大切ですよ。

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胸がかゆい!湿疹や発疹などの皮膚トラブル

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妊娠中に顔、首、腕、胸などの皮膚トラブルを訴える妊婦も多いといわれています。湿疹や発疹・かゆい・蕁麻疹(じんましん)・あせも、なかにはアトピー性皮膚炎が悪化する人もいるようです。原因にもよりますが、時期を問わず妊娠期間を通して皮膚トラブルに悩む妊婦が多いようです。

原因としては妊娠中に分泌されるホルモンの影響、汗の増加、ストレスなどがあげられるでしょう。また妊婦は薬の使用に慎重にならなければならないため、それまで使っていた薬が使えなくなったことで悪化するケースもあるでしょう。多くの場合は妊娠中ゆえの病気ではなく通常の蕁麻疹・発疹であることが多いようですが、なかには妊娠性掻痒(にんしんせいそうよう)・PUPPP・妊娠性疱疹(にんしんせいほうしん)といった妊婦であるがゆえの症状で痛い・かゆいと感じることもあるでしょう。

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妊婦の胸に現れる、透明の分泌液や白いカス

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妊婦の胸の乳頭部分に白いカスのようなものが付着していたり、透明から乳白色に近い分泌液のようなものが出てきたりする場合があります。個人差はありますが、多くの場合では妊娠後期以降に確認されるこれらの現象は、産後の赤ちゃんの授乳準備のために現れた胸の変化です。人によってはこれらの分泌液・カスが固まってしまう人もいるため、かさぶたのようにこびりついているのが確認できた場合には入浴時にやさしく取り除きましょう。

産後の授乳準備の一貫として乳頭・乳輪部分を中心としたおっぱいマッサージ(体操)があります。妊娠28週以降にマッサージを指示される場合がありますが、お腹が張りやすい妊婦・切迫早産の可能性がある妊婦は、刺激により子宮収縮を促進する可能性があるため、臨月までは行わない方が良い場合もあります。妊娠中に胸が赤みを帯びて張り、痛い場合もある乳腺炎になる人もいるため、胸に違和感があれば医師に相談してみましょう。

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背中・胸骨・脇・みぞおちなど胸以外が痛いことも

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妊娠中の体型の変化・身体の内部の変化による痛みは、胸だけでなく背中・胸骨・脇・みぞおちなど上半身の広範囲に渡って感じることもあるでしょう。

痛いと感じる部位だけで判断するのは難しいですが、妊娠中の体型の変化が原因である可能性があるでしょう。特に妊娠中期・後期以降は次第に大きくなるお腹によって姿勢が変わることで、胸や背中などが痛くなる妊婦もいます。胸骨・肋骨など胸の骨が痛いと感じる場合には妊娠による身体の変化・症状で肋間神経痛などの症状が引き起こされている可能性も考えられるでしょう。

一つひとつの症状だけでは判断できないことでも、さまざまな症状を把握することでわかる病気もあります。自己判断で薬を使用したり我慢したりせず、気になるようであれば医師に相談することも大切です。

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胸のサイズの変化が気になるなら

妊娠中の胸の大きさの変化には戸惑う方も多いかもしれません。特にブラジャーや洋服のサイズが合わなくなり、きつい・しめつけを感じる状態が続くと、人によってはかゆみを感じたり痛みを感じたりする人もいます。産後に母乳育児を考えている場合であれば、出産後の準備のひとつとしてマタニティ用ブラジャー・マタニティ用のワンピースなどの洋服を検討してみても良いかもしれません。

マタニティ用の下着・洋服のメリットとしては、妊娠中の体型カバー効果や締め付けの緩和などに期待ができます。特に胸の違和感や痛みが気になる場合には、快適に妊娠中の期間を過ごすためにも試してみても良いかもしれませんね。

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胸の張り、痛みが気になるなら

胸の張り方や痛む場所にもよりますが、産後の授乳準備の一環としての身体の変化により胸が張る・痛いという場合にはおっぱいマッサージ・体操の効果に期待ができるかもしれません。ただし切迫早産など妊娠の経過によっては、マッサージ・体操の実施は控えた方が良い場合がある点に注意が必要です。胸への刺激により赤ちゃんへの影響が懸念される場合には、医師とよく相談して他の対処法を検討する方が安心でしょう。

胸のニキビ・乾燥など皮膚トラブルには

妊娠中の皮膚トラブルを「妊娠のせいだから」と我慢してしまう妊婦もいますが、気になるようであれば相談してみることが大切です。ニキビや乾燥といった目立つ皮膚トラブルも薬や化粧品の成分が気になるようであれば医師に相談してから使用するのが良いでしょう。市販で使用したいクリームなどがあれば使用していいのかを担当の医師に確認し、必要であれば皮膚科などで処方された薬を使用する方法を検討しても良いかもしれません。妊娠中はさまざまな身体の変化が起こる時期でもあるため、お手入れは普段より入念に行っても良いかもしれませんね。

妊娠中でも産後でも胸は気になる人が多いもの

妊娠中は、胸の張りや痛み・赤み・大きさの変化、湿疹やしこり、息苦しいなど、さまざまな症状が気になることがあるでしょう。デコルテラインなど女性にとっては見える部分が気になるのはもちろん、見えない苦しさや痛みについても心臓に近い部位であることから不安になる人も多いかもしれません。

ひとりで悩まずに気になることがあれば医師や専門機関に相談することが大切です。自己判断で対処することで湿疹などが悪化するケースもあるため、わからないことがあれば母体とお腹の赤ちゃんの安全のためにもよく相談してから判断してみてくださいね。

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