妊娠2週|妊婦の身体の変化・過ごし方と赤ちゃんの成長
【医師監修】妊娠2週は、卵子と精子が出会って受精卵になる時期です。この時点ではまだ妊娠は成立していませんが、命は始まろうとしています。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、卵巣から子宮にむかって進んでいます。ここでは妊娠2週のママや受精卵の状態、妊娠2週に起こりやすい症状について産婦人科医監修で解説します。
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目次
妊娠2週の妊婦の身体の変化と症状
妊娠2週の妊婦の身体の変化
妊娠周期では最後に生理がきた日を「妊娠0週0日」として計算します。月経周期が28日で一定している人の場合、妊娠2週0日は排卵日となります。基礎体温を測っている人は、排卵日には体温がガクンと下がることに気付くでしょう。
卵子に精子が受精すると「受精卵」になります。この受精卵が赤ちゃんのルーツとなりますよ。受精卵は1週間ほどかけて細胞分裂を繰り返しながら子宮に移動し、子宮内膜で根を張ります。これを「着床」と呼び、初めて「妊娠成立」となります。
妊娠2週は、まだ妊娠が成立しているとはいえませんが、受精をする大切な時期です。妊娠中ではないため、ママに外見上の変化はありません。子宮は通常時と同じ、鶏の卵程度の大きさです。この子宮が臨月では30cm以上にふくらむのですから、不思議なものですね。
子宮の大きさ | お腹の大きさ | 外見の変化 |
---|---|---|
鶏の卵大 | 妊娠前と同じ | 外見上の変化はなし |
妊娠2週にあらわれやすい症状
妊娠の症状は着床後に始まることが多く、妊娠2週では妊娠の自覚症状がないのが一般的です。ただし、なかには受精によって熱っぽさやだるさ、眠気を感じる人もいます。これは排卵日を境に、基礎体温が「高温期」に入ることが一因といわれています。
低温期と比べて体温が0.3〜0.6℃ほど上がるため、少し熱っぽさを感じるのかもしれません。風邪の症状と似ているので、勘違いする人も多いようですね。この時期の服薬は赤ちゃんに影響はないといわれていますが、もし心配なら医師に相談してみるとよいでしょう。
症状 | 対策 |
---|---|
熱っぽさ | 安静にしても続くようなら病院へ |
だるさ | 安静にしても続くようなら病院へ |
眠気 | 30分ほどお昼寝する |
妊娠2週の赤ちゃんの成長の様子
受精卵の大きさは、約0.1mmです。眼では点として確認できる程度の大きさですね。受精卵は最初はたったひとつの細胞でしたが、2個、4個、8個と細胞の数を増やしながら発育していきます。受精から約1週間で着床可能な状態となります。
受精の瞬間に、もう赤ちゃんの性別は決まっています。卵子と精子にはそれぞれ遺伝子の情報が詰まっており、受精した精子が持つ染色体がXの場合は女性になり、Yの場合は男性になります。卵子は性別には関係しません。
実際に赤ちゃんの性別がわかるようになるのは、まだまだ先です。赤ちゃんは細胞分裂を繰り返しながらお腹の中で人間らしい姿に成長し、妊娠9週頃から外性器が作られ始めます。それをエコーで確認できるのは、早くても妊娠16週頃からですよ。
受精卵の大きさ | 受精卵の重さ | 発達 |
---|---|---|
0.1mm | 3/1000000g | 細胞分裂を繰り返しながら子宮に向かう |
妊娠2週に化学流産が起こることも
「化学流産」とは、受精はしたものの着床が続かなかった状態をいいます。厳密には「流産」ではないため「生化学的妊娠」とも呼ばれます。自覚症状はないため、自分が化学流産をしたことをしらない人も多いでしょう。
化学流産に気が付くのは、フライングで妊娠検査薬を使った場合です。妊娠検査薬では陽性だったのに、生理が来たり、病院で妊娠が確認できなかったりした場合は、化学流産の可能性があります。化学流産の原因は、染色体の異常によるものがほとんどです。
母体への影響もありませんし、ママの行動が原因で流産したわけでもありません。すぐに妊活を再開することもできます。三回以上流産を繰り返すことを「習慣流産」とよびますが、化学流産は日本産科婦人科学会の定義では、流産の回数には含めないことになっています。
妊娠2週の過ごし方と注意点
妊娠超初期の症状かもと思ったら
妊娠2週で妊娠超初期の症状が現れたというママもいます。
身体がいつもよりだるい、熱っぽいと感じることもあります。妊娠超初期で見られる症状が、必ずしも妊娠とはかぎりません。風邪や他の病気かもしれませんから、我慢せずに病院で診てもらいましょう。医師に「妊娠の可能性がある」と伝えておけば、妊娠中でも服用可能な薬を処方してもらえますよ。
妊娠の兆候があらわれない人もいる
妊娠2週はまだ妊娠が成立していない状態なので、妊娠の兆候がまったく出ないほうが一般的です。受精卵が着床した後、少しずつ身体に変化があらわれることも多いのです。妊娠の兆候が見られなくてもあせらずに、リラックスして妊娠が判明するときを待ちましょう。普段通りの自分でも、身体の中では受精卵が子宮に向かっているかもしれません。ストレスをためずに、健康的に過ごすことが大切です。
バランスのよい食生活を心がける
母体にとっても赤ちゃんにとっても、栄養摂取はとても大切です。妊娠を考えている人は、普段から食生活に気を配っておきたいものですね。栄養をバランスよく摂るには、お米などの「主食」、野菜やキノコ類などの「副菜」、お肉や魚の「主菜」を毎食取り入れることが大切です。
食べ過ぎも、過度なダイエットもよくありません。適量を心がけ、さまざまな旬の食材を使うとよいでしょう。ビタミンAの過剰摂取は赤ちゃんの奇形発症率が高くなるといわれていますが、普段の食事で摂り過ぎになる心配はそれほどありません。ビタミンAがとくに多く含まれるレバーや、満腹感がないサプリは過剰摂取に注意が必要です。
規則正しい生活を送る
女性ホルモンは脳の指令によってコントロールされます。そのため、ストレスや睡眠不足で脳に負担がかかると、ホルモンバランスが崩れやすいといわれています。規則正しい生活を心がけることで、赤ちゃんのためにも健康的な身体を作っておきたいものですね。
睡眠をしっかり取り、ストレスや疲労をため込まないことが大切です。朝起きて日光を浴びると、体内時計が整いやすいですよ。軽い運動やストレッチもよいでしょう。ウォーキングやヨガを始めるのなら、今がチャンスかもしれません。長い妊娠生活できっと役に立ちますよ。喫煙や受動喫煙も、妊娠が判明する前から控えたいところです。
パパやパートナーが喫煙者の場合は禁煙を進めてみましょう。ひとりで止めるのが難しければ、禁煙外来に行くのもおすすめです。受精卵への影響は明らかになっていないため、アルコールは飲み過ぎないほうがよいでしょう。妊娠の可能性があるときは、麻疹ワクチンや風疹ワクチンなどの接種は避けましょうね。
葉酸を摂取する
胎児の神経管閉鎖障害リスクを低くするには、栄養バランスがとれた食事と葉酸の摂取が重要といわれています。先天異常の多くは妊娠10週以前に発生するため、妊娠判明前から十分な葉酸を摂りたいところですね。
一般的な女性の場合、推奨されている葉酸摂取量は240μgですが、妊娠初期は倍の480μgが必要となります(※1)。しかし葉酸は熱に弱く、十分な量を取ろうとすると大量の生野菜が必要になります。安易に栄養補助食品に頼るべきではありませんが、葉酸においては日々の食事で十分な量を摂取することが難しいため、サプリに頼るのもよいでしょう。
厚生労働省では、神経管閉鎖障害リスクを低くするにはサプリなどで1日400μgの葉酸摂取が望ましいとしています(※2)。ただし、サプリは過剰摂取の可能性もあります。適正な飲み方を守り、1000μgを超える摂取は避けましょう。
女性の声から生まれたmiteteの葉酸サプリ
AFCの葉酸サプリは合成の葉酸が配合されています。合成の葉酸は、天然に存在する葉酸よりも体内への吸収率が高くおすすめです。また、葉酸だけでなく鉄やカルシウムも配合されています。原料の最終加工国まで開示しているのは信頼のひとつ。お手頃価格でリピートしやすいのも魅力的です。
miteteの葉酸サプリはさまざまな女性の意見が反映された理想の葉酸サプリになっています。たとえば、大きな粒が苦手な人のために錠剤は小さめに、においに敏感な人のためにコーディングにもこだわっています。妊娠中に不足しやすい鉄分やカルシウムを同時に摂取できるのもポイントですね。妊活中から葉酸習慣を続けていきましょう。
妊娠2週のママへ
妊娠2週はまだ妊娠が成立していませんが、身体の中ではすでに受精卵が準備に取りかかっている大切な時期です。これから長い妊娠生活を経て赤ちゃんを育てていくうえで、ママが今できることは、健康な身体を作ることかもしれません。まずは規則正しくストレスの少ない生活を心がけていきましょう。
※この記事は2022年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。