妊娠超初期は食欲がない?増す?食欲不振や食欲が止まらない原因と対処法
産婦人科医監修|妊娠超初期に食欲が減ったり、反対に食欲が増して食欲旺盛になったりすることがあります。人によっては、こうした食欲の変化で妊娠に気づくことがあるかもしれません。妊娠超初期の食欲不振や食欲が止まらないときの原因と対処法をお伝えします。
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目次
妊娠超初期とは
妊娠超初期とは正式な医学用語ではありませんが、妊娠初期の中でも妊娠0週~4週をさすことが多いです。妊娠週数のカウントは、最終月経日がはじまった日を妊娠0週0日、最終月経日2日目を妊娠0週1日と数えます。妊娠2週頃に排卵が起こり、妊娠3週にかけて無事に受精卵が着床すると妊娠が成立します。
基本的に市販の妊娠検査薬は、生理予定日の1週間後から検査可能との説明があり、早くても妊娠4~5週以降でないと使えません。早期妊娠検査薬といった通常より早いタイミングで妊娠検査が可能なものもありますが、店頭で取り扱っていないことも多く手に入りにくいというデメリットがあります。
妊娠超初期に食欲不振になる原因
妊娠超初期の食欲不振はいつから?
個人差はありますが、妊娠超初期に食欲不振を感じるタイミングは、受精卵が着床する妊娠3週頃からが多いようです。妊娠したことによってホルモンバランスが変わり、食欲不振だけでなく、眠気や頭痛、腰痛といったマイナートラブルに見舞われる人もいます。
つわりが原因かも
食欲不振の原因は、つわりが始まっているからかもしれません。妊婦さんの最大80%に吐き気や嘔吐といった、つわりの症状があらわれるといわれています。つわりと一言で言っても、軽いものから妊娠悪阻(にんしんおそ)と呼ばれる治療が必要になるほどの重いものまで、人によって症状はさまざまです。
なぜ妊娠中につわりが起こるのか原因はハッキリとはわかっていませんが、妊娠初期に胎盤から分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)や妊娠を維持するためのエストロゲン、プロゲステロンといったホルモンが、妊娠中は増加するためではないかといわれています。
妊娠超初期に食欲旺盛になる原因
妊娠による身体の変化
妊娠したことでホルモンバランスが変わることや、赤ちゃんの成長のために必要な栄養を普段より多くママにとらせようと脳が指示していることで食欲旺盛になる場合があります。特に吐き気がなく食欲だけ増している場合は、食べ過ぎによる体重増加に注意しましょう。
また、特定の食べ物だけ無性に食べたくなるという人もいます。よくあるのが、普段は口にしない酸っぱいものやファーストフードのポテトフライが急に食べたくなるなど食の好みが変わるケースです。栄養面も気になる時期ですが、食べられるものを食べるようにしましょう。
食べつわり
空腹を感じると気持ち悪くなってしまう「食べつわり」という症状に悩まされている妊婦さんもいます。特に起床時の空腹に吐き気を強く感じてしまう人は、枕元に小さなおにぎりや寝ている状態で口にできるゼリー飲料を常備している人もいるほどです。空腹を感じないように小分けにして食べる、常に食べ物を携帯するなどの工夫をしてみましょう。
妊娠超初期に食欲がないときの対処法
食べられるものだけ食べる
妊娠超初期の食欲不振は、つわりが早い段階で始まっていることが原因で起こる可能性があります。無理をして食べても吐いてしまうことがあるので、食べられるものだけ食べるようにしましょう。
妊娠超初期に食欲がないことで、赤ちゃんの発育状況が気になるママもいるかもしれません。この時期の赤ちゃんは、ママの身体に蓄えられた栄養で成長してくれるので過度に心配しすぎないようにしましょう。ただし、つわりがひどくて水も受け付けない状況に陥ると脱水症状や飢餓状態になる可能性があります。早めに病院を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
のどごしが良いものを食べる
普段の食事をとるのが難しくても、麺類やゼリーといったツルっとしたものなら食べられる場合があります。サッパリとした後味から柑橘系のフルーツゼリーや、食べ物はだめでも炭酸飲料なら飲める人もいるようです。糖分がたくさん入っている炭酸飲料やジュースは、ついつい飲みすぎないように気をつけたいものですね。
においが少ないものを食べる
妊娠超初期症状のひとつで、においに敏感になる人がいます。たとえばコーヒー好きだった人が、妊娠した途端にコーヒーのにおいで食欲不振や吐き気をもよおすケースがあります。普段は気にならないにおいでも、妊娠すると気持ち悪く感じてしまうことがよく起こるのです。炊きたてのごはんなど、できたての料理はにおいを感じやすいので冷めたものを食べるようにしてみましょう。
ストレスをためないようにする
妊娠超初期は、精神的にも身体的にも不安定な時期です。食欲がない、または食べられないことで気分が落ち込む人がいます。しっかり水分がとれていれば、つわりの時期は少しくらい食べられなくても大丈夫と割り切ることも必要です。
また、妊娠超初期の身体のつらさや精神的不安を家族や友人に聞いてもらうことで、気持ちが軽くなる場合もあります。赤ちゃんのためにも、ストレスをなるべく感じずに過ごせると良いですね。
妊娠超初期に食欲が止まらないときの対処法
妊娠超初期から食欲のおもむくままに食べていると、妊娠中期以降に体重が増えすぎてしまう可能性があります。特に妊娠後期になるほど体重増加をコントロールすることが難しくなるため、妊娠超初期から体重を増やしすぎないよう注意しましょう。
よく噛む
食事をよく噛んで食べると、少量で満腹感を得やすくなります。一口につき10回以上は噛むなど決めて、一度にたくさん食べたり早食いをしたりしないように気を付けましょう。
また、飴やドライフルーツなど一口で満足感が高いものを食べるのも効果的です。ドライフルーツはかためのものを選ぶと、自然と噛む回数を増やすことができます。ただし、飴もドライフルーツも糖分が高めのものも多いので、食べ過ぎには注意しましょう。
野菜から食べる
野菜から食べることで血糖値の急激な上昇をおさえることができます。血糖値が急激に上がるとインスリンというホルモンが分泌され、糖分をエネルギーや脂肪に変える働きがあります。エネルギーに変えてくれる分には問題ありませんが、脂肪がたくさん作られてしまうと大変ですよね。炭水化物より先に野菜を食べて、血糖値をゆるやかに上げることを心がけましょう。
自分の不調を誰かに聞いてもらおう
妊娠超初期は人によっては妊娠の兆候を感じつつも、妊娠したとはっきり断定できない時期です。食欲の変化を含め、自分の身体の不調はなかなか人に言いづらいかもしれませんね。でも、誰かに話すだけで気持ちが楽になることもあるので、不調や不安はひとりで抱えずに過ごしてくださいね。