【産婦人科医監修】妊娠超初期に眠れない!不眠の原因や対策は?ほてりの症状も?

妊娠超初期に眠れないことで、ストレスを感じている妊婦さんは多いのではないでしょうか。単なる不眠ではなく、ほてりや腰痛など他の妊娠初期症状が影響して眠れないというケースもあるようです。不眠を解消するためにはどんなことが効果的なのでしょうか。不眠の原因や対策をお伝えします。

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この記事の監修

藤東 淳也
産婦人科医
藤東 淳也

目次

  1. 妊娠超初期症状とは?
  2. 妊娠超初期の不眠の原因
  3. 妊娠超初期の不眠とともに感じる症状
  4. 妊娠超初期に眠れないときの対策
  5. リラックスして過ごせる工夫を
  6. あわせて読みたい

妊娠超初期症状とは?

妊娠中の期間は、妊娠初期(~15週)、妊娠中期(16週~27週)、妊娠後期(28週~出産)と分けてあらわすことがあります。最近では、妊娠初期(~13週)、妊娠中期(14週 0日~27週)、妊娠後期(28週~)とする分け方もあるようです。

妊娠週数は、最終月経がはじまった日を妊娠0週0日と数えます。排卵が起こる妊娠2週目頃までは赤ちゃんは存在していませんが、妊娠週数としてはカウントされるので注意が必要です。そして、正式な医学用語ではありませんが、妊娠初期の中でも妊娠0週~4週の期間を「妊娠超初期」と呼ぶことがあります。

妊娠超初期にみられる症状には個人差があります。特に変化や不調を感じないまま妊娠週数を重ねる人もいますが、早い人だと受精卵が着床する妊娠3週頃から息切れや乳房の痛み、吐き気などのさまざまな症状を感じます。このような妊娠超初期に、眠れないという悩みを抱える人もいます。

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妊娠超初期の不眠の原因

ホルモンバランスの変化

妊娠が成立すると女性の身体は大きく変わっていきます。妊娠超初期では、赤ちゃんを守るためにプロゲステロンというホルモンが多く分泌されるのですが、このホルモンがママにとっては不眠などの不調を起こす原因となることがあります。

頻尿

妊娠超初期症状のひとつとしてあがる頻尿ですが、夜中に何度も尿意を感じて目が覚めて眠れなくなるという人もいるようです。頻尿の原因として、ホルモンバランスの変化やこれから赤ちゃんの成長とともに大きくなる子宮による膀胱の圧迫などが考えられます。

妊娠・出産への不安

初産のママは、初めての妊娠に不安や戸惑いを感じて眠れなくなってしまうことがあるかもしれません。経産婦のママでも上の子がいる中での妊娠・出産にプレッシャーを感じて不眠になるケースなど、精神的不安の要因はさまざまです。

妊娠超初期は、基本的には市販の妊娠検査薬が使用できない時期です。妊娠しているかどうかの結果が気になり不眠につながっているケースもあるようです。

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妊娠超初期の不眠とともに感じる症状

妊娠超初期に眠れないのは、妊娠超初期にあらわれるさまざまな症状が影響しているケースがあります。

ほてり

妊娠継続のために必要なプロゲステロンというホルモンの影響で、人によって身体のほてりを感じることがあります。

また、基礎体温をはかっている人であれば「低温期」「高温期」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。女性の基礎体温は主に低温期と高温期に分かれるのですが、妊娠超初期の時期は基礎体温が高くなる高温期です。

妊娠をしていないと生理が起こり、基礎体温が下がって低温期に移行しますが、妊娠が成立していると高温期が続き、基礎体温から妊娠がわかる人もいます。こうした身体のほてりや熱のせいで、いつもより寝苦しさを感じて深い眠りにつけないママもいるようです。

腰痛

妊娠中に分泌されるホルモンのひとつにリラキシンというものがあります。このホルモンは出産時に赤ちゃんが産道を通りやすいように、骨盤や恥骨といった部分を緩める働きがあります。このリラキシンが、妊娠超初期から作用して関節やじん帯がゆるみ、腰痛を感じるケースがあるようです。腰痛の影響で寝る姿勢が定まらず、眠りが浅くなってしまっているママもいます。

吐き気

つわりの代表的な症状でもある吐き気ですが、なかには妊娠3週頃の妊娠が成立した時期から感じる人もいます。常に吐き気を感じる人、お腹がすくと気持ち悪いと感じる人などさまざまですが、こうした吐き気が夜中にも起こり、眠りにつけない場合があります。

妊娠初期症状が重なると、眠いのに眠れないという状況が起こりがちです。昼夜問わず、休めるときに休息を取るようにしましょう。

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妊娠超初期に眠れないときの対策

軽い運動

妊娠超初期という不安定な時期なので、激しい運動はおすすめしませんが、体調がよければウォーキングやストレッチなどの軽い運動を取り入れてみるのはいかがでしょうか。

血行がよくなり身体もほどよく疲れていることで、いつもより眠りにつきやすくなります。誰かと話しながら散歩をすれば気分転換にもなるでしょう。

入浴する

身体を温めることで血行が良くなり、リラックス効果が期待できます。しかし、妊娠超初期という時期はのぼせやすく、ちょっとした温度の変化でめまいやふらつきが起こることもあります。40℃以上の高温のお風呂や10分以上の長風呂は控えるようにしましょう。

寝る前のテレビやスマホを控える

テレビやスマホなどの電子機器のディスプレイに使われているブルーライトは、就寝前に見ていると正常な睡眠サイクルを妨げる作用があるといわれています。

妊娠超初期に眠れない夜を過ごしているときは、就寝前の1時間ほど前からテレビやスマホの使用を控えてみましょう。眠りにつきやすくするメラトニンというホルモンの分泌が促され、質の良い睡眠が取りやすくなります。

リラックスできる飲み物を飲む

ノンカフェインの温かい飲み物を、寝る前に飲むこともひとつの方法です。ホットミルクやルイボスティー、寒いときなどは身体をより温めてくれるジンジャーティーも良いかもしれません。

ハーブティーは種類によって、妊娠超初期には適さないものもあるので注意が必要です。臨月に飲むことが多いラズベリーリーフティーは子宮収縮作用があるため、妊娠超初期には避けたほうが良いでしょう。

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リラックスして過ごせる工夫を

眠たいのに眠れない状況が続くと、精神的にも身体的にもつらいですよね。長期間、不眠が続く場合は医師へ相談することが望ましいですが、まずは体調と相談しながら気分転換をしたり、身体をあたためてリラックスした状態を作ったりするなど環境を整えてみましょう。

※この記事は2024年5月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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