高温期16日目に体温が下がる・出血・茶おりといった症状が!検査薬は陽性・陰性?
生理周期の日数などによって個人差はありますが、基礎体温の高温期が16日以上続くと「妊娠の可能性がある」といわれています。妊娠を判定するには、基礎体温が高い状態が続く、妊娠初期症状がある、生理が遅れているといったさまざまな条件を総合的に判断していくことが大切です。高温期16日目の妊娠・生理の可能性を解説します。
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目次
妊娠の可能性はある?生理直前の高温期16日目
妊活のひとつの方法として用いられることが多い「基礎体温」には、生理が始まってから次の生理が始まるまでの生理周期の中でそれぞれ約2週間の低温期・高温期があります。生理(月経)が始まる直前に訪れる基礎体温の高温期は、生理がきそうなのか・妊娠の可能性があるのかを静かに待つ時間ともいえるかもしれません。個人差はあるもののおおよそ14日間といわれている高温期の16日目は、高温期がほぼ終了する・終了している時期といえるでしょう。
黄体期とも呼ばれる高温期の16日目に生理がこない状態が続いていると、妊娠の可能性・生理の可能性に悩む人もいるかもしれません。生理が数日遅れることは珍しくありませんが、生理の遅れに加えて妊娠初期症状のようなものがある場合には、妊娠の可能性を考慮しておくと良いかもしれません。薬の服用や飲酒・喫煙といった赤ちゃんの発育に影響を与える可能性があるものは控えると良いでしょう。
基礎体温とは?
基礎体温とは最も安静な状態での体温を指す言葉です。一般的な体温とは異なり、寝起きの状態で身体をあまり動かさずに舌の下で専用の基礎体温計(婦人体温計)を用いて計測します。最低限のエネルギーのみで活動している最も安静な状態で体温を測定し、身体の変化に伴い起こる体温の変動を観察します。基礎体温の変動から、もっとも妊娠しやすい時期や生理が起こるタイミング、ダイエットしやすい時期、肌荒れしやすい時期、妊娠の可能性や更年期の可能性などを推測することができます。
生理が始まってから次の生理が始まるまでを「生理周期」と呼びます。基礎体温には生理周期の中で、体温が高くなる時期と低くなる時期があり、それぞれ高温期・低温期と呼びます。生理が始まると低温期に入り、排卵が起こるころに低温期から高温期に移行します。高温期は約2週間続き、基礎体温が徐々に下がるタイミングで生理が始まります。生理不順や病気、薬の影響、ストレスなどの影響で生理周期の日数は変わることがあります。
基礎体温と妊娠
もっとも安静な状態の体温の変化を観察することで、体調や病気の可能性などを推測する目安として活用できるのが「基礎体温」です。基礎体温は「タイミング法」と呼ばれる妊娠しやすいタイミングを推測する際に用いられるケースが有名でしょう。
タイミング法以外でもダイエットに最適な時期・肌の調子が悪くなる時期の予測、病気の可能性などを推測する際にも活用することができます。基礎体温は生理周期と呼ばれる生理が始まってから次の生理が来るまでの約1ヶ月間の周期の中で変化します。生理直前の時期である基礎体温の「高温期」が16日以上続く場合には、妊娠の可能性があるといわれています。
排卵があり、卵子と精子が出会い、受精卵となって着床し、子宮の中で育っていくことで妊娠は成立します。基礎体温の高温期には、受精卵ができた場合に着床しやすいように子宮内膜が厚くなります。受精卵が着床し順調にお腹の中で育っていくと「妊娠」となり、着床が行われなかった場合には厚くなっていた子宮内膜が剥がれて血液とともに体外に流れ出る「生理」が始まります。
高温期16日目は妊娠何週?
妊娠週数の数え方は実際に受精卵ができて着床したかどうかを基準に数えるのではなく、最後の生理が始まった日を基準とします。生理直後であれば妊娠している状態ではないため不思議に思う人もいるかもしれませんが、医学上の定義と考えると良いでしょう。
生理周期に個人差はありますが、最後の生理からおおよそ4週間後あたりに生理が来る人は多いかもしれません。このため、次の生理予定日前後にあたる人が多い「高温期16日目」は、妊娠4週になる可能性があります。ただし生理周期の日数に記憶違いがあったり、生理不順であったりする場合には妊娠週数が前後する場合もあるようです。
高温期16日目に基礎体温が下がる・低い場合には?
37℃は高い、36℃は低いとはならない
妊娠の可能性も考えられる「高温期16日目」に基礎体温が低いと感じる場合には、妊娠を希望している人であれば不安を感じる人もいるでしょう。基礎体温は36.5℃であれば低温期、37℃であれば高温期といったような基準で高い・低いという判断はしません。36.0℃以上が「低温期」、低温期から0.3℃以上の上昇が確認できれば「高温期」となります。平熱は個人差があるため、低温期が36.5℃の人が36.8℃以上になれば、基礎体温が高い状態にあるといえるでしょう。
高温期16日目に基礎体温が下がる原因
妊娠の可能性が考えられる「高温期16日目」に基礎体温が下がった場合、原因は何なのか、妊娠・生理どちらの可能性があるのか気になる人は多いでしょう。基礎体温が下がる主な理由としては、「生理の可能性」と「誤差」があげられるでしょう。
基本的には、高温期の基礎体温が下がるころに「生理」が始まります。体温が下がっても生理がまだ始まらない場合でも、多少の期間のズレとともに生理がやってくる可能性はあるでしょう。
一方で基礎体温は0.0℃単位の細かな体温の変化を観察するという仕組みから、多少の誤差が生じることはあります。計測方法の誤り・計測時間帯の変化・室温などの影響は考えられるため、あくまでも目安として神経質になりすぎないことも大切でしょう。基礎体温が下がっても生理が来ない状態が続き妊娠していたというケースもあるようです。
高温期16日目に妊娠検査薬を試すとどうなる?
高温期16日目であれば、人によっては生理予定日である・生理予定日を過ぎているという人もいるでしょう。生理周期には個人差があるため、高温期16日目であれば一部の妊娠検査薬を試すことができる人もいるでしょう。市販の妊娠検査薬は商品によって使用できる時期が異なります。妊娠検査薬を試す場合には、いつから使用できる妊娠検査薬なのかを必ず確認するようにしましょう
市販の妊娠検査薬では、生理予定日の1週間後から使用できるものが多いかもしれません。なかには生理予定日の当日、生理予定日の3日後から使用できるというものがあります。生理周期には個人差があるため、「自分の生理周期で考えた場合に生理予定日の何日後の状態なのか」を確認してくださいね。
妊娠検査薬で使用の目安として指定されている期間よりも前に妊娠検査薬を試す「フライング検査」というものがありますが、正しい判定を得ることができない可能性が高いです。妊娠を希望している場合には早く知りたい人もいるでしょうが、焦らずに正しい使い方で正しい時期に妊娠検査薬を使用してくださいね。
妊娠検査薬を使ったら薄い陽性になった場合は?
生理周期によっては高温期16日目に妊娠検査薬を使う人もいますよね。妊娠検査薬が使用できた場合に薄い陽性反応が出て戸惑う人もいるようです。
市販の妊娠検査薬は妊娠が成立すると分泌が始まる「hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)」が尿中から検出できるかどうかで妊娠の可能性を陽性・陰性と判定しているものが一般的です。hCGの分泌が始まる時期は個人差があり、最も多くhCGが検知できるようになるのが生理予定日の1週間後からだといわれています。このため妊娠検査薬は生理予定日の1週間後から使用できるものが多いのかもしれません。
最近では生理予定日から使用できる早期妊娠検査薬というものがあります。一般的な妊娠検査薬よりも少ないhCGの量で判定ができるものです。通常よりも少ない量で検知できるとはいえ、まだ分泌量が少ない場合にはうっすらと陽性になる可能性もあります。薄い陽性だった場合には数日後に再度試してみても良いかもしれません。ただし検査薬によって判定条件は異なる場合もあるため、妊娠の可能性がある場合には病院を受診しましょう。
妊娠検査薬が陰性から陽性になる可能性は?
生理周期によっては高温期16日目であれば妊娠検査薬の使用ができる人もいるため、実際にすでに試した人もいるかもしれません。妊娠検査薬が陰性だった場合、この結果はもう変わらないのか、それとも陰性だった妊娠検査薬がその後陽性になるケースはあるのかが気になる人もいるでしょう。
判定結果が陰性から陽性になる可能性は、ゼロではありません。妊娠検査薬が薄い陽性になることがあるケースと同様に、妊娠検査薬の仕組みにより判定結果が変化する可能性はあるでしょう。
妊娠が成立すると分泌が始まる「hCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)」は人により分泌が多くなる時期が異なります。このため生理予定日前後に検出できる程度の分泌が始まっている人もいれば、まだ微量のため妊娠検査薬で検出できない人もいるでしょう。
実際に妊娠検査薬が陰性だったものの生理が来ず、数日後に改めて妊娠検査薬を試したら陽性だったというケースは珍しくないようです。生理不順の場合や生理周期の数え間違いがある場合には、妊娠検査薬の反応が出る時期がずれることもあるため、注意しましょう。
腹痛・吐き気、妊娠初期症状とPMSの違いは?
高温期16日目に、下腹部痛・腰痛・微熱・胸の張り・吐き気・嘔吐・肌荒れ・眠気・食欲がなくなるといった症状を感じる人もいるかもしれません。高温期16日目は生理が始まっていない状態であれば生理前でもあるため、「PMS(生理前症候群)」もしくは「妊娠初期症状」の可能性があるでしょう。
PMSと妊娠初期症状は、どちらも個人差が大きく、複数の症状がある人もいればまったく症状がない人もいます。腹痛(生理痛)・胸の張り・吐き気(つわり)などはPMS・妊娠初期症状ともに当てはまる症状のため、症状だけで判断するのは難しいかもしれません。妊娠初期症状とPMSを判断するためには、症状以外の部分にも注目しましょう。
「妊娠初期症状」の場合には、生理が何日遅れているのか、市販の妊娠検査薬を試せる時期であれば使用した場合にはどうなるのかといったことをあわせて確認しましょう。「PMS」の場合には、毎月生理前の同じぐらいの時期に同じような症状がないかを思い出してみましょう。生理が始まると症状が次第になくなるのもPMSの特徴のひとつです。高温期16日目は生理・妊娠どちらの可能性も考えられる時期であるため、しばらくは様子を見るのも良いでしょう。
高温期16日目の出血は生理?妊娠の影響?
およそ2週間続くといわれる生理直前の「高温期」16日目は、生理の可能性も妊娠の可能性も考えられる時期です。高温期16日目に出血があると、生理が始まったのか、妊娠の影響なのか不安になる人もいるでしょう。
生理以外の性器からの出血を「不正出血(不正性器出血)」と呼びます。不正出血は非常に判断が難しいといわれており、排卵出血(中間期出血)と呼ばれる問題がないものや病気の可能性があるもの、腟からの出血ではなく外傷からの出血であるケースなどもあるようです。生理以外での出血が続く場合や鮮血が続く場合、ひどい痛みを伴う場合には病院を受診しましょう。
いつも生理前に少量の出血がある人、妊娠初期に少量の出血が確認できる人はどちらもいるようです。基本的にはどちらも問題ないといわれています。しかし妊娠初期の出血では流産・子宮外妊娠などの可能性があるため、妊娠の可能性があればお腹の赤ちゃんの無事を確認するためにも病院を受診しましょう。人によっては着床時に出血があるようですが、高温期16日目となると着床出血である可能性は高くないかもしれません。
高温期の16日目のおりものが茶色になった!原因は?
腟や子宮の分泌物が混じってできている「おりもの」ですが、生理周期に応じて女性ホルモンの分泌や基礎体温の変化ともに変化しています。おりものは、におい・量・色・粘り気などが人によって異なりますが、生理周期に応じたおりものの変化の傾向はあります。
おりものは、もっとも妊娠しやすいといわれる排卵期に量が増えます。高温期になると次第に量が少なくなり、白く濁った粘り気のある状態になります。下着につくと黄色に見えることもあるでしょう。生理が近づくと、少量の血液が混じり「茶色のおりもの」「ピンクのおりもの」が確認できる人もいるようです。血液が混じった茶色などのおりものは、基本的に心配することはないようですが、ひどい痛みがある・鮮血であるといった場合には病院に相談しましょう。
ルトラール・クロミッドなどの薬が影響することは?
妊娠の可能性も生理の可能性も考えられる「高温期16日目」になると、服用している薬の影響が気になる人もいるかもしれません。特に不妊治療など産婦人科で処方される薬が、基礎体温や妊娠検査薬の判定に影響があるのかを気にする人は少なくないでしょう。
代表的なものとしては黄体ホルモン剤のひとつである「ルトラール」は体温を上昇させる場合があるといわれています。避妊ピルの服用やクロミッドなどの薬の使用を中止した直後には生理が不規則になり、妊娠検査薬で正しい判定を得ることができない場合があるともいわれています。自分が服用している薬がどのような影響をおよぼす可能性があるのかを知っておくことは、自分の体調を管理する上でも大切かもしれませんね。
妊娠・生理どちらの可能性もある高温期16日目
生理周期の日数や薬の影響の可能性など個人差はありますが、妊娠・生理どちらの可能性も考えられるのが「高温期16日目」です。妊娠を希望している場合も、希望していない場合でも、基礎体温の高温期が続くか、妊娠初期症状があるか、生理が何日程度遅れているのかといったことを一つひとつ確認していきましょう。
わからないことがあればひとりで思い悩まずに、医師に相談するのも良いでしょう。妊娠を希望している人にとってはデリケートな時期なので一喜一憂してしまうこともあるかもしれませんが、焦らず様子を見てみてくださいね。