【男女別】「仁」の意味・読み方、名前例200選！名付けに良くない？漢字の成り立ちは？

「仁」は名付けに人気の漢字です。2023年の明治安田生命の名前ランキングにおいて、男の子に人気の漢字で23位となっています。長期にわたってランクインしている定番の名づけ漢字といえるでしょう。

書きやすいうえに読み方も豊富で、男女ともに使えるところが魅力です。「仁」にはどのような意味があるのでしょうか。

「仁」という漢字の形は、人と人とのあいだにある思いやりや親しみを表しています。「仁」の思想はもともとは中国のものですが、人種や国籍に関係なく伝わってくるものがありますね。

「仁」は、儒教が説く「五常の徳」のひとつです。仁（思いやり）、義（正義）、礼（仁を行うこと）、智（知識が豊富）、信（誠実）の中で、仁は最も大切なものとされています。儒教の祖、孔子の教えを記した「論語」には以下のような言葉があります。

・「我仁を欲すれば、ここに仁至る（仁は遠くにあるものではなく、求めればすぐそばにある）」
・「仁者は憂えず（仁の心がある人は心がおおらかなので、心配事がない）」

日本の儒学者として有名な吉田松陰は「仁とは人なり（仁とは人間に本来備わった人を思いやる心だ）」という言葉を残しています。

「仁」の持つ意味は幅広く、「思いやり」や「慈しみ」以外にも相手を自然と尊重すること、柔和で漢代というような意味も含みます。「仁」を英語で言い換えると「Benevolence（慈悲心・仁愛）」となります。「仁」は世界中で大切にされている精神といえるでしょう。

ネットなどでは、子どもに「仁」をつけないほうが良いという意見もあります。皇族の名前に使われる漢字なので、一般の人は遠慮するべきという理由のようですね。最近では秋篠宮家の悠仁（ひさひと）さまが記憶に新しいことでしょう。

日本の皇室では、平安時代から「仁」の心を重要視していて、「仁」を名前に用いることが慣例となっています。しかし、皇族以外が「仁」という漢字を使うと良くないという暗黙の了解や決まりはありません。

「仁」という漢字は明治安田生命のランキング以外でも、さまざまな会社の名前ランキングで人気となっています。現在では定番の名づけ漢字のひとつなので、気にしすぎなくても大丈夫ですよ。

「仁」は一文字でもかっこいいですが、他の漢字と組み合わせても素敵な名前になりますよ。ここではさまざまな読み方を持つ「仁」が入った男の子の名前を紹介します。

止め字としての「仁」は「と」や「ひと」と読ませることが多いようです。画数が4画と少なめなので、どんな漢字とも相性が良いのが嬉しいですね。

「仁」は女の子の名前にも使える漢字です。思いやりや慈しみを持った女の子に育ってほしいという願いを込められますね。三文字の名前にすると、より女の子らしい雰囲気になるかもしれません。

かわいい女の子の名前の中に「仁」という文字があると、きりっと締まった雰囲気になりますね。人との絆が見直されている時代ですから「仁」という漢字の名づけ人気は続きそうです。

※この記事は2024年2月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。