赤ちゃん・子どもの発疹が出る原因と対処法は?

赤ちゃんや子どもは発疹が出やすく、病院に行くべきか悩んでしまうことも多いですよね。「これくらい大丈夫」と思っていても徐々にひどくなり、それが赤ちゃんのグズリの原因になることもあります。ここでは、発疹はどのような病気の時に出るのか、原因と対処法について医師監修の記事でご紹介します。

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この記事の監修

千葉 智子
小児科医
千葉 智子

目次

  1. 病気の発疹かそうでないかを見極める
  2. 赤ちゃん(0歳児)にみられる発疹の原因
  3. 突発性発疹
  4. 1歳からみられる発疹の原因
  5. 水痘(水ぼうそう)
  6. 風疹
  7. 溶連菌感染症
  8. りんご病
  9. 手足口病
  10. 子どもの病気に関する書籍
  11. まとめ
  12. あわせて読みたい

病気の発疹かそうでないかを見極める

赤ちゃんの皮膚はまだ弱く、すぐに赤みを帯びることがあります。特に、お風呂上りにお腹や背中に発疹が浮かび上がることもあるでしょう。

「これくらい、大丈夫かな?」と思ってしまうような発疹でも、時間が経つほどに全身に広がったり赤みが増すこともあります。大切なのは、赤ちゃんや子どもの様子を見極めて、必要に応じた対応をしていくことです。

赤ちゃん(0歳児)にみられる発疹の原因

赤ちゃんの場合は、おむつかぶれやあせも、乳児湿疹など、湿疹が出ることが多々あります。発熱や食欲の低下を伴ったり、体中にできる発疹は要注意です。

まだ皮膚が薄い赤ちゃんは湿疹を放っておくと、大人でも我慢ができないほどのかゆみになる場合があります。必要に応じて、早目の受診を心がけてくださいね。

突発性発疹

突発性発疹は、高熱が3~4日ほど続き、熱が下がってきたときに背中やお腹に赤い発疹が出る病気です。熱は38~39度と高熱で、時には40度を超える熱を出します。しかし、熱の割には元気があるのが特徴で、3~4日後は、平熱並みに下がります。
その後、すぐか翌日くらいから、背中やお腹を中心に、赤いプツプツとした発疹が出て半日ほどで全身に広がります。発疹は2~3日で消えていく場合がほとんどです。

6ヶ月~1歳までの子どもがなりやすい病気で、2歳までの子どものほとんどが突発性発疹にかかるといわれています。
赤ちゃんの初めての高熱がこの病気という人も多いのではないでしょうか。最初はびっくりするかもしれませんが、心配ならば一度受診することをおすすめします。

【突発性発疹の体験談】
筆者には子どもが2人いますが、どちらもこの突発性発疹を発症していません。なので発熱で病院へ行くと一番最初にこの病気を疑われます。ほとんどの子どもがかかるなら、かかってないことが心配です。しかし高熱が出て辛そうなのでかかってほしくもないし複雑な心境ですね。

1歳からみられる発疹の原因

1歳以降も、引き続き突発性発疹が発症する可能性があります。ここでは、突発性発疹以外で、1歳以降に見られる主な発疹の原因を紹介します。

水痘(水ぼうそう)

水ぼうそうに感染すると、最初は身体の一部にポツンと小さな発疹ができ、数日後には全身に広がります。発疹は、小さな赤い発疹から、水疱となり、それが破れた後に乾燥してかさぶたになるのが特徴です。かゆみが強く、高熱になることもあり、水疱がかさぶたになるまでは、5~7日ほどかかります。

水痘・帯状疱疹ウイルスの初めての感染で起きる病気で、一度発症して免疫ができると、二度とかからないと言われています。しかし、強い痛みを伴うこともある帯状疱疹のリスクを抱えることになります。
昔ならばこれにかかる子どもがいると「もらってらっしゃい」と言って、わざと病気をもらいに行くようなこともあったそうです。つまり、それだけ感染力の強い病気と言えます。今では1歳からの予防接種で防ぐことが出来るので、忘れずに予防接種を受けておきましょう。

とてもかゆみの強い病気なので、水ぼうそうが発症した場合は、子どもがかきむしらないように爪を短く切ることも対処の一つです。

【水ぼうそうの体験談】
筆者は小学校高学年のときに、妹から水ぼうそうがうつり発症しました。最初は手足口病だと言われましたが、発疹が全身に広がり水ぼうそうだと分かりました。にきびなども出来始めた時期だったので、水ぼうそうの発疹がかさぶたになったあとも少しだけあとが残り、とても悲しかったことを覚えています。そうならないためにも、予防接種で防げるものは防いでいきたいですね。

風疹

風疹に感染すると、潜伏期間が2~3週間あったのちに、発熱と赤い発疹が出てきます。最初は熱が上がり、のどの痛みや嘔吐と、風邪の症状と似ているために、溶連菌の発熱と勘違いすることもあるので注意が必要です。熱は個人差があり37度台で済む場合もあれば、40度近くになることもあります。

発疹は、首などの体幹からはじまって全身に広がっていくことが多いです。風疹の大きな特徴として、首のリンパ腺が腫れるということがあげられます。首のリンパ腺に触れると、小さなしこりができているのがわかります。

風疹は妊娠初期の女性がかかると、お腹の赤ちゃんが先天性風疹症候群を発症する可能性があり、白内障や心臓病、難聴になることがあります。気をつけなければいけないのは、一度風疹にかかったことのある人は、感染しても症状が軽いことがあり、気付かないことがあるということです。

子どもだけでなく、これから妊娠を考えている人は、風疹ウイルスに対する抗体があるかどうか確認することをおすすめします。抗体がない場合は、忘れずに予防接種を受けておきましょう。また、妊娠を考えている女性だけでなく、旦那さんも予防接種をすると良いでしょう。

【体験談】
筆者は一人目妊娠中は風疹の免疫がありました。しかし、二人目も大丈夫だろうと安心をしていたら、風疹の免疫がなくなっていたのです。妊娠初期は、マスクをして感染しないように気を付けました。出産後は、入院中に風疹の予防接種をしました。
このように一人目のときは風疹の免疫があっても、その後なくなってしまうこともあるので注意してください。また、風疹は予防接種で防ぐことが出来るので、大人も子どももMRワクチンの接種を受けましょう。

溶連菌感染症

溶連菌感染症は熱が39度前後まで上がり、のどや扁桃部分が赤く腫れるのが特徴です。痛みも強いことが多く、嘔吐や頭痛、腹痛、関節痛が出る場合もあります。
その後、細かい発疹が首や胸、手首や足首などにみられ、全身に広がることもあります。発疹にはかゆみを伴いますので、かきむしる子どもも多いです。

溶連菌は飛沫感染が原因となります。予防接種はないので、手洗いうがいの徹底をして感染を防ぐことが重要です。また、子どもから子どもだけではなく、免疫の落ちている大人にも感染するので注意が必要です。

子どもはのどの痛みのせいで、飲み込んだり食べたりすることが困難になるようです。子どもが痛がって食べられない姿は、見ていてもとても辛いですよね。水分の多い、のど越しの良い食べ物を与えるようにしましょう。

【体験談】
筆者の子どもも、溶連菌の診断を受けた際は、食欲がとても落ちました。原因は、やはり喉が痛いからのようでした。しかし、病院で適切な診断をしてもらい、薬を飲むとだいぶ良くなりました。
それ以前にかかっていた小児科では同じような症状がずっと長引いていたので、思い切って転院したのが正解でした。ですので、病院に行っても症状が改善されない場合は、相性もあると思うので、違う小児科を受診してみるのも良いかもしれません。

りんご病

りんご病は正式には「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」といいます。飛沫感染で感染を起こします。発熱はないことが多いですが、潜伏期間中には発熱・関節痛といった風邪に似た症状が現れることがあります。その1.2週間後、赤い斑点状の発疹ができ、両頬が赤くなるのが特徴です。頬以外にも、太ももや腕にも発疹が現れます。

りんご病は特別な治療薬はなく、安静にしながら自然治癒を待ちましょう。かゆみを伴う場合は内服をすることもあります。

子どもの病気と思われがちですが、意外と大人がかかることも多いので要注意です。また、妊婦さんの感染により胎児水腫の合併症の可能性があります。りんご病の予防接種はありません。

手足口病

手足口病に感染すると、足の裏や掌、口の中に発疹ができ、水膨れのようになっていきます。かゆみはほとんど感じないのが特徴です。手足口病の症状には個人差があり、体に一ヶ所だけ発疹ができる場合もあれば、他の部分にまで発疹が及ぶ場合もあります。

手足の発疹に痛みはないとはいえ、口の中にできたものに関しては痛みを伴うことが多く、食欲が落ちます。口内炎ができてしまい痛くて食事がとりにくい場合は、刺激をしないように塩分を控えたのどごしの良いものをあげましょう。卵豆腐やおかゆなどがおすすめです。食後はお白湯などを飲ませて、口の中を清潔に保ちましょう。

子どもだけでなく大人もかかることがある病気なので、子どもがかかったときには、家庭内での手洗いを徹底する必要があります。発疹自体は軽いまま自然におさまることが多いので、痕はあまり気にしなくてよいでしょう。

子どもの病気に関する書籍

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目で見る病気図鑑として、発疹や肌トラブル、予防接種について、うんちの様子などを写真で確認することができます。赤ちゃん時代を卒業するころから気になり始める、子どもの身長や体重、体格のこと、視力、歯ならび、おちんちんやおまたの気がかり情報も満載。病気だけでなく、子どもの身体について知りたいことがしっかりわかる事典です。

筆者もひとり目の子が生まれた時に1冊買っておきましたが、この本は図解がありわかりやすく書いてあるので、育児と家事の合間にも気軽に読めました。いろいろな病気を事前に知っておくことで、万が一の際にも慌てず対処できますよ。一家に一冊、いかがでしょうか。

この本に関する口コミ
出産した友人にプレゼントしました。分かりやすく、専門的過ぎず、喜ばれました。知人のドクターもオススメの本です。一読しておけば、慌てずに済むかも。

引用元:www.amazon.co.jp

まとめ

子どもの機嫌がいつもと違っていないかなど、そばにいる親だからこそ分かる違いもあると思います。もし少しでも不安なことがあったら、こんなことで病院へ行っていいのかなと迷う必要はありません。親子の安心のためにも、早めに病院を受診してくださいね。

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