卵胞チェックはいつ受ける?方法や費用について
不妊治療を受ける方にとっては、まずは卵胞が大きくなって排卵されるかどうかはとても大事なことですね。どうやって卵胞の大きさをチェックするのか、どれくらいの大きさになれば排卵するのか、始めはわからないことも多いと思います。この記事では、卵胞チェックに関して詳しく見ていきましょう。
本ページはプロモーションが含まれています
この記事の監修
目次
卵胞とは?
卵胞とは、卵巣内にある袋状の組織です。卵胞が成長して大きくなると、排卵といって受精に必要な成熟した卵子が卵胞を破って腹腔内へと送り出されます。卵胞は0.05mmほどの大きさで、生理のときにたくさんあるうちの20個程度が活性化して1日に1.5~2mmというスピードで成長していきます。
そして、生理が始まってから6~9日目で18~22mmに成長すると、卵胞の中の1つが排卵します。1つの卵胞が排卵した後は、残った卵胞は少しずつ小さくなり、生理までに消滅します。
卵胞チェックはいつ受けるの?
排卵時の卵胞の大きさや、その成長スピードがある程度分かっていることから、卵胞チェックをすることで、ある程度排卵日を予測できます。
「超音波卵胞計測」という検査で、腟に器具を入れて、超音波で卵胞の大きさを測ります。かなり正確に卵胞の大きさがわかるので、卵胞が18~22mmになるタイミングをみれば排卵日の予測の精度も高まります。
不妊治療の「タイミング法」などでは、卵胞の大きさから排卵日を予測して、排卵日にあわせて性行為を行うことで妊娠の確率を高める方法がとられます。
ただ、人によっては卵胞が18mm未満で排卵する場合もあり、卵胞計測だけでは正しい排卵日を特定できない場合もあります。そのため、毎日基礎体温もチェックして、その波形と卵胞チェックの結果を合わせて排卵日を割り出すことが大切です。
卵胞チェックの方法
経腟超音波検査
「超音波卵胞計測」という検査で、腟に超音波を発する器具を入れて、超音波で卵胞の大きさを測ります。
卵胞チェックの費用
病院やクリニックにもよりますが、卵胞チェックにおける経腟超音波検査の検査代として、1500~3000円程度が相場のようです。
卵胞の大きさより質が大事
一般的に、卵胞は20mm程度まで大きくならないと、排卵が起こりにくいといわれています。卵胞が小さいままだと、排卵がないままに月経がきてしまったり(無排卵月経)、卵子が未成熟のままで排卵されてしまったりといったことが発生します。無排卵や未成熟な卵子の排卵は、不妊の原因になります。
妊娠を希望していても卵胞が20mmに達しない方に対しては、「卵胞刺激ホルモン」や、「黄体形成ホルモン」などの分泌を促す投薬や注射の方法がとられます。
ただし、大きさだけでなく実際に成熟した卵子が排卵されることが大事であり、必ずしも大きさがあればよいというわけでもありません。
卵胞チェックに関する筆者の体験
不妊治療を始めたころからお世話になったのは卵胞チェックです。タイミング療法から人工授精、体外受精の採卵前まで、お世話になる機会はたくさんありました。
実際に自分の卵胞がどの程度育っているのかを見ることができるのは、治療をしていく上で励みになりました。冷えてしまったなと思うときは成長が遅かったり、カイロや腹巻でしっかり温めたなと思うときは成長が早かったりもして、生活習慣のチェックの機会にもなりました。
費用は掛かりますが、どの治療にもどこかの場面で必要なステップですので、安心してチェックを受けられるといいですね。
卵胞チェックは自分の体の状態を知ることができる基本検査
卵胞チェックは、タイミング療法から人工授精、体外受精の採卵前まで不妊治療をする限り、かかわりの深い検査です。方法や費用などをよく理解して、受精成功を励みにしながら、治療を進めていけると良いですね。