新生児におしゃぶりを与えてもよい?効果やメリット・デメリットを解説
おしゃぶりをくわえている赤ちゃんはとてもかわいいですよね。最近は、かわいくておしゃれなおしゃぶりが増えています。しかし、おしゃぶりは生まれたばかりの新生児にも使って良いものなのでしょうか。ここでは、新生児からおしゃぶりは使えるのか、おしゃぶりの効果やメリット・デメリット、揃えたいグッズなどをあわせてご紹介します。
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目次
おしゃぶりの効果
おしゃぶりを吸うのは赤ちゃんの自然な反射
赤ちゃんにはもともと「吸啜(きゅうてつ)反射」という本能が備わっています。吸啜反射とは口に触れたものに何でも吸いつくという反射で、生まれたそのときから母乳を飲むために、また生きていくために必要な本能だといわれています。
生まれてすぐの赤ちゃんは、誰に教わったわけでもないのに、おっぱいを近づければ元気に吸いつきますよね。この吸啜反射のおかげで、赤ちゃんはおっぱいと同じようにおしゃぶりにも自然と吸いつくのです。
おしゃぶりは赤ちゃんを落ち着かせる
生まれたばかりの赤ちゃんは、口に触れたものを自然に吸おうとします。指しゃぶりや、口に触れたものをなめる赤ちゃんも多いですよね。おしゃぶりもそれらの行為と一緒です。赤ちゃんは口で吸うという行為をしながら、リラックスできるホルモンを分泌しています。(※1)おしゃぶりを吸うことは、赤ちゃんを落ち着かせることにつながるのです。
ママやパパの負担を軽減する
初めての育児で赤ちゃんがグズグズと泣いてばかりいると、どうして泣き止んでくれないのか悩んでしまうこともありますよね。赤ちゃんが泣き止まなかったり、なかなか寝なかったりしたときにおしゃぶりを使うと、赤ちゃんが落ち着くことがあります。赤ちゃんがおしゃぶりを気に入ってくれれば、ママやパパの負担が軽くなるかもしれません。
新生児におしゃぶりを与えてもよい?
新生児から与えてよい
おしゃぶりは新生児から使うことができます。生後3ヶ月頃までは吸啜反射が活発なので、この期間に使い始めるとすんなりくわえてくれるかもしれません。まずは、おしゃぶりの先を口に優しく触れさせることから始めてみましょう。吸啜反射が反応して、最初から上手におしゃぶりをくわえる赤ちゃんもいますよ。
嫌がる場合は無理に与える必要はない
赤ちゃんによっては、おしゃぶりが苦手な子もいます。嫌がる場合は無理に与える必要はありません。新生児のころの赤ちゃんの好みは日々変わります。赤ちゃんがおしゃぶりを嫌がるときは、少し日にちをあけてから再度試してみてもよいかもしれません。
赤ちゃんの吸う力が弱く、おしゃぶりが口から落ちてしまうときは、赤ちゃんが上手におしゃぶりを吸えるようになるまで手で支えるなど、ママがサポートしてあげましょう。
2歳までにはやめることが望ましい
おしゃぶりを長く使用していると、「歯並びが悪くなる」という話を聞いたことはありませんか。歯が生えそろう時期や生え変わる時期におしゃぶりを使用していると、上の歯と下の歯のあいだに隙間ができてしまったり、出っ歯になりやすくなってしまったりするようです。
また、2歳半以降も続けておしゃぶりを使用していると、奥歯の噛み合わせがずれてしまうなどのリスクが高まります。できれば2歳までにはやめさせることが望ましいでしょう。(※2)
おしゃぶりのメリット
赤ちゃんが泣きやんでくれる
おしゃぶりをくわえることで、赤ちゃんが安心し落ち着きます。グズグズと泣いている赤ちゃんが、おしゃぶりをくわえると泣きやんでくれるかもしれません。
外出先で赤ちゃんが泣きやまずに困った経験のあるママも多いことでしょう。そんなときの便利アイテムとして、おしゃぶりを使用することができます。外出先におしゃぶりを持っていくと、とても重宝しますよ。
寝かしつけが楽になる
赤ちゃんは、おっぱいや哺乳瓶の乳首を吸うとリラックスした状態になり、安心感からそのまま眠ってしまうことがあります。同じように、おしゃぶりを吸うと安心してそのまま寝てしまう赤ちゃんは多いようです。
赤ちゃんがおしゃぶりをくわえて眠り始めたら、しばらくは様子をみましょう。赤ちゃんが完全に寝てしまうと、おしゃぶりをくわえる力が弱まるため、ママやパパがおしゃぶりを引っ張ると簡単に外すことができます。赤ちゃんがポロっとおしゃぶりを落とすこともありますよ。
おしゃぶりを少し引っ張ってみて、まだくわえる力が残っている場合は外さず、簡単に外せるときがくるまで待つようにしましょう。
指しゃぶりより衛生面が安心
赤ちゃんの指にはたくさんの雑菌がついています。成長するにつれて床に手をついてハイハイするようになったり、いろいろなものに興味が出てくるとさまざまなものを触ったりするので、ますます手に雑菌がつくようになります。
そんな赤ちゃんが指しゃぶりをしていたら、衛生面・健康面が心配ですね。おしゃぶりであれば、きちんと消毒をしてあげることができます。
乳幼児突然死症候群のリスクが減る
元気だった赤ちゃんが何の前触れもなく突然亡くなってしまう「乳幼児突然死症候群(SIDS)」という病気があります。
アメリカ小児科学会は、SIDSの予防策として「就寝時のおしゃぶりの使用が有効である」と勧告したことがあります。(※3)突然死してしまう原因がはっきりとわかっていない病気ですが、リスクを減らすために使用してみるのも良いかもしれません。
鼻呼吸の習慣がつく?
おしゃぶりをくわえると口がふさがって自然と鼻呼吸になるため、おしゃぶりを使うことで赤ちゃんの鼻呼吸の習慣がつくといわれています。ただし、この説には医学的根拠はないようです。
おしゃぶりのデメリット
歯並びが悪くなる可能性がある
おしゃぶりのデメリットで一番気になるのは、歯並びが悪くなることではないでしょうか。おしゃぶりをずっと続けていると、上の歯と下の歯に隙間ができてしまったり出っ歯になってしまったりすることがあるようです。2歳半以降もおしゃぶりをする習慣があると、噛み合わせが悪くなるリスクを高めることにもつながるので注意しましょう。
おっぱいを嫌がるきっかけになることがある
生まれたばかりの赤ちゃんは吸う力が弱く、母乳を上手に飲むことができません。回数を重ねていくうちに吸うことに慣れたり、吸う力がついたりして、段々と上手に飲めるようになっていきます。
まだ上手に母乳が吸えない時期におしゃぶりを多用すると、赤ちゃんが楽に吸うことができるおしゃぶりを好むようになり、母乳を嫌がって吸わなくなる可能性があります。おしゃぶりは、なるべく赤ちゃんが上手におっぱいを飲めるようになってから使うようにしましょう。
中耳炎のリスクを高める
赤ちゃんがおしゃぶりを使うと耳管の圧力変化が起こり、中耳炎になってしまうケースがあるようです。赤ちゃんの具合が悪いときは、おしゃぶりの使用を控えたほうが良さそうですね。
言葉の遅れを招くことがある
赤ちゃんがいつもおしゃぶりをくわえた状態でいると、赤ちゃんが言葉を発する機会がなくなりがちです。赤ちゃんが声を発する時期になったら、赤ちゃんにおしゃぶりを使わせる時間を短くすると良いかもしれませんね。
大きくなってもなかなかやめられないことがある
赤ちゃんの寝かしつけにおしゃぶりを使っていると、おしゃぶりが赤ちゃんの入眠アイテムとなり、おしゃぶりがないと赤ちゃんが寝られなくなる可能性があります。2歳までにはおしゃぶり以外で眠ることができるように、ママやパパが添い寝をしながらサポートしてあげましょう。
また、指しゃぶりと同じようにおしゃぶりが癖になってしまうことがあります。おしゃぶりが習慣化しないように心がけておくと、すんなりとおしゃぶりを卒業できますよ。
新生児におすすめのおしゃぶり3選
赤ちゃんの吸う力や口の形、大きさは、赤ちゃんの成長につれて変化していきます。赤ちゃんにおしゃぶりを与えるときは、月齢に合ったおしゃぶりを選んであげましょう。新生児用のおしゃぶりは、生まれてすぐの赤ちゃんの小さな口にフィットするように作られていますよ。
チュチュベビー デンティスターは出っ歯になりにくい!
ドイツの医師が考えた、出っ歯になりにくいおしゃぶりです。まだ歯が生えていなくても、顎に過度な力が入らないような作りになっています。暗いところで光る蓄光タイプなので、夜中に赤ちゃんが泣いておしゃぶりを使いたいときにも見つけやすいですよ。
コンビ テテオのおしゃぶりは中まで洗える!
対象月齢:生後0~3ヶ月頃
テテオのスマイルナビは、日本の赤ちゃんの口の中を研究して作られたおしゃぶりです。前歯に配慮した薄いつけ根や、舌の動きをさまたげにくい形状が特長です。フタを開けると乳首の中まで洗えるので、衛生的に使えますよ。
フィリップスのおしゃぶりは米国小児学会のガイドラインに準拠!
米国小児学会ガイドラインに準拠した、耐久性のある病院用シリコンで作られたおしゃぶりです。多くのプラスチック製品に使用されている化学物質BPA(ビスフェノールA)が含まれていません。赤ちゃんの口の大きさや形状にも配慮されており、多くの病院で使用されています。
おしゃぶりの消毒方法は?
離乳食が始まる生後6ヶ月ころまでは、おしゃぶりも哺乳瓶と同様に消毒する必要があります。「煮沸」「電子レンジで加熱」「薬液に浸ける」の3つの方法から、それぞれの家庭に合った方法で消毒をしてください。おしゃぶりによっては消毒容器に合わなかったり、消毒方法が違ったりすることがあります。消毒方法に合ったおしゃぶりを購入すると良いでしょう。
おしゃぶりを煮沸で消毒する場合
おしゃぶりを熱湯で消毒するときには、下記のいずれかを行います。
・沸騰させたお湯の中におしゃぶりを入れ、数分浸しておく
・沸騰したお湯を直接おしゃぶりにかけて消毒する
おしゃぶりを電子レンジで消毒する場合
消毒用の容器におしゃぶりを入れ、電子レンジで加熱して消毒する方法があります。おしゃぶりと水を容器に入れたら、500wで3分ほど加熱しましょう。
消毒専用の容器を使って消毒するのがおすすめですが、電子レンジで使える食品用の保存容器やお皿で代用することもできます。お皿などで代用する場合は、完全に密封状態で加熱することは避けましょう。蒸気を抜くための小さな穴が開いているものであれば安心です。
電子レンジで使用するおしゃぶりの消毒器です。電子レンジで1分加熱するだけで、簡単におしゃぶりを消毒することができますよ。縦50mm×横64mmに収まるおしゃぶりであれば、使用することができます。そのまま保管ケースにもなるので、持ち運びにも便利です。
おしゃぶりを薬液に浸けて消毒する場合
市販の消毒用の薬液を使用することで、おしゃぶりの消毒ができます。消毒専用の容器に水と薬液を合わせた消毒液を入れ、おしゃぶりを数時間浸ければ消毒完了です。
おしゃぶりホルダーがあると便利!
赤ちゃんにおしゃぶりを使うときは、おしゃぶりホルダーを用意しておくと便利です。おしゃぶりを使っていると、赤ちゃんの口からおしゃぶりが外れることがよくあります。洋服やスタイにおしゃぶりホルダーを取りつけておけば、おしゃぶりを下に落とす心配がありませんよ。
ポップなデザインがかわいいおしゃぶりホルダーです。ボタンが2ヶ所についているので、長さを2段階に調節することができます。おしゃぶりを卒業した後は、おもちゃホルダーとしても使うことができますよ。
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おしゃぶりを上手に活用しよう!
おしゃぶりを使えば、赤ちゃんが安心感から泣き止んでくれたり眠ってくれたりすることがあります。長期間の使用にはデメリットがあることを頭に入れつつ、上手におしゃぶりを活用してみてくださいね。
※この記事は2023年4月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。