2023年子育てヒット商品の決定版！今年話題になった32のモノ【ペアレンティングアワード】

ペアレンティングアワードとは、「FQKids」「ゼクシィBaby」「kodomoe」「Happy-Note For マタニティ」などの複数の育児雑誌がその年に話題になった育児に関するモノ・コト・ヒトを表彰する賞です。

第16回の2023年はヒト部門では、卜部弘嵩さん・高橋ユウさん夫妻、菊地亜美さん、内山信二さん、遠藤航さん、木村沙織さん、中村悠平などが受賞しました。

今回「コト」「モノ」部門で表彰されたのは、地域への留学プログラムを提供するキッチハイクの「保育園留学」や「日本財団子どもサポート基金」など、バラエティー豊かな32項目です。以下で受賞商品をひとつずつ紹介しましょう。

家庭、学校、地域コミュニティなど、子どもたちが日々過ごす環境は、必ずしも安息できる場所とは限りません。「日本財団子どもサポート基金」は、困難を抱え、さまざまな「生きにくさ」を感じる子どもたちのために設置された基金です。

寄付を通じて、子どもの第三の居場所づくり、難病児支援、社会的養護出身者の奨学金といった支援や、未来への希望を持てるような事業を展開するなど、社会全体で支えあう仕組みが構築されています。

結婚・出産を経て、夫婦だったふたりが「親」になるとき、子育てや働き方について、それぞれの考えや価値観の違いに気づくことがあるのではないでしょうか。このようなときに、夫婦で意見を出し合い、お互いが納得できる結論までたどりつく「対話」が、良い夫婦関係、そして良い家庭環境を築く鍵となります。

しかし、実際には夫婦でしっかりと対話することは難しいものですね。「夫婦会議®︎」は夫婦のコミュニケーションを体系化したオリジナルメソッドです。このメソッドを通じ、個人はもちろん、企業や自治体と連携して、男性育休やキャリア支援、子育て支援・産後ケアなどを推進。ママとパパの笑顔が子どもの笑顔を生む、そんな笑顔あふれる家庭環境づくりをすすめています。

「のびのびとした環境で子育てをしたい」と思っていても、仕事のことを考えると地方での生活は、一歩を踏み出すのが難しいものです。そこで生まれたのが「保育園留学プログラム」。宿泊施設に1～2週間滞在しながら、子どもは保育園に、ママやパパはリモートワークで仕事する生活を体験できます。

過疎化に悩む自治体の活性化にもつながるこの取り組みは全国に広がっており、自治体との連携も進んでいます。自然とのふれあい、伝統が息づく街並み、家庭ごとに理想とする子育て環境はさまざま。保育園留学が、子育ての多様な選択肢を提示してくれます。

植物洗剤を手掛けるサラヤは、代表的な原料であるパーム油の生産地「マレーシア・ボルネオ島」の環境保全に取り組んでいます。環境にやさしい洗剤とはいえ、原料を生産するために熱帯雨林の伐採が進み、そこに住む野生動物たちの生活は脅かされています。

それでは生産を止めれば良いのか、というと、そうではありません。生産者の生活は、パーム油に支えられているのです。森の回復、野生動物の保護とあわせて、環境に配慮した認証制度の普及に取り組み、持続可能な生産活動を行っています。こうした取り組みは、私たちが使う商品の選択について、考えるきっかけになりそうです。

身体が小さい赤ちゃんにとって、おむつの厚みは身体のコントロールを邪魔するものです。そこで、ネピアは極うす吸収体を新採用。おむつの厚さを約25％削減し、動きやすく快適な履き心地を両立させました。

極うすで持ち運びがしやすく、荷物や収納でスペースをとらないのもママパパにとってうれしいポイントです。吸収力があるので、おでかけのときもストレスフリーでいられますね。

「アトピース」は、子どもにとって身近な病気であるアトピー性皮膚炎の情報を漫画やイラストを使ってやさしく、ていねいに発信するサイトです。疾患の特徴をはじめ、医療機関への受診、治療のこと、生活習慣のことなど、具体的にどのように行動すれば良いかのヒントが総合的にまとめられています。

サイトから遠隔医療相談サービスの小児科オンラインを利用でき、子どもの症状に悩むママやパパと医療機関をつなぐ役割も担っています。

キーボードを打ち込んでラベルを印刷する従来のネームランドを刷新し、スマホやパソコン上でデザインできるラベルライターが「NAME LAND i-ma（ネームランドイーマ）」シリーズです。

キーボードレスで全体のバランスを見ながら手軽に、自由にラベル作成できるのが魅力。コンテンツをダウンロードして増やしたり、布製のアイロンテープを使ったりと、面倒なラベリング作業を楽しめる便利アイテムで入園・入学準備も進級準備を乗り切りましょう。

食用に適さないために廃棄されてしまう国産米を原料にしたバイオマスプラスチック素材「ライスレジン®」でつくられた新時代のダイヤブロックは、商品の売り上げの一部を子ども食堂支援のために寄付金に充てています。

角に丸みがある設計は、小さな子どもの手になじみ、扱いやすくするための配慮。環境にも人にも、子どもにもやさしい点が選ばれる理由といえるでしょう。

自転車は身近な乗り物だけに、パンクやチェーンのトラブル、バッテリー切れといったアクシデントに見舞われる可能性があります。「au自転車サポート」は、自転車の困りごとに対応するサービスで、子どもが万が一事故を起こしてしまった場合の対応や補償もついています。

近年は自転車事故の賠償額が高額化したり、自転車保険の加入を義務づける自治体が増えていたりと、自転車に乗る前段階の備えが必要な時代。家族の安心を守るサービスに注目が集まっています。

子どもが喜ぶお弁当やご飯を作りたいときに、時間と労力をかけずに楽しくデコレーションできるアイテムが「のりあーと®」です。先進の加工技術を使い、のりをカットしました。

クリスマスやハロウィンといった季節行事、恐竜、動物、アニメキャラクターなど子どもの好みにあわせて選べるデザインがたくさん。ご飯の上に乗せるだけで、食卓の上にかわいい世界が広がります。ご飯づくりの時間も食べる時間も笑顔にする「のりあーと®」が、家族の思い出を増やしてくれそうですね。

毎日のメニュー決めに悩んだとき、がんばったご飯の感想が欲しいとき、その日の帰宅時間が知りたいとき、頼りになるのが「うちれぴ」です。約30社の食品メーカーのレシピを2万件掲載し、ご飯について家族で共有できる「ごはんトーク」や家族好みのメニューを記録する「うちれぴ帳」といった機能を搭載しました。

ごはんトークで食べたいメニューを相談したり、うちれぴ帳でご飯の感想をコメントしたりすれば、家族みんなでご飯づくりに参加できます。食卓を中心に、料理体験で家族をつなぐ新しい視点が評価されています。

「おうちレッスン」シリーズは、学校で採用されている教科書会社がつくった本格派の幼児ドリルです。おけいこ、ちえパズル、もじ・ことばなど7つのカテゴリーごとに教育のプロが監修、文部科学省の幼稚園教育要領にも対応しています。

個性を伸ばしたり、修学準備に役立てたりと、幼児期から無理なく楽しみながら基礎力を育む教材として期待されています。

「Mamafy（ママフィ）」は、独自技術の「キトバリア」で肌を守るために開発された商品です。天然由来の保護膜をつくり、さまざまな刺激から子どもの肌を守ります。

バリア機能が未熟な赤ちゃんの肌はとてもデリケート。健やかな肌を保つ予防スキンケアは、アレルギー予防の観点からも支持を集めています。

レジリエンスとは、困難な状況にあっても、それを乗り越える適応力や回復力のこと。セキスイハイムの「SMARTスマート＆RESILIENCEレジリエンスシリーズ」は、災害時でも普段通りの生活を可能にするための性能を備えた住宅です。

地球環境の変化により自然の驚異が増す中、レジリエンス性能と地球環境への配慮は欠かせないもの。地震の揺れに耐える強靭性、電気の供給停止中も電気をまかなえる太陽光発電システムや蓄電池など、「在宅避難」を可能にする家が、子育て世帯の安心・安全ニーズに応えてくれます。

子どもがひとりで交通機関を利用して習い事や学校へ通うようになると、無事に移動できているか、安全に過ごしているか心配になりますね。

「タッチでメール」は、交通系ICカードを駅の改札やバスの精算機にタッチした際や買い物などで利用した際に、ママやパパあてにメールで通知が届く機能です。タッチするだけで見守りできる手軽さで、子育てを応援します。

25年以上にわたり皮膚科医・小児科医・産科医・アレルギー専門医など専門家の協力のもと赤ちゃんの肌を研究し、低刺激で効果の高いスキンケアを開発・製造しているナチュラルサイエンス。

キッズラインは活発に活動する4歳から思春期前の子どもの肌トラブルを予防するシリーズとしてつくられました。汗や皮脂、砂やホコリといった刺激を受けやすい子どもの肌を守り、「自分で洗う・自分で塗る」をサポートする使いやすさで、多くのママ・パパから選ばれています。

子どもがハイハイしたり寝転んだりする床は、いつでもきれいにしておきたいものですね。しかし子育て中は、子どもの食べこぼしや汗などによる汚れ・ベタツキが目立ちます。

そこで活躍するのが汚れを吸引しながら拭き・乾拭きも行う掃除機です。世界一清潔な空港といわれる「羽田空港」のカリスマ清掃員との共同開発で、子育て世帯の掃除の悩みもすっきりきれいに解決できます。

離乳食期は瓶詰やパウチに入った離乳食が数多くありますが、幼児食になったとたん、電子レンジでチンするだけで食べられる手軽な即食商品が減ってしまいます。

この問題を解決するのが、「kidslation」のサブスクサービスです。保育園の管理栄養士が監修した冷凍幼児食で、忙しいママパパの子育てを応援します。

先進的な乳幼児教育の一つ「レッジョ・エミリア・アプローチ」を取り入れた「アトリエ」のあるリゾートホテルです。日本最大級の広さを誇る空間に用意されたたくさんの素材とさまざまな道具たち。

自由な発想で新しい遊びを創造する遊びは、おうちではなかなか体験できません。ユニークな客室や多彩なアクティビティとともに、「創造力を遊びこむ」新しいリゾートの形が示されています。

「Boba Bliss」は、ベビーラップの密着性とベビーキャリアの安定感を兼ね備えたハイブリット抱っこ紐です。バックル式の手軽な装着感を残したまま、赤ちゃんを包む本体はママパパの身体に密着するストレッチラップような使い心地を追求しました。赤ちゃんとママパパの愛着形成に一役買っています。

子どもとドライブするときは、飽きさせない工夫や汚さない工夫、荷物の積みおろしの順番など多方面に気を配る必要がありますね。

「ホンダアクセス子育て応援アクセサリー」は、こうした悩みごとを解決し、子どもとのドライブを快適に楽しめる点が評価されました。受賞したのは「リア席モニター」「オールシーズンマット」「ハンズフリースライドドア」の3つ。家族とのおでかけが、ますます充実しそうです。

ドイツ・ミーレ社の掃除機は、強い吸引力と吸い込んだ空気を高性能フィルターできれいにしてから排気する清浄力が高い評価を得ています。

ハウスダストや花粉を逃さず吸い込み、アレルギーの悩みに対応します。パック式なのでゴミを捨てるときもチリやほこりが舞い上がる心配がありません。フローリング用と布団用のノズルがついて、一台で家中をすっきりきれいに掃除できます。

ブロックを組み合わせるように間取りを変えられる「Lodina（ロディナ）」は、家の大きさで価格が決まる定額制を導入しています。

住宅設計における手間と時間、コストを抑制しながら、家族の暮らし方に合った間取りがかなうセミオーダースタイルで、理想の住まいを実現できます。

「RISUきっずEnglish」は、タブレット学習の「RISUきっず」の利用者に向けた無料英語動画レッスンです。1レッスンにつきおよそ3分の動画で、楽しみながら英語に親しむことができます。

ネイティブの先生によるレッスンは、日本人の先生によるガイド付きなので無理なく進められるのもポイントです。RISUきっずで学んだ算数に英語でチャレンジする時間があるのも特徴といえるでしょう。

2023年のペアレンティングアワードでは、子どもが育つ環境にも目を向けた日本財団子どもサポート基金やボルネオ環境保全、テクノロジーを用いたサービス、ママ・パパに寄り添うアイテムなどもトレンド入りしました。

ここで紹介したサービスや家電や子育てに役立つアイテムなどは、ママやパパ、保育者から良いという評価を得たものばかりです。負担を減らし楽しく子育てをするためにも、ぜひお気に入りのアイテムを見つけて使ってみてはいかがでしょうか。

※この記事は2023年12月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。