2歳3〜5ヶ月の子どもの身長・体重は?言葉や成長の目安を解説【体験談あり】

2歳3〜5ヶ月頃は、心と身体の成長がめざましい一方で、発達の個人差が大きい時期でもあります。子どもの言葉の発達に悩む方も多いようです。ここでは、2歳3〜5ヶ月の子どもの身長・体重や、言葉や成長の目安について体験談を交えて説明します。イヤイヤ期やトイレトレーニング、遊び方などについても参考にしてくださいね。

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この記事の監修

染谷 朋之介
小児科医
染谷 朋之介

目次

  1. 2歳3~5ヶ月の子どもの身長・体重・発達の様子
  2. 2歳3〜5ヶ月の言葉の発達
  3. 2歳3~5ヶ月頃のイヤイヤ期と生活習慣
  4. 2歳3~5ヶ月のトイレトレーニング
  5. 2歳3~5ヶ月の遊び方
  6. 2歳3~5ヶ月の食事
  7. 2歳児の成長のスピードは人それぞれ
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2歳3~5ヶ月の子どもの身長・体重・発達の様子

厚生労働省が実施した平成22年乳幼児身体発育調査によると、2歳0ヶ月~6ヶ月未満の子どもの身長・体重の平均値は次の通りです(※1)。

男児女児
平均身長86.7cm85.4cm
平均体重13.1kg11.39kg

値はあくまでも平均値ですので参考程度にしましょう。母子健康手帳などにある成長曲線から大きく外れていなければ、値が前後していても心配いりません。

運動能力などの発達

2歳3ヶ月を過ぎた子どもは、すっかり幼児の体形になり、運動能力がめざましく発達します。全身で力いっぱい走る、小さな台の上にバランスよく立つなど、できることがどんどん増える時期です。力も強くなり、少し重いものも軽々と持ち上げるようになります。

さらに指先の力を上手にコントロールできるようになるため、少し細かい作業もできるようになります。ボタンを留める、ハンカチをたためるようになるのもこのころです。

2歳3〜5ヶ月の言葉の発達

2歳3~5ヶ月頃は、言葉の発達が大きく進む子どもが多いようです。しかし言葉の発達は子どもによって異なります。2歳3~5ヶ月頃の子どもの言葉の発達について説明します。

目安はニ語文・三語文

2歳3~5ヶ月頃になると、単語を2~3個組み合わせて話せる子どもが多くなるようです。「おちゃ ちょうだい」「ママ こっち おいで」のように、単語を組み合わせながら、少しずつ自分の要求や気持ちを表現するようになります。また、「これなあに」「ママどこ」と疑問文を使うようになる子もいます。

【体験談】ダメもとで話しかけたら、思わぬ言葉が!

子どもが2歳3ヶ月のころ、保育園にいつもの先生がいなかったので「先生、今日お休みだったんだね」と話しかけました。すると「せんせー、おねつ、出てんのー」とたどたどしく教えてくれました。こんなにはっきり文章を話したのは初めてだったうえ、まさか答えが返ってくると思わなかったので驚きました。

しゃべらない・言葉が遅い子どももいる

2歳3~5ヶ月頃で言葉をほとんど話さないと、発達に問題があるのではと心配になるかもしれませんね。言葉の発達は人それぞれなので、3歳頃までほとんど話さない子どもは珍しくありません。ママやパパが語りかける言葉をおおむね理解しているようであれば、あまり心配しなくてもよいでしょう。

また、言葉は出ているものの、まだうまく発音できない子どももいます。顎が発達し舌の使い方を習得するにつれて、少しずつはっきり発音できるようになるでしょう。

【体験談】しゃべっているけれど聞き取れない

2歳4ヶ月の長男は、子音がうまく発音できません。一生懸命何かを言っているのですが、聞き取れないことが多いです。たとえば「ういおー」は水筒、「ゆーゆう」は牛乳のことを指します。子どもは「なぜわかってくれないのか」と、伝わらないもどかしさから癇癪を起こしていますが、やっぱりわからない…。毎日謎解きをしている気分です。

言葉の発達の遅れが気になるときには?

ほかの子どもより言葉を発するのが遅い原因は個人差によるものが多く、あまり心配する必要はありません。しかし、ママやパパと目が合わない、「こっちおいで」などの簡単な大人の声掛けに応じない、音への反応が鈍い場合は、別の要因が考えられます。気になるときは、かかりつけの小児科や保健所、療育センターなどに相談してみましょう。

言葉の発達を促す方法は?

言葉の発達を促すためには、ママやパパが子どもにたくさん話し掛けることが大事です。食事中は「おいしいね」、おもちゃで遊ぶときは「たのしいね」というように、子どもの気持ちを代弁しながら言葉をたくさん聞かせてみてくださいね。ほかに、絵本を読むことも言葉の発達に良いとされていますよ。

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2歳3~5ヶ月頃のイヤイヤ期と生活習慣

2歳頃になると、一般的にイヤイヤ期といわれる反抗期を迎える子どもが多くなります。イヤイヤ期は自立心の表れで、親にはむかいたいという気持ちがあるわけではありません。イヤイヤ期の特徴と生活習慣についてみていきましょう。

癇癪を起こすことがある

2歳頃は自分の気持ちをうまく伝えられなかったり、思い通りに物事が進まなかったりすることが多く、感情が爆発して癇癪を起こすことがあります。癇癪を起こすと周りの声が耳に入らず、パニックのようになる子どももいます。

最初は手が付けられず悩むママやパパも多いですが、子どもが癇癪を起こすきっかけが次第にわかるようになると、トラブルを回避できるようになるでしょう。

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なんでも自分でやりたがる

イヤイヤ期は自分がなんでもできると思い、大人に手助けしてもらうことを拒みます。たとえば着替えや食事も自分で全部やろうとします。しかし、上手にできないことも多く、思い通りにならないと癇癪を起こすことがあります。

お風呂に入りたがらない

2歳3~5ヶ月頃になると、お風呂に入るのを嫌がる子どもが多いようです。水が顔にかかるのが嫌、もっと遊びたいなど、嫌がる理由はさまざまです。

入浴は毎日のことなので、なるべく嫌がらずに入ってもらいたいですよね。お風呂用のおもちゃなどを利用して、お風呂を楽しい場所として認識してもらうようにしてはいかがでしょうか。

【体験談】お風呂でスーパーボールすくい

2歳の息子はお風呂に入るのを嫌がることが多く、いつも困っていました。あるとき、夏祭りでスーパーボールすくいに夢中になっていたのを見て、浴槽にたくさんのスーパーボールを浮かべれば喜ぶのでは、とひらめきました。

100均で30個ほどボールとプラスティックのスプーンを購入し、お風呂に用意しておきました。スーパーボールが浮かんだお風呂を見て大はしゃぎでした。お風呂に行けば遊べる、と認識しているため、お風呂に誘うとすぐに入るようになりました。

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お昼寝をしたがらない

2歳3~5ヶ月頃になると、まだ遊んでいたいとお昼寝を拒む子どもが多いようです。体力がついてくると、今まで通りの寝かしつけ方法では寝てくれないこともありますよね。

しかし、2歳頃の子どもには11〜14時間の睡眠が必要といわれています。身体と脳を休めるために、まだお昼寝が必要な子どもがほとんどです。睡眠時間が足りていないようであれば、朝早く起きること、日中はしっかり遊ばせることを意識して、お昼寝をさせるようにしてみてくださいね。

【体験談】休みの日にはお昼寝をしないことが増えてきました

息子は保育園に通っているため、普段は規則正しくお昼寝をしています。しかし休みの日には、お昼寝をかたくなに拒否することが増えてきました。外出しているとベビーカーや車の中で寝ていることもありますが、夜まで頑張ることもあります。

どうしてもお昼寝しなかった日には、夕方になるといつもよりもイヤイヤがひどくなるため、こちらも一苦労です。夕飯を早めていつもより早く寝かせるようにしていますが、リズムの整え方が難しい時期だなと感じています。

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2歳3~5ヶ月のトイレトレーニング

2歳頃になるとおしっこの間隔があき、膀胱におしっこをためる機能も発達します。一般的におむつを外すためのトイレトレーニングを始めるには良いタイミングだといわれています。

身体が小さい子どもの場合は、おまるに座らせるところから始めましょう。最初はおしっこが出なくても当たり前です。何度も座らせてタイミングを待ちましょう。もし成功したら、しっかりほめてあげてくださいね。

【体験談】現在トイレトレーニング中です

保育園の協力のもと、1歳後半からトイレトレーニングをはじめました。最初はおまるに座るだけの状態が1週間程度続きましたが、2歳3ヶ月でトイレに連れて行けばおしっこが出るようになりました。日中はおむつを使わなくても過ごせています。

しかし、まだ自分でおしっこが出ると言い出せないので、トレーニングパンツをはいているあいだは油断できません。

2歳3~5ヶ月の遊び方

子どもの心と身体の発達にともない、子どもの遊びの幅は広がっていきます。2歳3~5ヶ月頃の子どもの遊び方や大人の対応の仕方をご紹介します。

外遊びで身体を動かそう

2歳3~5ヶ月頃になると、公園の遊具によじ登ったり、ボールを蹴ったり、全身の筋肉を使った遊びをするようになります。ママやパパと追いかけっこするだけでも楽しい時期です。しっかり運動することは質の良い睡眠とも関係します。天気の良い日は積極的に外遊びをさせましょう。

【体験談】毎日のように外遊びを楽しんでいました

娘が2歳のころは毎日のように外遊びをしていました。公園が特に大好きで、ブランコやすべり台、砂場遊びに夢中になっていましたね。寒い冬も、凧揚げや追いかけっこをして、汗をかくほど身体を動かしていました。天気の悪い日はカーポートの下でシャボン玉をしたり、絵の具遊びをしたりと、とにかく屋外で遊ぶことが多かったです。

ごっこ遊びや人形遊び

2歳を過ぎるころから、子どもは大人や上のきょうだいの動作に興味を持ちます。たとえばママがどのように家事をしているかをよく観察し、見よう見まねでやってみようとします。

人の真似にストーリー性が加わると、ごっこ遊びや人形遊びになります。ごっこ遊びや人形遊びを通して、子どもは自分以外の誰かを演じているのです。このころになると子どもは他人の気持ちがわかりはじめているといわれています。

子どもがママやパパと一緒にごっこ遊びや人形遊びをしたがったときには、子どもの遊びの世界で一緒に遊んであげてくださいね。

【体験談】お店屋さんごっこにはまっていました

息子は2歳前後からままごとをすることが多くなりましたが、2歳3~5ヶ月頃は特にお店屋さん(アイス屋さん)ごっこをよくしていた記憶があります。息子は店員さん、私や夫はお客さん役です。自分で言っていることをちゃんと理解しているのかはわかりませんが、「いらっしゃいませ」「いちごあじです」「ありがとうございました」と店員さんになりきって遊んでいました。

ひとり遊びが上手になる

以前まではママやパパにべったりだった子どもも、生後3~5ヶ月頃からひとりで遊びに夢中になる姿が見られることが増えるようです。簡単なパズルや積み木、お人形遊びなど、好きな遊びに集中して取り組むようになります。

ママやパパが子どもと一緒に遊んであげることは大切ですが、子どもがひとり遊びに集中しているときには、そばで見守ってあげることも必要です。

【体験談】2歳4ヶ月からおもちゃの遊び方が広がった

2歳4ヶ月の男の子のママです。2歳のころはおもちゃを渡しても、上のきょうだいが遊ぶのを見ているばかりでした。また、積み木を渡してもほとんど遊ばず、私が積み立てたものを壊すだけでした。

2歳3ヶ月頃からは、ようやくブロック、プラレール、恐竜のフィギュアで遊ぶようになりました。自分でいろいろ考えをめぐらせながら、おもちゃに集中して遊んでいます。

2歳3~5ヶ月の食事

2歳3~5ヶ月の食事についてみていきましょう。

食事のポイント

2歳児の食事量は大人のご飯の半分程度が目安です。ご飯、麺などの炭水化物を中心にし、ビタミン、ミネラル、タンパク質をバランス良く取り入れるように意識しましょう。味付けは薄味が基本です。

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おやつのポイント

2歳児にとってのおやつは、3食の食事で補えない栄養を摂取するための補食です。必ずしもお菓子である必要はありません。3回の食事を振り返り、栄養バランスを整えるためのおやつを選ぶと良いでしょう。フルーツやヨーグルト、おにぎりなどもおすすめです。

子どもが食べないときには?

2歳頃の子どもは食べムラがあるため、食欲がない日があっても珍しいことではありません。イヤイヤが激しい時期のため、子どもの好き嫌いに手を焼くことがあるかもしれません。子どもが楽しく食べられる環境を整えて、少しずつ食べられるようになると良いですね。

また、子どもの顔色が悪い、元気がない、食事中に泣き出すなどの異変が見られたら、発熱、便秘、口内炎などの病気がないか確認しましょう。

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2歳児の成長のスピードは人それぞれ

子どもが順調に成長しているか、親としては心配に思うものですよね。しかし子どもの成長スピードは人それぞれです。ほかの子どもと比べてしまうと、さらに不安が増してしまうかもしれません。

子どものペースに合わせて、子どもの成長を温かく見守ることが大事ですよ。成長や発達について不安や疑問がある方は、医療機関や専門機関に相談してみましょう。

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