【小児科医監修】2歳6~8ヶ月の発達の目安!2歳半頃の言葉・身長・体重は?夜泣きの対応やしつけのポイントは?
2歳6ヶ月~8ヶ月の子どもは身体つきがしっかりし、早い子はある程度の会話が可能になります。できることが増えてくる一方でイヤイヤ期など、ママやパパには新しい苦労が出てくることもあるでしょう。言葉や身長体重といった身体の特徴、夜泣きやお友達との関係など、心の成長などに触れながら2歳半の子どもの発達や特徴について紹介します。
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この記事の監修
目次
2歳6ヶ月~8ヶ月の身長・体重・サイズの目安
身長・体重の平均
厚生労働省の平成22年乳幼児身体発育調査によると、2歳6ヶ月~12ヶ月未満の子どもの身長・体重の平均は下記の通りです(※1)。
男の子 | 女の子 | |
平均身長 | 91.1cm | 89.8cm |
平均体重 | 12.99kg | 12.43kg |
上記の値はあくまで平均値なので、目安として参考にしましょう。子どもによって体格は異なるため、成長曲線から大きく値が外れていなければ特に気にする必要はありません。
服のサイズの目安
2歳半の平均的な子ども服のサイズは90~95cmです。小柄な子で80cmくらい、大柄な子で100cmくらいと覚えておきましょう。発育に関してはまだ個人差が大きい時期です。
靴のサイズの目安
2歳半の子どもの平均的な靴のサイズは13~15cmです。この時期は足の発達が著しく、1年間で1.5~2cmほど足が大きくなります。こまめにサイズチェックをして、足に合う靴を履かせてあげましょう。
2歳半頃の言葉の発達
目安は二語文・三語文
子どもが2歳半ぐらいになると、二語文・三語分を話せるようになります。まだ発音などは赤ちゃんらしさが残りますが、それがまたかわいらしいですね。ある程度コミュニケーションがとれるようになる子も多く、親子のおしゃべりが楽しくなる時期です。
2歳8ヶ月の息子は、最近「きのう」「あした」など「とき」を表す言葉を使い始めました。しかし実際には過去と未来の区別がついておらず、数日前にあったことを「明日~したね」と言っています。言葉の意味を完全に理解するまでにはもう少し時間がかかるようです。
しゃべらない・言葉が遅い子どもは多い
2歳半頃になると、二語文・三語分を話せるようになる子どもがいる一方で、2歳半過ぎまでほとんど話さない子どもも少なくありません。言葉の発達には環境差や個人差が大きいため、気にしすぎないようにしましょう。
息子は2歳半過ぎから急に言葉が出てくるようになりました。3歳になった今は、しゃべらなかった時期が嘘のように、ひとりでもしゃべっています。
2歳6ヶ月~8ヶ月頃の身体の発達
手先が器用になり細かい作業ができるようになる
2歳6ヶ月~8ヶ月くらいになると手先がずいぶんと器用になり、細かい作業ができるようになってきます。遊びではブロックやプラレール、お絵かきなどが楽しめるようになりますよ。
走る・ジャンプすることができるようになる
2歳半頃の子どものほとんどは、歩き始めてから1年以上が経過しています。足の筋肉がずいぶんと発達し、走ることができるようになる子もいるでしょう。ジャンプすることもあるかもしれません。ただし、まだ運動量には個人差があります。
2歳の誕生日に「まだ早いかな」と思いつつトランポリンを買ってあげました。コツをつかむまで安定しませんでしたが、みるみるうちに上達。それからジャンプが楽しくなったようです。2歳半になると、公園や街中でもちょっとした段差を見つけるとすぐにジャンプして乗り越えたり飛び降りたりしています。
お昼寝をしなくなる子どもも
2歳6ヶ月~8ヶ月の子どもの睡眠時間は、11~14時間が望ましいとされています。体力がついて少しずつ睡眠時間が短くなるので、お昼寝をしなくなる子も出てきますよ。
息子が2歳半のときの睡眠時間は20時半~6時半の10時間と、お昼寝の2時間で合計12時間ほどでした。ただし、運動量などによっては昼寝をせずに一日過ごすことも増えてきました。そういう日はいつもより早めに眠くなったり、機嫌が悪くなったりしていました。
2歳6ヶ月~8ヶ月頃の心の発達
イヤイヤ期は自我の目覚め
2歳6ヶ月~8ヶ月はいわゆるイヤイヤ期と呼ばれる第一次反抗期を迎える子どもが多いようです。ママやパパは苦労しますが、イヤイヤ期は自我の目覚めであり正常な発育の証です。自分の気持ちを言葉でしっかりと伝えられるようになる3~4歳になれば、少しずつ落ち着いてくるでしょう。
現在2歳7ヶ月の息子は、なんでも自分でやりたい、自分で選びたいという気持ちが強いようです。最近は、毎日同じ服を着たがるので困っています。仕方がないので毎晩洗濯乾燥機を回していますが、早くほかの服を着る気になって欲しいものです。
夜泣きが復活する子どもも
夜泣きは赤ちゃんがするイメージがありますが、実は2歳半くらいで再び夜泣きが始まる子どもがいます。夜泣きの原因には、日中受けた刺激やストレスが夜泣きとなって現れる、運動不足で体力が余っていてうまく眠れない、成長痛などが考えられます。心身ともにめまぐるしく成長する時期なので、その反動ともいえるかもしれません。
2歳半くらいからたまに夜中に目を覚ますことが増えました。子どもが言うにはどうやら怖い夢でも見ているようで、軽くパニックになって泣きながら目覚めることが多かったです。寝ぼけているだけのことも多く、添い寝をすればすぐに眠ってくれました。
お友達と一緒に遊べるようになる
1~2歳のころは、児童館や保育園といった同年代の子どもが集まる場所でも、それぞれで遊んでいることが少なくありません。ところが2歳6ヶ月~8ヶ月くらいになると、複数人で一緒に遊ぶということができるようになってきます。
息子は保育園に1歳半から通っています。一年目は子どもたちが同じスペースにいるものの、どの子も自分が気に入った遊びをもくもくとやっているようでした。しかし、2歳半になると家でお友達の名前が出ることが増え、一緒に遊んでいる様子が伺えました。
お互い言葉足らずなこともあり喧嘩もするようですが、お迎えに行くと手をつないで遊んでいて「まだ○○ちゃんと遊ぶ!」と言われることも。触れ合いの中で成長を感じています。
2歳6ヶ月~8ヶ月頃のしつけのポイント
食事のしつけのポイント
2歳6ヶ月~8ヶ月頃には、「いただきます」「ごちそうさま」といった食事のマナーを少しずつ教えていきましょう。スプーンやフォークだけでなく、お箸を使えるようになる子どももいますが、できないからといって焦る必要はありません。
また、自己主張が激しくなり、食べムラや好き嫌いが出てくる時期でもあります。無理強いをしてしまうと食事に対してネガティブなイメージを持ってしまいやすいので、子どもが楽しく食べられるような工夫や集中できる環境作りをしてみましょう。
おもちゃの片付け
幼稚園入園などの集団生活が始まることを考え、自分で出したおもちゃは自分で片づける習慣を身に付けさせてあげましょう。子ども自身が覚えやすく片付けやすいような収納方法を意識してみてはいかがでしょうか。
2歳7ヶ月の息子は、「ご飯だからお片付けしようね」と声をかけても、遊びに集中していてなかなか片付けようとしません。そのようなときには、一緒に片付け競争をします。歌を歌いながら一緒に片付けると、遊びの延長で本人も楽しく片付けられるようです。
お手伝い
2歳半は自我が芽生え、なんでもやりたがる時期です。その積極性をうまく利用して、今からお手伝いをさせても良いですね。たっぷりほめてあげれば子どもの自信につながります。
子どもが2歳くらいからよく料理の手伝いをさせています。バナナを切ってもらったり、ホットケーキの生地を混ぜてもらったり簡単なことですが、自分でやることで食事もよく食べるようになりました。包丁などはケガをしないか不安でしたが、指の切れない子ども用包丁を買ってあげてから安心して見ていられるようになりました。
トイレトレーニング
2歳の夏くらいからトイレトレーニングを始める家庭が多いようです。子どもが自分で尿意を教えてくれるようになったら、トイレトレーニングを始めるチャンスですよ。
しかし、早く始めたから早くおむつが外れるとも限りません。おしっこだけトイレでできたり、うんちだけ成功したりする子も多く、一度に外れない子もいます。子どもの膀胱機能の発達や気持ちにより大きな個人差があるので、焦らないようにしましょう。
保育園の方針で1歳8ヶ月からトイレトレーニングを始めました。初めは順調で「このままならすぐ外れるかも」と思ったのですが、なかなかうんちが成功せず。上手くいったり失敗したりを繰り返しながら、完全におむつが外れたのは3歳すぎでした。
2歳半健診がある自治体も
自治体によっては、2歳半健診を行っている地域があるようです。身体測定や歯科検診だけでなく、言葉や運動能力、社会性といったさまざまな角度から子どもの発達状況を見てくれます。日頃から不安に思うことがあるママやパパは、この機会を逃さずに相談してみましょう。
苦労もあるけれど、かわいさもひとしおの2歳半!
2歳半と聞くとずいぶんと子どもらしくなったように感じますが、話し方や身体の節々に赤ちゃんらしさが残っているなんともかわいらしい時期です。1歳から2歳の変化も大きいですが、2歳から3歳、3歳から4歳はさらに変化が大きくあっという間のことでしょう。
一方でイヤイヤ期や夜泣き、トレイトレーニングなど、やるべきことが多くママやパパにとっては大変な時期でもあります。発育に関しては個人差が大きい時期なので、周囲にとらわれずマイペースを心がけましょう。あまり平均を気にしすぎるとプレッシャーになってしまうかもしれません。今だけのかわいさを堪能しながら、成長を見守りましょう。
※この記事は2023年7月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。