【男女別】「杏」の意味・読み方、名前140例！花言葉や海外での印象も紹介

「杏」は、女の子の名前に用いる漢字として人気があります。近年の明治安田生命の名前ベスト100では「杏」がつく名前は頻繁にランクインしていて、2023年は「杏」は17位、「杏奈」は72位に入り、名付けの定番の漢字となりつつあります。

NHK「おかあさんといっしょ」の初代体操のお姉さんである秋元杏月（あきもとあづき）さんなどから、「杏」という漢字は人気が続きそうですね。ここでは、名付けのヒントとなるような「杏」の意味などの基礎知識を紹介します。

「杏」は左右対称でバランスが良く、縁起が良いと考える方も多いようです。海外でも、「アン」という名前は多く、呼びやすいため親しまれています。子どもから大人まで知っている「赤毛のアン」の本は世界的に有名ですよね。

「アン」という響きから女の子の名前のイメージがありますが、最近では男の子の名前にも使われることが増えてきました。「杏」の人の役に立つという立派な意味や、植物のたくましい生命力、「キョウ」いう読み・響きをいかすことで、男の子の名前にも使いやすいでしょう。

「杏」の花言葉には以下のようなものがあります。
・乙女のはにかみ
・臆病な愛
・疑い、疑惑

「乙女のはにかみ」という花言葉は、杏の花が咲く季節と関係があります。早春に桜よりも一足早くに薄いピンク色の花が咲くことから、はにかんで頬を染めた乙女ような姿に由来しています。

「疑い・疑惑」という花言葉は、中国の故事「李下に冠を正さず」が由来とされています。李（スモモ）の木の下で冠を整えようとすると、実を盗もうとしてると疑われる、という意味です。

スモモのことですが、転じて杏の花言葉として扱われるようになったようです。これは杏の実に対する花言葉なので、花だけを考えると悪いイメージは特にないといえますね。

杏（あんず）は桜や桃に似た、薄紅色の愛らしい花を咲かせる樹木です。果実は甘く、ドライフルーツやジャムとしても重宝しますね。華やかで女の子にぴったりの漢字といえるでしょう。「杏」を使った女の子の名前例を紹介します。

杏は昔から薬膳料理や漢方などに利用され、人々を助けてきました。そのことから「杏」と名前に入れることで、人の役に立つようにという願いを込めるパパやママもいるようです。

女の子の名前に多い「杏」ですが、植物の持つみずみずしさや強さは男の子にも通じるものがあります。「杏」が入った男の子の名前例を紹介します。

「杏」が入った「緇林杏壇（しりんきょうだん）」という熟語には、学問を教える場所という意味があります。まじめで学才にめぐまれた人になってほしいという願いも込められそうですね。

※この記事は2023年12月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。