【不適切な保育】保育士が「園児暴行容疑」で逮捕!事件の詳細と保育園選びのポイント

2022年12月に入り、保育士による園児への虐待というとてもショッキングなニュースが流れました。この事件以降、各地で同様の事件が発覚しています。安心で安全な場所でどのようなことが起こっていたのでしょうか。事件の内容を振り返るとともに、子どもを虐待から守るために保育園選びの際にチェックしたいポイントを解説します。

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目次

  1. 静岡県の保育園で元保育士3人が逮捕
  2. 厚労省「保育現場の実態調査」を検討
  3. 保育園選びの際にチェックしたいこと
  4. 気になることは確認しよう
  5. あわせて読みたい

静岡県の保育園で元保育士3人が逮捕

園児に暴行した疑い

2022年12月4日、静岡県裾野市の保育園において園児に虐待をはたらいたとする暴行容疑で元保育士3人が逮捕されました。

園児に対し、足を持って宙づりにする、暴言を浴びせる、容姿を揶揄するといった行為があった疑いです。3人は23日に処分保留で釈放、在宅による捜査が続けられています。

この事件を皮切りに、各地の保育園で子どもに暴言を吐く、大きな声で怒鳴りつける、腕や足を引っ張る、部屋に閉じ込めるというような保育士による虐待行為が次々と明るみに出て、社会に大きな衝撃を与えました。

園長が悪質な行為を隠ぺい

裾野市の一件では逮捕容疑となった行為について内部通報があったにもかかわらず、詳しい調査を行わず、複数の保育士に対して園長が口止めを図っていたことが判明しています。こうした行為を重く見た裾野市は、園長に対する犯人隠避の疑いで告発状を裾野署に提出するにいたりました。

厚労省「保育現場の実態調査」を検討

厚生労働省では令和2年度子ども・子育て支援推進調査研究事業「不適切な保育に関する対応について」を実施し、「不適切な保育の未然防止や発生時の対応に関する手引き」を作成しています。

不適切な保育とは「子どもの心身に有害な影響を与える行為」であり、今回の裾野市のケースはこれに該当するため、厚生労働省は改めて手引きの周知を行い、注意喚起を図ることとしました。あわせて、保育所の実態と自治体の対応について調査を行うことを検討していきたいとしています。

不適切な保育の具体的な行為(※1)
① 子ども一人一人の人格を尊重しない関わり
② 物事を強要するような関わり・脅迫的な言葉がけ
③ 罰を与える・乱暴な関わり
④ 子ども一人一人の育ちや家庭環境への配慮に欠ける関わり
⑤ 差別的な関わり

保育園選びの際にチェックしたいこと

見ておきたいチェックポイント

保育園選びの際は送迎のしやすさ、開園時間などの条件が優先されてしまいますが、それだけではなく保育園が信頼できる場所かどうか、しっかりと見極めていきたいですね。

保育園選びでチェックしたいポイントは職員の体制、給食や食育に対する考え方、施設の広さや室内環境、衛生や安全に関する対策、教育的配慮、そして子どもや親への接し方などがあげられます。

資料でわからない情報は、電話や見学で確認していきましょう。子どもを注意するような場面でどのような声掛けをしているか、お昼寝の時間に注意していること、離乳食の進め方など、気になる点はメモしておくとスムーズです。

職員の体制先生の配置、年齢、有資格者の人数、先生たちの連携体制など
給食や食育方針離乳食の進め方、アレルギー対応、苦手な食材への配慮など
保育環境部屋の広さ、日当たり、遊具や園庭の有無など
衛生・安全対策清掃が行き届いているか、シャワールームやトイレの使い方、ドアや棚などへの安全対策、感染症対策など
教育的環境取り入れている教育法、絵本やおもちゃ、特別カリキュラムなど
子どもへの接し方子どもの表情、声掛けの仕方、子どもが困っているとき・トラブルが起きたときの対応、お昼寝時の見守りなど
親への対応連絡帳の有無、保護者が参加する行事や面談の有無、保育方針についての説明など

見学して保育現場を確認

どれだけ調べても実際に目でみて、肌で感じることで気づくこともあります。可能であれば保育施設を実際に訪れ、子どもに接する様子を確認しておきましょう。

コロナ禍では見学の受け入れを制限している場合もあります。そのようなときは、園外でのお散歩の様子を見たり、地域の口コミをチェックしたりするのもおすすめです。

熱心な教育やしつけから虐待につながるケースも

昨今は食育やスポーツ、教育などに熱心に取り組む保育園も増えていますね。こうした独自性は魅力的にうつりますが、力を入れるあまりに子ども一人ひとりの個性を認めず、虐待につながるケースも散見されています。

苦手なことへのはたらきかけをどのように行っているか、一人ひとり違う子どもの成長にどのように寄り添っているか、家庭の方針と照らし合わせ確認することが大切です。

気になることは確認しよう

親の目の届かないところで保育士による虐待が行われていると考えると、ママたちは安心して子どもを預けることができませんね。見学などの際に気になったところがあれば、園の教育方針や考え方を一つひとつ確認してみましょう。

家の方針と異なっていても、納得する理由があれば問題ないでしょう。お互いの信頼関係のある中で子どもがのびのびと過ごせるよう、コミュニケーションをとることが大切です。

※この記事は2022年12月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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