【管理栄養士監修】【体験談】本当に怖かった!卵アレルギーでアナフィラキシーに!

卵アレルギーで娘がアナフィラキシーを起こしました。アレルギーについてもう少し実例も交えて知っておきたかったと後悔しました。今回は娘に起こった卵アレルギーについて解説します。この記事が食物アレルギー・アナフィラキシー・アナフィラキシーショックを理解するきっかけになれば幸いです。

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この記事の監修

南城 智子
管理栄養士
南城 智子

目次

  1. 離乳食で卵アレルギーを発症したときの体験談
  2. 卵アレルギーとは?離乳食の進め方と食物アレルギー
  3. 【体験談】卵3日目、生後9ヶ月に卵アレルギーを発症
  4. 【体験談】卵アレルギーの症状の変化
  5. 【体験談】主治医に電話
  6. 【体験談】卵アレルギーでの診察の様子
  7. 【体験談】診察後も心配の日々
  8. 【体験談】初めての食材のあげ方
  9. 【体験談】卵アレルギーに対する対策
  10. 卵アレルギー発症を振り返って
  11. おすすめの本はこちら
  12. あわせて読みたい

離乳食で卵アレルギーを発症したときの体験談

「離乳食時のアレルギーの問題」は育児の悩みのひとつです。離乳食を始める際に、「アレルギー」について講習を受た方もいらっしゃるでしょう。さまざまな食品を食べ始めると、食物アレルギーが発生する可能性がでてきます。

アレルギーは漠然と怖い印象ですが「食物アレルギーはどうして起こるのか」「実際にどのようになるのか」など、今回は筆者の娘に実際に起こった、「卵アレルギー」が発症した際の事例をもとに紹介します。

卵アレルギーとは?離乳食の進め方と食物アレルギー

鶏卵が原因で起こる食物アレルギー

一般的に「卵アレルギー(鶏卵アレルギー)」という場合、鶏卵に含まれるたんぱく質に免疫が過剰反応して起こる「即時型食物アレルギー」のことを指します。即時型食物アレルギーの原因食物は複数ありますが、なかでも鶏卵はもっとも割合が高い食べ物です(※1)。

アレルゲンとなるのは主に卵白であり、加熱することによって抗原性(免疫反応を引き起こす作用)が弱まるとされています。このため、離乳食ではじめて卵を与える際は、十分に加熱した卵黄から取り入れるように指導されます。

離乳食の進め方

妊婦さんの中には、食物アレルギーの発症予防の観点から、アレルギーの原因となりやすい食品の摂取開始時期を遅らせるということを見聞きした方がいるかもしれません。

以前はこうした考え方が主流でしたが、近年の研究で摂取時期を遅らせてもアレルギーの発症予防にはつながらないなどの報告がなされたことから、現在では「授乳・離乳の支援ガイド」に準じて卵の摂取を開始することが推奨されています。

離乳食の進め方としては、離乳食初期の生後5~6ヶ月頃に、離乳食に慣れてきたらつぶした豆腐・白身魚・卵黄などを試してみるというのが目安です(※2)。

また、妊娠中や授乳中のママが卵などアレルギーの原因となるような食品を避けても、赤ちゃんの食物アレルギーの発症予防には効果がないこともわかっています(※3)。むしろママと赤ちゃんの栄養状態に悪影響をおよぼす可能性があるため、安易な制限は避け、心配なことがあれば医師や助産師・栄養士に相談しましょう。

食物アレルギーの症状と対処法

食物アレルギーは、原因食物を食べた直後から数時間のあいだに症状があらわれます。ほとんどの人にみられるのが、肌の赤みやかゆみ、じんましんなどの皮膚症状です。ほかにもさまざまな症状があり、目のかゆみなどの粘膜症状・腹痛や嘔吐などの消化器症状・咳やくしゃみなどの呼吸器症状、さらには血圧の低下などの循環器症状や眠けなどの神経症状が出現することもあります。

特に、複数の臓器に強い症状が急速に出現した状態は「アナフィラキシー」、血圧が低下し意識がもうろうとして脱力するような状態は「アナフィラキシーショック」といいます。アナフィラキシーショックは、命にかかわる危険性もある重篤な状態です。ただちに救急車を要請し、医療機関で適切な処置を受けましょう。

症状が軽く部分的であれば、安静にした状態で5分ごとに様子を観察します。しばらくしても症状が改善しない場合は、かかりつけ医を受診してください。じんましんなどの皮膚症状が全身に広がり、息苦しさや眠け、腹痛など複数の症状があるときは、すみやかな受診が必要です。症状が進行し、嘔吐を繰り返したり犬が吠えるような咳をしたりと緊急性の高い症状がでたときは救急車を呼びましょう。

また、食物アレルギーの検査や診断・治療は専門的な知識が求められます。自己判断によって特定の食品を除去することはせず、疑わしい症状があるときや気になることがあれば早めに医師に相談することが大切です。

【体験談】卵3日目、生後9ヶ月に卵アレルギーを発症

12時のお昼ご飯の際に卵を与えました。もちろん火はしっかり通しましたが、与え始めて3日目だったため、少しだけ卵白が混ざっていたかもしれない状態であげてしまいました。その後、娘が卵アレルギーを発症。健康優良児として育ってきた子だったため、アレルギーの症状が出たときにはとにかく怖くて、娘が生きていることを常に確認していました。どこかで「うちの娘なら大丈夫」と思っていたのかもしれません。

【体験談】卵アレルギーの症状の変化

最初の症状

食事の最初に卵をあげ、食事が食べ終わるころにはグズり始めました。抱っこをすれば大抵は泣き止んでいましたが、そのときには抱っこしても泣き続けていました。

目に見える症状が出る

徐々に、身体に変化が起こり始めました。まず「じんましん」が出てきました。アレルギー反応が起こると、主に下記のような症状がみられます。筆者の子どもも同様でした。

・じんましん
・かゆみ
・皮膚が赤くなる
・顔が腫れる

「どうしたのだろうか」と思いながら、10分ほど抱っこをしていました。次第に右頬に蚊に刺されたような赤い腫れが現れ、ただごとではないと感じました。

明らかに様子がおかしい

その後も一向に良くなる気配がなく、泣いているからなのか、違う理由からなのか、呼吸が苦しそうでした。いわゆるアレルギー症状の一種で、下記症状のひとつだったのでしょう。

・呼吸器症状(咳、ゼイゼイする、呼吸困難)
・粘膜症状(口が腫れる、目が赤くなる腫れるなど)
・消化器症状(腹痛、吐く、むかむかする、下痢)

落ち着かせようとおっぱいをあげましたが、飲んでは泣くという状態を繰り返していました。今までに体験したことがない状況に、ここで「アレルギー症状」という可能性に気づくことができました。

【体験談】主治医に電話

「アレルギーの可能性」に気づいてから、すぐにかかりつけ医に電話をしました。診察をしていないお昼の時間でしたが、運良く電話がつながりました。

症状を伝える

次第に娘は顔や耳が赤くなり始めました。口周りに発疹がポツポツと出てきました。

その日は卵以外は食べ慣れた食材だったため、「卵でアレルギーが出た」とすぐにいいました。卵を食べた時間・症状が出始めた時間・現在の状態を話しました。電話をしている時点で口周りに発疹が多く出ていたため、救急病院への受診を勧められました。口周りに発疹が出ると、呼吸に影響が出る可能性があるためです。

気が動転してしまい、主治医に上手く症状を伝えることができませんでした。紙に書き出しておくことがとても大切だと思いました。医師に伝える前に自分を落ち着かせるためにも、下記の項目だけは最低限でも確認し、書き留めておくと良いでしょう。

医療機関にかかる際には、下記の項目をまとめておくことで慌てずに診察をしてもらえます。突然の症状だけではなく、発熱したときなどでも活用できるので参考にしてみてくださいね。

伝えるポイント
1.いつから始まったのか一週間くらい前、前日、ご飯の後から
2.症状は変化しているのかだんだんひどくなっている、少しマシになってきている
3.症状はどのようなものなのか熱がある場合は何度くらい、気になる症状はあるか、食欲はあるか、排便の様子など
4.近所や保育園、幼稚園での流行はあるかインフルエンザ、はしか、風邪が流行っているなど
5.今飲んでいるくすりはあるか、お薬手帳はあるか飲ませている薬があれば薬名をメモ、もしくは持参する
6.くすりや食物などでのアレルギーはあるか卵やミルクのアレルギーなど
7.飲めない薬はあるか粉薬は飲めない、座薬は嫌がるなど
8.医師に尋ねたいことはないかお風呂に入ってもいいか、気をつけないといけないことは何か、 頓服はいつ飲ませたら良いのか

救急病院へ電話

すぐに救急病院へ電話しました。同じ内容を伝え、かかりつけ医にも救急病院へ行くようにいわれたことを伝えました。いくつか質問をされ、答えているあいだも娘は泣き続けています。夫が娘を抱っこしてくれていましたが、とても悲痛な泣き声に、焦りました。

かかりつけ医に行くよういわれる

このときの娘は、顔や耳の赤みに加えて、お腹や足・手も真っ赤になっていました。質問を受けた後に「かかりつけ医のほうに行ってもらえますか」といわれました。かかりつけ医に「救急病院へ行くように」といわれたのに、と怒りがこみ上げました。口周りに発疹が出ているため、病院に着くまでに15分以上かかるのであれば危険である、という理由での指示でした。

無理なので自転車で救急病院へ

主治医に行くのは難しかったため、自転車で救急病院へ向かいました。向かっているあいだに娘も疲れたのか、眠ってしまいました。そのときは何か起こって気絶したのかと思いました。怖くて泣きながら娘の名前を呼んで、無事なのかずっと確認しました。夫は夜勤のため、自宅に残りましたが、すぐに連絡ができるように体制を整えてくれていました。

受付で「アナフィラキシーの子」といわれ、ショックを受ける

急いで救急の受付に行くと、小児科の受付の方に「アナフィラキシーの子ですね」といわれ、ショックを受けました。「アレルギーが出ただけでなく、アナフィラキシーだった」「本当に危ないところだった」と思うと、恐怖で震えました。

【体験談】卵アレルギーでの診察の様子

先生が症状を確認してから待合室へ

受付を済ませると、先生が一通り様子を見てくれました。その後は通常通り、診察の順番を待ちます。大丈夫かどうかを伝えてもらえず、ずっと娘に話しかけながら半べそで抱き締めていました。待ち時間がとても長く感じました。

診察

診察室に入ると、別の先生が診察してくれました。全身を見てもらい、あっさりと診察は終わりました。呼吸器系の問題がなかったので、薬で症状を抑えられるかをみてもらうことになりました。娘の体重に合った薬を病院で処方してもらい、診察室の外で病院の方に飲ませてもらいました。

薬が効くのを待つ

薬を飲ませてもらった後、先生が様子を見に来るまで待機しました。ずっと抱っこ紐に入れて抱きしめながら待っていました。

すると赤みが引いてきた

薬が効くと全身の赤みが引いていきました。徐々に娘の様子も元気になり、少し安心してきました。

様子をみて、「もう大丈夫」

一度目に先生が様子を見に来た時には「まだ赤いね、もう少し様子をみよう」といわれてそのまま待機しました。 二度目は「もう大丈夫だね」といわれました。その後、先生が何かいっていましたが、よくわかりませんでした。先生が去っていった後にようやく理解でき、安心からか全身が痺れたような感覚になり、動くことができませんでした。

【体験談】診察後も心配の日々

帰宅

夜勤の夫に連絡を済ませた後、自宅へ帰りました。夕方だったので離乳食をあげたのですが、昼間の状況を思い出すと怖くなり、今までずっとあげてきた納豆おかゆしかあげられませんでした。お風呂も「代謝があがってまた症状が出るのでは」など、普段なら何とも思わない日常の一つひとつが恐ろしかったです。結局お風呂はいれず、すぐに寝かしつけました。

周囲へ連絡

娘が眠った後に、周囲への連絡と何かがあった際の準備を始めました。

・近くにいる実母へ昼間のできごとを説明し、夜中に何かあったら車を出してほしい旨を伝えた
・子どもを乗せられるタクシーの電話番号を携帯へ登録し、紙に書いて机の上に置いた
・いつでもすぐに出られるようにおでかけ・通院の用意をした
・私は一枚羽織れば良いだけの格好で寝た

眠れない夜

布団に入りましたが、少しの物音で目が覚めます。娘の寝返りだけでも飛び起きました。そのたびに顔や身体に赤みや発疹が出ていないかを確認しました。ありがたいことに、娘はいつも通り朝までしっかりと眠り、元気いっぱいに起こされました。

様子見の三日間

この後の3日~4日は離乳食をあげるのがずっと怖かったです。新しい食材を与えることにも抵抗がありました。今でも初めての食材やアレルギーが出やすい食材を食べさせるときは怖いです。母乳からの卵アレルギーはありませんでしたが、やはり怖いので母乳をあげているあいだはあまり食べないようにしました。

【体験談】初めての食材のあげ方

初めての食材を離乳食であげる際には、朝かお昼に与えるようにしています。なるべく主治医に診療してもらえる時間の1時間前くらいに与えるのが良いでしょう。可能であれば、かかりつけ医に診察してもらうのが一番ですが、救急病院でも多くの先生に診てもらうことができる時間にごはんをあげるように注意をしています。夜は「初めての食材」を与えないようにしています。

役所などでも指導されますが、何よりも「その日に与える初めての食材はひとつだけ」が大切ですね。このおかげで娘もすぐに卵アレルギーだとわかりました。手間がかかりますが、子どものことを思えば徹底したほうが良さそうです。

【体験談】卵アレルギーに対する対策

現在の卵アレルギーに対する対策

娘は自分の口から卵を食べない限り、症状が出ない程度のアレルギーであるため、下記のいくつかの注意点さえ守れば普段通りの生活で大丈夫です。

・卵を食べさせない
・私(母親)は母乳を与えているあいだは卵を食べすぎない
・娘に離乳食を食べさせるときには必ず手を洗う(夫も徹底して行う)

娘の場合はこれを守ればアレルギーの症状は出ません。食器を洗う際に毎回消毒を行わなくても大丈夫です。

これからの予定

食物除去療法で何が食べられないかを決める際には、「血液検査(IgE RAST)をしてから食材を与える」ことが必要だといわれました。ただし、以下のようなことに気を付けなければいけないとのことでした。

・血液検査は参考になるが、結果をそのまま信じるべきではない
・日々、食事日誌をつけて参考にする
・食べ物を与えるときは、除去テストや誘発テストで確認する
・無計画では危険なため、医師と相談の上、食べ物を与える

血液検査の結果だけを信じるのも危険です。必ず、子どもの日々の食生活の記録を付けて、それを参考に医師と相談していく必要があるとのことでした。

筆者の子どもは、かかりつけ医とも話し合い、娘が一歳になったらアレルギー検査を行うことになりました。その結果次第で今後、「卵アレルギーとどう付き合っていくのか」を決めます。検査結果次第では、卵を与えても大丈夫な数値が出るかもしれません。かかりつけ医とよく話し合い、卵の与え方を考えていくことにしたいです。

卵以外に気をつけたい食べ物

食物アレルギーには、卵以外にも注意すべき食べ物がいくつかあります。容器包装された加工食品では、アレルギーの原因となるような食べ物が原材料として使われている場合、食品表示法にのっとったアレルゲン表示が義務づけられています。

必ず表示しなければならないのは、卵、牛乳、小麦、えび、かに、くるみ、落花生(ピーナッツ)、そばの8品目です(※4)。これを「特定原材料」といいます。これに準ずるものとして、さけやさばなどの魚介類、オレンジや桃などの果実、ごまなどの20品目が原材料として表示することが推奨されています。

最近では、くるみやカシューナッツなどの木の実類による食物アレルギーが増加しているため、こうした食材にも気をつけたいです。

【義務】特定原材料 8品目えび、かに、くるみ、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ)
【推奨】特定原材料に準ずるもの 20品目アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、マカダミアナッツ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン

卵アレルギー発症を振り返って

筆者や夫は食物アレルギーが一切ないため、症状が現れたときには驚きました。本当に怖かったです。正直、役所や栄養士から指導される方法での離乳食作りは面倒ですが、安全ではあると感じました。「まぁいいか」と指導通りの手順を守らないと、何が起こるかわかりません。

改めて娘の命を預かり、守る立場なのだと実感したケースでした。安心して手を離せるようになるまでは、子どもの安全を守るのは親の役目だと強く思いました。

アレルギー症状が出たからといって、娘のようになるとは限りません。もっと症状が軽い場合、重い場合もあるでしょう。実際に直面することになる前に、少しでも「アレルギー」について考えるきっかけになれば幸いです。

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※この記事は2026年2月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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