赤ちゃんを毎日お風呂にいれる理由は?シャワーを当てても大丈夫?

赤ちゃんを毎日お風呂に入れることには、多くのメリットがあります。新陳代謝を活発にする、全身の皮膚のチェックができるなどさまざまです。赤ちゃんをお風呂に入れるときには、スキンシップもとることができますね。また、シャワーはいつから当てても良いの?という疑問にもお答えします。

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この記事の監修

河井 恵美
助産師・保育士
河井 恵美

目次

  1. 赤ちゃんを毎日お風呂にいれる理由
  2. お風呂代わりのシャワーの注意
  3. お風呂の温度と注意
  4. 湿疹や肌荒れがあるときの注意
  5. お風呂の効果
  6. 筆者が体験した赤ちゃんのお風呂
  7. 赤ちゃんとのお風呂を楽しんで
  8. あわせて読みたい

赤ちゃんを毎日お風呂にいれる理由

新陳代謝が活発になる

赤ちゃんも大人と同じように、お風呂に入ると新陳代謝が活発になり、血行が良くなります。赤ちゃんはもともと新陳代謝が活発ですが、お風呂に入って体を温め血行を良くすることによって、寝つきが良くなる効果も期待できます。毎日すっきりと寝かせることができるように、おおよその時間を決めてお風呂に入れるのが理想的です。

排泄物の汚れを落とす

赤ちゃんはおむつに排泄します。赤ちゃんのおむつを替えるときに、いくらママやパパがきれいにお尻を拭いても、汚れがきれいにとれていない場合もあります。毎日お風呂に入れることで、おむつを替えるときに拭きとることができなかった汚れを洗い流してあげましょう。毎日きれいに洗い流すことによって、赤ちゃんの肌は清潔に保たれ、おむつかぶれを防ぐことができます。

お風呂代わりのシャワーの注意

いつからしていいの?

ベビーバスが小さくなってきたら、そろそろシャワーを使ってお風呂に入れたいですよね。しかし、いつから使っていいのか分からないという方もいるでしょう。赤ちゃんのシャワーは、低月齢だから使ってはいけないという決まりは基本的にはありません。嫌がる様子がなければ、1ヶ月の赤ちゃんでも使って大丈夫です。

しかし、首の据わってない赤ちゃんにシャワーを使う場合は、首が据わるまではしっかりと支えてあげてください。ママやパパの不安は赤ちゃんにも伝わってしまうので、「大丈夫、しっかり支えているからね」とコミュニケーションをとりながら身体を洗い流してあげると、赤ちゃんもママやパパもリラックスできますよ。

水圧、温度に注意!

シャワーを使って赤ちゃんをお風呂に入れる場合、直接赤ちゃんにシャワーをあてていいのか、シャワーの水圧はどのくらいがいいのかなど、気になる点もありますよね。赤ちゃんはとてもデリケートで敏感です。水圧はあまり強くならないようにしましょう。しかし、弱すぎると時間がかかってしまい、身体が冷えてしまいます。最初は弱めに当て、赤ちゃんがシャワーを嫌がらず慣れてきたら、徐々に水圧を強めにしていくようにしましょう。

初めてのシャワーは、びっくりして泣いてしまう赤ちゃんもいます。泣いてしまうと、その後身体を洗い流すことが少し大変になってしまいます。赤ちゃんをびっくりさせないように、最初はガーゼを身体にかぶせて、その上からシャワーをかけてみましょう。ゆっくりとお湯がかかるので、赤ちゃんもリラックスできます。ガーゼを忘れてお風呂に入ってしまった場合は、自分の手にシャワーを当てて、赤ちゃんにかけてあげるのも良いかもしれません。

初めてのシャワーに限らず、温度にも気を付けましょう。赤ちゃんがびっくりしてしまわないように、体温より少し高め、ややぬるめの37~38℃くらいがベストです。

お風呂の温度と注意

お風呂の温度はどれぐらいがいいのでしょうか。赤ちゃんにかけるシャワーのお湯の温度は、37~38℃くらいがベストですが、湯船だと少しぬるいですよね。ママやパパが一緒に入るときや、夏場と冬場でもお風呂の温度は変わってきます。

基本的にお風呂は、38~41℃ぐらいがベストです。夏場も冬場も、大体38~41℃の間で調節しましょう。また、赤ちゃんにも個人差があり、好みの温度があります。コミュニケーションをとりながら、赤ちゃんの好きな温度を見つけてあげてください。

お風呂の注意点としては、第一に赤ちゃんから手を離さないこと、そして目を離さないことです。首の据わっていない赤ちゃんは、しっかりと首を支えてあげましょう。赤ちゃんの肌はデリケートなので、急にお湯をかけたり、湯船に入れたり、急に動かしたりするとびっくりしてしまいます。赤ちゃんをお風呂に入れるときは、丁寧かつ手早くやってあげると、赤ちゃんも安心してお風呂に入ることができますよ。

また、赤ちゃんはいろいろなことに興味を持ちます。赤ちゃんが触ると危険なもの、カミソリのような刃物などは、手の届かないところに置くか、浴室には置かないようにしましょう。

河井先生のヒトコト「丁寧かつ手早くとは?」

赤ちゃんにとってお風呂は長いとのぼせることもあり、身体には負担もかかりますので、あまり長い時間はかけないほうが良いといわれています。赤ちゃんはデリケートですので焦りすぎず、長時間お風呂の中にいないようにすることを心がけましょう。

湿疹や肌荒れがあるときの注意

温度はぬるめのシャワーにする

赤ちゃんのシャワーの温度はややぬるめですが、湿疹や肌荒れがあるときは冷えない程度にぬるめの温度のシャワーで入れることが重要です。いつも通りの温度や熱い温度のシャワーでお風呂に入り汗をかいてしまうと、余計に肌が荒れてしまったり、湿疹がひどくなったりしてしまいます。ぬるめのシャワーでしっかりと汚れを落としてあげましょう。

湯船につからない

湿疹や肌荒れがあるときは、湯船につからないでください。一番風呂でお湯がきれいな状態でも、わずかな雑菌がいると、小さな傷口から菌が入ってしまうかもしれません。さらに、血行が良くなって汗をかくと、余計に肌が荒れてしまう可能性もあります。

湯船につからずシャワーで身体を流し、石鹸を使って皮膚を清潔にしてあげましょう。しかし、湿疹や肌荒れがあるときに刺激が強い石鹸を使ってしまうと、余計にひどくなり赤ちゃんも痛がります。普段から肌に優しい石鹸を使うことを心がけ、肌荒れや湿疹があるときは特に、無添加で刺激が少ない石鹸を使ってすすぎを十分に行いましょう。

お風呂の効果

スキンシップ

赤ちゃんをお風呂に入れるときは、必ず赤ちゃんの肌に触れますよね。普段からたくさん抱っこしている方も、仕事で昼間は保育施設に預けて離れている方も、お風呂の時間は抱っこして近くに感じることができます。赤ちゃんは抱っこや、肌に触れられることで愛情を感じています。お風呂に入れることは、赤ちゃんとのスキンシップのひとつです。お話をしたり歌を歌ったりしながら、お風呂の時間を楽しみましょう。

全身の観察

お風呂のときは、全部の服を脱がせるので、全身をチェックするのにベストな時間です。おむつかぶれはないか、湿疹はないか、痣やけがはないかなど、身体をやさしく洗ってあげながらしっかりとチェックしましょう。毎日お風呂に入れるということは、毎日全身のチェックができるということです。異変があればすぐに気づくことができますよ。

筆者が体験した赤ちゃんのお風呂

初めて赤ちゃんをシャワーでお風呂に入れるとき、筆者は座って足の上に赤ちゃんを寝かせて身体を流しました。家族の協力のもと、筆者が身体を洗った後に、赤ちゃんを浴室まで連れてきてもらっていました。赤ちゃんと一緒にお風呂に入るときには、怖がらないように、「お風呂はすっきりして気持ちいいよ、楽しいね」と言葉をかけたり歌ったりしながら入れていました。

赤ちゃんと一緒にお風呂に入っていたことを振り返って思うことは、もっと便利グッズをうまく使えば良かったということです。例えば「バスチェアがあれば、赤ちゃんの体を流すことがもっと楽になったのかも…」と思います。これから、赤ちゃんとお風呂に入ることを考えている方には、便利グッズを使って楽しい入浴タイムを過ごすことをおすすめします。

赤ちゃんとのお風呂を楽しんで

大人が毎日お風呂に入りたいという気持ちがあるように、赤ちゃんも毎日お風呂に入れてあげると、すっきりして気持ちがいいと感じているかもしれません。何よりも、大切な赤ちゃんの肌を守りたいですよね。お風呂は、肌を清潔にし、血行も良くなるので赤ちゃんの健康管理にも適しています。

しかし、ママやパパの体調が優れず、赤ちゃんをお風呂に入れることができないというときもあります。お風呂に入れられない場合は、一日休憩をして、きれいなタオルで体をふいてあげるというのもひとつの方法です。「こうしなくてはいけない」という考え方にとらわれすぎず、赤ちゃんと楽しいバスタイムを過ごしましょう。

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