異所性蒙古斑とは?治療方法や効果、費用、リスク、注意点について

蒙古斑は赤ちゃんの背中やお尻にある青黒いあざですが、赤ちゃんらしい可愛いシンボルとしての印象が強いですよね。しかし、顔や胸など、通常とは異なる場所に蒙古斑ができることがごくまれにあります。ここでは、異所性蒙古斑の治療法や費用、注意点について解説します。

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この記事の監修

眞々田 容子
小児科医
眞々田 容子

目次

  1. 異所性蒙古斑とは
  2. 異所性蒙古斑の治療方法と効果
  3. 異所性蒙古斑の治療にかかる費用
  4. レーザー治療で考えられるリスク
  5. レーザー治療の注意点
  6. 異所性蒙古斑は10歳前後までに治療の検討を
  7. あわせて読みたい

異所性蒙古斑とは

通常の蒙古斑とは、赤ちゃんのお尻や背中に集中してできる青黒いあざです。しかし、頻度は少ないものの、お尻以外の腕や足、お腹、胸などに蒙古斑が見られるケースもあり、これを「異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん)」といいます。

異所性蒙古斑は「青色母斑」の種類のひとつとして分類されています。「青色母斑」とは青色母斑細胞というメラニンを持っている細胞が増殖して生じたものであり、ほくろのような見た目でしこりのように盛り上がることもあります。

また、青色母斑は生じる位置によって呼び方が異なります。青色母斑は異所性蒙古斑のほかに、顔にできる「太田母斑(おおたぼはん)」や、肩から肩甲骨にかけてできる「伊藤母斑(いとうぼはん)」などがあります。

治療が必要と考えられる異所性蒙古斑

異所性蒙古斑が衣服に隠れない部分にできた場合は、成長するにつれて本人の精神的苦痛になることもあります。特に学童期以降は、周りに指摘されたり、からかいの対象になったりすることも少なくありません。治療の内容などを医師とよく相談の上、異所性蒙古斑の治療を検討しましょう。

異所性蒙古斑の治療方法と効果

レーザー治療の流れ

異所性蒙古斑のレーザー治療は痛みを伴うため、局所麻酔を施します。状態や年齢によっては全身麻酔で行われることもあります。

蒙古斑とは、青黒い色のもととなる「メラノサイト」という細胞が集まってできたあざです。周囲の皮膚を傷つけず、メラノサイトだけを破壊できるレーザーを当てて治療します。一回で消えない、あるいは広範囲な異所性蒙古斑である場合は、数回にわけて治療を行います。

レーザー治療の効果

異所性蒙古斑をレーザー治療した傷跡については、個人差はあるものの、ほとんどのケースできれいに消えるそうです。成長するにつれて皮膚も伸び、蒙古斑があったこともわからなくなるといわれています。異所性蒙古斑のレーザー治療の効果はとても高いといえるでしょう。

異所性蒙古斑の治療にかかる費用

レーザー治療というと、非常に高額な印象がありますよね。費用は病院にもよりますが、保険適応で、1回のレーザー照射につき6,000~12,000円ほどです。全身麻酔かどうか、何回治療するのかによってかかる費用も変わります。子ども用の医療保険に加入している場合は、異所性蒙古斑のレーザー治療が対象となるかどうか確認してみましょう。

レーザー治療で考えられるリスク

異所性蒙古斑のレーザー治療の効果は高いですが、どんな治療も多少のリスクを伴うことを頭に入れておく必要があるでしょう。異所性蒙古斑を一度に取り除こうと過度なレーザー照射をした場合は、火傷をしてかえって傷跡が残ってしまいます。

きちんとした治療工程を医師と相談し、長期に渡って慎重に治療を進めなければなりません。また、塗り薬などの局所麻酔の場合、完全に無痛とはいかず多少の痛みを伴うこともあり、痛みの感じ方にも個人差があります。

レーザー治療の注意点

異所性蒙古斑のレーザー治療において、注意するべき点は日焼けです。治療後にしっかりと日焼け対策をしなければ、かえって色素沈着する場合があります。また、治療前に異所性蒙古斑の部分を日焼けしてしまうと、レーザー治療の効果が十分に得られない、日焼けの程度によっては治療を受けられないこともあるため、注意が必要です。

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異所性蒙古斑は10歳前後までに治療の検討を

異所性蒙古斑は完全に消えないとはいえ、成長するにつれ、色が薄くなって目立たなくなることもあります。10歳前後を目安に、全く変化がないようであれば、異所性蒙古斑の場所や範囲、本人が気にしているかどうかなど含め、医師と相談しながら治療を考えてみてください。

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