【体験談あり】新生児の体重増加の平均は?増えない・増えすぎの原因や対処法をご紹介
新生児の体重増加は、多くのママの悩みの種のひとつです。ここでは新生児の体重増加の目安と、増えない・増えすぎるときの原因や対処法を紹介します。男の子と女の子で違いがあるのかどうかや、授乳やミルクとの関係にも触れているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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目次
新生児の1日当たりの体重増加の目安
1日に25~30gが目安
赤ちゃんの1日当たりの体重増加の目安は、新生児から生後3ヶ月までで25~30gといわれています。生後3~6ヶ月は15~20g、生後6~12ヶ月は10~15gと月齢を重ねるごとに、赤ちゃんの成長は緩やかになっていきます。
また、新生児の平均体重は生後半月で3.0kg、生後1ヶ月で3.8kgとなっています。ただし、出生体重や個人差もあるので、こちらはあくまで参考程度にしてくださいね。
生理的体重減少について
新生児の体重増加の目安は1日に25~30g程度ですが、出生後すぐに赤ちゃんの体重が減ってしまうことがあります。これを「生理的体重減少」といい、生後3~5日ほどで生まれたときの体重の10%ほどの範囲で減少します。胎児のころにつくられていた尿や便が体外に出ていき、その量が飲んだ母乳量より多くなるため体重が減るのだそうです。
そのため、出産直後の赤ちゃんはむくんでいますが、数日経つと見た目もすっきりしてきます。生後10日間ほどで出生体重に戻り、それ以降は1日25~30gのペースで体重が増加していきます。
新生児の体重が増えない原因と対処法
母乳・ミルクが足りない
赤ちゃんがなかなか眠ってくれなかったり、頻繁に目を覚ましてしまったりするのは、母乳やミルクが足りないことが原因かもしれません。特に母乳の場合は、実際に赤ちゃんが飲んでいる量が目で見てわからないものです。母乳が足りているかどうかの目安は、以下になります。
・授乳回数が1日8回以上
・授乳中や授乳後、赤ちゃんが満足している
・おしっこは1日に6~8回、うんちは3~8回ほど出ている
・きちんと体重が増えている
新生児のころは、赤ちゃんが上手におっぱいを飲むことができなかったり、母乳の分泌量が少なかったりすることもあります。母乳不足の可能性があるときは、ミルクに頼ることも考えてみてくださいね。
■先輩ママの体験談
・1ヶ月健診で思ったより体重が増えていなくて焦りました。母乳のみで育てたくて頑張っていましたが、ときどきミルクを足して離乳食開始までやり過ごしました。
(ともさん/41歳)
・初産だったので母乳の出もあまりよくなく、赤ちゃんの哺乳力も弱く発育曲線ラインの下線ギリギリをずっと推移していました。哺乳力が弱いので乳腺もあまり刺激されず母乳の出が悪かったために粉ミルクと混合で育てることにしました。その結果、徐々にではありますが少しずつ着実に育ってくれました。
(ハルさん/45歳)
・出生時の体重は重い方でしたが、その後どんどん痩せてしまい、なかなか増えてくれずに悩みました。母乳の出が悪かったのが原因です。母乳を与えなければという気持ちが強すぎてミルクを足せずにいたのですが、ミルクに頼ることにしました。栄養もきちんととれるし、母乳に固執しなくてもいいと思えるようになりました。
(さくらさん/41歳)
母乳・ミルクの回数が少ない
1回あたりの母乳やミルクの量は十分でも、回数が少ないケースもあります。「授乳は3時間おき」と耳にしたことがあるママも少なくないかもしれませんが、授乳間隔はあくまで目安なので、あまり神経質に考えないようにしてください。特に母乳の場合は、赤ちゃんが欲しがるだけ与えても問題ありませんよ。
また、赤ちゃんが一度に母乳やミルクを十分な量飲むことができない場合も、授乳回数を増やすことをおすすめします。一般的にはミルクの場合3時間はあけるように指示されますが、母乳の場合はほしがるときにほしがるだけ与えるのが良いとされています。
■先輩ママの体験談
・保健師さんに相談し授乳後の体重増加を確認してもらったら母乳はしっかり飲めていたので、身体に問題があるのかを小児科の先生に診察してもらいました。身体は特に問題なく、授乳回数を増やしてみては?とアドバイスされました。夜よく寝るので授乳回数を減らしたのが良くなかったみたいで、回数を増やしたら体重も平均まで増えました。
(みいさん/29歳)
・助産師さんから言われたことをうのみにし、母乳やミルクを与える時間をきちんと決めていました。そのせいかなかなか体重が増えない時期が続き、心配になったので友人や家族に相談しました。すると赤ちゃんが飲みたいときに飲ませればいいと返事をもらい、最初は不安でしたが特に問題もなく体重が増え、安心しました。
(るーにゃさん/28歳)
母乳・ミルクを赤ちゃんが上手に飲めていない
新生児のうちは、まだ母乳やミルクを上手に飲むことができない赤ちゃんも少なくありません。そのため、きちんと赤ちゃんが乳首をくわえることができているかどうか、口の端からミルクや母乳をこぼしていないかなどもチェックするようにしましょう。
■先輩ママの体験談
2300gほどしかなく、あまりミルクも飲んでくれませんでした。乳首を変えたり違う哺乳瓶を使ったり、いろいろしてみましたが、まだ下手なのかあまり飲んでくれませんでした。最終的には飲みやすい哺乳瓶と別の哺乳瓶を1度に2本使用しながらあげていました。その後順調に体重も増え、半年後には平均値上のラインまでいくくらいでした。
(しゃんさん/32歳)
ヒルシュスプルング病
1日の体重増加が少ない日が長く続く場合、ヒルシュスプルング病の可能性があります。ヒルシュスプルング病とは、生まれつき腸の神経節細胞がない病気で、重い便秘症や腸閉塞を引き起こしてしまう危険があります。出生時からお腹が強く張っていたり、便秘だったり、赤ちゃんの元気がなかったりするときには、一度医師に相談するようにしましょう。
新生児の体重の測り方
体重計は10g単位のものを用意するのがおすすめ
新生児の1日の体重増加の量は25~30g程度なので、体重計は10g単位で測れるものを用意することをおすすめします。デジタルの体重計なら1g単位で測れるものもあるので、そちらを選んでも良いですね。ただし、赤ちゃんの体重増加ペースは個人差が大きいので、あまりむやみに体重を測って一喜一憂するのではなく、自宅にある200-500g単位で測定できるものを用いて週に1-2回測定するのでも十分な場合があります。
測るときのポイント
赤ちゃんの体重は、服をすべて脱がせた状態で仰向けに寝かせて測ります。タオルやおむつを使った状態で測りたい場合は、あらかじめその分の重さを引いておくようにしましょう。赤ちゃんを乗せる前に、体重計のメモリがちゃんと0になっているか確認するのも忘れないようにしてくださいね。また、授乳直後の測定は、正確な体重を測りにくいため避けましょう。
暴れるときはどうする?
体重計に赤ちゃんを乗せたものの、泣いて暴れて体重が測れないと苦労するママも少なくありません。ただし、泣いて暴れているときでも、一瞬赤ちゃんの力が抜けるタイミングがあります。少し難しいかもしれませんが、そのときに重さをチェックしてみてくださいね。
体重が多すぎ・少なすぎの目安は?
体重が多すぎるのはあまり心配しなくて良い
赤ちゃんの成長には個人差があるので、新生児の体重が増えすぎてもあまり心配する必要はないようです。あまりに体重増加が著しい場合は、授乳間隔をあけるなどの指導がされることがあるため、医師の指示に従うようにしましょう。
しかし、体重が増えすぎているからと自己判断で授乳回数を減らしてしまうと、赤ちゃんが栄養不足になってしまうこともあるので、不安なら一度専門家に相談してみてくださいね。
体重増加が1日当たり25g以下なら注意が必要
赤ちゃんの体重増加が1日25g以下の場合は、ミルクを足したり、授乳方法を変えたりと指導を受けることがあります。1日15g以下の場合は、検査が必要になることもあるので注意しましょう。
男の子と女の子で新生児の体重増加に違いはある?
新生児の男の子の体重増加の目安
平成22年に行われた厚生労働省の調査によると、新生児の男の子の体重増加の目安は以下になります。
出生時 2.1~3.76kg
生後30日 3.0~5.17kg(※1)
新生児の女の子の体重増加の目安
新生児の女の子の体重増加の目安は、以下になります
・出生時 2.13~3.67kg
・生後30日 2.9~4.84kg(※2)
男女で大きな差はありませんが、女の子と比べると男の子の方が、体重が増加しやすい傾向にあるようです。
新生児の体重増加と授乳・ミルクの関係
母乳育児だと体重増加が緩やかな場合がある
母乳育児の場合、ミルク育児と比べて赤ちゃんの体重増加が緩やかな場合があります。そのため、1日の体重増加が少なめでも、赤ちゃんの元気が良く、おしっこやうんちの量も十分であれば心配しすぎないようにしましょう。
完全母乳のときの体重増加の目安
ユニセフでは、完全母乳の赤ちゃんの生後6ヶ月までの体重増加の目安は、1週間に100~200gとされています。また生後3ヶ月までの体重増加は1日20~35g、あるいは1日平均24gという考えもあります。
新生児の体重に関する体験談
筆者の娘は、妊娠39週に2780gで産まれました。生後2日に体重が2530gになり、生理的体重減少について知らなったため、不安になったことを覚えています。完全母乳だったため、娘がどのくらいの量を飲んでいるのかわからずに悩むこともありましたが、生後1週間で減少した体重はもとに戻り、生後30日には体重は3753gとすくすく育ってくれました。
新生児の体重増加に神経質になりすぎないで
新生児の体重について「なかなか増えない」「太りすぎかしら」と心配になってしまうママもいるでしょう。しかし、あまり心配しすぎてしまうと、ママのストレスになってしまうことがあります。赤ちゃんの成長は個人差が大きいので、元気そうで少しずつでもしっかり体重が増えているようなら、神経質になりすぎないようにしましょう。
どうしても不安な場合はひとりで抱え込まず、専門家に相談してみるのもひとつの方法です。無料の電話相談窓口や自治体などに頼っても良いですね。