【2024】雛人形の片付け方は?飾る時期はいつからいつまで?収納の手順や場所も紹介
雛人形を飾る時期や片付けはいつどのようにおこなうのでしょうか。女の子にとって大切な雛人形ですが、意外と知らないことも多いですよね。ここでは雛人形の飾る時期や片付け方のほか、雛人形を翌年も美しい状態に保つための収納の手順や保管場所を紹介します。
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目次
雛人形を飾る時期はいつから?
雛人形はいつごろから飾り始めれば良いのか気になるパパ・ママは多いのではないでしょうか。ここでは雛人形を飾る一般的な時期を紹介します。
地域によっては異なることもあるので、パパ・ママの両親(祖父母)などに確認してみましょう。
立春~2月中旬ごろが目安
雛人形を飾り始める時期に明確な決まりはありませんが、立春(2月4日ごろ)から2月中旬までのあいだが目安とされています。節分は2月3日である年が多いので、節分の翌日と覚えておくとわかりやすいですよ。
一般的には春の日差しの穏やかな日に飾るのが良いとされています。雛人形を飾るのが遅れてしまった場合でも、遅くても桃の節句の1週間前までには飾るようにしましょう。
「大安」や「雨水(うすい)の日」に飾る風習も
立春以降であればいつ出しても良いのですが、六曜の日柄を考えて縁起の良い「大安」に雛人形を飾るのがおすすめです。
ただし、大安以外でも「先勝」であれば午前、「先負」であれば午後、など仏滅を避けて時間帯を選んで飾ることも吉とされています。また、「雨水の日」に雛人形を飾ると良縁に恵まれるといわれています。
雨水とは二十四節気のひとつで、立春から数えて約15日後の「啓蟄(けいちつ)の日」までの季節の変わり目のことをさします。「雨水の日」は毎年2月18~19日ごろです。
雨水の日が仏滅である場合、仏滅よりも雨水の日が重視されることが多いですが、仏滅が気になるのであれば雨水の時期の大安に雛人形を飾りましょう。
「一夜飾り」は避ける
「一夜飾り」とは、ひな祭りの前日に雛人形を飾ることで、縁起が悪いとされています。縁起が悪いといわれる理由のひとつとして、雛人形は災厄から子どもを守ってくれるものなので、一夜だけ飾るのは雛人形に対して失礼、という説があります。
また、一夜で準備して翌日には終わるということからお葬式を連想させるので縁起が悪いという説もあります。雛人形は、心を込めて時間に余裕をもって飾りましょう。
雛人形はいつまでに片付ける?
ひな祭りの準備をするのと同時に気になるのが、雛人形を片付ける時期ですよね。早すぎても遅すぎても良くない、などいろいろな言い伝えがあります。
雛人形を片付ける日にち
雛人形を片付ける日に決まりはありませんが、天気の良い日の日中に片付けるのがおすすめです。湿気の多い雨の日や夜に雛人形を片付けると、カビや虫が付きやすくなり人形が傷んでしまう可能性があります。
雛人形は毎年飾るものなので、長い期間飾り続けていると日光や湿気、埃などで人形が劣化してしまうこともあります。ひな祭りが終わったら、一週間以内に片付けるのがおすすめです。
また、「啓蟄の日」に片付けると良いという言い伝えもあります。雛人形を飾るときと同様に大安の日を選んで片付けるのも良いでしょう。
「片付けが遅れると婚期が遅れる」という言い伝えも
「雛人形の片付けが遅れると婚期が遅れる」という地域もあります。雛人形は結婚を象徴しているという婚期説や、片付けができないと良いお嫁さんになれないというしつけ説、雛人形は娘の厄を引き受けているという厄除け説など諸説ありますが、どれも明確な根拠はないようです。
旧暦ではひな祭りが終わると湿気の多い時期になるため、人形が傷んでしまわないように早めに片付けたほうが良いともいわれていました。それぞれの家の事情や天気によって無理なく雛人形を片付けましょう。
雛人形の片付け方の手順は?
翌年も雛人形を美しい状態で飾れるように、片付け方の手順を紹介します。いいかげんに片付けてしまうと雛人形にカビが生えてしまうこともあるため、気をつけて片付けをしましょう。
片付けの前に:飾った状態の写真を撮る
雛人形を片付ける前に飾った状態を写真に残しておきましょう。翌年飾るときに「お雛様はどっちだったかな」などと悩むことなく、写真を見るだけでスムーズに配置を確認できます。
手順1:ほこりをはらう
雛人形は1ヶ月近く飾るので、意外とほこりが付いています。毛バタキなどやわらかいハタキを使い、顔や着物などのほこりを払いましょう。
手順2:小物を外す
雛人形にはさまざまな小物があるので、ひとつずつ丁寧に外していきます。このとき、人形に素手で触れると指の油分が傷みやサビの原因になるため、薄手の布手袋を着用するのがポイントです。金属や人形の顔に直接手が触れないように注意しましょう。
小物は小さいものが多いので、紛失しないようにチャック付きの保存袋や紙箱に保管します。小物を全て一緒に保管するのではなく段ごとに保管しておくと、翌年飾るときにわかりやすいですよ。
手順3:和紙などで包む
雛人形は顔面を和紙などのやわらかい紙で、髪型を崩さないように包みます。胴体も同様に和紙などで包みますが、本体や着物に負担がかかることがないように力を入れすぎずにふんわりと優しく包むように心がけましょう。
手順4:ケースや箱に入れる
雛人形をケースや箱に保管する際には、雛人形や小物がぶつかり合って傷つくのを防ぎましょう。箱と人形のあいだにやわらかい紙を丸めて緩衝材として詰めるのがおすすめです。
さらに、人形や小物に直接当たらないように注意しながら、人形専用の防虫剤を一緒に入れておきましょう。
雛人形の片付けにおすすめの収納グッズ5選
雛人形を片付ける際に、役立つ防虫剤や収納グッズを紹介します。
内容量:8個入り
大切な人形や小物ににおいが付かないように守る、人形用の防虫剤です。収納中の気になるにおいを消臭する成分を配合しており、効果は約1年です。他の人形用防虫剤との併用も可能ですよ。
立体カバーで人形を一体ずつ包みやすく、金糸や銀糸にも使える人形専用の防虫カバーです。取り替え時期がわかるシール付きで、約1年間効果を発揮するため雛人形にぴったりです。
サイズ:W42×D77×H69cm(取っ手込)
雛人形は一年の大半は保管されている状態のため、質の良い専用ケースに保管したいですよね。国産の桐を使った収納ケースは、防虫効果や湿度を一定に保つ効果が高いのが特徴です。
押入れに入るサイズに設計されているのも嬉しいポイントです。1段タイプや2段タイプなど種類も豊富なので、サイズを確認して購入しましょう。
セット内容:小袋5枚・顔カバー5枚
大切な雛人形を湿気やカビから守る、巾着タイプで使いやすい保存カバーです。顔カバーが別になっているため、お雛様の髪型が崩れてしまうのが心配な方にもおすすめです。
サイズ:幅21.2×奥行11.3×高さ62cm
傷付きやすい人形には、やさしくほこりが取れる羽毛タイプのハタキがおすすめです。昔ながらのハタキですが、羽がやわらかいので細かい部分のほこりもしっかり取り除いてくれますよ。
雛人形の収納場所は?
雛人形を収納ケースや箱に入れたあとに注意したいのが収納場所です。収納場所を誤ると、雛人形にカビが生えたり傷んだりしてしまう可能性があります。
押入れやクローゼットがおすすめ
雛人形の収納場所としておすすめなのは押し入れやクローゼットです。収納場所としてのポイントは、直射日光が当たらない、湿気が少ない、風通しが良い、気温の変化が少ないという4点です。
また、収納場所にものがぎゅうぎゅうに詰まっていると通気性が悪く湿気がたまりやすくなるため、スペースに余裕をもって保管しましょう。
高さのある場所がおすすめ
雛人形の収納場所は、湿気がたまりにくい押入れの上段や天袋などの高さのある場所がおすすめです。床に直置きしてしまうと湿気やほこりがたまりやすくなり、雛人形にカビが生えるなどのトラブルにつながる可能性があります。
ただし、押入れの天袋などは普段開ける機会が少ないため、定期的に半日ほどの換気をおこなったほうが良いでしょう。
雛人形を飾る期間は何歳まで?
何歳まで雛人形を飾るのかについては、特に決まりはありません。昔は嫁ぎ先に雛人形を飾ることがあったため、結婚してからも雛人形を飾っても問題ないでしょう。
しかし、高校卒業まで、成人するまで、結婚するまでというように、各家庭でいつまで雛人形を飾るかは異なります。自分たちで区切りを決めて雛人形を飾る期間を決めても良いでしょう。
飾らなくなった雛人形はどうする?
飾らなくなり役目の終わった雛人形は感謝の気持ちを込めて供養・処分をしましょう。雛人形の処分の仕方として以下の方法が取られることが多いです。
・神社で供養する
・業者に買い取り・引き取りをしてもらう
・オークションなどに出品する
・寄付する
どの処分方法においても、雛人形は取り扱いできない場合があるため、事前に相手先に内容を確認しておきましょう。
女の子の成長を見守る雛人形を大切に
女の子にとって、桃の節句は美しい雛人形を飾ることのできる嬉しい時期です。雛人形は女の子の健やかな成長を願って、災いがないようにとお守りのように飾られるものなので、パパやママにとっても特別な行事ではないでしょうか。
飾る時期や片付ける時期、正しい収納方法を知ることで、毎年美しい姿で雛人形を飾ってあげたいですね。雛人形を親子で心を込めて大切に扱うことで、より雛人形への思いも深まりそうです。
※この記事は2023年12月時点の情報をもとに作成しています。掲載した時点以降に情報が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。